ホイールの振れ取り、なぜなぜうまくいかない振れ取りのポイント

「ホイールの振れ取りなんざ簡単だぜ!」
整備全般に言えることですが、こんな風に考えてしまうことは、、、残念ながら向上の足かせになりがちです(笑

簡単簡単と見くびらずに、妥協すること無く、もっともっと高い野望を持って(笑 行うことは大切なことだと思います。

と、こんなことから書いていますが、そんなに大それたことではありませんm(_ _;)m
今回は振れ取りのお話ですが、振れ取りの方法なんていくらでもそこら辺にありますしそこまで面白みがないので、今期は振れ取りと言いつつもスポークテンションの均一化、そんなお話からセンター出し、最後に振れ取り、、、、のやり方ではありません(笑
ちょっと趣旨を変えて、やり方ではなく、何故うまくいかないのか?そんなお話にしてみようと思います。

ということで早速本題ヘ。。。


▶基本的な振れ取り

基本の基の字はまずはこちらから。

簡易的な振れ取り、よくお店で500円とかワンコイン的なものでできる触れ取りです。

ちょっとずれたものをタイヤもチューブも付けたまま、下手したら空気抜かないままにいじっちゃう場合も、、、

ちなみに空気圧がスポークテンションにに与える影響はというと、、、
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写真が下手くそでアレですが、上記はC24のフロントですが、空気圧を抜いた状態です。
パークツールのTM-1を使用していますが、概ねメーター読みで16ぐらいです。
ちなみに9100のC24は新品でTM-1のメーター読みで16~17ぐらいに収まっています。 

これに空気を入れてみます。今回は普段使用するぐらいの7.2BARぐらいです。

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メーター読みで13~14とかです。結構ずれますネ。
(もちろんホイールによって差は出てきます。)

ロードバイクはかなりの空気圧を入れますので空気圧の力で、これだけの力がかかっていることになります。ということで簡易的な振れ取りでも空気は抜いたほうがいいでしょう。

あくまでもタイヤを付けたまま行うことは簡易的な振れ取りってところダス(笑

あと振れ取りの方法ですが、ものすごく詳しく的確な振れとり方法が載っています。
http://www.minoura.jp/data/tool/maintenancetool/ft1-fcg-j2.pdf
ミノウラのFT-1の取扱説明書です。

ところどころ、2mm以下の横振れとか、3mm以下の縦振れとか突っ込みどころはありますが(もう少し頑張ろーよ的な、、)それでもものすごく詳しく書いてありますネ。

振れ取りの方法が全くわからなかったり、いまいちよく理解できない場合は、上記の説明書の”振れ取り作業の順序”というところをガッツリと一字一句もらさずに熟読していただけるといいと思います。
意外と珍しいことが書いて有るとこともありますヨ(≧∇≦)b


ということで簡易的な振れ取りのポイントですが、、、
・振れ取りは難しいと考える
・振れ取りは最低、空気を抜いて行う
・本当はタイヤを外して行う

ということです。

あと、、、難しいのはロードバイクのホイールです。

ロードバイクのホイールはママチャリのホイールよりも繊細です。
というのも使用用途から考えれば自ずと見てくるかと思います。ママチャリは空気圧が多少低かろうが、ガシガシぶつけても簡単にはぶっ壊れないほうが優秀ということなんです。多少は重くてもいいんですよ。長年、過酷な使い方をしても壊れない頑丈さが優秀なママチャリということですネ。
となると、リムもかなり頑丈にできています。
またスポークの本数が多いので1本辺りに掛かる負担も分散されますので振れ取りの勉強になりますし、こういう動きをするとかって言うのを理解しやすいです。(小径車はスポークの本数が多くても組み方によっては少々厄介なこともあります。)

ママチャリのリムってぶっ壊すの結構大変です。(それでも不死鳥ではありませんので相当無茶をすればぶっ壊れますのでご注意を、、、)

整備初心者の方で触れ取りをやってみたければまずはお家のママチャリなんかでやってみると動き等がわかりやすいと思いますヨ(≧∇≦)b
振れ取りのはじめの一歩としてはいいと思います。
何年も整備していないものはものすごい振れが出ていることが多々ありますネ(;´∀`)



▶なんでうまくいかぬ!振れ取りと調整

そう、構造的にはどのホイールもそこまで大きく変わるわけではありませんし、整備のやり方もそんなに違いが出るわけではないんです。

だがしかしです。。。

そうは簡単にうまくいかないのが振れ取りです。。。 ソダロ- m9( ゚Д゚) ドーンッ!!

