ステムの種類と差を見てみる。。。

いきなりですが、、、”ロードバイクのパーツは高いです。”(笑
今回の主役のステムも軒並み1万円以上するものを並べてみました。
ということで今回はステムの差を見てみようと思います。
※例のごとくまたどれが一番!というお話ではありません。
あくまでも違いを見てみるということです。



▶4本のステムのご紹介


IMAG4551

左からご紹介です。
・PRO VIBE 130mm 10°
・ZIPP Service Course SL 120mm 17°
・PRO PLT 120mm 10°
・3T ARXⅡ TEAM 110mm 6°

PLTを除き各社のアルミ製のステムの最高峰モデルです。
ポジションとかイジりだすと、、、こうなってきてしまうわけです。(; ̄▽ ̄)ハハハ...

これらの差を見ていこうと思います。


▶特徴
各ステムの特徴から。。。
・PRO VIBE ¥13,000
勝つためのテクノロジーを集結したNEW「VIBEシリーズ」は、風洞実験を行ない徹底的に空気抵抗を抑えてたデザインにバージョンUP。エアロロードにもフィットするとデザイン。チタンボルト採用。
重量:100mm 135g
素材:AL7075
IMAG4552

VIBEステムの最大のデザインと言えば空力性能向上のためのエアロデザイン、ボルトを後方に配置するという徹底っぷり。しかしプロ供給のモデルでは整備性の問題か通常の前ボルトのものもあり(笑
また本体付属の専用トップキャップを使用する必要があります。なぜかこのトップキャップとステムの接触部分よりペチペチ音鳴りがすることがあります。。。
PRO製品らしくDi2ケーブルのフル内装使用に対応はしておりますが、まだまだ設計に疑問が残るところも(笑

・ZIPP Service Course SL ¥11,730
7075アルミ製のサービスコースSLステムは最高レベルの剛性と軽さを備え、±6°,±17°2種類のアングルで70~130mmまでの7つのサイズをラインナップ(±6°のみ70~140mmまでの8サイズ)。
正確なトルク管理を容易にする為、すべてのボルトをトルクスヘッドチタンボ ルト(T25)を使用。ロゴマークはポリッシュシルバーのレーザーエッチング仕様
重量:110mm 125g
素材:AL7075

おそらく今回の4種類の中でも一番太いと思しきごん太ステムです。
作りは美しく堅実で、高剛性を謳うにふさわしい理にかなっている設計です。
IMAG4555
ハンドルクランプのボルト間の幅は一番広く、クランプパーツも一番幅が広く剛性感があります。
しかしこのクランプパーツの幅が広すぎるため、両持ちサイコンステーなどがうまくつかない場合も。。。

・PRO PLT ¥7,300
より豊富なザイズ展開でベストなポジションを選択。
世界のビッグレースでも使われる実力、軽量化と剛性のバランスが取れたAL-2014アルミステム
重量:96g~
素材:AL2014

今回の比較で唯一の参戦となるPROのセカンドグレードのPLTステムです。
他の製品が軒並み7075アルミ(超々ジュラルミン:ものすごく固くて加工が難しい)、チタンボルト採用の中、2014アルミ+普通のボルト(笑、という平凡なスペックで参戦!
IMAG4556
とはいえ、アルミの削り出しっぽい9000系のDURAを思わせるようなデザインはかなり好きです。
銀と黒のコラボレーションはカラー的にかっちょいいです。

・3T ARXⅡ TEAM ¥13,000

今までのARXステムをベースに更に軽量化。フォークコラムクランプ部のボルトは今までのM5からM6に変更し2本から1本に。ハンドルクランプボルトは今までのボルト位置から狭める事で軽量化を実現。最近では少なくなった±17°の設定もあり。7075アルミ素材にチタンボルトを採用したTEAM仕様。
重量:110mm 120g
素材:AL7075

軽量化のためか締め付けトルク均一化のためか、真相は定かではありませんがコラムクランプを一本締めにしてきたモデルです。チタンボルト折れたらどないするんだ、、、
IMAG4564

そしてなぜかハンドルクランプ部も左右ボルト間の距離を縮めてくるという堅実で理にかなったZIPPとは全く反対のことをする不思議なメーカー(; ̄▽ ̄)ハハハ...この変更を以前のメーカーに聞いてきたところ、、、「なぜでしょう。。。」という回答(笑
唯一赤いカラーが入るステムとしては貴重なデザインです。


