ミノウラ モッズローラー(3本ローラー)の異音対策

この気温になってもまだまだ大活躍のモッズローラー(ミノウラ製の3本ローラー)ですが、最近めっきりうるさくなってきております。
というのも、低速で「ガタガタガタ・・・」
スピードが上がってくると、「ゴーーーーーーンンンンンnnnnn。。。」
これでは困りますネ(;´∀`)

というのも 最初はこいつ(=モッズローラー)が悪いと思っていなかったんです。
どうにもこうにも小屋自体はガッチリ作ったはずですので、そんなに振動ぐらいでガタガタ言うこともないと思ってはいたのですが、初めて小屋に持ち込んでやったときも、がたがた言うもんですから。。。。
乗っては小屋の立て付けを確認して、、、乗っては立て付けを確認して、、、
まぁこんなコトをやっても今更上棟してしまった以上はどうしようもありません。
最初は振動で小屋の周りの廃材か何かが震えているのかと思うようななんとも小屋全体に響き渡るガタガタ音です。

ということで嫁に乗ってもらって(回してもらって)音を確認するとどうやら、、、モッズローラー本体が犯人のようです。

ということで購入して以来、、、いつぐらいでしょうか。。。もう何年も乗っているので購入したのもいつか不明なぐらいノーメンテで頑張ってくれてはいましたが、いよいよもって小屋全体に響き渡るぐらいの音がどうにも耳障りでたまらないため、全バラ修理をするというのが今回のお話です。

※小屋の立て付けには一切の問題はございませんヨ(;´∀`)
おそらく強度は、、、母屋よりも強いかも(笑
屋根材(アスファルトシングル)だけで125kg、トタンに比べて超重量級!
先日屋根材張りを行いましたが、屋根に大人二人のってもまったく問題ありませんヨ。



▶まずは異常を洗い出す。

主だった原因はこれです。

image4258

樹脂製のカップとローラーの間にピンク色の粉が吹いています。

モッズローラーの説明書よりですが、ピンクの粉には2種類の要修理があるということです。
①ベアリング周りのピンクの粉
→ベアリングと樹脂カップの接着が外れている。
 これによってベアリングが赤い樹脂カップを攻撃するためガタがでたり、粉が出てくる。

②ローラー~樹脂カップの隙間の粉
→樹脂カップの接着が取れるために金属製のローラードラムとの接触で樹脂が摩耗してく。
 これでピンクの粉がつくということです。

上の画像は正に樹脂カップの接着剥がれによる樹脂カップの摩耗粉であることが考えられます。

こんな感じの不具合もミノウラさんの説明書にはこう書いてあります。
「剥がれた直後であれば再接着で修理が可能ですが、剥がれてから時間が経過すればするほど樹脂の方がアルミに負けて摩耗していき、・・・」
ようは
「剥がれた直後であれば修理はできるけどしばらくそのままだと修理は無理ですyo。」
ってことですヨ。。。

こんなん剥がれた直後なんて毎回終了後に丁寧に点検しているわけではないのでわかりませんヨ。。。(;´∀`)
ってことで本当はローラーを注文して交換になるのですが、こいつがなんと一本5千円也!!
タッケーヨ(#゚Д゚)!!…orz

ということで公式の見解を全く無視した修理方法を勝手にやってみようというのが今回のメインディッシュです。



・・・ということなんですが、少し脱線。。。
異音でベアリングを抑えているナットは現在のモデルでの増し締めは公式では駄目っぽいです。
きちんと公式マニュアルにあります。
過去のモデルは緩みが出てしまうことがあったが、最近の(最近のと言っても結構時間は立っていますが、、、)モデルからは緩み止め効果のあるナイロンナットに変更されているので基本的に必要がない、ということです。
”明らかに緩んでいる場合を除き、ベアリングを抑えているナットの増し締めは行わないで下さい。
増し締めでは症状は改善されません。”
とあります。

