ロードバイクのホイールリム幅と使用可能タイヤサイズ

最近はワイドリム化が進んできて、一昔前のロードバイクといえば700×23cとかという基準は、、、というか現行のホイールはほぼワイドリムと言ってもいいぐらいのワイド化の流れにあります。

そこで今回はロードバイクのホイールのタイヤの使用可能サイズとリム幅、というお話を最初に作成したのが2016年、この度2020年最新バージョンに更新させていただきました。


 
まずはホイール、リム幅、タイヤサイズを学ぶ上で大切なことです。

▶ETRTO(エトルト/エトロト)とは?

The European Tyre and Rim Technical Organisation
http://www.etrto.org/page.asp?id=1594

直訳すると、”ヨーロッパのタイヤおよびリムの技術機構”です。
要はヨーロッパの組織(ETRTO)がタイヤとリムの標準規格をを定めている、つまりタイヤもリムも基準が不明瞭で、各社バラバラすぎてはなんともなりませんので我が統一の規格を定めます、という代表的な組織のことかと思います。

自転車のタイヤはロードバイクだけではなくママチャリやミニベロ、MTBと様々なサイズのものがあります。(自転車だけではなくて車もバイクもです。)

全世界的に販売されているVittoriaのタイヤを例に見てみます。

P8164595
これはビットリアの旧ルビノプロ(CL:クリンチャーモデル)の側面印字です。

【25-622/700×25c】
とあります。

これの左側のものがETRTO基準

【25(タイヤの太さ)-622(ビート座直径/タイヤの内径)
 

右側のものがWO(Wired On)の規格

700(タイヤ外径)×25(タイヤ幅)c(リムのサイズ)】
※リムの大きさにはA,B,Cがありいずれも互換性はありません。


ということです。

まぁ詳しく覚えなくとも頭の片隅においてく程度でいいかなぁと思います。

要は各メーカー【この基準に準じてホイール・タイヤを作ってます!】ってことです。(各々のメーカーが好き放題作ると収拾がつかなくなります。少し前のTLRリ、、、
そうすれば頓珍漢なサイズのものが出来上がりませんし、ある程度汎用性に富んだものができるということです。

では実際にどんなものか見てみます。
 
シマノはモデルごとに推奨サイズを公表しておりますのでまずはホイールの一覧からです。
モデル名 リム幅 タイヤサイズ
WH-R9100-C60 17c 23c~32c
WH-R9100-C40 15c 23c-28c
WH-R9100-C24-CL 15c 23c-28c
WH-RS700-C30-TL 15c 23c~32c
WH-RS500-TL 15c 23c~32c
WH-RS300-CL 17c 23c~32c
WH-RS770-C30-TL 17c 25c-38c
WH-RS370 19c 28c~42c
WH-9000-C24-CL 15c 23c-28c
WH-9000-C24-TL 15c 23c-28c
WH-9000-C24-TU - 20mm-25mm
WH-9000-C35-CL 15c 23c-28c
WH-9000-C35-TU - 20mm-25mm
WH-9000-C50-CL 17c 23c-28c
※チューブラー(TU)はリム形状が異なるため記載が少々違います。
2020年販売店用の資料からデス。

シマノの一部モデル(C50)と9100系もワイドリム化によって【17c】というサイズを使用しておりますが、推奨は23cからとなっております。
更に一部のディスク用ホイールでは軒並み17cは25c~、19cというサイズでは28~45cという推奨タイヤサイズとなっております。


さらっと書いてありますが、何やら新しいものが出てきました。
【19c】【17c】【15c】というのはリム幅で、正確に言うとリムの内幅です。

一般的にロードバイクは数年前ぐらいまでは【15c】と呼ばれるリムの内幅が一般的でした。

リム幅にはETRTO基準で推奨タイヤサイズが決まっています。

【15c】→【23~32mm】
【17c】→【25~50mm】

【19c】→【28~62mm】
※シマノは17cでも23cの使用がOKとされているのは、マニュアルにも記載があります。


▶リムとタイヤのワイド化
ワイドリムとは、その名の通りワイド(横幅の広い)なリムです。
なんともアバウトな言い方で世界共通の規格等の取り決めがあるわけではないと思いますが、概ね【17c】以上の内幅のホイールをワイドリムと読んでいる傾向にあるようです。

一昔前のスタンダードは【15c】というリム幅のサイズで【23c】のサイズのタイヤが使用されていました。ですが最近では【~15c】まではナローリム(狭い)と呼ばれます。

