リアディレイラー調整 中級編 トップ・ローアジャストボルト

 本日より中級編に突入です。
第1弾はトップアジャストボルト、ローアジャストボルトです。
後すこ~しだけケーブルの張り方の秘密もかきましょう!

なぜトップ・ローアジャストボルトをイジる必要があるのか、そこから行きましょう。
前回までのお話を読んでいればお分かりいただいていると思いますが、おさらい。
 
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リミット制御ということで、こういうことですね。

ではどんな時にこのボルトをいじるのか?
それはズバリ【チェーンがリア側で外れるとき】 (下画像真ん中)です。
後は【トップ・ローで音鳴が発生する】【トップ・ローに入りにくい・入らない】(下画像右)場合です。

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 図の通りで緑線がローアジャストボルト、青線がトップアジャストボルト、の設定ラインを示します。
ここで設定したラインは故障以外はいかなる時も超えることはできません。

リア側でのチェーン落ちはロー側に落ちるとホイールが壊れることが有りトップ側で落ちると最悪フレームを壊しますこの調整は絶対にチェーンが超えてはいけないラインを設定するものです。
 
では真ん中の調整でインデックス調整(ケーブルアジャストボルトで調整)がバッチリ決まっていれば問題ないのでは?という疑問をもたれる場合もあると思います。
答えは「問題有ります」
1.ロー側ではレバーが一番ロー側にあったとしても更に押しこむと少しディレイラーは動きます。一番ローに入っている状態でレバー操作した瞬間に落ちます。
2.ケーブル切れたら?ケーブルは消耗品です。切れます。切れないように定期的に交換するののです。しかしもしも切れてしまった場合、切れた瞬間にディレイラーにかかっていたテンションが一気になくなりトップ側までシフトアップします。(クランクを回していれば)おそらく走行中にきれることが多いでしょう。すぐにチェーン落ち、最悪フレームを傷つけます。また固定が緩んでも同じ状態になります。

以上2点大問題です。双方ともに自転車を壊す危険があり、走行中に自転車が壊れると人間もダメージを追う確立が非常に高いです。

では実際の調整は画像を見ながらいきましょう!
今回のモデルは4600系Tiagraさんです。
まずケーブルの固定を外します。
(一番ゆるめるだけでもできなくはないですが、安全な調整のために外します。)
※必ずレバーはトップの位置に入っていることを確認してから作業をしましょう。
 画像はギアが変なところに入っていますが、これは悪い例です。
トップ側の調整
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トップ側から見て行きましょう
悪い例です。
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これは非常にキケンです。
きちんと合わせます。
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ここでまっすぐになったら必ずクランクを回して音鳴、異音がないかを確認します。
クランクを回しながら微調整でピッタリと異音がなくなるポイントに合わせます。
このポイントは10速は結構広めにあります。11速のほうがシビアです。

ここで秘伝の公開です。必ず手を挟まないように注意して下さい
クランクを回しながら
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親指の方向に押して真ん中のギアぐらいまでシフトダウンします。
「パッ」と話しすと「カタカタカタ」とトップまで落ちます。(クランクは回し続けます。)
これがスムーズに落ちるように調整するとより滑らかです。
これがスムーズにトップまで落ちなかったり(2段目で止まってしまう)、またチェーンが落ちるようでしたら再調整です。

上級のトップ側の調整はどんなことをしても絶対にトップ側にチェーンを落ちない範囲でできるだけ外側に調整するということですが、わからない方は見なかったことにして下さい。

次はケーブルを張りましょう。
実はケーブルを張らないでロー側の調整もできますが、楽な方がいいので先に張ります。

ここで裏ワザ2公開!
ケーブルを結構引っ張って張らないといけないですから当然、
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上の画像のように右手でケーブル引っ張って左ででボルト回して固定、
これ大変じゃありませんか?
ここからが裏技です。
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 画像右側人差し指の関節部分、画像右は親指の方向にクランクを回しながら力をかけてあげるとシフトダウンができます。(詳細は過去記事参照)
この方法でケーブル貼る前にトップ側から4枚目か5枚目にシフトダウンをしておきます。
(手を話してクランク回すと戻っちゃいますから動いたらクランクの回転を止めます)

