お悩み解決 フロントディレイラーが動かない?(トリムのお話し)
下の方に動画と一部を更新させていただきました。
最近色々なロードバイクの調整をさせていただいているのですが、こんな現象が本当に良くあります。
【フロントディレイラーがしっかりと動いていない】
ということです。
これだけだと説明不足なんですが、正確に言うと、【トリムが機能していない】ということです。
注)モデルによってトリムがあるものと無いものとあります
そこで今回はトリムってものが何なのかもう一回おさらいをしてみたいと思います。
▶おさらい
フロントディレイラーは2段階しか動かないわけではありません。
Ex.インナー↔アウター
これだけではありませんね。
正確に言うと
インナー ↔ インナートリム ↔ アウタートリム ↔ アウター
と4段階に動くようにできています。
※モデルにより差があります。
インナートリム ↔ インナー ↔ アウタートリム ↔ アウター
6800はこうですね。
今回の動かないというのは
→インナーとインナートリムが操作をしても動かない(変わらない)
→アウターとアウタートリムが操作をしても動かない (変わらない)
こういったことの解説です。
これを理解するためには2つの仕組みの理解が必要です。
【フロントディレイラーの仕組み】と【リミット調整】です。
▶フロントディレイラーの仕組み
コントロールレバーの操作で何が起こっているかというと、
【予め設定されている引き幅分ケーブルを引っ張る】(黄矢印)と
【引っ張った分解除をする(緩める)】(赤矢印)
ということだけです。
コントロールレバーの仕組みってこれだけなんです。
※リアディレイラーと同様フロントディレイラーもバネの力で何も負荷がないときは一番インナー側に落ちるようにできています。(リアディレイラーはトップ側、フロントはインナー側、歯数が少ない方(小さなギア)がスタート位置ということです。)
1.ケーブルが引っ張られることでFDのガイドプレートが外側に移動する
2.フロントディレイラーのガイドプレートでチェーンをチェーンリングに押し付ける。
3.チェーンリングの変速ポイントにチェーンがひっかかり、チェーンをアウターに押し上げる。
これがインナー→アウターへの変速です。
簡単に言うとフロントディレイラー主に横方向(若干持ち上がりますが)の動きで行ったり来たりしているだけということです。
▶リミット調整
もう一つフロントディレイラーの理解に大切なものです。
正確に言うと【ロー側調整ボルト】と【トップ側調整ボルト】の働きです。
フロントディレイラー調整 フロント変速のしくみ その2
こちらでトップ&ロー調整ボルトの働きを理解するとなぜ動かないのかがわかりやすいです。
▶トリム操作
トリムというのは
→インナーの状態で・・・
アウター側に寄せる or インナー側に寄せる
→アウターの状態で・・・
インナー側に寄せる or アウター側に寄せる
コレが【トリム】と呼ばれるものです。
ちょっとだけ外側(アウター側)に動く動き。
※正確に言うとちょっと違う部分もありますが、理解のために、、、
ではフロントディレイラーからケーブルが外れた状態ではどうなっているのかというと・・・
→一番インナー側に落ちる。
この状態ということです。
ケーブルは外れているのでコントロールレバーがどの状態でも関係ありませんね。
では【一番インナー側】とはどこなのか?
