超初心者向け ロードバイクのギアチェンジ/シフトチェンジ
初めてデュアルコントロールレバーに触った時頭で考えながらではないとギアチェンジができなかった記憶があります。
シフト操作というものはロードバイクだけではなく、車もオートバイもしかりですね。走行距離が伸びてくるに従って操作を考えなくても頭でアップ・ダウンと考えるだけで勝手に体が動いてくれるようになります。
そうなるといわゆる【体オートマ】です。
特に初心者の方はどういうふうにギアを選択してどのように変速していくか、悩みドコロだと思います。そんなところの解説ををてみようと思います。
ギアチェンジの仕組みに関してはディレイラーのお話しで詳しくありますので、そちらをご参照下さい。
ギアチェンジ時の大切はコトは【外装変速機はペダルを漕いでいないと変速できない】ということです。
ペダルが止まっていればディレイラーが動くだけでギアは変わりません。
チェーンを今あるギアから脱線させるためにペダルを漕ぐ必要があります。
そもそもロードバイクにはなんでギアが付いているのかというところです。
路面の状態や傾斜・勾配その他外的要因が重なる環境の中、適正なケイデンスを使い、速く/楽に走るため。だと思います。
車でローギアだけで走れば当然エンジンが【ブ~~~ン!】と唸ってしまいますし、3rdギアしか使わなければ発進がとてももたついたり、場合によってはエンストしたりします。
人間の方が許容幅があるとは思いますが、要はそれと同じ原理で【上り坂ペダルがもう降りない、回せない時】にもっと軽いギアを選択することで【登れるようにする】エンストが起きないようにするためです。
▶基本のキの字
画像のようにブレーキレバー(画像黄色)を内側に倒す操作で前後ともにギアの歯数が多い方にチェーンが移動します。
コレはケーブルをコントロールレバーで引っ張る動作です。
前後ともにケーブルの張りが一番弱い位置は一番歯数の少ないギア、いわゆるインナー&トップの状態です。
ケーブルを引っ張る動作でレバーの種類によって差はありますが、2~3段一気に変速できます。
(小さく動かして1段、大きく動かして2~3段という具合です。)
当然ギアが一番歯数の多い、大きいギアにある状態では通常レバーは動きません。
逆に小レバー(画像赤色)の場合はどうかというと、コントロールレバーで引っ張られたケーブルを逆に解除していく動作です。
大きいギアから小さいギアに変わります。
コレは引っ張られたケーブルを解除し、ケーブルの張りが緩む→ディレイラーがバネの力で戻る動きでギアが変わるというものです。
シフトダウンと違いレバー操作1回につき1段しかギアチェンジができません。
まとめて変えたいときは、、、連打ですwww
ギアチェンジの時は上にも書きましたが必ずクランクを回す(ペダルを漕いた状態)で行わないとギアは変わりません。
それとフロントは歯数が少ないほうが軽いギア、リアは歯数が少ないほうが重いギアということになります。
▶フロントのみの機能【トリム】
フロントのみに付いている機能【トリム】というものがあります。
上の図を見ていただければどの位置に付いているかわかると思います。
大レバーも小レバーでもどちらもですが、ギアが変わるほど押し込まない【中途半端に押す】(ちょい押し)でフロントディレイラーの位置が微妙に動きます。
例えばフロントがインナー(小さいギア)の時にリアのトップ付近にいくとチェーンラインが厳しくなりフロントディレイラーのプレートにチェーンがすって音鳴がしてしまうことがあります。
リアの段数が多ければ多いほどリア側でチェーンの移動幅が大きくなるためです。
そこでフロントディレイラーをちょっと動かす機能が【トリム】という機能です。
アウターに入れている時にリアをどんどん軽くしていきます。するとチェーンラインが厳しくなりフロントディレイラー付近からこすれているような音が出る場合があります。その時にアウター側でトリム操作をするとフロントディレイラーはアウター側から少しだけインナー側へ移動します。(インナーに落ちない程度の動きです)
コレによりフロントディレイラーのスレを防止するものです。
フロントディレイラーにチェーンが擦れている音はチェーンの出っ張りの部分が擦りますので「カラカラカラッ」っとなりますので比較的わかりやすです。
もちろん逆もあります。フロントをインナーに入れている時にリアがトップ付近まで行くと擦る場合トリム操作で擦るのを回避する場合もあります。
