軽量ホイールから重いホイールに変えるとどうなるのか?

鉄下駄ホイールから軽量ホイールに変えると羽が生えたように軽くなると言うのはよく聞くお話であり、私自身も何度も体感してきた道です。
軽量ホイールは翼をさずけぇ~る♪♪
これは間違い有りません。
では逆に軽量ホイールから重いホイールに変えるとどうなるのか?翼をもぎ取られてしまうのか?
全く同じコースを同じ条件でという実験は難しいので、また例のごとくワタクシの主観!主観で御免!デスm(_ _)m

ということで、今回は軽量ホイールから重いホイールに変えるとどうなるのか?そんなお話です。



▶比較対象
軽量ホイールと重いホイールの比較に用いたのはこちら!

IMAG1885

GIANTのPA2というプロペルについてくるTLRホイールです。
リム高は40mmぐらい?重量は公称値で前後1710gということです。(持った感じもっと全然重く感じますが、、、)
そしてタイヤはというと、GAVIA AC1というチューブレスレディのタイヤです。
その重量はさすが横綱級、25cでなんとドドンと330g!
何がいいって相当分厚いゴムで作られているせいか、全然空気が抜けません、もはやCL並!(笑)
・・・330もあったらグラベル走っても大丈夫なんじゃないのか??

ということで重量的なお話ですが。
ホイール 1710g+タイヤ330g×2 +シーラント30ml×2 = 2430g
ざっくりですが、2430gです。。。
IMAG1888
重厚感漂う感じですがデザインは意外と悪くないかもデス(笑)

ホイールもさることながらなんと言ってもその重さの原因はタイヤもあります。
330gでシーラントを入れて360gデス。

しかし実際に触ってみて、どう考えてももう少し重い気がしたので実測してみました。
結果:
キャプチャ
フロント:1305g
リア:1889g(1620g
※CS-R800011-30T 269gを実測値より引き 
合計:2925g!
※クイックリリース含まず
何がこんなに重いんだ??(笑)

ちなみにいつものホイールはというと、、、
EVO ULTRA 38 1340g +タイヤ230g×2 +シーラント30ml×2 = 1860g
ざっくりですが、前後で2000g以下のはずです。
IMAG1810
いつもの装備です。

せっかくなのでこちらも実測してみました。
キャプチャ1

フロント:890g
リア:1059g
合計:1949g!
※クイックリリース含まず

ということで重量差は570gのはずが実測してみたところ、976g、、、
もう両者は1kgの差ということです。

この976g、重さで言えば1lのペットボトル一本部程度の差ですが、ホイール周りにどっしりとついたヘビー級のウエイトですが、どの程度違いがあるのでしょうか。
早速乗ってみたいと思います。

▶実走インプレッション

・・・に行ったわけですが、朝は雨上がりのせいも合ってか、、、
IMAG1892
なんにも見えませんでした(笑)
視界は5m程度。。。

ともあれ走ってみます。
もちろんこの視界のせいでスピードは出せませんが、乗り出してすぐに分かります。

あれ?っと以外に悪くないです。
やはり超低速では分かりづらいです。

むしろもっともっと激的に重くなって、全然進まないと考えていたわけなんですが、転がりもよく意外と進みます。

と、しばしそのまま。。。



・・

・・・

10kmも走らないうちにすぐに分かります。

あぁ御免!やっぱり違いすぐる。。。
やっぱり重い!重すぎるゾ!
明らかに重いです。

各場面ごとにです。
スタート
→重い


速度を上げる
→特に重い

上り
→めつぁんこ重い


要は全域に渡り、しこたま重い!(笑)

どのように重いかというと、もうペダルが下に降りていきません。
その感覚は不思議なもので、BBの回転がめちゃくちゃ悪くなったような、とにかく上記の場面でよくわかりますが、ペダルが落ちて行かないです。
40km/hがなんとまぁ遠いいことだか。。。


