ビアンキのカーボンコラムカット


ビアンキのカーボンコラムの一件から1月に詳細の折り返しを待ち続けること早4ヶ月、、、音沙汰もないのでどうなってしまったことやら。。。 
とは言っていても 仕方がないので、折角暖かくなってきてポジションが変わったということをきっかけに再びバッサリとぶった切ってみました(笑

前回のカーボンコラムカットは”超低予算カット”ということで記事を作成いたしましたが、今回はいわゆるお店で行う方法、こちらのご紹介です。

 ※一部公式通りとは無理な部分がありますが、できるだけビアンキ公式の方法でカットを行いました。
 公式の方法はビアンキ公式ページより
 フルカーボンコラムへのコンプレッションデバイスの取り付け方法に付いて
  https://www.cycleurope.co.jp/files/70270de5172c0daada9fe810ddbefd27009b3684.pdf
 (PDFファイルです。)



▶公式の組み付け方とは?

公式の組み付け方のポイントは大きくわけて2点あります。

①スペーサーの入れ方
・ステム下部のスペーサーは5~35mm
・ステム上部のスペーサーは5mmのみ
 (なし”ベタ切り”は駄目、)

②プレッシャープラグの組み方
・エキスパンダー上部~トップキャップ底面まで35~40mm
・エキスパンダーのネジ穴に最低4mmは締め込まれているようにする

ではこのようにするためにはどうするか。ということが今回行った内容です。
尚今回は新品組付ではなくて既存の組付からのカット方法ということです。
 





▶今回の変更、コラムカットは?

現状のセッティングがこちらです。
P3163636

上下10mmのスペーサーがはいっている状態です。 
で今回はポジションを下げたいということなのでこちらです。

P5054964
 
スペーサー10mm分下げるということです。ダストキャップまでベタ下げです。
もうこの時点で”ステム下部には”5~35mmのスペーサーが必要、ということからは外れてしまいますので公式の方法はできません。ここが今回公式の見解を無視したところです。

下げたいもんは下げたいんだ!(゚Д゚)ゴルァ!!
※公式の見解は正しく守りましょう。

というのももう残す余地はない、、、まぁ無いことはないんですが、少々プロの機材を見てみます。
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Sempreだけではなくてオルトレだってなにげにプロの機材はしっかりとステム上部は5mm以上のスペーサーが入れられています。(特殊なステム形状を除く)

比べてステム下部はダストキャップ(ダストカバー)ベタ付けです。
構造を考えれば強度を出すために残したほうがいいということはわかりますが、ステム下部のスペーサーの意味は・・・なんなんでしょう。 

まぁ前置きはこの辺にしてとりあえずぶった切ってしまえということです。
(冬になってポジションを上げたくなった・・・(o゚Д゚)=◯)`3゜)∵ ·ハウッ)
 
 
▶早速作業へ

なにはともあれヘッド部はバラさないとできませんのでフォークが単品になるまでバラします。
①トップキャップを外す。
②ステムを外す
③フロントブレーキを外す
(どのタイミングでもいいのですが、プレッシャープラグを外す) 

これでフォークが単品になります。

フレームを何かで吊るしてしまうと作業効率がアップします。
P5054972

整備スタンドでもいいともいますが、フォークを落っことさないように気をつけて下さい。
個人的には地面の方が楽なので”吊るし”で作業を行います。

どちらにせよハンドルもプランプランの状態になりますのでまとめて吊るしてしまうのがいいと思います。アウター・インナーインナーともにプランプランのままだと、骨折しないように注意が必要です。
 

ここからできるだけの公式のカット方法にうつります。

▶カット幅をきめる

※本当は印をつけて、、、とありますが目印は鉛筆・マッキー等で付けても引き抜く際に消えやすいです。幅を測る方法のほうが正確にいける気がします。

・ステム上部の”出代”は2mmとする
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この大量に余っている”出代”を2mmにするということです。

ステム上部より最低2mmは出代をとらなければいけないということ、これと5mmのスペーサーを超えてはいけないということです。
要は”2mm残して切りなさい、スペーサーは5mmだけ”。ということです。

・テープで養生する
これでカーボン表面のダメージを防げるということですが、完全に忘れていました(;´∀`)
なくても何も問題はありませんでしたが、公式の見解には”テープで養生”ということですのでやったほうがいいということでしょう。

ということで早速切り幅の確認です。

実際には組み付けて実測します。
P5054971

現状の”出代”が15.4mmです。

ここから2mm残して切りたいということです。
ということは13.4mmカットすれば2mm残るということです。

カットの際はノコギリの歯の厚みも計算に入れます。
P5054969

 約1mmぐらいなんですが、これはソーガイドを使うときはさほど重要ではありません。

というのも、、、
image4562
 ガイドがあれば、ガイドの端っこで幅を合わせればバッチリになるからです。

 ということでガイドの片側を切りたい幅に合わることで歯は相当変なことをしなければガイドを飛び越えることはありません。(ガイドごと切ってしまっては・・・駄目ですネ(;´∀`)。)