これがトリムの動きなのですが、フロントシフトの操作で一番インナー側まで落ちるモデルもありますし、最近のモデルではアウター→インナーでインナー側はトリム位置で止まってくれることで、チェーン落ちを防止する。そんな技術もあるようです。
6800アルテは後者です。
▶ギアチェンジの注意
ギアチェンジの時はクランクを合わす(ペダルを漕ぐ)と先ほど書きましたが、フルパワーで漕いでいる時にそのままギアを無理くり変えると、変わらないことはありません。そんなフルパワーにしたぐらいでシフトチェンジしないような整備は良くありません。
しかし【ガッチン】といった感じになり、前後ギアの歯や、チェーンにダメージをかける可能性が出てきます。
1回やったからってすぐにぶっ壊れるほどやわではないと思いますが、、、野生のゴリラぐらいのパワーだったらわかりません、毎回毎回だとやはり少しずつダメージが加わり、結果的に寿命を縮める事になってしまうかもしれません。
また歯がすり減った状態ですと歯自体が薄くなりますので一気にかけたりとかはあるでしょう。
そうならないために、クランクを回して(ペダルを漕いでいる)けれどもギアチェンジの一瞬は力を抜いて上げるほうがいいと思います。
のんびりペースで走っているぐらいであればいいかもしれませんが、力強くペダルを漕いでいる時はなおさらギアチェンジの瞬間に力を抜いてあげることがいいです。
それはシッティングだけではなくてダンシング(スプリント)をしている時も同じです。
ギアの変わるほんの一瞬だけ力を抜いてしっかり目標ギアに噛み合ったところでじわっと力をかけていく。コレがうまいギアチェンジだと思います。
走行後にチェーンを掃除をすると思いますが、その際にフロントの歯も拭いてみましょう。フロント変速を多く使っていれば多分金属の破片が少なからず付くと思います。コレが少ない方がギアチェンジがなめらかに行えいているということでしょう。
▶実際のギアチェンジ
【停止前にギアを落としておく】これが基本です。
どこまで落とすか、平地停止後の発進でインナーまで入れるか、コレはもう個人差がありすぎるのでお好みで選択することになります。
※重すぎるギアで発進にもたつくのはちょっと、、、
車やオートバイでもそうですが、減速してから一気に落とすのではなく、減速しながら適正なスピードには適正なギアを選択しておく。コレもポイントです。
そんなことがロードバイクもきちんとできるような作り(デュアルコントロールレバー)になっているものそのためです。
停止後でもビンディングペダルであればフロントに加重をかけてリアを浮かせればクランクを回してギアチェンジをすることができます。(フラペでもできることはできます。)
ということで今回は動画を作成してみました。
ワタクシの実際のギアチェンジの様子を見てみて下さい。
もっと勾配のあるところのほうが良かったのですが、、、
特に意識もせずに乗ってみたらこんな感じでした。
動画の解説以上にトリム操作を細かく入れていました。
慣れてくればどんどん色々な操作ができるようになってきたり、変な道を走ったり、、、(笑
ブラケット部だけではなく下ハン持っても同じように操作ができるようにしたりも大切なことです。
意識しなくとも【あげたい】【下げたい】と考えて体が動くように、またトルクを瞬間的に抜くペダリングができるようになると機材にも優しく走ることができるようになると思います。
次回、スタンディング、8の字、段差超え、ジャンプを予定しております。
ということで【超初心者向け、ロードバイクのギアチェンジ】のお話しでした。
今回の記事の主役はこちら
動画の使用機材はこちら
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初めてデュアルコントロールレバーに触った時頭で考えながらではないとギアチェンジができなかった記憶があります。
シフト操作というものはロードバイクだけではなく、車もオートバイもしかりですね。走行距離が伸びてくるに従って操作を考えなくても頭でアップ・ダウンと考えるだけで勝手に体が動いてくれるようになります。
そうなるといわゆる【体オートマ】です。
特に初心者の方はどういうふうにギアを選択してどのように変速していくか、悩みドコロだと思います。そんなところの解説ををてみようと思います。
