ギア比の最適化 CS-R8000 11-30T導入

ギア比についてももご相談をいただくことがあります。
どんなカセットを選ぶのが良いですか?ということです。
スバリですが答えはと言うと、、、
”走るコースに合わせたのもを選択する。”コレに付きます。

迷ったときは掃除前のスプロケを見てみるとわかりやすいです。
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掃除前の11-28Tのスプロケですがローからトップ付近までキレイ汚れが(キレイにというもの変ですが)ついているということは使用をしているということです。逆にきれいな歯がある場合は使用していないということになりますので、よく観察するということは適切な歯数の選択の参考になるかとも思います。

ということで、2019年最後の衝動買いになるであろうアイテムです。
ギア比の最適化 CS-R8000 11-30T導入そんなお話です。



▶30Tの存在意義
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一昔前、「30Tとか乙女かよ?www」 こんなことが言われていた時代があったかなかったかのお話ではありません。以前はローが23Tとか25Tを使ってローケイデンスでぎっしぎっし登っていた時代もあったようです。
しかし最近の流れではプロでも勾配のきついコースともなれば30Tや32Tを選択する場合も見かけます。それはケイデンスを保ち回転を落とさずに登ることは速く走るためであり、体の負担を減らすためでもあると考えられます。

30Tを使ってみようと思ったきっかけですが、激坂対策ということだけではありません。
勾配がきつい区間でのギアの選択肢を増やすという目的があります。28T一択だった10%前後の勾配で30Tと27Tを使えるというのも利点としてあるかと思います。
またこれと個人的な走り方のというかそんなお話ですが、28Tでも足りないと言うよりかはロー側のギア比の繋がりの問題でよく走る鹿野山や千葉の上りでは短い急勾配→ゆるい勾配→急勾配と勾配の変化が激しく、11-28Tのスプロケだとロー側のギアが近すぎてしまうような気もしておりました。
コレをあえてギアのワイドのものを使うと2段アップ2段ダウンしていたところを1段でいけるかも、、、とただ実験してみたかったというところは前向きの理由で、こっそりと激坂対策で(笑)ゴニョゴニョ

とごちゃごちゃ書いてはいますが、ものすごく単純にロー側ギアが開いてくることに対しての影響、メリット・デメリットは?タイムはどう変わるのか?そんなことを体感してみたかったということです。


▶11-28と11-30Tの比較
まずは歯数差です。
キャプチャ
11-28Tと11-30Tの歯数差はトップ側では変わらずにロー側3枚の違いです。
通常35km/h前後の巡航ではケイデンス90rpmで回したとして17T付近です。この辺の差を出さないあたりの歯数の組み合わせはトップに11Tが入ってるところからもその理由が推測できます。

そして重量です。
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11-28T 245g (カタログスペック251g)摩耗で軽量化??(笑)

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11-30Tやはりデカいギアとなるとそれなりに重量もかさむようです。
269g(カタログスペック 269g)ドンピシャとかさすが!

左が11-30Tですが、若干大きく見えます。
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とツイッターでもポチポチ投稿しましたが、、、

間座が変ったようです。
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明らかに樹脂っぽかったので(優しく)ニギニギしてたら速攻でぶっ壊すという実質使用0秒ゴミ箱行きです。(T_T)/~~~ この間座はスモールパーツでバラ売り分を在庫しておりますので安心してぶっ壊すことができました(笑)
その重量差は0.2~0.4g、アルミのほうがいいと思いますが。。。

▶交換
歯数の変更を伴うカセットスプロケットの変更です。
トップは双方11Tですのでトップ側のテンションは双方同じです。
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ロー側で見てみます。
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やはり30Tのほうが若干張りが強くなっていて余裕が減りました。2Tの増加分です。

チェーンの長さはトップロー(Di2はインナー時にトップ側2枚が入りませんので、実質は13T)でぎりぎり(引ききれる)たるまない長さにしてありました。つまり運用上最長の長さということです。その状態で11-28Tから11-30Tへの変更ではチェーンの長さを変更することなく使えました。

このチェーンの長さの決め方については最終的にはフレームに合わせて、といった形となります。
ですのでで今回は(元のチェーン長をかなり長めにとっていたため)チェーンの長さを長くしなくても足りましたが、もともとのチェーンの長さやフレームの設計(ジオメトリの違い)によっては長さを足してあげないとだめな場合もあります。

実際にチェーンの長さが足りないとなるとどうなるのかというと、、、変速しようとするとチェーンが挟まってニッチもサッチも行かなくなり悲しいことになります。(特にDi2は要注意)
実際にアウターローを使うことはめったにありませんが、少なくともアウターローでチェーンが足りなくなる長さでの運用は非常に危ないので絶対にNGです。

今回はチェーンの長さはそのままでしたが、エンドアジャストボルト(旧Bテンション)の調整は必須でした。リアのカセットスプロケットを交換する際はエンドアジャストボルトの調整は必須です。(特にシングルテンションのRD)



▶まとめ
スプロケの交換作業自体はロックリング回しと、スプロケ抑えの専用工具があればそこまで複雑な作業腕はありませので難しくはないかと思いますが、チェーンの長さの調整が必要がない場合はむしろ少ないと考えてもいいかと思います。
チェーンの適正な長さというのはなかなか難しく最低でも全段変速ができる、ということではありますが実は普通にそれができない場合もあります。長さをマニュアル通りぴったりにしたのにたるんでしまうとかです。あとはむしろぴったりにできないとか。。。意外と手がかかる場合があります。

というのも昨今のフレームはジオメトリが多種多様すぎてしまったり、サイズ・種類によってはシマノの想定する範囲を超えているものもあります。そんなときはやはりプロにおまかせするのがいいと思います。

ということで今週末は30Tを使って山を登ってみましょう。今回はギア比の最適化 CS-R8000 11-30T導入そんなお話でした。




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