シマノ ケーブルの種類(続アウターケージング編)

前回の 「」に引き続き
第2段、アウターケージング編です。
アウターケージングの種類を突っ込んだ物はなかなかネット上にも出回らない情報です。

SHIMANO アウターケージング ロード用の種類
★シフト用  ①【OT-SP41 シフトアウターケージング】
★ブレーキ用②【SLR】
         ③【BC-R680 ブレーキアウターケージング】
         ④【BC-9000 ブレーキアウターケージング】

以上4種類です。

■SHIMANOのアウターケージングの構造
構造は【シフト用】【ブレーキ用の】の2種類に分けられます。
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シフト用のほうがケーブル自体は細いですが、曲がりにくい構造です。
触ってみるとわかりますが、きついカーブを描かないようにしたほうが良いということでしょう。

■シマノのアウターケージングの特徴
ライナー管内に【グリス】が塗られている。ということです。
そこを詳しく見て行きましょう。
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前回の記事でもお伝えしたように
ケーブルの滑りはフィーリングや正確さにも影響を与えます。
あと後から追加する必要がないようにもともと入っているとうことです。

これが4種類の違いに出てくるわけです。本題です。

■SHIMANOアウターケージングの種類別特徴
1.グリースの違い
★シフト用
①【OT-SP41 シフトアウターケージング】
シフト用の縦にワイヤーの通った構造です。
このライナー管内には【SIS-SP41用ケーブルグリス】(白)が入っています。

★ブレーキ用
②【SLR】
ライナー管内にグリースが入っていることは同じなのですが、
コチラは
【プレミアムグリス】(黄緑色)が使用されています。

※修正※ 
現在販売中のものはグリス封入はなし、と確認が取れました。
現在のシマノでは【プレミアムグリスの使用を推奨している】
の回答でした。
貴重な情報有難うございました。


③【BC-R680 ブレーキアウターケージング】
④【BC-9000 ブレーキアウターケージング】
ブレーキ用ですが、グリスは【SIS-SP41用ケーブルグリス】(白)が使用されています。

2.ライナー管の違い
②【SLR】はステンレスケーブル用のライナー管
③【BC-R680 ブレーキアウターケージング】と④【BC-9000 ブレーキアウターケージング】は
ポリマーコーティングケーブル用のライナー管になっているということです。
ステンレスケーブル用のライナー管のほうが固く、ポリマーコーティング用の方が
柔らかい素材であるとの事です。


上記のことから③④でステンレースのケーブルを引いてしまうとライナー管が
削れるおそれがあり、使用ははおすすめしません、また逆の組合わせで②では
グリス、ライナー管の違いからポリマーコートの力が発揮できない、ということです。

③④の違いはほぼないとのことで、
SHIMANOからの回答を踏まえるとポリマーコーティングのケーブルは
【SIS-SP41用ケーブルグリス】(白)との相性を最大限に考慮して
作られていることが考えられます。

ポリマーコーティング用の【ULTEGRA】と【DURA-ACE】グレードの
アウターケージングはほとんど違いがないということです。


ということで「ケーブルをポリマーコーティングに変えると引きが軽くなる」ということで
インナーのみを交換している場合もよくききます。
しかしシフト用に関しては問題無いですが、ブレーキ用に関してはアウターケーブル
との相性があり、誤った物を使用していると折角の性能も引き出すことが出来ない、

ということがわかりました。

そしてディーラーマニュアルにも有りますが
・インナーケーブルとアウターケージングはグリスで潤滑された状態で使用して下さい。
・円滑な操作のため、指定のアウターケージングを使用して下さい。
・インナーケーブル内蔵のフレームは、高いケーブル抵抗によってSISの変速機能が損なわれるため、使用しないことを強くお勧めします。
、、、エッ?シヨウシナイッテ、ナッ?
最後のは見ないことにしておきましょう。

組み付けるときは別売りの【SIS-SP41用ケーブルグリス】【プレミアムグリス】
売られていますが、新品交換の場合であれば更に追加する必要はない、ということです。
グリースもオイルも付け過ぎは余った物は外に出て汚れの元になりかえって抵抗になります。
てんちょーは新品を組み付けるときはアウター側は何もしないですが、
インナーを粘度のさらっさらの油を染みこみませた布で拭ってから組み付けます。

アウターが古い場合は一度清掃してと言いたいところですが、
(清掃方法例:油のを染み込ませたテッシュをつめつめして古ケーブル
で行ったり来たりします。しかしこの清掃は本当にめんどくさい。パークリ
はライナーにダメージを与えることも。)
そこまで高くないので気持ちのいいフィーリングのためには交換して
しまった方がいいかもしれません。
特にシフト用は本当に微妙な抵抗で変速速度が全く変わってきます。

ということで今回は情報の少なかったアウターケージングの種類ということでした。

ちょっとだけおまけの情報です。
SHIMANOのTiagra4700グレードの新ケーブル【OPTISILK】インナーケーブルですが、
やはり予想通り【SIL-TEC】の上【ポリマーコーティング】の下のような
機能性でリリースを6月出荷を予定しているということでした。
おそらく価格は1200円前後ででてくるでしょう。
が、遅れる可能性は十分にあります、ということ答えでした。
楽しみですね。


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