ロードバイクの異音対策②


ロードバイクの異音、それは気になればどんどん気になり、夜も眠れなくなる恐ろしい現象・・・

ということで本日はちょっと夏っぽい語りからロードバイクの異音の症例を2つご紹介です。


■Case 1 

先日初心者の方からご相談を受けました。

相談内容は 

【25km/h以上でホイールの回転に合わせて前輪から電子音のような「ピピッ」という音がする】 

ということです。

こういった異音の対策に取り組むときは2つの方法を取ります。

①整備上でも聞こえる音か否か?

ということで早速メンテナンススタンドに乗せて検証開始です。

整備スタンド上の問題点はというと、前輪からの異音は再現がしにくい場合が多いということです。

前輪にスピードセンサーがありましたのでそれも疑ってみたのですが、干渉はありません。

【干渉】と聞いて不思議に思う方もいると思います。

そうです。【干渉】です。


何故かと言うと最初のほうで【電子音】という言葉が出てきたからですね。

ご自分で異音対策を行う方も多いと思いますが、異音の対策でとても大切なことがあります。

【音の実態は最後まで疑う】
【自分の耳を疑う】ということです。


人間の思い込みの力はものすごく強いです。

それは自分の記憶を簡単に書き換えてしまうほどです。

異音の原因の特定は非常に難しい場合があります。

広い視野で確認することが必要になる場合も多々あります。


ロードバイクで前輪からの電子音、、、、 一部のサイコン(センサー部?)とかであるのかもしれませんが余り聞いたことはありません。今回ご使用のサイコンは電子音の出るタイプではありません。

ということで【電子音、電子音、、、】といっても今回のロードバイクは疑うところがサイコンぐらいしかないので、それっぽい音がするところを探します。


でお話しを戻します。

整備台で再現ができるか否か。。。できませんでした。


ということは実際に乗ってその音を聞かないからにはなんともいえません。

早速実走へ~~~。


うん、確かに電子音っぽいピピっという音は出ています。

それも聞こえてくるのは25km/hを超えてぐらいから。

しかしよ~く聞いてみるとスピードが遅くても小さい音がでています


しかし前輪は構造上とても単純な構造です。

さぁどうするか、、、


こんな時は広い視野で見てみます。

乗ってみて、、、ダンシングして、、、クランクを止めてみて、、、
引きで見て~、、、、サイドから見て~、、、後ろから見て~、、、

色やってみましょう!

Σ(・∀・;)アッ!

原因が判明しました。


※画像を撮り忘れてしまいました。。。m(_ _)m


シートチューブに固定してあった携帯ポンプのリアタイヤへの干渉でした。

これがタイヤに触れていたことでリアタイヤの回転に合わせて【キュキュッ】【キュキュ】と音がでていたのですね。これが電子音のように聞こえたていたということです。


今回の異音解消方法:携帯ポンプの固定をずらす。

これだけでした。

しかしこれだけだって原因がわからないオーナー様にとってはとても大きな問題です。

オーナーからの主訴
【電子音】【前輪から】というとても大切なワードが含まれています。

しかし今回は全く違う結果でした。


【な~んだ!そんなことか。】とお思いの方も多いと思います。

しかし寧ろこういったことは非常によくあることです。


電子音は付いているものがサイコンだけならばメーカーに聞けば答えは見えてくると思います。

しかしそれを排除した後の前輪付近の音、、、初心者の方であればなおさら、お手上げになってしまいます。


ロードバイクの異音はどこからでているかがわかりにくいものです。

フレームは音を綺麗に伝えてくれる場合もありますし、今回の用に走行中でしか再現できない場合は走行中は風切音をはじめとする色々な音の中で聞き分けなければいけません。
これって結構大変なことです。

BBの異音がヘッドパーツあたりから聞こえてくるなんてことはよくあることです。


ともあれ今回は完全に異音とおさらばできるようになったので万事解決です!



■Case2

正に上のように【音の発生源を探すのは大変!】というのを象徴するようなお話しです。

ワタクシのバイクですが、スポークテンションを上げてからというものフレームがよくよくお仕事するように(動くように)なったからなのでしょう。

ヘッドパーツから【パキッ】【ポキッ】【クッ】という音が、、、

音質は明らかにプラスチックっぽい音、カーボンの部分から発生しているようです。

再現をするためには荷重をかけたり抜いたりしないと出せません。

止まった状態で異音は出ることはなく、実走でしか出てこない異音なので厄介な分類です。

段差や荷重移動で前輪の荷重が抜けたりしたときに出る場合が多いようです。

ハンドルを大きく切っても似た分類の音が出ますが、それはアウターケーブルの干渉なのでココは除外をします。


もうこんなことは慣れっこなので(←これがよくない原因です、ダメですね。)さくっとヘッドパーツを綺麗にして組み上げます。
P8114560

、、、前回綺麗にしてからそんな時間が立っていないはず、、、

なんてこともすっかりヘッドからの音と決めつけてしまっているお馬鹿なワタクシにはたいして気にするに値はしません。

ピカピカに仕上げて早速試走です。

、、、はいっ、ダメです。

試走後はしっかり増し締め!

