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カテゴリ:整備・メンテナンス > フロントディレイラー

フロントディレイラー調整 簡易10分セッティング


大幅に更新いたしました。モデルを現行品へ変えての修正がはいっております。

今回から実際にフロントディレイラーをいじっていきます。
なお、今回の方法はディーラーマニュアルとは少々違う箇所があります。
あくまでも一方法として見ていただければと思います。

注)セッティングはクランクを回しながら行う場合が多いです。
  くれぐれも手を挟んだりしないように、
  【回すときは回す】【整備するときは回転を止める】を心がけて下さい。

尚今回は前提としてすべてシマノ製品のクランク・チェーン・フロントディレイラー・レバー・ケーブルのお話となっております。
フロント変速で起こりえる問題として変速がだるい、スパっと変わらないなどの問題はいわゆる【社外品】(サードパーティ製)のものを使っている時にも相性として不具合が起こることがあります。(もちろん全てではありません。)完成車等でクランクだけFSA製やケーブルだけよくわからないものを使用している場合もあります。、それがすべて悪しきかというとその限りではありませんが、不安要素を取り除く、きちんと変速をする。という目標があれば一度機材面からも見直しをしてみるのもいいかもしれません。


今回は取り付け位置は確定しているものとします。
取り付け位置は【並行】【歯とプレートの隙間はマニュアル通り】にしましょう。

最近は新品時はテープなんかがついていてわかりやすいですからね。
ということで10分間簡易セッティングで行きましょう。

流れです。
①インナー側(内側)のリミット位置調整
②アウター側(外側)のリミット位置調整
③ケーブル固定
④ワイヤーの張り調整


4ステップです。

①インナー側のリミット調整
ケーブルは邪魔なんで外します。
→ケーブルが張った状態だと本当のリミットがわからない場合があります。
 ケーブルの張りがフロントディレイラーの動きを邪魔してしまうということです。
 またコントロールレバーの場所次第ではとんでもないセッティングになってしまうこともありえます。
P6152741
この状態だとバネのちからでインナー側に自然に落ちています。

リアは一番軽いギア(ロー)にします。
この状態ですらないようにローアジャストボルトを調整します。

シマノマニュアルでは【0~0.5mm】となっております。
rect3768
いじるネジは赤丸の内側のネジ、する部分は赤い線の部分です。
ココはクランクを回しながら音を聞きつつ、ぎりぎりの幅に調整します。
まぁインナー側に何をやっても落ちなければなんでもいいんですが、、、

そんなに難しくないですね。繰り返しになりますが、
ケーブルが付いているとわけわかんなくなりやすいです。
ケーブルが付いていると張力でネジを回しても動かない事があります。
某知@袋とかでも「ネジを回しても動きません。」
とかよく見ますが、それはケーブルのせいです。


で調整ができたら

②トップ側の調整
まだまだケーブルは張りません。
リアをトップ(一番外側)に持っていきます。
でフロントもアウターにします。
、、、ケーブルついてないのにどうするねん。と
手で動かしちゃいましょう。
ゆっくりとクランクを回しながら
rect3820-1
親指で矢印の方向に押すとアウターに動きます。
注)くれぐれも指を変なところに挟まないようにして下さい。

リアのシフトポジションは一番トップ側でおこないます。

★コツ★

残りの4本の指の位置を見て下さい。力のかけやすい方向です。
でココで親指で押せるだけ押すともう押せないところが
トップ側の調整ボルトで調整する幅です。
トップ側の調整ボルトの設定したポイント異常はぶっ壊さないと動きません。

クランクを回しながらグリッとアウター側へ親指で押してシフトアップ
その時スムーズに上がらなかったり、アウターを飛び越えて落っこちたり
そんなことが起きるようであれば調整が必要です。

親指で限界まで押しても決してアウターを飛び越えないように調整します。
クランクは回しながらです。
★ポイント★
フレーム材質相性にもよりますが、
よくしなるフレームはアウターを絶対に飛びこえないギリギリ外側
に合わせたほうがいいでしょう。(後のセッティングで幅が増えます)


★コツ★
親指で押す場合は必ずリミット制御(限界まで)押し込んで下さい。
(クランクを回さないとギアは変わりません。)

