ロードバイクと落車 ~とある落車の話~ 2日目

前回に引き続き落車の話2日目です。
一部痛い表現があります。苦手な方はご注意下さい。


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朝が来る。

まるで夢でも見ていたかのように瞳を開く。

あれは夢だったのか、、、

 

しかしそんな妄想は一瞬で現実へと引き戻される。

「ズキンッ」と体の各所が痛む

左目もまだ開けることが不自由だ。

舌で口の中を確認する、

唇の腫れは口の中の粘膜まで伝わって腫れぼったい、、、

 

「現実だった」

 

寝返りもいつものようにうつことができない。

体中が痛い。

顔が痛い、

首が痛い、

歯が痛い、

 

満身創痍で再診のために病院へ向かう。
あれだけの怪我を負いながらも【骨折】がなかったのが救いだ。
骨折がなければ傷の直りは段違いに速い、、、はず。 

 

創傷で病院にかかったことのある方ならお分かりだろう、

恐怖の処置がまっている。

 

ガーゼ交換だ。

 

分泌物で固まっているガーゼを剥がさなければならない。

【湿潤療法】と言うものがあるのだが、形成外科の医師にはそんなものはないようだ、

 

診察が始まる。

「じゃあ傷消毒しますね♪」

「(ヤバイ、、、全くいい予感がしない、、)」

一気に剥がされる。

冷や汗が噴き出る。

声が出ないほどの衝撃だ、

 

傷の状態を確認しつつ、消毒、軟膏だ。

 

「う~ん、麻痺が残るかもしれません。」

「顔は普通の皮膚よりも多くの神経が通っています。」

「それが事故の衝撃で裂けた傷、擦れてた傷が深く神経をグチャグチャにしています。」

 

そんな話があったがなによりガーゼを剥がされた時の衝撃のほうがはるかに大きかった。

 

「麻痺かぁ、、、」

 

「そういえば腫れぼったい感じがします。」

「それは腫れているからです(笑顔)」

「そうですよね、、、」

 

何だこの笑顔はと思いながらも処置が終わる。

 

この時になるとだいぶまぶたの重さも気にならなくなり、

両目で物を見ることができるようになってくる。

 

次は眼科だ、殆ど開かなかったので検査ができなかったのだろう。

奇跡的に眼球には傷、メガネの割れた破片等は刺さっていなかった。

 

眉毛の上の骨で眼球に直接ダメージが行くことはなかったようだ。

 

しかし総合病院の待ち時間は長い。

 

行き交う患者は横目で私の顔を見ながら「うわぁ、、」とでも言いたいようだ。

「そうだ、これが落車だ、」

とでも言わんばかりに会計を済ませる。

 

帰りの車の中で事故の詳細を聞くことになった。

 

「何が起きたの?」

「警察の話だと目撃者がいて、その人の話だと突然前転のような形で舞い上がったって、」

「それで顔から着地して前転したらしい、」

「それで顔にこんな傷が、、、」

顔から着地して前転したらしく顔の左側、左手、左肩、右脇(?)、右尻に傷があることから斜めにコンクリート上を滑っていったことになる。

 

しかし何もないまっすぐの道で何があったんだ?

急にブレーキを掛けるようなところでもない。

 

なぜだかは全くわからない。

前輪に何かを巻き込んだのか?

 

ホイールを見てもその形跡はない。

リムの一部が激しくゆがんでいるだけだ。

なぜこんなにリムがゆがんでいるんだ?

 

【振れ】どころの話ではない。

リムが親指大に凹んでしまっている。
前輪ホイールは要交換だ。 

 

それ以外の傷は、

サドル・バーテープ破れ、Stiレバーはインジケーター部がおろし状態、シフトケーブルはねじ切れている。リアディレイラー擦り傷、ハンガーは無事、おまけはボトル紛失だ。

 

これだけだ。フレームは少し傷があるが、塗装面に軽いキズのみ。

 

修理は前輪交換、シフトケーブル交換、スモールパーツでインジケーターカバー発注、これだけでで自走が可能になる。

 

「(自転車丈夫すぎだろ、、、)」

 

「なぁにすぐに直してやるさ、」

あれだけの傷を負いながらももう次に乗ることを考えている。
馬鹿な男だ。 
前歯がなく舌の収まりが悪く口が半開きでかっこいいこと言ったって【しまる】筈もない。

 

傷ついた自転車を見るのは自分の傷と同様に辛いものだ。

そんなことを考えながら2日目が終了した。

 


3日目はコチラから


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