バーテープを剥がした後の残骸を手早く除去する

最近のハイグリップ系のバーテープはバーテープ自体がかなり滑りずらく、粘着成分が控えめなものであったり、テープではなくてシリコン系の素材の親切設計のものも増えてきました。最近のハイグリップ系のバーテープは従来品よりも糊残りが少なくなっているような印象があります。
仮に糊が多少残ってしまったとしてもパーツクリーナーを吹いて、ボロ布やペーパーウエスで拭き取ってあげればそこまで大変な作業では有りません。

しかしです。

まだまだすっきりとはいかない製品もあります。
代表的なのは古くからあるいわゆるコルク素材のバーテープです。
コルク素材のバーテープは剥がした際に糊(テープの残骸)が残るだけではありません。
特に長年使用をしている場合によく見られますが、バーテープ自体がちぎれて残る、こうなるとなかなかもって厄介でパーツクリーナー等をつけても、のりの部分まで浸透しづらく途方に暮れてしまう場合もあります。

ということで今回はバーテープを剥がした後の残骸を手早く除去する、そんなお話です。



※今回ご紹介する方法は、ハンドルバーの素材や表面の仕上げによっては傷がつく場合がありますので、くれぐれもご注意ください。

ということ踏まえた上で、早速見てみます。
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難易度:★
こちらは生易しい感じの残り具合です。
この程度であればパーツクリーナーでもそこまで時間をかけずとも十分キレイにできます。

続いてこちらです。
IMAG0643
難易度:★★★
ちぎれたコルク素材が見事に残留しております。
こうなるとパーツクリーナーを吹きかけてもびくともしません。
そもそもパーツクリーナーで剥がしやすくなるのは糊の成分ですが、コルク自体には効きません。

これを剥がすとなると、地味~に指で少しづつこすって、、、
というのは時間がかかりますし、指が痛くなりどうしようもありません。

今回はあくまでも”素早く”というところなので素早くこれを除去する方法です。

まずは物理的にこのコルクの残った部分を除去しないことにはテープの糊どころでは有りません。
ということで使用するのはこちら。

IMAG0662
BBの取り外しの際に使用するスペーサー的な工具(TL-FC25・TL-FC24等)です。
なぜこれかと言うと、3つ理由があります。
①ハンドルの素材(アルミ)よりも柔らかい
まずハンドルバーよりも柔らかい素材であればこすってもハンドルバーに傷が付きづらいです。マイナスドライバー等の金属製品はどんなに頑固なバーテープでも絶対に駄目です。

②形状が非常にいい
円状になっているためハンドルの形状に合わせやすいですし、適度に角が立っているのでこすった際に落ちが良いです。

③そこら辺にたくさん転がっている
通常BBに付属してきますが、BBの付け外しの際は金属カップの専用工具を使いますのでこの工具は不要です。というかBBを緩めるのにこんな生易しい樹脂製の工具ではびくともしないことが多々多々アタタタタ。。。

こちらを使用してまずはコルクの部分をバリバリ除去します。
IMAG0650
バーに通してもOKです。

一通りバリバリし終わるとこうなります。
IMAG0655
残りがほぼ糊だけになります。
こうなったら後はパーツクリーナーを吹きかけて、ペーパーウエスで拭き取りを数回行えばきれいになります。

IMAG0658
下ハンのみですがものの数分できれいになりました。

別のハンドルでもやってみます。
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こちらも糊というかバーテープの素材がちぎれて残ってしまっています。
これも普通にパーツクリーナーを吹きかけて、ウエスで拭いてもそう簡単には落ちてくれません。

ゴリゴリします。
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バーテープのちぎれた残留物は簡単に落ちます。

後はパーツクリーナーで拭き取ります。2回行いました。
IMAG0677
ほんの数分でこのようにスッキリです。

反対側も同様に、、、
IMAG0660

工具を見てみます。
IMAG0661
削れていますがOKです。
ハンドルバーよりも柔らかい素材でないと、ハンドルバーが傷がついてしまいます。



▶まとめ
バーテープを剥がした後の残骸の除去のコツですが、
①バーテープの残骸を除去し、糊だけにする
②糊はパーツクリーナーで溶かして拭き上げる
というのが王道のやり方かと思います。

①を飛ばして②パーツクリーナーやテープはがしで剥がそうとしても、時間がかかってしまいますし落ちも非常によくありません。

折角きれいなバーテープを巻くのであれば、ハンドルバーの状態もきれいな状態で巻きたいものです。
ということで今回はバーテープを剥がした後の残骸を手早く除去する、そんなお話でした。


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