その状態でかる~く指で引っ張ってディレイラーに固定します。固定ができたらクランクを回すとトップ側に勝手に動きます。
さぁケーブルの張りを見てみましょう。見事に張れていると思います。

この方法結構強烈なので固定後クランクを回してもトップに落ちない時があります。
その場合はケーブルをもっとゆるく固定するか、4枚目でケーブル張りすぎて落ちないのであれば3枚目でと、動かして固定してみましょう。

以上裏技でした。

これでトップ側まで落ちたらケーブルアジャスター調整です。
 リアディレイラー調整 (初級まとめ) 簡単変速調整
とりあえず今回はトップ側とロー側のアジャストボルト調整なのでローまでシフトダウンできればOKです!

ではロー側です。 
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一番ローまで入れて、こことっても重要です。
クランクを回しながら【レバーをロー以上に「ぐっ」と押し込む】もしくは【図のように手でしっかり力をかける】
この状態でもチェーンがホイール側に落ちないことを確認して下さい。


この調整はあくまでロー側の調整であり、ケーブルの張りは関係ありません
そのためケーブルの張りで持ち上がっているロー側から更に押し込みリミットを調整するということです。
微調整でもっとケーブルを張ることも考えられますからね。
ここでグッと押しても落ちないようにして置かないとダメです。この間クランクは回しながら調整です。

上の手順でクランクを回しながらグッと押し込む、これをしてもローに上がらない場合はもっとローアジャストボルトで内側に行くようにリミットを調整します。
そうなんです。【ローに上がらない】というトラブルの原因は【ケーブルの張りが足りない】の他に【ローアジャストボルトでのリミットの位置が悪い】という2つの原因がわかりましたね。

ここまで調整したら次はケーブルの張り調整は前回の記事を参照して下さい。
 リアディレイラー調整 (初級まとめ) 簡単変速調整

以上がトップ・ローアジャストボルトの調整方法でした。
コチラは失敗すると機材を壊してしまうことが有ります。
チェーン落ちが改善できな場合は自転車屋さんに持ち込むことをおすすめします。
機材側の問題の場合もあります。 
機材側の問題についてはもう少し先に記事を作ります。

***追記***
フロントディレイラーの回でも更新いたしましたが、【ケーブル調整ボルトが硬い】というかたが時々いますが、これも構造を理解すれば答えは見えてくるはずです。ロー側一番ケーブルが張られている時に更にあんな指先で回すような調整ボルトで更に引っ張ろうとすれば硬いのは当然です。ロー側(一番内側・軽いギア)のケーブルの張りの調整もトップまで持ってきてケーブルを引っ張ればそこまで硬いこともなく回るでしょう。ロー側の調整もローに入れたままボルトを回さなくてもできます。
固くて回らないのを無理くり回しているとヘタしたら限界までボルトが回っているので更に回そうとしてぶっ壊しちゃう時も出てくるかもしれません。一般的に指で回せるボルトをペンチで回さないといけないほど固くて調整できない場合は何か他に原因がある場合が多いです。
あくまでも機材を壊さないように優しく調整して下さい。

少しづつ自分の自転車がいじれるようになるのは楽しいですね。
そんな気持ちのお手伝いができればと思います。


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P様からご質問いただきましたので追記とさせていただきます。

★質問1★

環境:8速のSORA

トップ、ローの限界は、設定できたのですが
ワイヤーの引き具合がどうも上手くいかない状態です。(アジャスターは一番緩めた状態なので、ワイヤーを緩める方向ができないようにしています。)
リアチェンジの際に、チェーンが飛び跳ねるように変速をしてしまいます。

★質問2★
ワイヤーの引きは、どこまでが限界なのかを知りたいです。



まずはロードバイクの変速のメカニズム(そんなに難しくはありませんが、、、)からおさらい致します。

リアディレイラーはあくまでもチェーンラインの【動線】と【リミット】を決めるだけです。

いわゆるトップ&ローアジャストボルトで調整するものは直線的な動きの【限界値】を決める作業です。
ですのでケーブルの張りさえしっかりしていればトップ&ローアジャストボルトは限界値を下回っていなければ(内側に入りすぎていなければ)なんとかなってしまいます。