では逆にメリットはないのか?
というと実はそんなことは有りません。
実際に約80kmぐらい走ってみた中で感じたメリットです。

①速度維持が楽
速度を乗せるまでは重さを感じますが、35km/hぐらいまで上がってしまえば、ホイール外周部の重さも合って足を止めても速度が落ちづらいです。
巡航に関してはそこまでの不利さを感じないのは35km/hぐらいまでかと思います。
それ以上、35km/h→40km/hまで上げるのは大変ですが。。。

②速度が落ちづらい
一度乗せると速度が落ちづらいのは、車体がバンバン暴れるような荒い路面の道でも謙虚にわかります。一度回りだしてしまえば重さも相まって強力に働く慣性はそう簡単には止まらないようです(笑)

③リムハイトの割に横風の影響が少ない
軽量のリムに比べて重量級のリムの方が横風で煽られる、フロント持っていかれるような挙動が出づらかったです。
やはり超軽量のリムはワイド化等で空力特性を上げたとしても単純に重い、ということには勝てないのかも知れません。

④いかにも頑丈そうな安心感
多少ラフに使っても全然壊れる気配がありません。
重量級のタイヤは前述のように通常起こり得るTLRならではのエア漏れも少ないですし、減りも少なくおそらくロングライフです。
ホイールもちょっとやちょっとぶつけてもカーボンほど気を使わないければいけないこともないでしょうし、路面状況に対する怖さはお財布事情とも直結してくるものです。

これらを考慮しても使い方、目的、使用用途によってはただの重しではないということでもあると思いました。



▶まとめ
今回この重いホイール、前後で約1kgの増量の効果はというと、実際に走ってみての最初のうち、超低速走行の場合は転がらなくはないと感じましたが、実際にしっかりと走ってみるとかなり影響を大きく感じました。(そらそうだろ。。。)
特に最初の元気なうちはまだしも、ライド後半疲労を感じてくる時にはやはり重さを顕著に感じるようなります。
そしてパワーはクランクで計測、後輪軸計測ではないので踏んだ力がパワーとしてでてくるというもので、ホイールが重くてもパワー値には影響がそこまでなさそうだと考えていたのですが、そんなことは全然ありませんでした。
おそらく慣れの問題もあるかも知れませんが、パワーが出ません。実際の値を見てもパワーが低く、疲労感が大きいです。

そして今回重いホイールを使ってみて思いましたが、よく軽量ホイールにするとギアが一枚軽くなる!というのもよく聞くお話ですが、これはどうだったかというと、見事に本当で非常に良い表現だと感じました。(笑)
特にアウターでの上り、もう一枚あると思っていたらもう売り切れ、、、やっぱり重いものは重いです。

では重いホイールではどのように走るのか、そんなことも考えてながら走ってみたところ、、、変速を倍ぐらいの回数こなす。(平地を選んで走る(笑))スバリこれです。
普通に平地でも感じましたが、重いホイールを使うときはリアの段数が14段ぐらいほしいと思いました(笑)要はギアの開き具合の影響が軽量ホイールに比べて色濃く出るということです。

またホイール部の増量増は、実際に1kgのおもりを背負って走るよりも遥かに大きな影響を感じました。どちらを選ぶと言われたら間違いなく1kg背負います。
ホイール外周の軽量化は効くといいますが、増量も同様にものすごく効きした(笑)

ということで今回は軽量ホイールから重いホイールに変えると(1kgの増量では)どうなるのか?というと、予想通り滅茶苦茶重くなる。特に上りと、高速域への伸びが段違いです。しかしそんな重いホイールも一概に悪いことばかりかというとそうではない。ということでした。




++++++++++++++++++++++++++++
当ブログの運営費用の一部はアフィリエイト広告費用より補わせていただいております。

Wiggleをご利用の際はこちらからポチッとご購入いただけると当ブログ運営費用に補填させていただくことができます。。


サイクリングエクスプレスはこちらからお願い致します。


+++++++++++++++++++++++++++
FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
・駐車場の要否
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
ロードバイクの健康診断・カスタマイズ相談的なこともお受けいたします。
当店の特徴・詳細ははこちらから