新型フロントディレイラー インナー側でトリムが動かない謎を追え!

トグル機構を採用した新型のフロントディレイラーは引きが従来のものと少々変わりましたが、その引きの軽さと一定の重さ(抵抗)がまだまだ慣れないところではありますが、だいぶ整備の方は自由が効くようになっては来たものです。

その中でも”ロー側のトリムが動かないっす。。。(; ・`ω・´)…”そんな事例をよく目にしますし、耳にも入ってきます。アウター側は普通に動くのですが、実は本当に動かしたいのはロー側、、、なんですが、うまくは行かないものです。
ということで今回はそんなお話にしてみようと思います。

※あくまでもフレームによって差はありますので一概にこの限りでない場合もありますのでご了承ください。



▶旧型からの変更点


①トグル機構採用
まぁこれは明らかに形も違いますし、見たらすぐわかります。
詳細はコチラにありますのでご参照ください。
新型DURA-ACE FD-R9100 徹底解剖第2段 構造と変更点

②ガイドプレート幅の拡張

これにより特にアウター側でトリムが不要なぐらいの幅の広がり方をしています。
こちらは下記のリンクにて、、、
11速 新型のFDと旧型FD チェーン落ちは問題外ゾ!
コチラの問題に関してはある程度結論が出ています。
ケーブルの張りを保つことが何よりも大切であとは確実な変速操作でほぼ完全に回避できます。
相変わらず新車だろうがなんだろうが、チェーンキャッチャーは使っておりません。

③ケーブルテンションの目視可能化
ケーブルテンション(張り具合)の適切な張り具合がひと目でわかるようになりました。
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・・・良くも悪くも、、、デスネ。


▶新型FD、インナー側トリムが動かないぃぃぃぃ!

こんな症状の方以外に多いのではないでしょうか?
インナー側の調整は一番車体側(内側)をベースに考えますし、張り具合は見たら誰でもパッと丸わかり!なインジケーターがあります。

このインジケーターが曲者なんですネ。

ちなみに比べてみます。
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カメラ位置が若干動いてしまっているのは撮影社の腕の問題ですm(_ _;)mゴメンナサイ…

要はインナー側のトリムでほぼ動いていないんです。
結果的にどういった事が起きるのかというと、、、
”フロントインナー+リアトップ側でカラカラしっかりと音鳴りが出る、”ということです。
このときの音は「カラカラカラ、、、カラカラカラ、、、、カラカラカラ、、、」
ペダリングに合わせて音鳴りが発生します。


▶原因
この原因は実はリアディレイラーにあると考えています。
そう、フロントディレイラーの音鳴りの原因がリアディレイラーなんですネ。
新型のリアディレイラーといえば、、、シャドー化!、、、ではなくてシングルテンション化。これが関わってきていると考えております。

というのもシングルテンション化したコンポのDi2で新たに加わった機能があります。
”ギア位置制御”というものです。
Di2をお使いでない方には馴染みがないことだと思いますのでものすごく簡単に解説致します。
Di2で旧型(ダブルテンションRD)ではなかったギア位置制御とは、新型(シングルテンションRD)特有の機能でフロントがインナー側にあるときはリアがトップから2枚目まで(例えば11、12T)に入らなくなっています。入れようとしてボタンを押しても反応しません。(現行品のDi2でシングルテンションRDを使用の場合はインナー側は実質9速ということです。)

ここからは少々難しいので上級者向けということで。。。
ギア位置制御はYouE-tubeでカスタマイズが可能ですが、フロント側の端数差が多い場合(またはXTR/XT)は解除も不可能ということです。(端数差が少ない53-39T、54-42T等は可能)

Di2の変速はボタンとモーター、そしてプログラムなのでこのようなギア位置制とは簡単にできます。

要はシングルテンションの弱点のチェーンテンションの落ちるギア位置を使用しないでほしい(特に歯数差の大きいフロントギアの組み合わせの場合はなおさら)、というのがシマノの意思なのかもしれません。。
この流れで機械式(紐式)も多少は音鳴りが出やすい調整方法が公式の調整方法となっていると考えられなくはありません。


▶それでもロー側でトリムを使いたい場合
多種多様化するフレームによってはリアセンターがツメツメが最近の流行りのようで。。。
特に小さなサイズのフレームなんかは、、、(; ̄▽ ̄)ハハハ...

下手したら調整次第ですが、結構調整でつめてもリアの4枚目ぐらいまでアウトーッ、、、的な場合もあるかもしれません。
ちなみにリアセンター402mmのG7 Proは公式通りの調整でインナー時にリア3枚目からガイドプレート外側に接触(音鳴り)が始まります。
インナートップ(11T)なんて完全にカラッカラですヨ…(; ・`ω・´)ウルセーナコレッ!!

