サイクルコンピューター 何を選んで表示する?

サイクルコンピューターの進化は目まぐるしいものです。

一昔前のGPSなしのキャットアイのミドルグレードのサイコン、ストラーダのケイデンスモデルは1ページ3項目、表示項目は少々少なく、基本的には自由度も少なく14,000円(センサー付き)でした。
それが今では、ブライトンのサイコンはGPS内蔵、表示項目は1ページ最大8項目、自由に表示をいじれて、12,000円程度とお手頃価格で高機能はなものが選べるようになりました。

GPS内蔵のサイコンは各種数値を記録するだけではなく、GPS情報をもとにいつ、どこをどのぐらいのスピードやケイデンス・パワーで走った等の記録が残せるというものです。

ではその高性能のサイクルコンピューターでも数ある表示項目で、何を選んで何を表示する?そんなお話です。



▶表示項目はペアリングセンサー次第
とても便利になったサイクルコンピューターです。
スピードはGPSからの計測も可能で、周辺のセンサー類を何もペアリングしなくとも普通に使えます。

しかしその本当の力、便利さは周辺のセンサー類をサイコン本体とペアリングすることで更に磨きがかかります。

周辺センサー類とは、
・スピードセンサー
・ケイデンスセンサー
・心拍計
・パワーメーター
これらのセンサーをサイコンとペアリングすることで表示項目を更に充実させる事ができます。

またこれだけでは有りません、サイコンのグレードが上がってくると電動コンポーネント、Di2の情報(Di2側の無線機が必要です。)や地図、地形等々様々な項目を表示できるものまであります。

一昔前のブライトンや一部のサイコンではペアリングするセンサーが多くなると表示が遅れだしたり、一部が欠けたり、、、なんとなくですが、コンピューターの性能が追いついていないような感じでした。
しかし最近のモデル、とは言ってもすでに型落ちっぽいですが、Rider410を使用しておりますが、センサーDi2以外(Di2は非対応)4種のセンサーフルペアリング状態で使用しておりますが、全く不具合等ありません。

▶サイクルコンピューター用のセンサーの種類
①スピードセンサー
こちらはGPSを内蔵しているモデルであればなくても速度表示は可能です。GPS情報から速度を表示させることが可能だからです。

しかしです。
GPSをもとに出す速度表示の場合、注意が必要です。
・トンネル内
原則GPS信号は途切れますので速度が0km/hになってしまう場合があります。(確か速度が0になっても多項目が動いていればオートストップ機能が働かないような仕様にアップグレードしたような気がします、うる覚えですが、、)
・ローラー台
流石にGPS信号から算出する速度はローラー台での表示はできません。
・激坂等ごく遅い速度
ごく遅い速度域ではGPSからの速度算出がうまく行かずに止まってしまったりということがあります。

ですのでより正確な速度表示や測定を望む場合は、GPS内蔵のサイコンでも、別途スピードセンサーも別に付けたほうがよいです。

※今やスタンダードなマグネット不要タイプ、Ant+、Bluetooth対応



②ケイデンスセンサー

クランクの回転数をみるケイデンスセンサーの重要度はかなり高いかと思われます。
とは言っても最近のパワーメーターの多くはケイデンスセンサーを内蔵しています。(クランク・ペダル型)ですのでパワーメーターを購入する前はケイデンスセンサーを使用しますが、パワーメーターを購入したあとはケイデンスセンサーは不要となります。

※マグネット不要タイプで、Ant+、Bluetooth対応


③心拍センサー
運動強度を図るために便利な心拍センサーです。
使い方によっては運動中だけではなく、疲労などの指標になることもあります。
基本的には胸部に巻きつけるいわゆる乳バンド式が一番メジャーでお手頃価格のものが多いですが、最近では手首に巻きつけて計測するセンサーもあります。
乳バンド式は調子が悪くなったら、バンド(600円ぐらい)を交換することで復活することが多いです。

※心拍センサーは信頼と神対応のキャットアイ


④パワーメーター

かなり便利なガジェットです。
パワー値は心拍計と違ってかなりリニアな反応を示します。
左側クランク型(片側)が買いやすく、お値打ち価格なものが多いです。

しかしパワーメーターの数値は時々??となってしまう製品もないわけではなく、100%すべての製品で同じ数値を出してほしいものですが、製品によって多少なりとも差が出ることがあります。
ですのであまりマイナーであったり、怪しげな製品の場合は、パワー値自体の信憑性に疑問が残る場合もあります。(いわゆるハッピーメーターというものです)

ですので少々高い買い物にはなりますが、ある程度名前の知れたメーカーのものを選択するのが良いと思います。

※4iiiのR7000は約35,000円!


