ロードバイクのフレームセットとは?完成車との違いとバラ完の基礎
rect1194

ロードバイクを購入する際には大きく分けて2つの買い方があります。
①完成車
いわゆる1台の自転車として完成しているものです。
②バラ完(組)
フレームセット、コンポーネント、ホイール、その他のパーツ類を自分で選び、1台の自転車として完成させる方法です。

というお話しの前の段階としてGIANT、ビアンキ、TREK、Cannondale、BMC、DE ROSA等、色々なメーカーのバイクが有ります。
「これっていったい何?」と言うとこれはフレームセットのメーカー名のことです。

ロードバイクが自動車等と違う点は、自動車はエンジンから内装までいわゆる”日産”だったら日産製(純正品)で作られている場合が多いようです。(専門ではありませんので多分でざっくりと、ですが。)

しかしロードバイクやスポーツ自転車(MTBも)、実はママチャリもだったりしますが、
いくら一流メーカーの完成車であっても、通常フレームセット+コンポーネント+その他の部品等、色々なメーカーの部品を使い1台の自転車として組み上げられています。
画像で見ています。
image1137
これはワタクシの現在のロードバイクで、cervéloというメーカーのR5というモデルです。
しかしcervélo製のものは緑色の部分だけです。
それ以外はというと、
メインコンポ:SHIMANO
ホイール:TOKEN
ハンドル:3T
等々様々なメーカーを集めて一台のバイクとなっています。

今回はこのようなことを詳しく解説してみようと思います。ロードバイクのフレームセットとは?完成車との違いとバラ完の基礎、そんなお話しです。



▶フレームセットとは
フレームセットとはです。
厳密な言葉の定義があるわけではないと思いますが、一昔前までは、
・フレーム
・フォーク
・ヘッドセット

これらの3点セット(+その他のフレーム専用の小物類)で”フレームセット”と言われていた場合が多いと思います。

が昨今ではシートポストが専用設計になったり、ステム・ハンドルが専用品であったりします。
その場合は、それらのフレーム専用設計品もすべて含めてフレームセットと言いますので、基本的にフレーム専用品も含めてのパッケージを、フレームセットと呼ぶことが多いと思います。

フレームセットのめちゃくちゃかっこいい画像がありますので、そちらでご説明致します。
image823
梱包の仕方こそ差はありますが、ざっくりとこのようなセット内容です。
この場合は、シートポストもフレーム専用品ですので、シートポストも含めてのフレームセットということになります。

※当店ではCHAPTER2もお取り扱いをさせて頂いております。お気軽にお問い合わせ下さいm(_ _)m

右下のヘッドパーツ小物類の中には、ヘッドパーツだけではなく
・Di2で組む際に使用するフレーム専用小物類
(通常機械式用のものがフレームにくっついている場合が多いです。)
・マニュアル類
・保証書
・保安部品類(リフレクター等)
・ディスク車の場合は、スルーアクスル
・その他のフレーム付属の専用品
これらが含まれます。

※国内の代理店を通っていないセットの場合は、マニュアル・保証書や保安部品類がない場合もあります。

ざっくりとですが、
DSC_2625
上の画像後ろの状態R5(黒)が、完成車です。
そして前のパーツが組み付いていない状態のR3(黒白)ですが、こんな状態をフレームセットと呼びます。(厳密にはBBは含まれません。)

このR3の状態からフォークやシートポストを取り除くと、”フレーム”という状態になります。

▶完成車で購入した場合の注意点
基本的にフレームセットで購入した場合は、機械式(ケーブル引き)、電動式、どちらにも対応したフレーム専用小物類がすべて付属する場合が多いです。(双方対応のフレームの場合)

どういったものかを見ています。
image874
こちらcervéloのマニュアルのスモールパーツ類のページです。

フレーム専用のパーツですが、
シフト系
・機械式シフト
・電動シフト(Di2)用
・e-Tap用(無線シフト)
ブレーキ系(※下記のどちらか)
・油圧用
・機械式用
共通パーツ
これらに別れます。
前述のようにこれらのフレーム専用設計の小物類は、フレームセットで購入した場合、Di2でも機械式でも組めるように、どちらも付属してくる場合が多いです。(対応フレームの場合)

