ロードバイクのカセットスプロケとギア比の選び方


▶ギア比とは??
歯車比
 歯車比(はぐるまひ)は2つの歯車またはローラーチェーンでつながれた2つのスプロケットの歯数の比、ないしは駆動ベルトでつながれた2つの滑車の周長の比である。歯数比、ギア(ギヤ)比、ギア(ギヤ)レシオ(英: gear ratio)と呼ばれることもある。 
Wikiより抜粋 https://ja.wikipedia.org/wiki/歯車比

うん、、、何のことやらよくわかりませんねん。

ということで例のごとく簡単にご説明いたします。
まずは歯数の話から。。。

※歯数=丁数=@@T
このように呼ばれるものがいわゆるギアです。
要は何個山(ギア歯)があるかということです。
(そうあの3Tは3つのギア歯が、、、というのは冗談で、3Tは”Turin Tube Technology”です。)

リアドライブ(カセットスプロケット)は【丁数が少なければ少ないほど”重い(速い)”】つまり【重いけど進む】というものです。
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逆にフロントは【丁数が多ければ多いほど”重い”】つまり【重いけど進む】ます。
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これがいわゆる歯車の減速比というものですが、今回のメインは選び方ですのでサラッとだけ。
この歯車の減速比をうまく利用するために変速機というものが用いられます。

これらのお話はロードバイクの外装変速機だけではなくママチャリの内装ギアもそうですし、(ママチャリなんてシフターに【軽い】↔【速い】とポジティブな文言で書いてあります。)車もオートマ車でも【4AT】とかあります。【4速オートマ】ということですね。
最近はCVTが多いですが、CVTも要は無断階の変速機が付いているということです。

この減速比を用いて変速機を(噛みそうです(笑))うまく使うことは効率よく前に進めるために重要なことです。
自転車でも車でも発進する際に重いギアを使うことはあまりないと思います。まずは軽いギアから初めてスピードが上がるにつれて大きなギアへと移行させていきます。

つまりアウタートップなどで発進することはとても効率が悪い、ということになります。
変速機を用いて効率的に走るためには、走行状況に合わせた適切なギアを選ぶということが大切です。

 車の場合はギアを簡単に交換することはできませんが、ロードバイクの場合は比較的簡単にギアを丁数の違うものに交換することができます。

それがリアのカセットスプロケットもしくは、フロントのチェーンリングを交換する、ギア比の最適化ということです。

それともう一つ、カセットスプロケットのお話でよく使われる言葉に【クロス】という言葉があります。
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注)これではありません。

正確に言うと【クロスレシオ】と言います。
クロスレシオとは、ギアの丁数が隣の歯の丁数と近いもののことです。
クロスの反対は【ワイドレシオ】といいます。

ざっくりとですが、
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しかしこのクロスという言葉は具体的な数値が決められているわけでは有りません。
あくまでも相対的な表現ですので、11-28Tが標準となった現在では上の表のようなイメージですが、一昔前の11-25が標準だった時代では11-23Tもクロスぐらいだったのかもしれません。


▶ワイド・クロスのメリット・デメリット
ギアの丁数が離れている(開いている=ワイド)幅広い速度域で使えるというものですが、逆に言えば細かくギアを選択することができないということです。
ママチャリの3段変速で想像するとわかりやすいですが、
一番軽いギアだと軽すぎるけど、一個重くするとちょっとオモすぎる、どうしよう、、、というのがワイドの最大の弱点です。

その点クロスだと各ギアはなめらかに繋がるのですが、
発進が重たい、スピードが出たときにもっとギアがほしい、、、とこうなってしまうわけです。これがクロスレシオの弱点です。

ギアの段数はコンポーネントによって決められており、現在のロードバイクでは11速、10速、9速というのものが大部分をしめております。
で今回のメインのお話ですが、カセットスプロケットの選び方ですが、【走るコース】や【体力】、【走り方】に合わせて適切なギア(カセットスプロケットやチェーンリングの丁数)を選択するというのが今回のお話しです。

注)MTB用、ロード用はギア比が大きく違う場合があります。扱う速度域等が違うためです

では具体的に選んでいく上で何から選んだらいいのかわからない方が多いと思いますので、最初に選ぶポイントのご説明からです。

これを考える上でとても便利なのが、ギア比の計算ツールです。
今回はこちらを使用させていただきます。
ロードバイク ギア比・速度計算ツール
とても便利です。


▶最小スプロケット(リア側)
現在のロードバイクのギアは11Tか12Tの場合が多くを占めておりますので基本的にはどちらかから選ぶことになります。(トップが14Tのギアも存在します、)

ギアの選択はかならずフロントの丁数と合わせて考えます。

例えばフロントがコンパクトクランクの50/34Tだとします。
最高速を考えると【リア11T-フロント50T】が最高速を出すギアです。

ギア比とケイデンスを踏まえて考えてみます。
例えばですがトップ11Tの場合、
・ケイデンス90で回すと51.5km/h、
・高速巡航時は110回ぐらい、62.9km/h
・スプリントの時は120以上回しますので、68.7km/h

これが例えばトップ12Tだとすると、、、
・ケイデンス90で回すと47.2km/h、
・高速巡航の時は110回ぐらい、57.7km/h
・スプリントの時は120以上回したとして、62.9km/h

このように考えます。

どの程度の速度域までを使うかということはギアを選ぶ上でとても重要になります。

ただしです、平地で60km/h以上とかどんだけ豪脚!というお話だけではなく下りでスピードが出ている時のことまで考慮します。下りでスピードが出ている時、完全に足をとめるというよりもケイデンスを低めで回したりすることで、速度を調整したり、疲労を流すようにしたりする場合もあります。
そういったことを考慮すると11Tも全くの無駄になるかならないかは脚の強さというものもありますが、それ以上に走るコース次第ということが大きいです。

▶最大スプロケット(リア)
こちらは逆にいわゆる軽いギア、上り坂で使うようなギアです。
こちらのほうが最小ギアよりも選択肢が多いので悩んでしまうところでもあります。

先程の画像、R8000の最大ギアだけでも、25、28、30、32、34Tがラインナップとして存在します。

前述のように登りがきつい場合はリア側で大きな歯を使用したほうが楽に登れるようになるということではありません。坂を登れば辛いのは変わりません。しかし大きいギアのメリットは絶対的なパワーが低くともケイデンスを保てるというメリットが主だったものです。
ということで勾配のきつい上りはできるだけ軽いギア(大きいギア)があったほうが安心できるものです。

しかし問題もあります。前述の通り歯数の少ない方のギアはワイドになってしまうということです。
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最大が34Tの場合(一番下)や、真ん中の11-32Tなどを見てみると歯数の多い大きいギアのほうではかなりワイドにギア間が開いています。
歯数の差が大きい(ワイド)というとどういうことが起きるかというと、、、

まさに最初の方に書いたママチャリの例です。
隣の歯数との差が大きくなりますので、隣のギアとのつながりはあまり良くありません。
34Tだったら軽すぎるけど、30Tだと重すぎる、、、この間にギアがほしい、、、こんなことがある時があります。これは軽い方だけではなく中間ギアでも起きることです。
また坂道とかで”30T重い、、、”そして34Tに入れた瞬間軽っ!進まない!ということもある場合もあります。

34Tや32Tは軽いは軽いですが逆に言うならば回せど回せど進みません。軽いギアは進まない=スピードが出ないということです。スピードが低すぎるということはバランスが悪くなることにも繋がります。
例えば32Tを使うとフロントコンパクトの32Tで9.3km、、、激坂等の攻略でケイデンスが60まで落ちれば8kmです。10km/h以下でビシッと走るのって意外と難しかったりします。

(オマケ的なお話ではワイドレシオのデメリットですが、ものすごく単純に考えて重いです。ギアが大きくなるので重くなります。)

そんなときに便利なのがコンパクトクランクと言われるフロント(インナー)が通常よりも小さなギアです。


▶コンパクトクランク(フロントギア)
普通の大きさのクランクが【53/39T(ノーマル)】というものに対して、コンパクトクランクは【52/36T(セミコンパクト)】【50/34T(コンパクト)】という歯数のフロントギアです。
※コンパクトというのはアウターギアが、というお話ではなくてインナーギアのお話です。通常フロントではアウター-インナーの差は12~14T程度なのですが、その差を16Tまで広げてワイド化したものは”コンパクト”という名が付きます。(Ex.セミコンパクト、コンパクト等)

インナーがコンパクトになることで全体的にギア比が下がりますので、速度域が全体的に低速へずれるということです。

コンパクトクランク、フロントのギアの大きさに関しては様々な意見があり、メーカーごとで様々な思想がありますので、現在では何が絶対的な正解ということではないのだと思います。
(現行品スラムはフロントを小さくして、リアも小さくするということをしております。)



▶おすすめのギア
おすすめのギアはというと、ズバリですが前述のとおり【走るコース】や【体力】、【走り方】に合わせて選択することが良いです。

しかし例えば初心者で右も左もわからない、、、ということであればズバリですが、
前はコンパクトの50/34T、後ろが11-28T。これが良いかと思います。

アウターが50Tでも11Tがあれば下り勝負のレースでもなければ全然事足りると思います。
また上りで34T-28Tがあれば一部の過酷な激坂とかに行かなければなんとかなると思います。
というかいきなり激坂とか行かないと思いますので。。。(笑)

その後走るコースに合わせて坂が多いのであれば11-30Tとかもっと激坂対策ということであれば32Tなどを使用しても良いかと思います。

そして脚力がついてきた場合は、これからフロントをセミコンパクトの52/36Tに交換すればOKです。
また坂バカになってしまった場合は、11-30Tなどを使うのも有りだと思います。

また先程の画像に戻ります。
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トップでも11Tもいらない、スピード出さないし、という場合はトップに12Tを持ってくるのもなしではないと思いますが、ラインナップに有りません。上は現行のアルテグラですが、現行の105グレードもラインナップにはありません。
もしも12-28Tを選びたいのであればDURA-ACEを選べばOKです。
グレードによっても歯数構成が変わってきますので、どうしても使いたい歯数構成がない場合は他グレードを見てみるというのもいいと思います。(DURA-ACEは高いけど軽いゾ!なんたってチタンや!)

時々これらのギアを適当に組み替えている場合もありますが、最初は具合が良くてもどんどん具合が悪くなる等、要は結構具合の悪い場合が多くお薦めはできません。シマノはその微妙な変速ポイント等ものすごく細かい技術が組み込まれているということです。
ちょっとのギア比の違いのために変速性能を犠牲にするのは本質からずれてしまっている気がしてしまいます。

ということで最後にまとめ的なお話です。

①ギア選びで困ったらとりあえず、リアは11-28Tか11-30Tを入れておく。
というのもリアディレイラーの種類によって使えるギアと使えないギアがあります。
詳細は以下のリンクより

現行品11速のリアディレイラーであれば11-28Tと11-30TはSS/GSどちらの種類でも使えます。
 
②峠や山道、上りが大好きであれば前をコンパクトに変えてみる。
それでも足りない場合はリアの最大スプロケットを大きいのを入れることを考えてみる。

この流れで良いのではないかとも思います。

▶まとめ
主に普段走るときにどこらへんのギアをよく使うか、逆にどこらへんのギア歯を絶対に使わないか、で切り捨てるところは切り捨てて適切なギアを選ぶということは気持ちよく走れるだけではなくて実際にタイムが上がったりと言った効果が出ることもあります。

ギアを変えてすぐは今までと違う感じがしっくりこないこともあるかとは思いますが、慣れてくるに従って「なんで今までこれを使わなかったんだろう、、、」そんなふうに思ってしまうこともあるぐらいギアの選択は重要です。

買ったときについたまんまのギアのまま走るコースに合わせずに乗っていた、、、なんていうのはひょっとしたらものすごく勿体無いことをしているのかもしれません。

ということで今回は適切なギアを選択・選び方のお話しでした。



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