▶サイコンの表示項目
これは完全に好みの問題といえば好みの問題なのですが、ワタクシの表示を例に、ほんの一例程度のご紹介です。

・1ページ目
DSC_0529
やはり最上段は速度関係です。
左側が現在の速度、右側は平均速度です。

集団走行する時は平均はそこまで気にしませんが、一人の練習の時はパワーやケイデンス、心拍数よりもやはり速度がメインになります。
風でも山でも、速度は命です。パワーが出てもスピードが出なければ意味がありませんし、ケイデンスなんて乱暴な言い方をすれば速く走れるケイデンスが最適ケイデンス!ということです。
ですので何はともあれまずはスピードを重視しております。

2段目はケイデンスです。
左側は現在のケイデンス現在どのぐらい出ているのか、パワーとの兼ね合いで確認するときが多いです。右側は平均ケイデンスであまり見ませんがなんとなく。。。ではなくて調子が悪い時は足の回りが悪くなりやすく、平均Cadが下がりがちです。自分としての指標で表示をしてあります。

3段目がパワーです。
左側は3秒平均パワーです。瞬間的なパワーを出してもあまり意味がないと思ってしまうのと、パワー値の振れが大きすぎてしまうと分かりづらいので、3秒間の平均値としています。
右側はNP、どんだけがんばれているかですが、こちらも一人で練習する時は要所要所で確認する程度です。IFと似ていますが、強度を確認、その日の練習ではパワーが出ているのか出ないのか?そんなことの確認用です。IFかNPどちらか一個でいいと思います。

またパワーゾーンの表示や、PWRでの表示も確かあったと思うのですが、ゾーンはメモをステムに張ってありますし、PWRは単純な計算で割り出せますので、普通にパワーでの表示としています。パワーで慣れてしまった、というところもあります。

最下段左側は心拍数です。
心拍数は結構重要で、その時のきつさだけではなくて、どのくらい持続できる強度なのか、とか慣れてくると心拍数の上がり方で体調もわかることがある便利な数値です。主にペーシングのために使います。
パワーもそうですが、心拍数は筋肉の状態に関わらず心肺機能にかかる負荷を数値化できるので結構重視し、ペース配分、強度の調整等でも使っております。基本的にLSDは心拍ベースで行う事が多いです。
しかしパワー同様に夢中になると、あまり見なくなる数値(←自制心がない)です。

右側は経過時間、強度(NP)と合わせて経過時間と水分の量、補給、ペース等の確認に使っております。

1ページ目は基本的にメインで使うということで、ボタンを押して切り替えることなく見たい数値がひと目で分かるように配置しています。
特に一生懸命走る時はボタンを押す余裕も有りませんので、切り替えずに絶対に必要な項目をひと目で見れること、これを何よりも重要しております。


・2ページ目
かなり蔑ろな2ページ目です。
絶対に必要では有りませんが、なんとなくあるといい、走りながら見ることはほぼありませんが、信号待ち等でチラ見程度です。そもそも走行中に操作は危ないですし。。。
DSC_0530

1段目左側、距離です。
走行距離はそのライドでどのくらい走ったかですので、鉄板かと思います。
右側は高度、高度計は毎回調整をしないとそこまで正確に出るものでは有りません。残念!しかし例えば、今高度10mで、山の上は280mと表示されていれば大体270mは登ったかなぁ、、、とそのぐらいの認識で確認しております。

2段目左側勾配、ネタ程度でほぼ見ることは有りません。というかあまり正確ではないのでそれもあまり見ない原因かもしれません。うわー!15%!・・・んなわけあるかい!みたいな(笑)
右側、気温。これも走行中はほぼネタです。
冬で-1℃!寒いっ!とか、夏に日向においておいて50℃とか!(笑)
表示はなくても良いのですが、気温の使い方は、平地を走って一番早いのは@℃とか、ヒルクライムは何℃が早いとか、後日検証するために使います。データ集めです。

3段目左側登坂高度、要は獲得標高のようなもので、、、こちらも自己満足です(笑)
右側はTSS、おおそよですがどのぐらいの数値を超えてくると注意、とかなんですが、実際には体調的な差でもかなり数値との差が出ますし、どのぐらいの時間で稼いだ数値化にもよって差が出ますので、あくまでも参考値程度に確認し、最終的には主観強度を重視します。

最下段左側IF、TSS同様に強度の確認用で、なくても良いかとは思います。
右側時刻、時間の確認の為ですが、ライドは時間を気にしすぎたくないため、あえて2ページ目にしてあります。

・3ページ目
実は通常2ページのみでの運用ですが、これ以外で3ページ目密かにあり、かなりレアなものです。
というのも3ページ目は基本的に1ページ目の項目をラップ切った時に、ラップで表示するためのページです。
タイムアタックやレースの時に使うので、平均系の項目はラップ平均に、NPはラップ平均パワーに、そして経過時間はラップタイムにしております。

この表示もラップを切らないと表示されませんので、通常は2ページ運用、タイムアタック等を目的としている場合のみラップを切って3ページ目をメインに使う、という運用をしております。




▶まとめ
サイコンの表示項目に関しての答えはというと、、、使い方次第!ということになります。
まず何を目的に走っているのか、そして何を必要としているのかに違いが出るからです。

また文字の小ささは数値を直感的に見たい時に不自由する場合もあります。エアロポジション、深い前傾姿勢をしっかりと取ることは、空力的に有利になること、そしてサイコンが見やすくなるということも(笑)
ともあれ、ご自身の使い方に合わせた表示項目を探して、適切なものを表示させることはライドの疲労を軽減させたり、タイムの短縮につながることもあります。

数値に縛られすぎるのはよくないことですが、数値に縛られることなく、数値をうまく利用していくことはとても大切なことだと考えております。

ということで今回はサイクルコンピューター何を選んで何を表示する?そんなお話でした。




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