2018 11速対応 シマノ コンポーネントの互換性+α


シマノのコンポーネントは公式Webページにてメーカー保証の互換性チャート(テクニカルインフォメーション)が存在しております。
しかしが互換性チャートの見方がわからなかかったり、見てもよくわからん!そんな方のために現在のロードバイク用の11速をメインにご説明してみようと思います。
尚、”+α”は互換性だけではつまらないので”よもやま話”を盛り込んでみました(笑

公式のWebカタログはこちら
http://set.shimano.co.jp/bc_catalog/

※5800・6800・9000系の11速コンポーネントを第1世代11速
 R8000・R9100系の11速コンポーネントを第2世代11速と勝手に読んでいます。
もっとかっこよく言うと、、、
第1世代はアルティメットエディションとか第2世代はRevirthとか、、、(笑
何でもいいのですが、説明の便宜上ここでは第1世代とか第2世代とか書かせていただきます。



▶ドライブトレイン系

※ドライブトレインとは動力をタイヤに伝える機構、駆動系とかって言う言い方もあります。
 (ドライブ側(ドライブサイド)というとロードバイクでは車体右側を指します。)

シマノのロードバイク用テクニカルインフォメーションでは、

リア側
・コントロールレバー(シフター)
・リアディレイラー(RD)
・カセットスプロケット(CS)
・チェーン(CN)
・フリーハブ(FH)

フロント側
・コントロールレバー(シフター)
・フロントディレイラー(FD)
・フロントクランク(FC)
・チェーン(CN)
・ボトムブラケット(BB)

このように別れております。

テクニカルインフォメーションはこのようになります。
image4161

こちらはリアのドライブトレイン(11速)の互換性チャートです。

①コントロールレバーとリアディレイラー
左から見ていけばおわかりかと思うのですが、リアのドライブトレインは紐式なら紐式のRDならなんでもOKということで、電動は電動のRDならなんでもOKということになります。
電動のスイッチの付いたコントロールレバーでは紐式のRDが動かせないのは想像し易いと思います。
注意点としてRDのキャパシティはご注意下さい。
キャパシティについて↓↓↓
リアディレイラーはSS?GS? キャパシティのお話し

②カセットスプロケット
こちらは現在の11速系では全部互換性ありということになります。
ではCSのグレードによる差はというと、重さと音が違います。
DURA-ACEは耐久性も高いということになっておりますが全部を3年づつ同じように使ってみて、、、という途方もない実験はする気に慣れません(;´д`)トホホ…
しかし音に差が出てくると良いことは硬度や精度に差が出ている可能性は高いです。

ちなみに気になったのでシマノに聞いてみました。
「R8000と6800のスプロケの違いは?」
「歯数の差ぐらいで、、」
ということでした(;・∀・)


③チェーン
こちらもどれを使ってもOKということです。
チェーンのグレードによる差はというと、、、カタログにはキチンと書いてあります。
image4203

各所の表面処理が違ったり、DURAグレードになると中空ピンを使ったりとちょっとづつ違いが出てきます。中空ピンを使うことでの重量面のアドバンテージは10gです。これを大きいと取るか小さいと取るかです。
チェーンに関してはDURAグレードだからといって寿命が長いということはありません。
またグレードによる乗り味の差もほぼわかりません(;´∀`)
ブラインドテストでもほぼわからない気がします。。。

11速のリアドライブトレインはものすごく簡単です。

④フリーハブ
フリーボディ(カセットスプロケットをつけるところ)も少しだけ注意が必要です。
11速化に伴いフリーボディの拡張があります。
(11速のフリーボディのほうが幅が広い)
10速用のフリーボディのハブは11速はつかえません。
11速用にはスペーサーを入れることで10速が使えます。
11速はカセットスプロケットに厚みが出るため余った分を埋める(スペーサー)ことはできても、足りない分を継ぎ足すということはできないということです。



ではフロントはどうかというと、、、

image4220

だいぶ複雑になります。

①コントロールレバー
これはリアドライブトレインと同様に主に2種類に別れます。
”紐式”(メカニカル)と”電動”です。

②フロントディレイラー
これは現在ご使用のコントロールレバーから辿っていくとわかりやすいです。
紐式レバーであれば紐式FDが新旧どちらでも使えます。
ここまでは簡単です。

③フロントクランク
上の図の赤枠です。
FD-R9100第2世代のFDを使用している場合はなんでもOKとなります。
おそらく(FD-R8000や105の新型構造もOKとなっていると思います。)
しかし第1世代FDを使用している場合のチャートを見てみるとわかりますが、第2世代(R9100)のフロントクランクへは線が出ていません。
ということはというと、互換性がないということになります。
これはフロントクランクの構造が変更になり、
”インナーの歯の位置が内側に移動している(歯間距離の増加)”
が主な原因ということです。