ソーガイドのセットが最大のポイントです。
メチャクチャ便利な道具ですが、このセットが間違っていればアウトです。
ここは慎重にセットしてカット幅が間違いないかをしっかりと確認します。

またどこの誰が切ったんだかはわかりませんが、結構カットが斜めになっている場合もあります。
そんなときに切り幅の計測をしても、1番低いところと、高いところ、この辺の兼ね合いをしっかりと考えないとやはりカットした後に短すぎた、長すぎた、、、そんな問題がでてきてしまうこともあります。

P3163634
カット済みのコラム部ですが、切り口が斜めっています。




▶バイスにセットしてカット

ソーガイドはバイスにセットしてカットをします。
P5054978

こんな感じです。
コラム(フォーク)内 にティッシュなんかをつめつめして行えばコラム(フォーク)内に切粉が入るのを防止できます。

後はソーガイドに沿って、ギコギコします。

ガンガン力をくわえるのではなくて、あくまでもノコギリの歯でキレイに削っていく、そんなイメージで最初と最後は特に気をつけて行えばきれいに切れると思います。


ちなみに”超低予算コラムカット”の方法とこちらの方法、どちらでもキレイに切れるは切れますが、かかる時間が全然違います。
金ノコ(しっかりとした作り・重さ)、バイス、ソーガイドで低予算の5分の1ぐらいの時間でなおかつキレイにカットが可能です。

※カーボンの切粉は有害ですので吸い込まないように注意が必要です。


P5054979

こちらカット後のキリッパなしの状態です。
バリもほぼなくかなりきれいな状態です。

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 これを撫でるようにヤスリがけです。

P5054982 
きれいな切り口です。 




▶カット後の組付

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 ステム上部ジャスト2mmの出代です。

こちらで仮組ですが、こんな感じになります。

 P5054999

ダストカバーが分厚い、、、
もっと下げたいとなったらダストカバーを薄いものに変えればなんとかなりそうです。



▶コンプレッションデバイスの長さ調整

コンプレッションデバイスなんて言ってはおりますが、こちらプレッシャープラグとかプレッシャーアンカーとかのほうが 一般的です。

 P5054991
何故か逆さまですが、こちらです。

これが結構めんどくさくて、
一つ目の指定が”エキスパンダー上面からトップキャップ下部まで35~40mmにセット”です。

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 ネジが噛んだ瞬間が約40mmです。

更にもう一つの指定が 
”ネジ山に最低4mm以上締め込まれていること”

ですのでもうここは 35~36mmにセットするしかありません。

指定の長さにしたらそのままコラム内に突っ込みます。
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※コラムに入らない場合は内側のネジを緩めれば入ります。

コラムにはいったら仮固定(4mm)をします。
こんな感じで長い方を突っ込んで動かないように仮固定です。

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プレッシャープラグが動かないぐらい固定できたらトップキャップを外して、 プレッシャープラグを本固定(7.0Nm)します。

トップキャップは6mm 5Nmで締め込む。
ハンドルを真っ直ぐにした状態で、ステムのボルトを4mm 5Nmで締め込む。

最後は落下テストやブレーキをかけたまま押し引きをして、ガタ、ズレ等の確認をして終了ということです。

またステムクランプ部は”カーボン用グリスを使用しなこと”とありますのでご注意を。
 




▶公式の見解を考える

こういったステム上部にある程度のゆとりを持たせる、ということは他のメーカーでも時々見ることがあります。
というのも筒の構造を考えればもちろん上部はある程度のゆとりがあったほうがステムの締め付けに対する強度は出るでしょう。
ということで”上部に5mmのスペーサーを入れる”こちらは意味がわかります。

下部のスペーサーは、、、何なんでしょうか。

後はプレッシャープラグはと言うと、、、
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ステムの締め付けに対する内側からの圧力のことを考えてみたのですが、それにしては公式通りのセットでも少々ずれている気が、、、
これはステム下部のスペーサーがあろうがなかろうが変わらないですネ。

まだまだ明確なものがでてこないことにはなんとも。。。
と言うか連絡くるのかな、、、(;´∀`)



▶新旧比較

ということで完成品がこちらです。

image4575

スッキリです。

公式ではあくまでもステム下にもスペーサーを入れろとありますが、今回はポジション・作業の都合上取っ払っているということです。

おそらく何かあった時の保証とかそんなところのお話かとは思うのですが、やり方だけではなくて「なんで?」というところを知りたいと思ってしまうのは職業柄なのでしょうか。。。

ということでカーボンコラムカットの方法のご紹介でした。


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