しかし完成車で購入した場合は基本的に、すでに組んである専用
パーツ意外の小物類の付属はない場合がほとんど
です。

ですので、完成車で購入後に、機械式シフトから電動シフト(Di2)への載せ替え等を考えている場合は、専用品を別途用意する必要が出てきてしまいます。

というのは基本的に
機械式シフト→電動シフト(Di2)への載せ替えは最悪、フレーム専用品小物類がなくても組める場合がほとんどです。ですので組み換えの際になければとりあえず組んでおいて、後から専用の小物類を調達、でも問題がない場合が多いです。
しかしです。あまりないとは思いますが、
電動シフト(Di2)→機械式シフトへの載せ替えの場合です。
フレーム専用の小物類がない場合、多くの場合組めません。
というのも、シフトケーブルがフレームの内部に入るところのアウター受け、そしてフレームから出る部分のアウター受け(リアディレイラー)、ケーブルガイドがない場合は基本的には組めません。
(無理をすれば組めないことはありませんが、あくまでもイレギュラーな方法で組むことになります。)

ですので完成車購入車体で、コンポーネントの載せ替えの場合、注意が必要な場合は、Di2から機械式に載せ替える場合、ということになります。


▶バラ完を考える
イチから完全にバラ完で組むのは想像以上にお金がかかります。
というのも通常は完成車で購入したほうが安い価格になっていることが多いからです。

cervéloのCaledonia-5という車体で見てみます。(リンクは最下部)
完成車(ULTEGRA R8020)いわゆる機械式シフトの油圧ブレーキ車ですが、¥590,000です。
比べてフレームセットの場合は¥500,000です。(Caledonia-5のフレームセットはハンドル・ステム・シーポストは専用品が付属)
※価格はすべて税抜

ちなみに8020のコンポってセットで13万円以上します。
ホイールはDT SwissのE1800 32 Splineというホイールで、こちらも6万円ぐらいだそうです。
それにタイヤ、サドル、バーテープ、、、等細かいものも付きます。
価格が電卓を叩くと、、、完成車がいかにお得かがわかります。

逆にバラ完の場合は、フレームセット意外のものをすべて揃えなくてはいけません。
このcervéloのCaledonia-5の場合は、
・油圧式コンポーネント
・ホイール(タイヤ+チューブ)
・サドル
・バーテープ
等が必要になります。
となると少なくとも完成車との差額9万円で揃えるのはかなり厳しいです。

では完成車よりも割高感が否めないフレームセットはどういった場合に購入するのか、ということです。
①フレームセットでの販売しかない場合
上記のCHAPTER2というメーカーはフレームセットでの販売となります。
これはもうバラ完で組む以外の方法はありません。

②コンポ載せ替えの場合
例えばフレームを破損してしまった、もしくはもう少し良いフレームに買い換える、そんな場合はまさに鞍替えのような事ができます。
マルっとコンポーネントやホイールを載せ替えるということです。

注意点としてリムブレーキ車と油圧ブレーキ車はパーツの互換性が無いものが多いので基本的には、載せ替えはあまり行わない場合が多いです。

③こだわりのパーツが有る
例えばコンポやパーツ類は絶対にこれを使いたい、けれども完成車のラインナップにはない。。。そんな場合バラ完で組む場合もありますが、前述のようにコストはかかる場合が多いです。

 


▶まとめ
フレームセットとは、、、ですが、
・フレーム
・フォーク
・ヘッドセット
・純正小物類
・フレーム専用設計品(シートポストやハンドル等)
これらを総称してフレームセットとして販売されているものです。

フレームセットで購入した際にシートポスト、ハンドルもついてきてラッキー!ということだけではありません。専用品は得てして純正品意外が使えないような場合が多々タタアタタタあります。

要はそういった部分もフレームの一部、と考えメーカーがフレームの開発の段階から設計されているということは良いことだと思います。しかし逆に言えば囲い込みに繋がります。どちらが絶対に良いということではありませんし、悪いように考えるのはよくないことです(笑)

ということで今回はロードバイクのフレームセットとは?完成車との違いとバラ完の基礎、そんなお話しでした。



ちなみに上記画像のTEREですが、
こうなりました。

関連ページ

++++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。

Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。


Chain Reaction Cyclesはこちらからお願い致します。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから