ロードバイクのフレーム ジオメトリ考察 BB下がり

前回に引き続きロードバイクのフレーム ジオメトリ考察ということで今回はBB下がりです。

※BBハイト、BB下がり、ハンガー下がり、、、とか色々な言い方があります。
これも統一がないのかなぁ、、、、

▶BB下がりとは

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 画像で言うと【D】の幅です。

言葉でいうと
【リアセンター~フロントセンター(前後ハブ軸)からどんだけBBシェル中心が下がっているか】というところです。
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センプレの小さいサイズで58mmそれ以外は68mmです。

一般的にBB下がりが小さいほうがいわゆる【かかりがよく】反応がいいと言われています。
また重心が高くなるのでダンシングに有利という意見も。 

逆に大きい方が重心が低くなり、安定性向上すると言われています。

ピナレロ ドグマ
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トレック マドン7
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大体70前後の下がり幅が多いようです。

フロントセンター~リアセンターはタイヤの大きさで決まりますので、700cだったら700cの高さにしか作れません。厳密に言うと太さによっても外径は変わりますが、ロードバイクだとほぼほぼ決まってしまっていると考えてもいいでしょう。
(一部650c設計のバイクだと変わります。)


かかりが良いとか、パワーが伝わりやすいとか、、、
図にしてみてみましょう!

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とってもオーバーな例ですが、赤の矢印は力の入力方向です。

こういうことですね。


昨今のバイクはBB付近がもりもりのバイクが非常に多いです。
カーボンの造形で太くしやすいというものもありますが、アルミも同モデルで比べてみると年々太くなっていきます。
全体的に薄っぺらく、要所要所でドカンと太くする、強度を上げるが最近のトレンドのようです。かっこいいですし。


重心に関しては、、、もうご想像のとおりですね。

下がりが大きくなればなるほどBBの位置が直接下がるので当然といえば当然の結果です。



もう一つ、【BB-サドル間】の距離で【サドルの地上高】が決まるので当然下がりが大きい方が【アシツキ】がよくなります。
これは結果的にこうなったよっ!てお話しなのでサドルに足を載せたまま足がつくのかつかんのかなんてことは乗り方、止まり方を考えればいいだけなのであまり気にしなくてもいいことかもしれません。



で結局どんなんがいいかっ?て言うと各メーカー推奨の乗り方に合わせたバイクがいいでしょうってことです。

BB下がりがとかヘッドアングルとかあんまり考えてもメーカーが作った設計以外の物はワンオフで作ってもらうしかできないですから。

それにジオメトリの数値だけではわからないようなフレームの強度や細部の味付けはメーカーの技術を振り絞って作られています。多分想像してても乗ってみたら全然いいじゃん!とかアレッ?とかあると思います。

ソレを考慮した上で安定性乗り心地を重視した設計、とかとにかくかかりをよく、反応をよくとか、、、というところの差で、ロングライド向け、とかレース設計とかと各メーカーが推奨するものが出てくるってわけです。


Bianchiなんて小さいサイズを除いて殆どが68mmとなっています。

それでもB4P(レース志向)とかC2CとかにわかれているわけですからこのBB下がりだけでなく様々なくく雑なジオメトリで乗り心地や自転車としての特性が決まってくるということでしょう。

オルトレ、センプレの乗り心地がぜんぜん違うといえば全然違いますが、実際に100人乗ったら100人が違うというかといえば、、、一概にそうではないと思います。

ソレだってフレームの形が違うので絶対に乗り心地や特性は変わってくるはずなんですが、その違いときたら大きいか小さいかは実際に乗る人の主観や感じ方は人それぞれ。

だったらフレームを選ぶ際に何で選ぶか、、、ソレも好みの問題です。



いろんな雑誌の記事やHPには最近【購買意欲を掻き立てる】ようなものばかりです。

@%の向上、@秒タイムが縮まりました。乗り心地が格段に良くなって。。。


燃費改竄とか最近ではよく話題に上がっています。

なんか悪いなぁと思いながらも何年も表沙汰にならなかったのか不思議ですが、まぁカタログスペックなんてそんなもんなんでしょう。


自分にとってフィーリングがあったものを見つけるか、自分がそのバイクに合わせていくか。

どちらにせよ【大好き】(気に入って)いるのが一番です!

【好きこそ物の上手なれ】ってことですね。

・・・元も子もなくなってしまいそうな気が、、


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