オーバーホール+落車修理のご紹介 MERIDA Scultura 6000

前回に引き続き年末にかけて多くのご依頼をいただくオーバーホール事例のご紹介です。今回はオーバーホールだけではなく一部落車の修理も含まれます。
こちらもお預かりにて行わせていただきました事例となります。

先日行ったTCRとは少々構造が違いますのでまたご紹介をさせていただこうと思います。



ということで早速!

状態の確認です。
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全体的には全然汚くは見えないのですが、各所に砂汚れがすごいんですヨ。
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FD周りなんかは非常に目立ちます。
原因は後に判明します。。。(; ̄▽ ̄)ハハハ...

落車の傷は主にコントロールレバーです。
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お預かり時にカチカチ動かしてみる分にはそこまで大きな不具合なありません。
ブラケットカバーは破れてしまっていますのでこちらは交換となります。

破れたものは脱がせてあげて新品に交換するだけなので大変な作業ではありません。一部でも破れた部分があると力を加えた際に「べり~っ」と傷が広がることがあります。高いパーツではないので傷が入ったら交換してしまったほうがいいでしょう。(純正新品で1000円ぐらい)

それとコントロールレバーに衝撃を受けた際はこちら↓
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ココのパーツがぶっ飛んでいることが結構多いです。メインレバーサポートと言うものです。
衝撃で飛んでいきやすいパーツなので要注意です。

今回もこちらが消し飛んでいたのでこちらはポキっとくっつけます。

落車の車体へのダメージは比較的少ない方だったと思います。

ということでオーバーホール作業へ入ります。

バーテープ、スパカズですが剥がしてみると、、、
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ノォォォ━━━━[ :゚Д゚:]━━━━ゥゥッ!!

スパカズのくせに珍しくベタベタの残り方が最低レベルです。。。

これをキレイにするのがものすごく時間がかかるんですヨ。
こんなモコモコの上から新しいのは巻けませんし、

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しばし後の画像ですが、ピカピカにしました。ε-(´∀`*)ホッ

有機溶剤で溶かしつつ剥がしていきますがこいつがまたとても大変でした。

例のごとくどんどんパーツを剥がしてきます。

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まずはココまで、

ヘッドパーツはというと、、、
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(´ε`;)ウーン…

ヘッドベアリングの外側はあまり良い状態とは言えないグリスと錆が混ざっているような状態です。
幸いなことにベアリングとしての動きは悪くありませんが、次回は交換をしたほうがいいでしょう。。。

ヘッドパーツを組み上げた後ここで一度フレームをキレイにして一度目のコーティングをしておきます。

お次は外したパーツ達です。。。

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Σ(゚д゚) エッ!?

(つд⊂)ゴシゴシ

コイツァ…(;・`д・́)...ゴクリ

シマノ純正品ですので新品の状態でグリスが入っているのは珍しいことではありませんが、、、これはグリスがてんこ盛り大サービスです。。。

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BB周りのリアブレーキは汚れの影響を受けやすく、動きが悪くなりがちなのでこちらもバラします。

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こちらもマーガリンが(笑)グリスがてんこ盛り大サービス。。。orz
このジャリジャリ感がリアブレーキのタッチの悪さに拍車をかけているようです。これだけ可動部もジャリジャリであればジャリジャリしますネ。

この辺から手がベタベタ過ぎて写真が取れませんでしたが、RDも見事なまでに鬼盛りグリスでした。
異常なまでの砂まみれの各所パーツはこの鬼盛りグリスにまとわりついたものだったんですネ。(´∀`;)

ということでまずはこの大量のグリスを除去します。

ココまで大量についていると、
①バラせるところはとことんバラす
②物理的に除去できるところは洗浄前に取り除く
③脱脂
④洗浄
⑤防錆処理
こんな流れになりますが、1回では隅々まで完全に落としきれません。

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数回に洗浄でココまできれいになりました。

しかしなぜか、、、
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ココはグリスが全然ないとな、、、(´ε`;)ウーン…

各パーツごとにきれいになったところで組み付けですが、今回はBBを片側だけ外しました。

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ここからケーブルを配線していきます。

スクルトゥーラはケーブル類も面白いです。
シフトケーブルはリアのみフルアウターでゼリウスと同様にヘッド部でクロスさせる組み方でした。
アウターごとフレーム内に入りますが、モコモコをかぶせてカタカタ音を消す、というものです。
モコモコはMERIDAの得意技です(笑)
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これはリアクトと同様の設計です。
確かに静音効果は確実かとは思いますが、やっつけ感がないかと言われれば、、、(笑)
それでもモコモコはアウターを通した後でも入れれるのでこの辺はまだ親切設計とも言えます。フレーム内も極めてキレイでした。

ダウンチューブ内は結構混雑気味で、
①リアシフトアウターごと(モコモコ付き)
②フロントシフトインナーのみ
③リアブレーキアウターごと(モコモコ付き)
この3本が入り乱れます(笑)

シフトのフルアウターが悪いとかの偏見的なものは特にありません。
実際に組んでみると重くなる感じもありません。重量的な問題だけでしょうか。。。あとはアウターが1パッケージでは足りないということぐらいでしょう。(; ̄▽ ̄)ハハハ...

また注意点としてはリアのシフトアウターの通り道でBB付近が意外と狭いのでアウターまでの交換となるとやはりBBを外してキレイに収めてあげたほうが後々のことを考えるといいと思います。

あとリアのダイレクトマウントのブレーキは如何に軽くできるか、これが肝かと思います。
フロントの軽さを100とすると理想は100!ですネ。

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ともあれケーブルを通してBBを圧入、調整をし、完全に組み上がった後にも2度目のコーティング処理をします。通常バラの状態で1回、組み上げ時にどうしても油がついてしまうので組み上げ後にもう一回、の2回を通常行います。

仕上げにバーテープを巻けば完成です。

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今回はチェーンはまだまだ使えそうだったのでスプロケとともに洗浄をかけて交換はなしです。

何故か組み上げ後の全体像の画像を取り忘れるという失態を、、、m(_ _;)m

今回の作業はどうしてもクリーニングに時間がかかってしまって、作業時間としては~6時間となりました。

ということで今回はオーバーホール+落車修理のご紹介 MERIDA Scultura 6000 そんなお話でした。

オーバーホールのご依頼お気軽にご相談下さい。

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