、、、ヤッパリダメです。


アタリマエです。原因は違うところにありますから。

すっかりヘッドパーツからの異音だと自分で決めつけてしまっているのでこんなことが起きたってことです。

そうすると困ってしまうんですね。。。

もちろんベアリングやコラム部、フレームの状態、その他ヘッドパーツの異常は必ずバラす際に確認済みです。

異常ではない以上他の部分を疑うしかありません。


今回はペダリングの有為にかかわらず発生する異音、ペダルの回転を止めていてもでる異音ですのでクランクとペダルはまず消去法で除外します。

っていうと自ずと怪しいところが見えてきます。

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. ヾ(¬_¬〃)ノジーーーーッ

この子ですね。。。

「どれどれ、悪い坊やはどこだぃ♪」

なんてむち打ち&頭痛全開の中、大ボケをかましながら現状の確認です。

P8124585

シートチューブ内は、、、ぱっさぱさでほこりっぽいです。

グリス、滑り止めは、、、全く無い、デス。

ますます怪しいです。


折角ズッポ抜いたので体重測定です。

P8124583

サドルが210gぐらいなので、、、シートポスト単体ヤグラ込で240gぐらいです。

まぁ純正品なのでこんなもんでしょう。


シートポストは抜く前に戻す時のことを考えてマスキングテープでこのように巻いておくと高さがバッチリに戻ります。
P8124584

しかし【最低100mm差し込んでくれ】って書いてありますが、こんなにシートポスト出る方っているのでしょうか、、、350mmって結構長いです。

ちなみに限界で設定するとこんな感じです。

P8124588

サドル-ハンドル落差推定200mm以上(笑

あまりにも余ってしまっていらない場合は切ってしまってもいいと思います。。。カーボンは結構固いので苦労はしますが、10gぐらいは軽くなりそうな気がします。このFSAのSL-Kは結構肉厚でした。
 

少々お話しがそれましたが元に戻りましょう。


で作業はごくごく単純、シートポストにファイバーグリップをヌリヌリして元に戻します。

(ファイバーグリップってなんかクッサイのはワタクシのものだけでしょうか、、、?)

そしてテープを剥がして完了!

となるはずなのですが、少し気になるところに気が付きました。

現在のBB-サドル間は750mm、以前は745mmだったのですが、5mmほど夏前に上げたような気がします。

サドル高をちょくちょくいじっているとおわかりかと思いますが、
【シートチューブに入っている部分】のシートポストはクランプ部の締め付けで【傷が付く】場合が多いんです。

5mm上げた時も5mm分の傷があったはず、、、なのになぜか傷の部分が5mmも無いんですね。

もうこれはほぼ確定でしょう。

念のためサドル高をはかってみましたが、747mm、

Σ(´∀`||;)トチトサガッテネーカ?

、、、(;´д`)トホホ…

ってことで更に確定色が強まっております。


再度750mmジャストに調整後本締め、トルクレンチでも締めつけ確認です。

そして試走へ、、、

v( ̄Д ̄)bオケー!


ということです。

今回の大失敗の要因:完全にヘッド部の異音と勝手に決めつ方バカちんがいたため(←ワタク氏ですorz)

なぜかって言うとまるでヘッド下部から異音が聞こえてきたため。

ゆっくりの走行でも聞こえてきていたので完全に過信してしまったということです。


クランプの締め付けが弱かったのか、、、増し締め後にトルクレンチでの締付けトルクの最低確認は済んでおりました。


今までは何も問題がなかったとしても、突如として何らかの原因や要因が重なりあって異音が発生したり、実際にポストがずれたりすることもありえなくはないということです。


異音対策の秘訣は繰り返しになりますが、

①本当にその音は疑わしきパーツから出ているのか?

②その音の正体は自分が思い込んでいる【音】ではないか?


これが大切です。

Case1のような事例もけして少なくはないです。
ヘッドパーツのカタカタ音がとれない→ボトルケージがゆるんでした。
こんなコトもあります。
たったのこれだけですが、これに気づかなかれば何度ヘッドを分解しても、シートポストを分解しても直すことはできません。
最悪の場合異音が消えなくて、締め付け、増し締め、増し締め、「ビシッ」と締め付け過ぎてぶっこわしてしまう、なんてことがありえるかもしれません。
初心者の方だけではなくて整備に慣れている方も視野が狭くなってしまうと原因を特定することが難しくなってしまう場合もあります。

ということで少しでもお役に立てればとワタクシのお馬鹿な経験を交えた2つの解決策のご紹介でした。


外を走っていても全走者のバイクからパキパキペキペキッ、んて音がってことが時々ありますね。

ロードバイクの【パキ】【ペキ】というような異音はやはり【異音】ですので通常は出ることがない音です。
そのまま放置することなくご自身で分からなかったらプロにお任せしてしまうのでもいいと思います。

時々【異音】で持ち込むと煙たい顔をするお店もあるようですが、少なくともワタクシの知っているお店では嫌な顔をせずにやってくれるお店もあります。
少し時間はかかる場合もありますが、異音で悩んでいてその音が綺麗に消えた時の気持ちよさときたら・・・格別です。
【あぁロードバイクってたのすぃ~なぁ!】



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荒い粒子と細かい粒子が混ぜられた固めのジェル状の滑り止めです。
特に力のかかるカーボン製品には塗りこんでいくことで微妙なズレや異音を抑えられることも。
無色透明なので色移りの心配もなく重宝しております。

難点はと言うと、何故か臭い、、、古くなったから?
これと、量が多すぎる。ってことぐらいです。
10gぐらいだとちょうどいい気がするのですが、この容量だととても使いきれる気がしないです。
もう何年も使っていますが、一向に減る気配がありません。

使用部分はコラム部、シートポスト、、、ぐらいですからね。

カーボン製のバイクをお持ちであれば一本持っておいても損はないと思いますよ。



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