ギアチェンジの仕組みに関してはディレイラーのお話しで詳しくありますので、そちらをご参照下さい。
ギアチェンジ時の大切はコトは【外装変速機はペダルを漕いでいないと変速できない】ということです。
ペダルが止まっていればディレイラーが動くだけでギアは変わりません。
チェーンを今あるギアから脱線させるためにペダルを漕ぐ必要があります。
そもそもロードバイクにはなんでギアが付いているのかというところです。
路面の状態や傾斜・勾配その他外的要因が重なる環境の中、適正なケイデンスを使い、速く/楽に走るため。だと思います。
車でローギアだけで走れば当然エンジンが【ブ~~~ン!】と唸ってしまいますし、3rdギアしか使わなければ発進がとてももたついたり、場合によってはエンストしたりします。
人間の方が許容幅があるとは思いますが、要はそれと同じ原理で【上り坂ペダルがもう降りない、回せない時】にもっと軽いギアを選択することで【登れるようにする】エンストが起きないようにするためです。
▶基本のキの字
画像のようにブレーキレバー(画像黄色)を内側に倒す操作で前後ともにギアの歯数が多い方にチェーンが移動します。
コレはケーブルをコントロールレバーで引っ張る動作です。
前後ともにケーブルの張りが一番弱い位置は一番歯数の少ないギア、いわゆるインナー&トップの状態です。
ケーブルを引っ張る動作でレバーの種類によって差はありますが、2~3段一気に変速できます。
(小さく動かして1段、大きく動かして2~3段という具合です。)
当然ギアが一番歯数の多い、大きいギアにある状態では通常レバーは動きません。
逆に小レバー(画像赤色)の場合はどうかというと、コントロールレバーで引っ張られたケーブルを逆に解除していく動作です。
大きいギアから小さいギアに変わります。
コレは引っ張られたケーブルを解除し、ケーブルの張りが緩む→ディレイラーがバネの力で戻る動きでギアが変わるというものです。
シフトダウンと違いレバー操作1回につき1段しかギアチェンジができません。
まとめて変えたいときは、、、連打ですwww
ギアチェンジの時は上にも書きましたが必ずクランクを回す(ペダルを漕いた状態)で行わないとギアは変わりません。
それとフロントは歯数が少ないほうが軽いギア、リアは歯数が少ないほうが重いギアということになります。
▶フロントのみの機能【トリム】
フロントのみに付いている機能【トリム】というものがあります。
上の図を見ていただければどの位置に付いているかわかると思います。
大レバーも小レバーでもどちらもですが、ギアが変わるほど押し込まない【中途半端に押す】(ちょい押し)でフロントディレイラーの位置が微妙に動きます。
例えばフロントがインナー(小さいギア)の時にリアのトップ付近にいくとチェーンラインが厳しくなりフロントディレイラーのプレートにチェーンがすって音鳴がしてしまうことがあります。
リアの段数が多ければ多いほどリア側でチェーンの移動幅が大きくなるためです。
そこでフロントディレイラーをちょっと動かす機能が【トリム】という機能です。
アウターに入れている時にリアをどんどん軽くしていきます。するとチェーンラインが厳しくなりフロントディレイラー付近からこすれているような音が出る場合があります。その時にアウター側でトリム操作をするとフロントディレイラーはアウター側から少しだけインナー側へ移動します。(インナーに落ちない程度の動きです)
コレによりフロントディレイラーのスレを防止するものです。
フロントディレイラーにチェーンが擦れている音はチェーンの出っ張りの部分が擦りますので「カラカラカラッ」っとなりますので比較的わかりやすです。
もちろん逆もあります。フロントをインナーに入れている時にリアがトップ付近まで行くと擦る場合トリム操作で擦るのを回避する場合もあります。
これがトリムの動きなのですが、フロントシフトの操作で一番インナー側まで落ちるモデルもありますし、最近のモデルではアウター→インナーでインナー側はトリム位置で止まってくれることで、チェーン落ちを防止する。そんな技術もあるようです。
6800アルテは後者です。
▶ギアチェンジの注意
ギアチェンジの時はクランクを合わす(ペダルを漕ぐ)と先ほど書きましたが、フルパワーで漕いでいる時にそのままギアを無理くり変えると、変わらないことはありません。そんなフルパワーにしたぐらいでシフトチェンジしないような整備は良くありません。