▶ワイヤーの張りの調整
とりあえず引っ張りめでケーブルを止めてみます。

これであれば恐らく固定状態で緩すぎるぐらいかとも思います。

1.この状態で1段レバーを操作(カチッとな、、、)
2.クランクを回してみてギアが大きいギアに移動するかどうか
3.移動しなければクランクを回しながらケーブルをアジャスターで張っていきます。
(クランクを回していれば適度な張りになった際にチェーンが大きい方に移り移動します。
※回す方向に注意です。リアディレイラー側から見て【外→上→内】の方向に回します)


緩すぎるのであれば引っ張ってあげればいいのでアジャスターで引いいていきます。
(アジャスターはゆるい状態からでもOKです。)

ちなみにケーブルが引き・張りすぎであればもちろん一番重いギアに入らないです。
ですのでいわゆる【★質問2★】のワイヤーの張りの限界値ですが、トップギアに入らない(レバー操作を最大のトップ側まで持ってきても)場合は張りすぎとなります。 これは本当の限界値ですが、トップギアに入れて1段軽いギアの歯にあたって音鳴・異音がでない程度、が理想値でしょう。

ケーブルの張りというものはあくまでもケーブルを定間隔で引っ張るスタート位置を決めるということです。
スタート位置を決めるということでケーブルに緩みがあれば緩みの分の1段分として捉えてしまうので、緩み(遊び)がない状態まで張ってあげるのがケーブルの張りの調整です。


【うまくいかない】【飛び跳ねるように】というのがチョット難関です。

シマノ製品のすごいところはSORAなんてぜいたく品といえるぐらい名前もついていないような変速機でもきちんと整備をすれば変速をするように持っていけるところです。


通常のリア変速調整の方法です。

1.裏ワザでも、なんでもいいのですが取り合えずケーブルを固定します。
2.その状態でクランク回してまずは【トップに入るか】どうかを確認します。
 (トップギアにはいらない場合はケーブルの張りすぎです。※レバーはトップギアの位置)
 トップに入ったら3へ
3.その状態からレバーを操作【シフトダウン】1段分です。
4.クランクを回して【シフトダウン】するか。
 →しない場合:シフトダウンするまでケーブルを張っていく
 →する場合:一番ロー側まで変速するか1段ずつ変速していく
         ※この段階で通常全段変速ができるようになります。

 この段階で張りを調節するアジャストボルトが限界まで回しても張り切れない(シフトダウンしない)状態であればケーブルを固定する際にもっと引っ張って固定をする。
※ココで指やペンチで引っ張るだけでは張りが足りない場合は裏ワザを使って上げると簡単にはることができます。

5.微調整
 スムーズにシフトダウン・シフトダウンできるかここではケーブルアジャストスクリューで微調整をします。

こんな調整方法をとっているお店は多いと思います。

つまり通常はこの調整方法だけで変速調整はできる場合が多いです。
ではこれではできない場合はどうなんだというと、、、機材の問題がある場合が多いです。


1.なぜ綺麗に変速しなくなったのか?
2.いつから綺麗に変速しないのか?
3.心当たりは?

というところです。

一番多い原因は【ディレイラーハンガー曲がり】です。
ぶつけたり、駐輪中に衝撃が加わったりでこの部分が曲がるとうまく変速しなくなります。
曲がり方によっては変速できる場合ももちろんあります。

また古いケーブルを使っていてケーブルの動きが極端に悪いもの原因となります。

コンポを変えたなんて 言う時も互換性をしっかり検証したりもします。

ご自分で整備をやってみたい!ということで今まで正常に変速していたものをケーブル交換でうまく変速しなくなってしまった。なんていう場合は普通にケーブルの張り具合の調整がうまく言っていないだけということがあります。

代表的な原因はこんなものがあります。

ということでご質問にお応えして、という追記ですが、だいぶ寄り道寄り道の追記でした。


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