→コレがインナー側(ロー側)の調整ボルトでリミット調整をした目一杯の位置ということです。
上の方で書いたとおり、トリム操作の一つの動きは一番インナー側から【ちょっとだけケーブルを張る】ことでフロントディレイラーを【ちょっとだけアウター側へ動かす】ことです。
上の画像を見てみて下さい。
左側の【インナー】→【インナートリム】の動きというは【ちょっとだけ(微妙に)ケーブルを引っ張る】動きです。
コントロールレバーでケーブルを決まった幅、巻き上げているだけです。
ケーブルが引っ張られることで、ちょっとだけフロントディレイラーが外側に移動するということです。
ではケーブルに必要以上の緩みがあった場合(キチンとケーブルが張られていない)は、どうなるのかというと、、、
ケーブルの緩み・遊び分だけ引っ張られることでフロントディレイラーは動きません。
赤い矢印たるんでいる状態からケーブルが引っ張られてもFDを動かすほどは引っ張ることができずに、【たるみが取れるだけ】これでトリム操作が終わってしまいます。
それで【インナー側でトリムを操作しても全く動かない】という状態ということです。
コレがひとつ目の原因です。
対処方法は、、、と言うと原因がたくさんあり対処方法もたくさんあります。
コレが厄介なんですね。
複合的な要因でこの状態が起きている場合が多いです。
まずはこちらで確認から、、、
【ケーブルを適切な張りに調整する】
→ケーブルアジャスターでケーブルを張る
→固定ポイントを外して再度ケーブルを張り直す
と文字にしてもとても簡単のように見えますが、複合的な要因でこの状態が起きている場合が多いです。
ですのでケーブルを張り直すことで解決しない場合はロー側のリミット調整を行う必要が出てきます。
整備初心者の方に陥りがちなことですが、
→もっとフロントディレイラーをインナー側へ動かしたい
(インナーポジションのときに)
→ケーブルをもっと緩める
→トリムが動かなくなる
※ロー側で異常なぐらいケーブルがたるんでいる、という状態です。
こんな状態をよく見かけます。
この場合はケーブルはどんなにゆるめたとして【ロー側のリミット調整】で決まっている限界値を超えるような移動をすることはできません。
コレが【ロー調整ボルト】の役割ということです。
正しくリミット調整ができている場合はケーブルの張りを緩めれば当然ゆるめた分だけフロントディレイラーはインナー側に寄っていきます。
(ケーブルで引っ張ってアウター側に寄せているだけなので。リミット以上は動きません。)
それが不適切なロー側のリミット調整で、ケーブルを緩めてもフロントディレイラーが動かないのに更に緩めていくとどうなるかというと、、、
ケーブルがたるむだけです。
もっとインナー側へ動かしたい場合は【ロー調整ボルト】でリミットをずらしてあげる必要があります。
チェーンがインナー側に落ちるほどではまずいですが、チェーン落ちはしないが【しっかりとインナー側によっている】という設定を【ロー調整ボルト】でおこないます。
詳細はこちらにて↓↓↓
フロントディレイラー調整 簡易セッティング 動画更新
※赤の引き幅はコントロールレバーで操作する幅で、これを変更することはできません。
リミット調整の失敗例①です。
コントロールレバーの引き幅よりもリミットが狭すぎます。
当然引き幅を超えてもフロントディレイラーは動くことができないのでトリム操作をしてもほとんど動くことはありません。
この場合はトリム操作で動かなくなることはありませんが、場合によってはチェーンが簡単に落ちるようになります。
チェーンが暴れるような路面状況下ではより落ちやすくなります。
この状態ではロー側のトリムの操作が動きません。
正に先ほど説明したのはこの状態ということです。
(アウター側はどうなっているかは不明です。)
お話しが少々散らばり気味ですが、元に戻します。
では一番ロー側でのケーブルの張りはどのくらいが適切かというと、
【たるみがない、遊びがない】
これが適切な【張り】ですね。
一番ロー側でケーブルが【タルンタルン】している場合はおそらくロー側のトリムがほとんど動かないです。
理由は前述したとおりです。
では実際の調整をどうするかというと、、、
こちらの記事をご参照ください↓↓↓
フロントディレイラー調整 簡易セッティング 動画更新
とこれだけではアレなので少々更新いたします。
リアディレイラーもフロントディレイラーのセッティングもですが、自分の好みに合わせるということがある程度できます。
リアのロー側を頻繁に使うのであれば若干インナーよりにフロントをセッティングもできますし、逆もできます。
フロントディレイラーの調節のポイントは脚力と走るステージに合わせて【どのへんのギアを頻繁に使いたいか】と【全段完全に音鳴り無しで運用できる】これを合わせてセッテングを行います。
どちらかと言うとフロントアウター側のほうが我儘な場合が多いのでアウターを基準に調整をするとインナーもうまくいく場合が多いです。
またトリム操作に関しての調整は主にトップ&ロー調整ボルトで行う【リミット調整】とケーブルアジャスターでいじくる【ケーブルの張り】で決まります。
理想はというと、、、
■一番アウター側にした状態でフロントディレイラーをもっと外側に手で動かしたときに、動かないもしくは少しだけ動く。
(まったく動きがない場合は完璧な調整か、トリム操作を邪魔している場合があります。)
■一番インナー側ではケーブルのたるみは無く、ケーブルをもっと緩めてもディレイラーは動かない。もしくは少しだけ動く。
(ケーブルを緩めてもっとインナー側へ動く場合はロー側調整をもっと詰められます。)
■絶対にチェーンが落ちない調整
(ワタクシは6800を使い始めてからチェーン落ちは一度もありません。)
確認のためにチェーンは落ちることがない範囲で少しだけ余裕を持たせておくということです。
これが【トリム】を考えた場合、ひとつの理想のセッティングです。
※若干とは、、、少しだけです。シマノマニュアルでは0~0.5mmってなっています。
トリムの動画はこちらです。
トリムが動かにないということは調整がイマイチということになります。
ということでまとめです。
トリム操作でディレイラーが動かない原因はというと
【ケーブルの張り】
【リミット調整(トップ・ロー調整ボルトの調整)】
の2つの働きのがうまいこと機能ができていないことが考えられます。
トリムの動きが少ないと感じる時も同様の調整が必要になります。
リアディレイラーよりもフロントディレイラーのほうがリミット調整と張りの調整の関係性が強いです。
調整をしっかりとしたい場合は調整の方法を覚えるよりも、フロントディレイラーの仕組みや動き働きをしっかりと理解してしまえば、調整がうまく行きやすいです。
そして感のいい方はお気づきかと思いますが、これトリムだけではなく、インナー↔アウターの変速も同様の事が考えられます。
トリムは極少量のケーブルの引っ張りor解除、変速はというとトリムよりも大きな幅でケーブルを引っ張るor 解除することです。
インナーに落ちない→ケーブルを緩める→ケーブルがたるみすぎる→ロー側調整ボルトの調整
アウターに上がらない→ケーブルを張る→それでも上がらない→トップ側調整ボルトの調整
これだけではありませんが、こんなことが考えられます。
ちなみにリアディレイラーと同じでリミット調整を限界まで広く取るとどうなるかというと、、、
ケーブルのテンション調整がバッチリであれば、変速自体はケーブル依存なのでトリムで動かないという状態は起きにくいです。(と言うか原理的には起こらないはずです。)
しかしチェーン落ちが激増するはずです。
インナー→アウターへの変速は一時的に固定ポイント以上に動いて少し戻るように固定されます。
また一番アウター側からもっと外側への操作でほんのすこしだけ動けます。
しっかりと調整が必要ということです。
とだらだらと長くはなってしまいましたが、実は公式マニュアルがよく出来ています。
困ったらマニュアル通りにセッティングをするとたいていうまく行きます。
少々わかりづらいこともありますが、わからない時はしっかりとマニュアルを確認するということも大切だと思います。
今回のお話しはセッティングが目的であり、大前提としてケーブルの動きが異常に悪いとか、ディレイラーがゴキゴキ動くほど錆び付いているという状態は解消してから、ということでお願い致します。
ということでフロントディレイラー、トリムが動かない?そんなときの解消方法のご紹介でした。
今回ご紹介したものはこちら!
アルテグレードのフロントディレイラーです。
調整を追い込めばリア並みのスピードでの変速も!
105グレードのフロントディレイラーです。
ワタクシはティアグラ4600(10速)で使用しておりました。
メーカーで互換性は無しとはなっておりますが、使用しておりました。
何がいいかというと、、、
やはり引き、リリースともに軽さを実感することができます。
調整は少々追い込む必要がありますが、交換しても損はないと思うパーツの一個です。
※フロントディレイラーには3種類
・バンドタイプ31.8
・バンドタイプ34.9
・直付
があります。
ご注文の際はお間違えのないように注意して下さいm(_ _)m
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容(希望時間)
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから
★フォーマルハウトは当店オリジナルのサイクルウェアです★
2017モデル入荷致しました。
★レディースウェアも新作入荷です。
★イチオシアイテム★
★レディースウェアも充実のラインナップ★
★シマノ純正パーツもすべてOK!お見積り承ります
在庫になくともシマノカタログ掲載商品全品お取り寄せいたします。
詳細はメールにてご連絡下さい。
★その他あったら便利なパーツも取り揃えております★
下の方に動画と一部を更新させていただきました。
最近色々なロードバイクの調整をさせていただいているのですが、こんな現象が本当に良くあります。
【フロントディレイラーがしっかりと動いていない】
ということです。
これだけだと説明不足なんですが、正確に言うと、【トリムが機能していない】ということです。
注)モデルによってトリムがあるものと無いものとあります
そこで今回はトリムってものが何なのかもう一回おさらいをしてみたいと思います。
▶おさらい
フロントディレイラーは2段階しか動かないわけではありません。
Ex.インナー↔アウター
これだけではありませんね。
正確に言うと
インナー ↔ インナートリム ↔ アウタートリム ↔ アウター
と4段階に動くようにできています。
※モデルにより差があります。
インナートリム ↔ インナー ↔ アウタートリム ↔ アウター
6800はこうですね。
今回の動かないというのは
→インナーとインナートリムが操作をしても動かない(変わらない)
→アウターとアウタートリムが操作をしても動かない (変わらない)
こういったことの解説です。
これを理解するためには2つの仕組みの理解が必要です。
【フロントディレイラーの仕組み】と【リミット調整】です。
▶フロントディレイラーの仕組み
コントロールレバーの操作で何が起こっているかというと、
【予め設定されている引き幅分ケーブルを引っ張る】(黄矢印)と
【引っ張った分解除をする(緩める)】(赤矢印)
ということだけです。
コントロールレバーの仕組みってこれだけなんです。
※リアディレイラーと同様フロントディレイラーもバネの力で何も負荷がないときは一番インナー側に落ちるようにできています。(リアディレイラーはトップ側、フロントはインナー側、歯数が少ない方(小さなギア)がスタート位置ということです。)
1.ケーブルが引っ張られることでFDのガイドプレートが外側に移動する
2.フロントディレイラーのガイドプレートでチェーンをチェーンリングに押し付ける。
3.チェーンリングの変速ポイントにチェーンがひっかかり、チェーンをアウターに押し上げる。
これがインナー→アウターへの変速です。
簡単に言うとフロントディレイラー主に横方向(若干持ち上がりますが)の動きで行ったり来たりしているだけということです。
▶リミット調整
もう一つフロントディレイラーの理解に大切なものです。
正確に言うと【ロー側調整ボルト】と【トップ側調整ボルト】の働きです。
フロントディレイラー調整 フロント変速のしくみ その2
こちらでトップ&ロー調整ボルトの働きを理解するとなぜ動かないのかがわかりやすいです。
▶トリム操作
トリムというのは
→インナーの状態で・・・
アウター側に寄せる or インナー側に寄せる
→アウターの状態で・・・
インナー側に寄せる or アウター側に寄せる
コレが【トリム】と呼ばれるものです。
ちょっとだけ外側(アウター側)に動く動き。
※正確に言うとちょっと違う部分もありますが、理解のために、、、
ではフロントディレイラーからケーブルが外れた状態ではどうなっているのかというと・・・
→一番インナー側に落ちる。
この状態ということです。
ケーブルは外れているのでコントロールレバーがどの状態でも関係ありませんね。
では【一番インナー側】とはどこなのか?
→コレがインナー側(ロー側)の調整ボルトでリミット調整をした目一杯の位置ということです。
上の方で書いたとおり、トリム操作の一つの動きは一番インナー側から【ちょっとだけケーブルを張る】ことでフロントディレイラーを【ちょっとだけアウター側へ動かす】ことです。
上の画像を見てみて下さい。
左側の【インナー】→【インナートリム】の動きというは【ちょっとだけ(微妙に)ケーブルを引っ張る】動きです。
コントロールレバーでケーブルを決まった幅、巻き上げているだけです。
ケーブルが引っ張られることで、ちょっとだけフロントディレイラーが外側に移動するということです。
ではケーブルに必要以上の緩みがあった場合(キチンとケーブルが張られていない)は、どうなるのかというと、、、
ケーブルの緩み・遊び分だけ引っ張られることでフロントディレイラーは動きません。
赤い矢印たるんでいる状態からケーブルが引っ張られてもFDを動かすほどは引っ張ることができずに、【たるみが取れるだけ】これでトリム操作が終わってしまいます。
それで【インナー側でトリムを操作しても全く動かない】という状態ということです。
コレがひとつ目の原因です。
対処方法は、、、と言うと原因がたくさんあり対処方法もたくさんあります。
コレが厄介なんですね。
複合的な要因でこの状態が起きている場合が多いです。
まずはこちらで確認から、、、
【ケーブルを適切な張りに調整する】
→ケーブルアジャスターでケーブルを張る
→固定ポイントを外して再度ケーブルを張り直す
と文字にしてもとても簡単のように見えますが、複合的な要因でこの状態が起きている場合が多いです。
ですのでケーブルを張り直すことで解決しない場合はロー側のリミット調整を行う必要が出てきます。
整備初心者の方に陥りがちなことですが、
→もっとフロントディレイラーをインナー側へ動かしたい
(インナーポジションのときに)
→ケーブルをもっと緩める
→トリムが動かなくなる
※ロー側で異常なぐらいケーブルがたるんでいる、という状態です。
こんな状態をよく見かけます。
この場合はケーブルはどんなにゆるめたとして【ロー側のリミット調整】で決まっている限界値を超えるような移動をすることはできません。
コレが【ロー調整ボルト】の役割ということです。
正しくリミット調整ができている場合はケーブルの張りを緩めれば当然ゆるめた分だけフロントディレイラーはインナー側に寄っていきます。
(ケーブルで引っ張ってアウター側に寄せているだけなので。リミット以上は動きません。)
それが不適切なロー側のリミット調整で、ケーブルを緩めてもフロントディレイラーが動かないのに更に緩めていくとどうなるかというと、、、
ケーブルがたるむだけです。
もっとインナー側へ動かしたい場合は【ロー調整ボルト】でリミットをずらしてあげる必要があります。
チェーンがインナー側に落ちるほどではまずいですが、チェーン落ちはしないが【しっかりとインナー側によっている】という設定を【ロー調整ボルト】でおこないます。
詳細はこちらにて↓↓↓
フロントディレイラー調整 簡易セッティング 動画更新
※赤の引き幅はコントロールレバーで操作する幅で、これを変更することはできません。
リミット調整の失敗例①です。
コントロールレバーの引き幅よりもリミットが狭すぎます。
当然引き幅を超えてもフロントディレイラーは動くことができないのでトリム操作をしてもほとんど動くことはありません。
この場合はトリム操作で動かなくなることはありませんが、場合によってはチェーンが簡単に落ちるようになります。
チェーンが暴れるような路面状況下ではより落ちやすくなります。
この状態ではロー側のトリムの操作が動きません。
正に先ほど説明したのはこの状態ということです。
(アウター側はどうなっているかは不明です。)
お話しが少々散らばり気味ですが、元に戻します。
では一番ロー側でのケーブルの張りはどのくらいが適切かというと、
【たるみがない、遊びがない】
これが適切な【張り】ですね。
一番ロー側でケーブルが【タルンタルン】している場合はおそらくロー側のトリムがほとんど動かないです。
理由は前述したとおりです。
では実際の調整をどうするかというと、、、
こちらの記事をご参照ください↓↓↓
フロントディレイラー調整 簡易セッティング 動画更新
とこれだけではアレなので少々更新いたします。
リアディレイラーもフロントディレイラーのセッティングもですが、自分の好みに合わせるということがある程度できます。
リアのロー側を頻繁に使うのであれば若干インナーよりにフロントをセッティングもできますし、逆もできます。
フロントディレイラーの調節のポイントは脚力と走るステージに合わせて【どのへんのギアを頻繁に使いたいか】と【全段完全に音鳴り無しで運用できる】これを合わせてセッテングを行います。
どちらかと言うとフロントアウター側のほうが我儘な場合が多いのでアウターを基準に調整をするとインナーもうまくいく場合が多いです。
またトリム操作に関しての調整は主にトップ&ロー調整ボルトで行う【リミット調整】とケーブルアジャスターでいじくる【ケーブルの張り】で決まります。
理想はというと、、、
■一番アウター側にした状態でフロントディレイラーをもっと外側に手で動かしたときに、動かないもしくは少しだけ動く。
(まったく動きがない場合は完璧な調整か、トリム操作を邪魔している場合があります。)
■一番インナー側ではケーブルのたるみは無く、ケーブルをもっと緩めてもディレイラーは動かない。もしくは少しだけ動く。
(ケーブルを緩めてもっとインナー側へ動く場合はロー側調整をもっと詰められます。)
■絶対にチェーンが落ちない調整
(ワタクシは6800を使い始めてからチェーン落ちは一度もありません。)
確認のためにチェーンは落ちることがない範囲で少しだけ余裕を持たせておくということです。
これが【トリム】を考えた場合、ひとつの理想のセッティングです。
※若干とは、、、少しだけです。シマノマニュアルでは0~0.5mmってなっています。
トリムの動画はこちらです。
トリムが動かにないということは調整がイマイチということになります。
ということでまとめです。
トリム操作でディレイラーが動かない原因はというと
【ケーブルの張り】
【リミット調整(トップ・ロー調整ボルトの調整)】
の2つの働きのがうまいこと機能ができていないことが考えられます。
トリムの動きが少ないと感じる時も同様の調整が必要になります。
リアディレイラーよりもフロントディレイラーのほうがリミット調整と張りの調整の関係性が強いです。
調整をしっかりとしたい場合は調整の方法を覚えるよりも、フロントディレイラーの仕組みや動き働きをしっかりと理解してしまえば、調整がうまく行きやすいです。
そして感のいい方はお気づきかと思いますが、これトリムだけではなく、インナー↔アウターの変速も同様の事が考えられます。
トリムは極少量のケーブルの引っ張りor解除、変速はというとトリムよりも大きな幅でケーブルを引っ張るor 解除することです。
インナーに落ちない→ケーブルを緩める→ケーブルがたるみすぎる→ロー側調整ボルトの調整
アウターに上がらない→ケーブルを張る→それでも上がらない→トップ側調整ボルトの調整
これだけではありませんが、こんなことが考えられます。
ちなみにリアディレイラーと同じでリミット調整を限界まで広く取るとどうなるかというと、、、
ケーブルのテンション調整がバッチリであれば、変速自体はケーブル依存なのでトリムで動かないという状態は起きにくいです。(と言うか原理的には起こらないはずです。)
しかしチェーン落ちが激増するはずです。
インナー→アウターへの変速は一時的に固定ポイント以上に動いて少し戻るように固定されます。
また一番アウター側からもっと外側への操作でほんのすこしだけ動けます。
しっかりと調整が必要ということです。
とだらだらと長くはなってしまいましたが、実は公式マニュアルがよく出来ています。
困ったらマニュアル通りにセッティングをするとたいていうまく行きます。
少々わかりづらいこともありますが、わからない時はしっかりとマニュアルを確認するということも大切だと思います。
今回のお話しはセッティングが目的であり、大前提としてケーブルの動きが異常に悪いとか、ディレイラーがゴキゴキ動くほど錆び付いているという状態は解消してから、ということでお願い致します。
ということでフロントディレイラー、トリムが動かない?そんなときの解消方法のご紹介でした。
今回ご紹介したものはこちら!
アルテグレードのフロントディレイラーです。
調整を追い込めばリア並みのスピードでの変速も!
|
105グレードのフロントディレイラーです。
ワタクシはティアグラ4600(10速)で使用しておりました。
メーカーで互換性は無しとはなっておりますが、使用しておりました。
何がいいかというと、、、
やはり引き、リリースともに軽さを実感することができます。
|
※フロントディレイラーには3種類
・バンドタイプ31.8
・バンドタイプ34.9
・直付
があります。
ご注文の際はお間違えのないように注意して下さいm(_ _)m
+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容(希望時間)
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから
★フォーマルハウトは当店オリジナルのサイクルウェアです★
2017モデル入荷致しました。
★レディースウェアも新作入荷です。
★イチオシアイテム★
★シマノ純正パーツもすべてOK!お見積り承ります
在庫になくともシマノカタログ掲載商品全品お取り寄せいたします。
詳細はメールにてご連絡下さい。
★その他あったら便利なパーツも取り揃えております★
コメント
コメント一覧 (11)
調整したらトリムはよく動くようになりました。動きすぎてチェーンが内側に落ちるようになりました(笑)。チェーンが落ちないように調整したらまたトリムが効かなくなりました。
これは本腰を入れて調整しないとと思い、ケーブルを外して調整したら今度はSTIがカチカチで乗りながらは動かせなくなっちゃいました。スタンドに立ててる時は普通に変則できるんですけど。
手に負えないんでお店に修理に出そうと思います。
全然関係ないけどこの名前好きです(笑
>調整したらトリムはよく動くようになりました。動きすぎてチェーンが内側に落ちるようになりました(笑)。
これはロー側調整ボルトで落ちないようにします。
>チェーンが落ちないように調整したらまたトリムが効かなくなりました。
トップロー調整ボルトの設定は基本的にいじりませんのでケーブルの張り調整ですネ。
>ケーブルを外して調整したら今度はSTIがカチカチで乗りながらは動かせなくなっちゃいました。スタンドに立ててる時は普通に変則できるんですけど。
文字だけだと難しいですが、故障・組み付け不備でなければおそらくケーブルの張りの問題かと思います。
順番で言うと、
①取り付け位置の確認
②ロー側アジャストボルトの調整(振り幅の設定:ココを失敗するとチェーンがおちます)
手で動かせるようであればトップ側も調整しちゃいます。
③ケーブル固定、張り調整
④再度各微調整
なんにせよ最初のうちは何度も締め直してるうちにケーブルが固定ポイントからほどけたり、切れたりしてくるものです。そして、(((( ;゚д゚))))アワワ ドンドンキレテキタ… こうなる場合が多いです。 シフトケーブルは消耗品と割り切って数百円のものなんので買い置きをしておくと心にゆとりがでるかもしれません。
無理はなさらずに自転車屋さんへ持っていきお話しを聞かせてもらうというのもいいと思いますヨ。構造はそこまで複雑ではないのですが、だから少々難しいところもありますネ。
Amazonでインナーシフトケーブルを頼んだらなぜか一箱届いたので安心です。
そう言えばクロスバイクもいじるんですがVブレーキのケーブルを走る前にボルトのとこほでほつれさせるとかよくあります。しめすぎなんですかねー?
#もう一台、走るためのロードバイクが欲しい。
シフトケーブルは消耗品ですのであってもゴミにはならないと思いますのでいいと思いますよ(笑
Vブレーキもそうですしキャリパーブレーキもシフトもそうですが、基本的にケーブルは適正トルクでも何度も締め直しているとだんだんとほつれてくる場合もあります。
(一回の締め付けでも潰れることはあります。むしろママチャリなんかは潰れていないもののほうが珍しかも・・・)
金属を撚ってあるので強い圧力がかかると潰れて、潰れの部分が繰り返しの締め付けにより金属疲労のような形で切れてきたりもします。クランプポイントが潰れたしまうと繰り返しの締め直しに耐えられません。おそらくケーブルは何度も繰り返す締め付けを想定していないのではと思います。通常交換のときにしか外しませんので。
しかしゆるくすればいいのかというと、ブレーキなんかは緩ければ最悪ずれれば効かなくなってしまうこともあります。ショップ等に交換をお願いしても潰れても交換すればいいだけですが、ブレーキング時にずれてしまったりすると大問題なので基本的に強めに締め付けておくことが一般的です。
シマノ製品であればシマノが確実に安全な締付けトルクを自転車屋レベルでは到底なし得ないほどの実験を繰り返したりして安全面を考慮されたものが公式の【適正締め付けトルク】ということです。締付けトルクをしっかりと管理をすることが大切だと思いますヨ。
ワタクシもものすごく購買欲が・・・もうすぐフレームを変えてしまいまそうです(笑
フロント変速はスタート位置がインナー側、アウター側はあくまで移動後の位置決めだからということでもありますし、リア変速との兼ね合いもあります。
どちらにせよ両方完璧にしなければいけないのですが、どちらかと言うと、というところです。
FDの調整について調べていて
こちらの記事を見つけました。
一点伺いたいことがあります。
インナーからアウターにシフト操作をした際に
上がらないようになってしまいました。
コンポは4700Tiagraです。
右手でFDを抑え
シフトケーブルを引っ張ってもらって
固定したものの手を放すと
FDがチェーンに接触して
クランクを回すとインナーに落ちてしまいます。
個人的には故障ではないだろうか
と思っています。
前兆なのかはわかりませんが
こうなる前にFDの変速が
ワンテンポ遅かったりしていました。
記事内では
FDの不具合の原因はいろいろとあると
書かれており実機を見ないと分からないかと思いますが
推察できる点をお聞かせ願えないでしょうか。
お手数ですがよろしくお願いします。
こんにちわ!
う~ん、推察できるところですか、、、
まずインナー→アウター上がらないということは、きちんと動作をしていたときからトップローアジャストボルトをいじっていなければ”ケーブルの張りが弱い”です。
>右手でFDを抑え、、、
というところなんですが、文章を見る限りおかしいところはありません。
通常通りの動きです。
前兆として変速がワンテンポ遅いということでしたら、やはりケーブルの張り調整のせいかと思います。
FDは構造がそこまで複雑ではなく、故障というのはゼロではありませんが多いことではありません。
といったところが文章から推察できるところです。
第1世代の11速はフロントもリアもケーブルの張りが結構な力で止める必要がありますのでまずはケーブル張り(ケーブルアジャスター)の調整をしっかりとしてみると言いと思いますヨ(≧∇≦)b
返信遅くなって申し訳ありません。
本日再度やってみましたが
相変わらずです、、、
いろいろと調べて
やってみるつもりですが
それでも改善しなかった場合は
お店に持っていくか
インナー縛りでやってみます。笑
FDの件とは異なりますが
てんちょーさんはMicroshiftについて
明るかったりするのでしょうか?
どうしても無理であれば遠慮せずにお店に担ぎ込んでもいいと思いますヨ。
お店の良し悪しもわかるかと思います。
いいお店選びというものいいロードバイク乗りになるための大切なことだと思います!
マイクロシフト、、、(´ε`;)ウーン…
明るいか明るくないかといえばあまり明るくないような、、、
激安クロスなんかに組まれているものをみるとやはりシマノ製に勝てませんし、上位機種ぐらいのお金を出すのであればシマノ製をおすすめします。
構造なんかを見てもシマノの数世代前ぐらいの作りのように思えてしまうのはワタクシだけでしょうか。。。
とはいっても上位機種は触ったことがありませんので不明といえば不明です。。。
原因はケーブルの張りでした。
ボルトの締め込みが足りずに
インナーからアウターに上げるときに
ケーブルが滑っていたのが原因だったようです。
後々ですが
シフターだけ変えてみようかなと思っていて
候補がすべて10速で
・カンパニョーロ ヴェローチェ
・SRAM RIVAL
・Microshift Centos
この中でポン付けできるのが
Microshiftだけで使っている人が少なそう
というのが使ってみたい理由です。
実はというとカンパを使いたいと思っています。