これでうまく行けば苦労はしないのですが、上手くいかないことも多々あります。


①何故か締めても締めても動かぬリム

センター出しや微細な振れ調整なんかの場合によくありますが、

ちょっとのちょっとを動かしたいのに、ちょっと動かしても動かない。。。
そしてもっと動かすと、、、(´;ω;`)ナンデヤネンッ,,,

こんなこともありえます。。。(笑

そんな時はちょっとうごかしてスポークをしごいてあげて、また様子をみて、、、
少しの手間を惜しまずに、確認を繰り返すのがいいと思います。

微妙なセンター出しのときなんかもこういった回したわりに全然動いてこない!、、、こんなことがありますネ。

こんな時もニップルだけをいじるのではなくなくてスポークもニギニギ、、、ギシギシ、、、やってみると動いていることが確認できることもあります。


②いじってもいないスポークヘの影響

当たり前といえば当たり前のことなんですが、

例えばL側のスポークを張ったとします。
すると、、、反対側のスポークテンションにも影響がでることもあります。

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一本のテンションをちょっといじったぐらいではそこまで激しい影響は出るとはいい難いですが、それでも一本、そのニップルをいじったスポークだけに影響がある、ということでは無いということを覚えておくといいと思います。

こういった現象はハブとリムをつないでいるのがスポークだけであり、ハブに対してリムはスポークの張力次第でどうにも動くということからです。

特に本数が少ない完組なんかでは顕著にでてきます。

ということで基本的な締める方向での振れ取りも加減がわからずにどんどん締め込んでいくと気がつくといじってる側だけではなくて、全体的に見てもぱっつんぱっつんになってしまうということも。。。


③ちょっとの加減が難しい

よく1/4回転、1/8回転何かとは言いますが、振れ取りが上手な人はものすごく微量な調整が上手い人だと思いますヨ。

ディレイラーのSIS調整(ケーブルの張り具合の調整)なんかでも上手な人はグリングリン回しているように見えても、実際はものすごく微妙な調整を繰り返してベストポイントを探るってものです。

最終的には音で当たっているか振れ具合を見るとは思いますが(特殊リムは要注意です)、その辺のものすごく微妙なところの調整になるということです。
上記のように一見回しても動いていないように見えて実はしっかりと影響が出ているということはよくあることですので注意が必要ですネ。

下手したらニップルはそのままでブレードスポークをだけを動かして張り調整、、、裏技的なこともありますネ。


④揃わないスポークテンション

TM-1などがあれば簡単にスポークテンションを測ることができます。

しかしです。。。

たとえスポークテンションをものすごい精度で均一にしたところで、振れとり完了とはならないわけです。
リムとかスポークとか、、、いろいろな要因はありますが、できるだけスポークテンションの差は減らしてねってのがミノウラの取説にも書いてありますし、できるだけ揃えたほうがいいでしょう。

全く同じにはできないけれども、できるだけ均一に、、、というなんとも難しいことをするわけです。(; ̄▽ ̄)ハハハ...

左右差も左右対称のリム、組み方であれば頭で考えれば左右差はでないはずですが、それでも整備の過程で多少の左右差は出てきます。

数字を見るよりも、センターであったり振れであったりこういったところを重視するということも難しい要因なのかもしれませんネ。



▶振れ取りの道具のご紹介

どんどん溜まっていきます(´∀`;)

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個人的に一番好きなのはパークツールのSW-15、右側の三叉のやつです。

この形はリム側から突っ込むもので当然リムテまで外さないと使えませんが、それでもものすごく使い勝手がいいですし、微調整も効くので全体的にテンションを落としたり、上げたり、スポークの大幅な張り直しとかの際は重宝します。
※リムテープがいらない一見便利なリムのホイールではこういった形は使えません。

MAVICなんかは完全に専用品デス。。。
MAVIC、オイルとかグリスとか専用品大好きですネ(; ̄▽ ̄)ハハハ...アコギナ,,,

もう最近の完組をいじるのであれば一番左上のブレードホルダーは必須です。
1000円以内なのでいじりたいのであれば購入したほうがいいです。



ということで今回は全然やり方とかではございませんでしたが、なぜつまずくのか、なぜ難しいのか?そんなところを考えることで幾分答えが見やすくなる可能性があると思いまして、こんなお話にしてみました。

微細な振れは比較的短時間で終わらせられる場合がおおいです。
しかし振れはひどくなればなるほど作業が大変になるものです。
なんか変だぁなと思ったらひどくなる前にパッとお店に持っていって見てもらってしまえばそこまで時間も、費用もかからずに直ることもあると思いますヨ(≧∇≦)b

また超気合の振れ取りとか、スポークテンションの異常なまでの均一化とか、ものすごい精度でセンターを出してみたりとか、、、
楽しいですが、実際に効果が激的にあるのかというと、、、(´ε`;)ウーン…
一定のラインを超えるとあとは微妙なところも。。。(;´∀`)

夜な夜な時間をかけて0.5mmを0.2mmまで近づけるのも趣味としては良しですし、
その時間早く寝て、あくる朝その分の時間を走りにいく。
どちらもまた趣味としてのいい時間の使い方です。
ちょっと素敵な趣味だと思います。



全然関係ないですが、あの少々弱点もあるFT-50、、、
続報がちょっとだけでましたネ。

FT-500 PROという漆黒の物体が。。。

楽しみです(ΦωΦ)フフフ…


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