しかし【ガッチン】といった感じになり、前後ギアの歯や、チェーンにダメージをかける可能性が出てきます。
1回やったからってすぐにぶっ壊れるほどやわではないと思いますが、、、野生のゴリラぐらいのパワーだったらわかりません、毎回毎回だとやはり少しずつダメージが加わり、結果的に寿命を縮める事になってしまうかもしれません。
また歯がすり減った状態ですと歯自体が薄くなりますので一気にかけたりとかはあるでしょう。
そうならないために、クランクを回して(ペダルを漕いでいる)けれどもギアチェンジの一瞬は力を抜いて上げるほうがいいと思います。
のんびりペースで走っているぐらいであればいいかもしれませんが、力強くペダルを漕いでいる時はなおさらギアチェンジの瞬間に力を抜いてあげることがいいです。
それはシッティングだけではなくてダンシング(スプリント)をしている時も同じです。
ギアの変わるほんの一瞬だけ力を抜いてしっかり目標ギアに噛み合ったところでじわっと力をかけていく。コレがうまいギアチェンジだと思います。
走行後にチェーンを掃除をすると思いますが、その際にフロントの歯も拭いてみましょう。フロント変速を多く使っていれば多分金属の破片が少なからず付くと思います。コレが少ない方がギアチェンジがなめらかに行えいているということでしょう。
▶実際のギアチェンジ
【停止前にギアを落としておく】これが基本です。
どこまで落とすか、平地停止後の発進でインナーまで入れるか、コレはもう個人差がありすぎるのでお好みで選択することになります。
※重すぎるギアで発進にもたつくのはちょっと、、、
車やオートバイでもそうですが、減速してから一気に落とすのではなく、減速しながら適正なスピードには適正なギアを選択しておく。コレもポイントです。
そんなことがロードバイクもきちんとできるような作り(デュアルコントロールレバー)になっているものそのためです。
停止後でもビンディングペダルであればフロントに加重をかけてリアを浮かせればクランクを回してギアチェンジをすることができます。(フラペでもできることはできます。)
ということで今回は動画を作成してみました。
ワタクシの実際のギアチェンジの様子を見てみて下さい。
もっと勾配のあるところのほうが良かったのですが、、、
特に意識もせずに乗ってみたらこんな感じでした。
動画の解説以上にトリム操作を細かく入れていました。
慣れてくればどんどん色々な操作ができるようになってきたり、変な道を走ったり、、、(笑
ブラケット部だけではなく下ハン持っても同じように操作ができるようにしたりも大切なことです。
意識しなくとも【あげたい】【下げたい】と考えて体が動くように、またトルクを瞬間的に抜くペダリングができるようになると機材にも優しく走ることができるようになると思います。
次回、スタンディング、8の字、段差超え、ジャンプを予定しております。
ということで【超初心者向け、ロードバイクのギアチェンジ】のお話しでした。
今回の記事の主役はこちら
動画の使用機材はこちら
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コメント
コメント一覧 (3)
フロントディレイラーの調整の記事は
大変参考になり今では参照されている方法で
調整しています。
ちょっと仕組みについて
調べてみたもののあまり腑に落ちないことがあり
質問させてください。
リア変速の際は
1速1速の移動量( 引き量)は
シフターによって決まっていて
リアディレイラーは
チェーンが脱落しないように
プーリーの動きを制限するという認識で
いいのでしょうか?
うまく意図が伝わっていればいいのですが
お手数ですがよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
リア変速の件ですが、
>1速1速の移動量( 引き量)はシフターによって決まっていて
間違いありません。
>リアディレイラーはチェーンが脱落しないようにプーリーの動きを制限するという認識・・・
こちらはチェーンが脱落しないようにしているのは、トップローアジャストボルトの役割です。
ですのでリアディリラーの役割の一つであるという認識がいいかと思います。
コンポをシマノだけでなく
ミックスして使っているため
調整の参考になりました。