ワイドリムのホイール(17c以上の太さ)は最近流行りのエアロダイナミクス効果に優れ、剛性も高い等々メリットが盛りだくさんあるということで、最近のホイールはワイドリム化の一途をたどっております。

ホイールのワイド化に伴い(タイヤのワイド化のほうが先かもしれませんが、)タイヤに関してもワイド化が進みます。最近ではタイヤ幅の選択は【25c】や場合によっては【28c】が主流になってきて、パヴェを含むコースなんかの際は場合によっては~【32c】とかなり太めのタイヤも使われるようになってきているとか。。。

太いタイヤのほうが転がり抵抗は低くなり、エアボリュームが増えることで乗り心地も良くなるということです。しかし太くなればなるほど重量も増えていきます。(空力的にはホイール(リム)外幅105、タイヤ幅100という比率がもっとも良いとか。。。)
現在ではそのバランス的なお話で、【25c】がスタンダード、場合によっては【28c】というサイズが主力で選ばれるようになっております。
最近の新しいモデルの25cが出始め流行り始めた頃よりも重量的にも軽くなってきている傾向にあり、23cからの変更のデメリットが本当に少なくなってきていると十分に感じられます。

また最近では主力タイヤメーカーが23cのラインナップから外れている傾向にあります。
それだけ17cが主流のホイールのワイドリム化が進んでいるということ(前述のようにETRTO規格では17cは25cから)、またETRTO規格で非推奨の17cが主流となった今では、23cよりも25cのほうが選ばれるようになっているという動向からもメーカーの意思を伺うことができます。

カンパ・フルクラムのタイヤ選択に関しては上で書いたようにETRTO基準がベースとなっているとのことで、
【ワイドリム】(17c)に関しては【25c】以上を推奨
【通常のリム】(15c)に関しては【23c】以上を推奨
ということでした。
つまり前述のようにカンパ・フルクラムは17cワイドリムのホイールは23cは原則NGということです。

シマノの9100デュラなんかもワイドリム化が進んでいるのですが、現在公表されている9100シリーズの17c幅のリムも、23cのタイヤサイズからOKということになっております。
これはおそらくETRTO規格ではなく、メーカー独自の試験等により決められているものであると考えられます。



ワイド化の問題はこれだけではありません。
✓タイヤの問題
23cタイヤをメインで考えられていたフレームに25cならまだしも28cとかは結構厳しい場合もありますし、ブレーキアーチも種類によっては結構ピチピチになってしまったり、ものによってはフレームにジョリジョリするものもあります。(この問題はタイヤメーカーにより差があり、同じ25cタイヤと言っても実際には25mmのメーカーもありますし、28mm以上あるものも見られます。)
✓リムの問題
特に旧型のBB後方のダイレクトマウントブレーキはワイドリムには要注意で、ブレーキの引き代(遊び)が十分に取れないという問題も出てきます。


▶更に加速するワイドリム化
最近のホイールは17cにどどまらず、19cのものも多く見られます。

キャプチャ
※WishboneのHELIUMリムプロファイルです。

Mavicでも19cを採用するリムもあります。
ベストは28c~のタイヤかと思われます。

何でも19cはスーパーワイドと読んでいるメーカーもあるようです。
またIRC等のタイヤメーカーは独自にワイドリムへの使用を視野に入れた設計をしているということです。



▶まとめ
リム、そしてタイヤのワイド化に伴い、最近のフレームやブレーキも28cの太さのタイヤが入るサイズへと変更がされています。(最新のフレームで23cしか入らないものは少ないです。とはいっても各メーカー同じ25cと言ってもタイヤの太さが違うこともあるので要注意です。)

リム・タイヤのワイド化はもう完全に時代の流れということかと思います。

まとめとして使用可能なホイールのリム幅とタイヤサイズに関しては、現在ではETRTO規格ではなくて、メーカー独自に推奨タイヤサイズを定めている場合が多いのですので、不明な場合はショップを通してメーカーに確認してもらうのが良いのではないかと思います。

ということで今回はロードバイクのホイールリム幅と使用可能タイヤサイズ、を3年越しで更新致しました。

3年前と比べてすっかり世はワイドリム、ワイドタイヤ化が浸透しきったような気がしております。
   
参考URL SCHWALBE公式ページより
http://www.g-style.ne.jp/uploadimg/faq/558a5cb6788f3.pdf


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