もちろん親指を解除してしまうとインナーに落ちます。
親指を話したいときはクランクを止めて話せばギアは変わりません。

クランクを回しながら親指で押してあげて
インナー→アウター→インナー→アウターと繰り返し
スムーズに行けば【リミット制御】は調整完了です。

シマノマニュアルではケーブルを固定してから行うことになっておりますが、なぜケーブルを固定しないで行うかというと、、、下の方に理由があります。


③ケーブル固定です。
②までを終わることにはケーブルの仕事がわかってきたでしょう。
親指でやっていたことをケーブルでやるだけです。
でケーブルを張ります。

ケーブルを張るときは必ずコントロールレバーは一番解除した状態
(一番インナー側)で張ります。
※何回か小レバーの操作を繰り返し確実に一番インナー側にあることを確認します。
image3849
これがキツイです。
かなりキツメにひっぱって固定しないとダメです。
Stiレバーが変な位置に入っているともっとキツイです。
必ず一番解除した状態(インナー側トリムでもなく)ではります。

本当にキツイ、ショップなんかに行くとペンチでグイグイ引っ張って固定している
のをよく見ますが、ペンチで強く摘むとケーブルが解けるんです。

あくまでも整備は美しくいきましょう。



裏技です。
・インナーに落とした状態で、引っ張ればずれるぐらいでケーブルを軽く固定。
・親指でプルアームをさっき変速したように内側に押し込みながら固定します

rect38201
★ポイント★
押して締めて引っ張って~とやるといいでしょう。
無理やりケーブルを引っ張るよりも無理なく止めれます。


※ケーブルの張力は一番インナーに落ちている時に
 たるみがなくびしっと伸びているけど張力はかかっていないぐらいです。

つまり固定後に親指を離した状態(コントロールレバー側は一番インナー側)でケーブルにたるみがあれば緩すぎですので張り直しです。

親指を離したときにロー側のリミット調整の位置までビシっとくるといい張り具合です。

rect529-4
適正な張りで固定できている場合は【ロー側調整ボルトで設定した位置】から数mmしかズレることのない張りです。この状態だとアジャスターをグリングリン回さなくても少しだけいじるだけでロー側のセッテイングは終えることもできます。

張りすぎの場合だと指を離してもインナー側の設定値を大きく超えてしまっています。場合によってはインナーに落ちないこともあります。

逆に緩すぎると指を離した際にケーブルが大きくたるんだり、指で触って「あぁ、全然張れてないなぁ、」とすぐに分かります。

★あくまでもアジャスターの調整は微調整に使うだけですので、まずは適切な張りでケーブルを固定する。これがなによりフロントディレイラーの調整がうまくいくポイントです。★

ココでビシッと張り具合をキメれるとその後の調整は非常に楽です。
ほとんどいじらないで行けますから。


これができればもう少し

④ケーブルの張りの微調整
★ポイント★
先ほどインナー側のリミットをきめました。
ケーブルを張り過ぎだと、親指を話してもインナー側にキレイに落ちないですね。
インナー&ローで擦らないようにリミット制御したので、
それをケーブルの張りで邪魔をしない限界の張りで調整します。


ケーブルがフレームの外を通る場合はココで調整
P6152755
インフレームのケーブル調整は
path3985
ココしか無いです。
リアはここのパーツはいらないですが、フロントでインフレームの場合は
必ず付けたほうがいいでしょう。
まぁなくても何とかならないことも無いですが、合ったほうがいいですね。

この調整はあくまでも微調整にしか使えないです。
これをグリングリン回しすぎて取れちゃったとか、締め込み過ぎでネジ穴なめた
とかよくあるようなのでご注意を。
あくまでもディレイラーにケーブルを固定する時に張り具合を適切に張ります。


あとの調整はなるようにしかならないです。(笑)
と言うのはこの調整は【張り】だけなんですね。
アウターよりに動かしたければケーブルを張る。
インナーよりに動かしたければケーブルをゆるめる。
トリム調整も張りで調整


もう少々詳細はというと、
要はSHIMANOのクランクのインナー-アウター距離の距離は決まっていて
それにそって動くようにコントロールレバーで【引き幅、解除幅】が決まっています。
その決まり以上の動きはどうやってもできないわけです。

限界値ももう決まってしまっているので、
その中で好みの位置にケーブルの張りで合わせるということです。
rect5686
rect5686-7
▶張りすぎの場合

緑枠に注目して下さい。

リミット調整(トップ&ロー調整ボルトで)設定した値はどうにも超えることはできません。

ということは緑枠の動きは動きようがありませんのでカットされてしまう動きとなります。

これがアウター側のトリムで動かないor動く幅が狭すぎる原因です。

またこの状態ではインナートリムの状態ではインナーに落ちないこともあります。


rect5686-7-1

▶ゆるすぎの場合

上と同じでロー側調整ボルトで設定した値を超えることはできませんので、どうなるかというと、上記図のインナーの状態でビシっとケーブルが張れていますが、トリムに入れるとケーブルがたるみます。動けないのでケーブルが余ってしまうということです。

