新型ディレイラー R9100 R8000 R7000 ケーブルの張り具合は?裏技も!

ロード用の新型構造のディレイラーではかなりの変更が加えられました。

RDはシャドー化、FDはトグル機構。
構造が変われば調整方法も変わってくるものです。

エンドアジャストとか、トップローアジャストとか基本的にそこまで触る機会はありませんが、やはり一番触る機会が多いのがケーブルの張り調整(ケーブルテンション調整)です。

ということで今回は新型のディレイラーのケーブルテンション関してどのぐらいが適切な張り具合ないのか、どのようにして張ったら、こんなところお話にしてみようと思います。



まずは旧型前後ディレイラーのケーブルの張り方のおさらいです。
You tube でご確認いただくのがいいかと思います。




リアディレイラーはディレイラーを予め動かしてあげることで、ディレイラーの位置を変えてその状態でケーブルを固定することで強力にケーブル張ってあげることができます。
フロントディレイラーは固定ポイントをずらしてあげる、要はリアディレイラーと同じことなんですが、手を離すともとに戻ってしまうため離さないままに固定してあげる。この手の使い方がポイントかと思います。

これらは旧型の11速の方法でしたが、これが新型になると張り具合と方法はどう変わるのか、そんなお話が今回は新型のディレイラーのケーブルの張り調整です。


▶新型リアディレイラーのケーブルテンション
リアに関しては実は今回の新型からは従来の裏技を使うと軒並み張り過ぎな傾向にあります・
もちろんフレームの種類や個体差はあるとはいっても旧型であればおおよそトップから4~5枚目ぐらいで固定してちょうどよかったものが、新型のシャドータイプのリアディレイラーで同じ方法で行うと完全に張り過ぎになります。
今回の新型のリアディレイラーでは結構ケーブルを張りすぎの場合を以前の旧型よりもよく見ます。

新型ディレイラーはどんくらいの張りで固定したらいいのかというと、、、
従来の裏技はつかわずに、”ラジペンとかで軽くつまんで引っ張って上げるぐらいの張り具合”
このぐらいであとはアジャスターでなんとかなるぐらいになっています。
おそらくRDからのインナーの出口設計がよくなっているためと考えられますが、
もしも裏技を使うとしても1~2段目ぐらいで十分です。

つまり旧型のリアディレイラーであれば裏技を使わないとアジャスターでも引ききれないぐらい張りを強める必要がありましたが、新型ではそこまでパンパンに張らなくともいいということです。

注意点とすると、、、逆さまなので固定ポイントが見にくいです。
IMAG3275
仮止めをしたら逆さまにしてきちんとしかるべくところにケーブルが通っているかを確認の上、本固定して上げるのがいいと思います。

ということで新型のリアディレイラーは、、、
裏技を使わずちょっときつめに引っ張って止めてあげるぐらいがいい感じかと思います。


▶新型フロントディレイラーのケーブルテンション
およそ様のサイトで”新型は旧型で使えた裏技が使えない。。。”とありましたので新たな裏技といういうか、、、別に大した方法ではございませんが。。。(´∀`;)

旧型でパンパンにケーブルを張る方法として、フロントではロングアームのアーム部を押し込んで固定するというものでした。上記動画参照。
しかし新型ではそれが使えません。。。というのも新型はトグル機構採用でロングアームがなくってしまった以上従来の方法は使うことができません。
IMAG3271

ペンチで”ふんぬ~っ!”って引っ張っても意外とケーブルの張りは適切まで張ることができずにアジャスターでギリギリの調整になってしまうというものです。
そして悲しいことにケーブルを張ってからしばらくすると初期伸びが出てきます・・・
でももうアジャスターはいっぱいいっぱい。。。。悲しいですネ。

大丈夫です(๑•̀ㅂ•́)و✧

大したことではありませんがちゃんと同じような事ができます。
でも普通にやってはだめなんです。
というのも固定ポイントをずらそうにもパカっとなると工具(アーレンキー)がフレームに干渉してしまうんですネ。。。
IMAG3277
この角度以上は工具がフレームにあたってしまいダメダメです。
これではもっとディレイラーを外に動かせても止めることができません。
ではどうしましょう。。。ということでここで”コロンブスの卵”的な、、、ボールポイントです。

こうします。
エイッと、、、
IMAG3273
ディレイラーを持ち上げて、工具はボールポイントを使用。
フレームの反対側から固定ポイントにアクセスします。
ディレイラーを持ち上げる手もアジャストバレル部(固定ポイント)だけであげようとすると手が痛いのでプレートにも優しく手を添えて手前に押してあげると持ち上げやすいかと思います。

別アングルです。
IMAG3274
こっちから(車体右側)では工具が邪魔してFDの移動が少なく狭められてしますが、この方法であれば移動幅最大まで動かし固定することができます。
その結果、ケーブルをかなり強烈に張ることができるというものです。
下手したらFD本体のアジャスター全く触らなくても大丈夫なぐらいは余裕で張れます。

※すべてのフレームで使えるかどうかは不明です。クリアランスが狭ければだめなフレームもあると思います。

注意点としてFD本体のアジャストボルトは全く締め込まれていない状態だと外れやすい状態にある場合がありますのでご注意ください。



新型のフロントディレイラーは新型のリアディレイラーと違い、かなりの張り(テンション)が必要となります。新型のリアディレイラーと違い、旧型のフロントディレイラーと同じぐらいのテンションが必要になります。
そしてケーブルテンションは本体のインジケーターで誰でも一目瞭然、ぱっと見るだけで簡単にわかりやすくなっています。わかりやすいからこそ、”アジャストボルトの調整幅では足りない、、、” とこうなりやすいです。
リアに比べてフロント側の正しいケーブルテンションは予想以上にきつく、多少ペンチで引っ張るぐらいではアジャスターをあっという間に使い切ってしまうこともあります。

そんなときはプライヤーなんかで無理くり引っ張るよりもまさにコロンブスの卵、発想をちょっと変えてみてあげることで無理くり引っ張ること無く、ケーブルテンションを掛けられると思います。


前後ディレイラー調整の基本的なこととして、まずはどの程度の張り具合でインナーケーブルを固定するか?これってものすごく大切なところで”適切な張りで固定ポイントに止める事”ができないと、調整どころではありません。
インナーケーブルを固定する作業は一番基礎的なところであり、重要なところだと思います。きちんと張ることでその後の調整も楽になりますネ(≧∇≦)b
ということで今回はそこまで大したことではありませんが、新型のディレイラー調整の第一歩、R9100 R8000 R7000 ケーブルの張り具合は?裏技も!そんなお話でした。



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