もうちょっと続くゾ リアエンド問題・・・

前回の最後でちょっとだけ意味深(←死語?)に残した例のアレです。
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少々分かりづらいと思いますので別角度から、、、
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なんかへんですネ。
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うん、これはあまり良くありません。

ということで今回はもうちょっと続くゾ リアエンド問題・・・、そんなお話です。



お次はこちら
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多分駄目なやつです。

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これで確定です。

ディレイラーハンガーのボルトが突き出しています。
突き出し量は>1mm程度ではありますが、これはあまりいい状態とは言えません。
クイックリリースナットが曲がってついてエンドを面で保持できていません。

外したハンガーを見てみます。
IMAG9766

ボルトが突出している部分はほぼ接触がありません。
逆に下側に大きくナットの跡がついています。
(当然転倒の影響もあるかと思いますが、)この状態から推測するにも上側は面で接触しておらずボルトがナットにあたっている状態で、斜めに締め付けている状態です。これだと固定力も通常の面接触よりも落ちると想像ができます。

これに関してはフレーム側の問題か、ボルト側の問題か、、、ということになりますが確認したところボルト側の問題であるということでした。
となったらボルトを削りましょう。

ボルトを切ったり削ったりするのは、パイプを切るのとは少々勝手が違います。
ネジの山や谷があるからです。
以下ご参照ください。

ネジを切るにあたってはネジ穴の潰れ、これを考えなくてはいけません。
もっと長いものをバッキリ切るのであれば電工ペンチなんかでもいけるかと思いますが、カットするほどの幅はありません。
今回は極小サイズのネジで詰める(短くする)幅も微細ということです。。

流石にこんな小さなサイズのネジを指先で挟んで削っていては水平に削るのは少々大変な作業です。

というふうに見ると結構難しそうではありますが、道具さえあればそこまで大変でもありません。

同サイズのナット、木の板、バイスを用意します。

IMAG9770

削り幅をナットからニョッキしておきます。その状態で木の板でサンドイッチ、ボルトの皿部分を木にめり込ませ、ナット部も挟み込むことでしっかりと固定ができます。
これで目の細かいダイヤモンドヤスリでナットから出たボルトを力を入れすぎずに優しく、少しずつ削っていきます。

これでナットに沿って削るようにすれば極力ねじ山を潰さずに削れていきますが、それでも”返し”のようにねじ山の最後がどうしても潰れます。

潰れたネジ山を復活させるために、油をさして同サイズで不要なナットを数回行き来させます。

今回は曲がったハンガーがありますのでそれにも入れてみます。
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問題なく入りました。
スムーズに入ればOKです。

最後は目視でねじ山を整えます、

これで終了と。

2本とも削るとこうなります。
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これで突出はありません。

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クイックリリースナットがぴしりと平行についています。

ビフォー・アフターで比べてみます。
IMAG9763

やはりビフォーの状態では固定力に不安がありましたがこれで解決です。



ということで前回からの引き続きですが、ハンガー交換の際にこの部分に気がつくことができたのは怪我の功名とでもいいますか、いい機会だったと思います。
そもそもこのようなボルトの突出、あまり多いことではありません。

ハンガーの固定ボルトはメーカーによっても車体側から入れるもの、逆に外側から内側に入れるもの、ハンガー自体も車体側につくもの、外側につくもの、サンドイッチするものこれもまた様々です。

ちょっと珍しいけれどもこんな事案もあるよ、というほんの一例のご紹介でした。

ということで今回はもうちょっと続くゾ リアエンド問題・・・そして解決!そんなお話でした。

cervéloはハンガーが曲がりやすいので常に在庫をしておくことに致します。m(_ _)m




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