ネット上でも大手の雑誌でもアウターが0.4mm外側に出ている、そんなことはよく目にしますが、シマノテクニカルセミナーの資料ではインナーが内側に移動とあります。その後シマノに確認した所、やはり旧モデルよりもインナーが内側に移動で間違いないそうです。
どこから出た情報なんでしょうか。。。どっちでもいいかもしれませんが(笑


インナーの歯がより内側に来ることで、インナートップの際にアウターチェーンリングに当たりにくくするため(クリアランスの確保)ということです。
これによりより短いチェーンステー長のフレームにも対応できるという利点もあります。

「パワーメーター内臓のクランクに互換性を持たせないなんて、クランクだけ交換したって使えないじゃないか、、、アコギなことやりやがって、、、」
ということではなくて、多種多様化するフレームの設計の自由度を増やすための策であったということです。

④チェーン+ボトムブラケット
ここからはなんでもOKということになります。


11速の第1世代と第2世代を混合して使う場合は上記のような注意が必要ということです。
おそらくR8000のアルテグラも第2世代のR9100と同じような設計になっているとおもわれ、互換性チャートもまだ更新はされておりませんが、R9100と同様のところに入ってくるのでは。と思います。


その他
ドライブトレイン系だと基本的に”リア段数が違う場合は互換性がなし”となっております。(8s~6s以外)
”公式の互換性あり”というのと、”実際に使ってみたら使えた”と言うのはお話が少々違います。

あくまでも自己責任の範疇にはなりますが、有名所で言うとフロントディレイラーを11速用の物を10速で使用と言うものがあります。
使用できなくはありませんし、たしかに引きは軽くできます。
しかし調整性がシビアになったり、場合によってはスキッドプレートを外してセッティングを出していることも見たことがあります。
またこういったシマノ公式の互換性外の使い方はフレームの種類によっても使えたり使えなかったりもします。場合によっては危険なこともあるかもしれません。こういったところを含めても公式の互換性がなしとなっている場合は、あくまでも自己責任で、ということです。

ちなみにワタクシの記憶が新しいところだと、、、
10速レバーで11速RDはまともに動きませんでした。
リアロー側の変速がうまくいかないというのもスラント角何かのカラミっぽいです。(駄目なら駄目で対して気にしませんで、そのままポイッとして終わりでしたので詳細は不明です。)

シマノが多くの検証や多くの実験を重ねたデータに基づく互換性チャートはきちんと理解しないといけませんネ。。。




▶ブレーキ系

ブレーキ系はものすごく簡単です。

image4285

ババンと!(笑

電動、紐式、新旧世代、グレード、ほぼほぼごっちゃ混ぜで使うことができます。
Sora、Tiagra、105、ULTEGRA、DURA-ACE、ほぼほぼ互換性があります。
(ディスクは要注意。)

一部駄目なものもあるのでそこだけは要注意ですが、おそらくこのブレーキのグレードアップが定番!となっていることもこの幅広い互換性も一つの要因なのかと思います。

エントリーグレード、例えばSORAやTiagraからのブレーキのグレードアップはアルテグレードやデュラグレードへ変更なんかもポン付けでいけることが多い、ほぼいけるということです。

※注意点としてインナーケーブルの長さが足り無くなる場合があります。
 (アウター出口から固定ポイントまでの距離が長くなることが多々あります。)


▶10速系は要注意

リアドライブトレイン
image4302

フロントドライブトレイン
image4321

11速と違いものすごく複雑です。
もはやフロントなんて暗号の様に(笑

複雑ではありますが、左から順にたどっていけばなんとか理解はすることができると思います。

BBやチェーンは互換性が広めではありますが、こちらも旧10速と新10速の互換性は要注意であります。

ともあれ不安があればやはりプロショップに相談、これが吉だと思います。

「通販でパーツは買うから互換性だけ保証してくれ~!」
何ていうのはショップによっては多分煙たがられてしまうかもしれませんが、その辺はショップとのお付き合いというところも考えてみるといいと思います。


シマノ公式の互換性チャート(テクニカルインフォ)でOKということは性能保証がされているということではあります。
しかし実際に動かしてみるとどうだ、こうだ、という相性的なことももちろんあります。

ともあれコンポーネントは自転車にとって切っても切れないものすごく重要なパーツです。
これを変えたからって激的に速くなるかと言われると少々疑問なところもございますが、やはりグレードが上がればそれなりに気持ちが良くなります(笑
以降のブログにて全くもってワタクシの主観ではございますが、パーツごとの効果と、体感の差なんて記事を作成してみようと思います。

ということで今回はシマノコンポーネントの互換性のお話でした。


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今週末は走行会を開催させていただきます!
9月24日(日)
コースは下記の予定となります。
詳細は明日アップさせていただきます。
よろしくお願い致しますm(_ _)m


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