構造を考えればガタが出ていないのに、このナットをドンドン締めてしまうということは、ベアリングを圧迫するだけ、と言うかベアリングのほうがおそらく樹脂カップよりも硬いので樹脂カップが歪んでいく、、、とおもってやってみましたがベアリングが圧迫されて見事にベアリングとしての役割を全く果たしません。
これは取外した状態様子を見ながらやってみたらすぐに気が付きますが、がっちり本体へ組み付けられている状態で行った場合は回転の確認をしないと、、、ヤヴァイですのでやはり本体付属の付属でついてくる公式のマニュアルはしっかり読みましょう!ということです。
※ナイロンナットを使用していない旧モデルは必要になることもあるということです。

少々寄り道でした。





注)ここからはあくまでも非公式の方法となります。
  何があっても自己責任の範囲内です。

▶まずは分解

もうこの際なのですべてのベアリングの状態の確認、ドラムの状態の確認を兼ねて全バラです。
(負荷装置がついている場合はこれから外していきます。)

外側のナットとも供回りしてしまうときはどっかを抑えます(笑
P4174743

17mmのナットなんですが、普通自転車整備に17mmってあんまり使いませんヨ。。。
ハブコーンレンチと最大が17mmと車の整備用の十字レンチとかその辺のもので代用です。

P4174744

本当は左側の黒いものも外したほうが作業性がいいです。

バラすとこんな感じになります。

これからの作業、ものすごく汚れます。
粉まみれになりますし、何やらワケのわからんホコリの塊とか色々でてきます。
汚れてもいい場所で、汚れてもいい服装のほうがいいと思います。



▶ローラードラムの健康診断

どうやるか、、、答えは簡単。

床に軽く叩きつけます(笑



ゴンッ、、、、


カルクッツッテンダロー(o゚Д゚)=◯)`3゜)∵ ·


軽くです。。。

※アタリマエではありますが、あくまでも非公式です。

どっかに不具合があればローラードラムがビリビリ言います。

健康なものとの聞き比べればすぐにわかります。

ちなみにワタクシのものはどうだったかというと、、、2本死んでました。
正確に言うと2本(双方片側脂肪死亡)です。

こちら健康な状態の樹脂カップです。
P4174734

そしてこちらが完全に不健康な状態(オワコン)の樹脂カップです。
P4174735

爪のような皆無です。
樹脂カップだけでもくるっくる周ります(笑

P4174736

もう一本の不健康くんです。
こちらは不健康なりかけのように思えますが、もっと重大なダメージは後ほど発見に至ります。

完全に爪がないわけではありませんが、爪が削れていっています。
こちらは微妙な爪が働き、くるくら回るわけではありませんが、カタカタ動いている(遊びがある)状態です。


もうこれをみたら完全にローラードラム交換をしたほうが良さそうなのですが、あくまでもワタク氏、自己責任の範疇で修理を試みて見ましょう。ローラードラム高いし…



▶非公式分解①

上の項までは公式でも分解可だった気がするのですが、ここからは完全に非公式です。
つまり何があっても自己責任ってことです。。。

ベアリング抑えナットを緩めます。

こちら一つのナットではありますが、おそらくベアリングの玉当たり調整的(ガタ取り的)な役割かと。(そんなタイソウな構造ではありませんが、公式で”厳密に位置決めされている”とありますからね。)

このナットは反対側のナットを押させて回してあげれば最後まで硬いですが、難なく外すことはできます。

そしてナットが外れてば樹脂製のカップが外れます。

外れます。


外れます。。


。。。


。。。




Σ(゚Д゚)



ハイッこの通り!

