異音解決例 Wishborn(ウィッシュボーン)BB 圧入BBの利点を考える


先日から我がバイクにも導入済みのウイッシュボーンBB、自分で言うのも何ですがなかなかの高評価です。 

ということで絶賛パキパキ異音が発生中のバイクに導入してみました!そんなお話しです。

※今回は画像を思いっきり取るのを忘れて作業に没頭してしまいました。。。orz 


 

さっそく作業の開始です。

クランクを外し、チェーンを落とし、、、現在入っている某社の通常タイプのPF30を打ち出します。

もう、本当にこの作業嫌いです(笑

そもそもカーボンなんて言うプラスチックのような素材に片側から突っ込むだけなんて、、、この規格自体不安がいっぱいな規格です。。。(;´∀`)オイオイ
 
ドコのとは書きませんが既存のBBの打ち出し作業がきついのなんのって、、、

きちんと前もって確認してメーカー推奨の工具でやっていますがいやぁきついきつい、、、

とてもじゃないですけと再利用する気なんて全くありませんが、再利用できるようなものではありません。

打ち出し方なんですが、いわゆる五寸釘を打ち込むようなやり方では抜けませんので、フレームを抱えるようにして「ごめんねごめんね言いながら、、、」4本の爪をあくまでも垂直に打ち出します、、、
 

そして抜けた瞬間はもう火星ぐらいまでぶっ飛ばす勢いです。

\ソノママカセイマデトンデユケ/

(ノ`Д´)ノ彡┻━アディオスッ!!


 
フレーム側をきれいにクリーニングと・・・をしてWishbornセンパイを取り付けます。

組付けも至ってスマートです。

ドライブ側をしっかりとまっすぐ入れます。まっすぐでないと全く入りません。
フレーム側の精度とBB本体の精度がとてもいいのだと思います。

半ドライブ側はネジ切り、この気持のいいネジ切りを手で入るところまで回して、固くなったらBBレンチを2本で締め込んできます。

最後はドライブ側も若干回ってビシっと固定です。


異音は無事に解消されるでしょうか。
まぁ大丈夫でしょう。

「さぁさぁ乗ってきなさんな。。。」

「行ってきます!」



↓ 








「まったく問題ないです。というかめちゃくちゃ気持ちいいっすぅ!」

よかったです。

異音の発生もまったくなくとても好印象だそうです。

そうなんです。

このBB気持ちが良いんです。
(ちょっと宣伝でした。。。m(_ _)m)




この圧入ネジ切りという方式やはり精度がものすごくでやすい方式のような気がします。

というのもこの次の事案を考えます。


次の作業、某社のBB30かPF30どっちか忘れましたが、通常のタイプの圧入式です。

これが少し浮いてきてしまったということ。

確かに上から見ると少し1mmまでいかないぐらいの範囲で浮いてきています。

rect4165

チョットナナメッテネーカ?( ゚д゚)ナゼ?

再圧入前はなんかクランクの回転が渋い、、、少々他にも考えられれ要因があったのですが。

ともあれ抜けてきてしまったBBの再圧入です。

ビシっと真っ直ぐに圧入して戻してあげると回転が良くなります。


う~ん、、、(。-`ω´-)ンー





やっぱり左右別体型(非結合)のBB、ネジ切り式もしかりですが【回転軸センターを捉えにくいのでは?】と考えられます。

左右個々のベアリングの固定ポイント(フレームやBBシェル)の精度に依存するような構造だとどうしてもものすごい小さな左右差でベアリングがきれいに左右対称につかないことがあるのではないかと。。。
それは実際のペダリング時だけではなく組付けの状態でもフレームの精度により差が出そうです。