この状態ではおそらくアウター側に持ち上げることはできるかもしれませんが、インナーのトリムがほとんどの動かない状態です。

またアウター側のトップ調整ボルトで設定した値までディレイラーが動かないのでアウタートップ付近で音鳴りが発生する場合が多いです。


張りすぎればインナーに落ちにくい、またアウター側はリミットを超えては
動けませんのでトリムをしても変わらない、ということが起きます。

逆に緩すぎればインナーの状態でケーブルはたるみ、
トリムをしてもあまり変化はないでしょう。
またアウターに上がりにくくなります

こういうことですね。

コントロールレバーの種類によってインナーとインナートリムが逆の場合がありますが、基本的に一番インナー側での設定と、一番アウター側での設定ということです。


ちなみにシマノマニュアルの順序では

①ロー側のリミット調整
②ケーブルの張り調整(アウタートリム&リアローの状態での調整)
③アウター側のリミット調整

となっております。

これだけなんですね。

要はアジャスターで調整する【ケーブルの張り】はどこかを起点にして一箇所を合わせれば周りも合わせて動きますので大体は調整ができてしまうということです。


以上で簡易セッティング編は終了となります。
これ以上のセッティングはリアと違い少々時間労力テクニックが必要になります。

ということでフロントディレイラーの簡易セッティングでした。


★追記★
フロントもリアもそうですが、よく質問で
【ケーブルインラインアジャスター】が固くて動きません。どうしたら良いですか?
なんて事があります。
こいつです↓↓↓
P1173864
※画像は諸事情により逆向きにつけています。

そういう時はフロントディレイラーのケーブルの役割をもう一回見てみましょう。
チェーンがアウターの状態にあるときはケーブルはどうなっていますか?

ケーブル式は大きな歯のギアに動かす動作でケーブルを引っ張って動かします。

ケーブルを引っ張ってアウターに引っ張りあげているわけですから、ケーブルは引っ張られている状態なわけです。

リアは逆にロー側(内側・大きなギア)よりの時はケーブルが張られている状態なわけです。

このケーブルって引っ張られているときは結構なテンションが掛かっています

その状態で上のインラインアジャスターなんて指先でくるくるするだけですが、テンションがかかっている時に更に引っ張ろうとしたら硬いのは当然です。更にそんな状態で無理やりペンチなんかで回すようなことをやってしまえば限界値まで来ているのに気付かずに限界を超えてしまい最悪ぶっ壊しちゃいます

特にフロントはアウターにのっかっている時なんかアジャスター回すのはとても硬くて指が痛くなります。

ということで整備は時々馬鹿力が必要なときはありますが、ほんの一部です。そうではなくて原理を理解することで機材をぶっ壊しちゃうことも減りますし、安全にスマートに仕上げることができます。

ということでアジャスターが硬い時はケーブルとディレイラーの関係をもう一度見なおしてみるといいと思います。

答えを忘れていました。
【一番インナー側に落として回してみましょう。】
ケーブルのテンションがパンパンの時に更に引っ張る動きは力が入りますのでケーブルを緩めて調整したげるということです。
これでも硬いならプルアームを少し触ってあげます。【クックッと】
これで比較的簡単に回ると思います。

これでも回らないのであればその他の故障を疑いたいです。

説明書なんかでは【アウター&ローの状態で擦らないように・・・】とかあった気がしますが、何もアウターに入れたまま調整しなきゃダメとはありません。しかしアウターの状態で調整したって、結局は何回か上げたり下げたりして確認しないとダメです。
場合によってはアウター側(ケーブルが引っ張られた状態)でいじっても余り動かない場合が多いですので、アジャスターを触った後は何度が変速してみてということが必要です。
アウターの状態でアジャスターぐるぐる回したって結局は変速を繰り返して不具合がないかを確認しなければいけないので、わざわざ硬い方法で無理くり回さなくてもいいってことです。

ということでご質問に対しての追記でした。

++++++++++++++++++++++++++++++++++
チョットした構造とケーブル固定方法の動画を作成してみました。




トリムについての詳細なお話しはこちらから↓↓↓
お悩み解決 フロントディレイラーが動かない?(トリムのお話し)動画更新


今回ご紹介に使用したものはこちら↓↓↓

ロングプルアーム採用でとても引きが軽いモデルです。

引き(操作)の軽さにはこちらも大活躍

これを使わないのはもったいないですね。



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お悩み解決 フロントディレイラーが動かない?(トリムのお話し)