▶各社ステムの実測重量比較
・PRO VIBE 130mm 10°
今回のステムの中で130mmという一番長いモデルです。
当然重量は重くて当然ですネ。
IMAG4560
※専用トップキャップは除く

・ZIPP Service Course SL 120mm 17°
実際に触ってみると一番太いですので重量的には不利か?
IMAG4562


・PRO PLT 120mm 10°
唯一の2014のアルミ+普通のボルトのPLT
IMAG4561
カタログのウ謳い文句どおり重量と強度のバランスが非常にいいのでしょう。

・3T ARXⅡ TEAM 110mm 6°
一番短く、コラムクランプのボルトが少ないモデル。
IMAG4563
やはりと言った軽量具合です。

と実測で比べてみましたがやはり、長ければ重い、短ければ軽い、これが当てはまります。

ちなみにぐぐっとお値段を落としていわゆるエントリーグレードはどうかと言うと、、、
6061アルミ使用のLTステムです。
IMAG4565

こちらLTステム 120mm AL6061 のものです。
お値段はお安いですが、そのかわりやはり重たくなります。


▶長さ比較
ステムといえば、、、メーカによっても長さの表記が違うというなんとも切ないお話です。。。
ということで見てみます。

VIBE 130mm
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ZIPP 120mm
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PLT 120mm
IMAG4567

3T 110mm
IMAG4569

ほぼカタログ通り同じです。
実際に計測してみるとこちらの3社は長さの規定が同じのように思えます。
コラムクランプ中心からハンドルクランプ中心までの距離と思えます。

▶その他の違い。
コラムクランプ部のスタックハイト(コラムクランプ部の高さ)、こちらが違います。
IMAG4564
実はこのステムのスタックハイトはかなり重要で、ココが変わってくると今くガタが取れなかったりします。ステムを交換してなんかへんだと感じたら、このスタックハイトを疑ってみるといいかもしれません。

その他ではボルトが六角であったりトルクスであったり。。。
IMAG4557

ZIPP・3Tはトルクス、プロは六角です。
個人的には緊急用のことを考えると携帯工具にも入っていることの多い六角で統一してくれると助かるのですが、メーカーとしてのなにか重要な意図があるのかもしれません。



▶実際に使用してみると。。。
各ステムのところにもインプレを書いてありますが、今回は総合的に見てというところです。

重量的なお話で言うと、重量級のLTステムでも一番軽い3Tのステムでも乗った感じの差は全くわかりません。。。(; ̄▽ ̄)ハハハ... ですのでステムで20gとかの差で体感はおそらく難しいと思います。

硬さ、剛性感の差で言うと何よりも”長さ”が肝になっていると思います。
同一の素材でも短いものよりも長いもののほうが柔らかく感じることもあります。感じると言ってもだいぶプラセボというか心の力が大きく関係しています。
ZIPPの17°ステムは見た感じ他の物よりも太いので固く感じますし、3TのARXⅡも短い=硬いという先入観がどうしても邪魔して(?)固く頑丈に感じてしまいます。

ダンシングで思いっきり引っ張ったとしても130mmのVIBEが弱いと感じることなんてありませんが、頭で考えると若干弱いような感じもしてしまわないことがあるのは、先入観を拭いきれないということです。

とはいえ、、、肝心なことは素材や重さなんかよりもなによりも自分にあったサイズを選ぶ。ということだと考えていますヨ(≧∇≦)b
限りある財源を有効利用するとなればミドルグレードぐらいのものを数本(長さ、角度の違うもの)集めるのが、いいような気がしました。・・・余裕があればすべて最高品が最高ですが(笑

ということで今回はアルミ製 ステムの種類と差を比べてみる。。。
結果ですが、
・ある程度以上のものは目をつぶってわかるほど明確な差はなかった
・硬さ・剛性感に関してはどうしても視覚的な先入観・プラセボの影響が大きい気がする。
・値段の差はというと、
①アルミ(素材)の違い 6061<2014<7075
②クランプボルトの違い(チタンは高い)
こんなことで重量と剛性が変わってくる、そして、
③塗装、フィニッシュ等同時の技術の違い
メーカーの独自技術で付加価値をつけるということでしょう。



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