フレーム自体は時々センターズレのどうしようもない個体とかが混ざっていることがあります。
工業製品なので時々でてしまうことがあるのかもしれません。

ロードバイクのホイール整備 ~センター出し~


例えばフレームは各所数ミリずれてもJIS規格的にはOKの部分もあるかとは思いますが、左右のBBで数mmもずれていたら、、、多分クランクシャフトが刺さりません。
実際に組み上げができないのでそんなに大きくズレることは無いですが、実際どの程度の精度が出ているのかも不明です。
当然スレッド式のBBは有名所シマノサイドとしてもフレーム側のBBシェル精度にマージンをもたせたBB本体の設計(交差)となっているとは思いますが、それでも回転軸のこと考えるとこれからのBBは【ネジ切り一択!】【ネジ切りだったら完璧なのか?】ということを考えさせられてしまいます。

rect4511

※とってもオーバーに書いておりますが、フレームの精度次第ではこのようなことが起こり得ると仮定できるかと。

スレッド式(ネジ切り式)がいいか悪いかの問題ではなくて、左右を結合できるBBのほうが回転軸の芯を出すということからすると有利な気がしています。
ボトムブラケット本体の左右の結合(スレッド)の精度が良ければ多少フレーム側の精度が甘かったとしてもクランク軸に対して垂直に当たる可能性が高くなります。


工業用のベアリングは回転軸にたいして垂直方向以外の負荷がかかったときのマイナス点はシマノがカップアンドコーンをホイールに取り入れている理由としても公式の動画に説明があります。



フレームの精度次第では整備では拭いきれないほどの回転に差が出てくることも原理的に考えるとありえなくはない話でしょう。

昨今、異音等の問題からフレーム選びの際に【BB規格はネジ切り】とまるで神格化しているような印象を受けますが、回転のことを考えるとBBはネジ切りが有利ということだけではないような気がします。
寧ろネジ切りか否かではなくて、回転性能を考えれば左右を結合できてフレームの精度に依存することが少ないタイプの利点が上回ることもあるのではと思います。

これって結構ボトムブラケットの根底を覆す発想なのかもしれません。
また左右結合の圧入式ボトムブラケットは正に第2世代の圧入方式である!
注)かなりオーバーに書きました(笑)


こんなコトは実際にフレームを何百台も用意をしてレーザー使って精度を検証したわけではないのであくまでも頭のなかでのお話しではあります。

しかしこんなコトを考え出すと、「異音が、、、異音が、、、」なんて考えている圧入式ボトムブラケットって「本当にだめな規格なのか?」
なんでそんなに不評な規格なのにフレームメーカーはこぞって採用していくのか?
それは本当にメーカーがコストや製造過程の簡略化のためだけなのか?
圧入式って異音が異音がって言うけど、、、しかるべきものをしかるべき方法で使っても本当に異音がでるのか? 


規格が乱立状態の中でサードパーティ製で価格も様々なものが多く出回ってきます。
本当にいいものなのかは不明です。
それは圧入式という規格が悪いのではなくて、パーツ自体に問題は本当に無いのか?

否定をすることは簡単ですし、もちろん避けてしまうということも1つの方法です。

しかしこのBBの規格というものは目の前に転がっている問題です。実際にフレームを買うときにどうしよう、、、ロードバイクを購入しようと思えば誰でも避けては通れない問題です。

いろんなところを疑ってみるということも楽しいのではと思います。


色々な考え方があるというのも楽しいところです。

どっちがいいのか。。。それはまだまだ不明です。

では肝心の異音ですが【ウィッシュボーンBBにすれば100%異音が消えるのか?】というところですが、【そればかりはわからない。】というところが正直なところであります。
それは原因が1つではない、ということだからです。

異音の原因がボトムブラケット本体であれば消える可能性は極めて高いとは思いますが、フレーム側の問題である場合は交換しても消えない可能性も0ではありません。
しかし通常の圧入式で異音がどうしても消えない、フレーム交換まで考えてしまうような場合は一度試してみるのも一つの手段ではないか、とは思います。
あくまでも圧入式で異音が、、、と言うものは情報として多く出回っているようですが、実際にワタクシの回りで圧入式のBBでどうしようもない音が発生するというのは症例数が多いことはありません。
寧ろあまり聞かない、逆に珍しい、、そのぐらいの印象です。




ピナレロはチョット前にネジ切りに戻したような、、、
それでもまだまだ圧入タイプのBBを使っているメーカーも多くあります。
それはもちろん2017年モデルでもしかりですね。

各メーカーは色々な考え方を持っています。

色々な考え方の中から選択する事ができる。これはユーザーの特権です。

何がいいのか悪いのか、、、まだまだ論争は続きそうです。


注)今回もどちらがいいのか、悪いのかということではありません。


ということでだいぶお話しはそれましたが異音解決例 Wishborn(ウィッシュボーン)BB 圧入BBの利点を考える、そんなでした。

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