P4174749

m9。゚(゚^Д^゚)゚。プギャーハハ八八ノヽノ


もう直してんだか壊してんだか、、、(笑

大丈夫かこれ、、、(多分駄目ですよ。。)

冗談はこの辺にして置いて、、、

パカっと、、、
P4174753

見事なまでに粉まみれ、、、

ドラムの中からもドンドン粉が出てきますよ。。。
服やら床やらものすごく汚れます。

これを適当にキレイにして組み付けなんですが、だめになったのは2箇所、ということで今回は2つのやり方を試しました。





▶2つの修復方法


①隙間埋めちゃえ作戦

rect4352

簡単な構造はこんな感じです。

ドラム内部にはバランスウエイトが貼り付けられているのと、発泡スチロール的なものが入っています。
image4368

このバランスウエイトが外れてもカラカラ言うようになるとか、、、

バラウンスウエイトは超重要です。
これがないとドラムが回転するときにグワングワンなってしまいますのでここわ触らないということ。
ホイールバランスみたいなものですが、ホイール用も径が小さい分よく周ります。
ということはとっても重要ということです。

お話は戻ります。
この隙間につめつめしちゃえばパカパカしなくなるはず!という寸法です。
というのも公式の見解でも「摩耗が進んでしまうと接着できなくなる」ということなので摩耗が進んで(削れた分)ここの径が小さくなった分埋めてしまえばいいということです。

ということで必殺ビニテ巻です(笑

P4174750

戻したあとに若干ビニテが見えたって(隙間から)音がしなけりゃいいんです。
外れなけりゃいいんです!
※あくまでも個人的な見解です。

かなりビッチリで入ってますので床に叩きつけようがブレは一切ありません。
これが一つ目の方法です。


②アロンアルファ大佐のご登場

もう一つの爪が中途半端に削れている方はなんと樹脂カップが割れているではありませんか、、、
こちらはヒビこそ(われだって、、、)入っているもののくるくる回るほどは削れていませんので、ツメツメ作戦は使えません。
ということでこちらはアロンアルファ大佐(耐衝撃性)にご登場いただきヒビもろともドラムローラーに完全固定です。

最近の接着剤の張り付きっぷりは半端ないことは公式の実験からもわかりますが、それでも念のためビニテでまきまきしてヤッパリ床にゴンゴンしてみます。

P4174739

音のブレもありませんし、全く問題なさそうです。

これで2種類の修理の完了です。

後はベアリングを適当にぶち込んでナットでなんとなく玉当り調整をして終了です。

ガタが出なくスムーズな回転のところで止めます。


▶組付

組み付け事に気がついたんですが、平ワッシャーが全然足らない、、、

まぁなんということでしょーぅ、、、

なんでやねん。。。(;´∀`)

ということでもともと平ワッシャーが足りなかったようですorz

なんなんだコリャ、、、
付属で残り物はいないはずなんですが、おかしいです。
足りない分はホームセンターで調達しました。

ともあれなんとか組み付け終了です。

P4174755



見た目は完璧に元に戻ったような気が、、、

で乗ってみると、、、

「ブーーーーン!」

メチャクチャ静か!!ヮ(゚д゚)ォ!

モッズローラーってうるさいもんだと思っていたんですが、こんなに静かなもんだったんですネ(;´∀`)

ということで今のところ不具合はでておりませんが、あくまでも非公式の方法なのでどうなっていくかはわかりません。

これで駄目ならドラムローラー2本1万円出すならもっといいのを買います。
新しいの買うべかなぁ、、、( ̄ー ̄)フフフ
ダメ元での修理ということです。



ということでモッズローラー(ミノウラの3本ローラー)の異音対策をノリと勢いで施してやった、、、そんなお話でした。

ちなみに回転の要となるベアリングも鋼板のシールド形、こちらは基本的にメンテナンスができないものになるのですが、これはまだまだ元気いっぱいでした。
これが駄目になっていたら、同型のサイズを取り寄せて交換になるかと思うのですが、幸いなことにそこまでは至らなかったようです。


3本ローラー買うなら負荷ユニットがあれば楽しさ倍増!


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