要は使うなってことなんでしょうが。。。

それでも車体によってはぎりぎりカツカツにしないといけない時、どうしてもしたい時もでてきます。
※あくまでもシマノは使用を推奨していないといういことを御理解の上で。。。


▶そもそもなんでインナートリムが動かんの?


構造を理解していれば簡単です。
とその前に一応シマノに確認してみましたところ、レバー側に旧型から大きな構造の変更はないとのことでした。(引き幅とかなんてどうでもいいんですよヨ。聞いたところでどうにもならないし。。。それでも確かレバー側の引き幅に変更もなしと言っていたような。。。ゴメンナサイウル覚えですが、どうでもいいですネ。)

となるとなぜインナー側でトリムが動かないのかというと単純です。
”ケーブルの張り不足!”これしかありません。

おっと、それはちょいとまち~や!ですネ。

何故ならケーブルの張りはインジケーターで一目瞭然です。
フロントディレイラーの動きを司るのはコントロールレバーです。

ってことは、、、インジケーターに合わせて張るとフレームによってはケーブルの張りが足りないことがあるってことなんですヨ。正確に言うと足りないわけということではありません。インナー側で十分なトリムを動かせるぐらいの張りとしては足りないということです。
別の言い方をするとシマノ推奨のケーブルテンションはインナー側で十分にトリムが動く張りではないということになります。(この辺は実はアウター側との兼ね合いもあるんですが。。。)

※ということで以下あくまでもアンダーグラウンド的な非公式調整方法であくまでも自己責任の範疇で、、、ご了承ください。


▶インナートリムをしっかり動かしたいときの調整方法

※もちろんアンダーグラウンド的な非公式のやり方なので公式の調整方法ではありません。
何が起きても自己責任ということでご了承ください。

①ケーブルテンション調整
最初にケーブルテンションを調整するのは公式と同じですが、インジケーターは全く無視します。
また公式と違いチェーンを張ってからでないと調整はできません。
インナー&トップの状態でチェーンと外側ガイドプレートの内側(下の画像の位置)が0.8~1.0mm程度になるようにケーブルテンション調整ボルトで調整します。
image4157
この時も締め込んでいく動きはある程度ディレイラーが動きますが、緩める動作はディレイラー動きません。ということは実際にコントロールレバーを動かしてみないとどの位置まで動いたのかはわかりませんので、感で動かして確認して、感で動かして、、、と言うようにしてジャストの位置を探します。

ここの調整はケーブルテンション調整ボルトに十分な余裕が無いとできません。
もしも余裕がない場合は下記の方法でもっとケーブルを張った状態で固定ポイントに固定してみてください。

※この調整をするだけでロー側でのトリムはしっかりと動くようになります。

②L側ボルトの調整
ギア位置はインナーローでロー側の調整をL側ボルトで行います。
image4170

この調整を間違えるとチェーンが落ちるようになりますのでくれぐれもギリギリ限界を狙っての調整が必要になります。

③H側ボルトの調整
最後にギア位置はアウターロー(たすき掛け)で内側の調整をHボルトでおこないます。
image4181
ここも②と同じく調整が甘いと簡単にチェーンが落ちます。カッツカツにします。
後は実車に合わせて微調整をゴニョゴニョします。

すべての調整を終えた後にケーブルテンションを確認してみます。
IMAG3378
やはりかなり張り気味です。

こんな感じで行えばインナー側でも確実にトリムが動くようになりますのでインナートップだろうが問題な使うことができます。
しかしこの調整の弱点もあります。
過剰なケーブルテンションによってアウター側でのトリムが非常に効きにくくなります。
とは言っても新型のFDは前述のようにガイドプレートの幅が広がっておりますのでアウター側ではトリムを使わなくても接触による音鳴りは発生しづらいです。(インナー側のほうがチェーンと接触がしやすいです。)

となるとインナー側でしっかりと動いてアウター側ではあまり動かなくても、、、まぁ、、、という考え方もできなくはありません。



もちろんこういった非公式の調整方法をおすすめしているわけではありません。
フロントインナーでトップ側の使用もシマノもまったく推奨しておりません。
要は使わなければいいだけです。

それでも最近の自由なジオメトリ(笑)等によってどうしても調整がうまくいかない、どうしようもない場合なんかはこういった方法(マニュアル外の非公式調整)をしてでも、きれいに動かさなくてはどうにもならない場合もある”かも”しれません。

もちろんフレームジオメトリやジオメトリだけではない微妙な違いによっても差は出てきます。
数値だけでは図りきれないということもあるということです。
そんなときはちょっと思考を変えて、、、

ということで新型フロントディレイラー インナー側でトリムが動かない謎を追え!そんなお話でした。




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