下の方に動画と一部を更新させていただきました。


最近色々なロードバイクの調整をさせていただいているのですが、こんな現象が本当に良くあります。

【フロントディレイラーがしっかりと動いていない】


ということです。

これだけだと説明不足なんですが、正確に言うと、【トリムが機能していない】ということです。

注)モデルによってトリムがあるものと無いものとあります 

そこで今回はトリムってものが何なのかもう一回おさらいをしてみたいと思います。


▶おさらい

フロントディレイラーは2段階しか動かないわけではありません。 

Ex.インナー↔アウター

これだけではありませんね。

正確に言うと

インナー ↔ インナートリム ↔ アウタートリム ↔ アウター

と4段階に動くようにできています。
※モデルにより差があります。

インナートリム ↔ インナー ↔ アウタートリム ↔ アウター
6800はこうですね。

今回の動かないというのは

→インナーとインナートリムが操作をしても動かない(変わらない)

→アウターとアウタートリムが操作をしても動かない 
(変わらない)

こういったことの解説です。


これを理解するためには2つの仕組みの理解が必要です。

【フロントディレイラーの仕組み】【リミット調整】です。



▶フロントディレイラーの仕組み


rect4843
コントロールレバーの操作で何が起こっているかというと、

【予め設定されている引き幅分ケーブルを引っ張る】(黄矢印)と
【引っ張った分解除をする(緩める)】(赤矢印)

ということだけです。

コントロールレバーの仕組みってこれだけなんです。

※リアディレイラーと同様フロントディレイラーもバネの力で何も負荷がないときは一番インナー側に落ちるようにできています。(リアディレイラーはトップ側、フロントはインナー側、歯数が少ない方(小さなギア)がスタート位置ということです。)

1.ケーブルが引っ張られることでFDのガイドプレートが外側に移動する
2.フロントディレイラーのガイドプレートでチェーンをチェーンリングに押し付ける。
3.チェーンリングの変速ポイントにチェーンがひっかかり、チェーンをアウターに押し上げる。

これがインナー→アウターへの変速です。

簡単に言うとフロントディレイラー主に横方向(若干持ち上がりますが)の動きで行ったり来たりしているだけということです。


▶リミット調整

もう一つフロントディレイラーの理解に大切なものです。

正確に言うと【ロー側調整ボルト】と【トップ側調整ボルト】の働きです。

フロントディレイラー調整 フロント変速のしくみ その2

こちらでトップ&ロー調整ボルトの働きを理解するとなぜ動かないのかがわかりやすいです。


▶トリム操作

トリムというのは

→インナーの状態で・・・
アウター側に寄せる or  インナー側に寄せる

→アウターの状態で・・・
インナー側に寄せる or アウター側に寄せる

コレが【トリム】と呼ばれるものです。
rect6850
ちょっとだけ外側(アウター側)に動く動き。
rect6850-6
※正確に言うとちょっと違う部分もありますが、理解のために、、、


ではフロントディレイラーからケーブルが外れた状態ではどうなっているのかというと・・・

→一番インナー側に落ちる。

この状態ということです。

ケーブルは外れているのでコントロールレバーがどの状態でも関係ありませんね。


では【一番インナー側】とはどこなのか?

→コレがインナー側(ロー側)の調整ボルトでリミット調整をした目一杯の位置ということです。


上の方で書いたとおり、トリム操作の一つの動きは一番インナー側から【ちょっとだけケーブルを張る】ことでフロントディレイラーを【ちょっとだけアウター側へ動かす】ことです。

上の画像を見てみて下さい。

左側の【インナー】→【インナートリム】の動きというは【ちょっとだけ(微妙に)ケーブルを引っ張る】動きです。

コントロールレバーでケーブルを決まった幅、巻き上げているだけです。

ケーブルが引っ張られることで、ちょっとだけフロントディレイラーが外側に移動するということです。

ではケーブルに必要以上の緩みがあった場合(キチンとケーブルが張られていない)は、どうなるのかというと、、、

ケーブルの緩み・遊び分だけ引っ張られることでフロントディレイラーは動きません。

rect5129-4
赤い矢印たるんでいる状態からケーブルが引っ張られてもFDを動かすほどは引っ張ることができずに、【たるみが取れるだけ】これでトリム操作が終わってしまいます。

それで【インナー側でトリムを操作しても全く動かない】という状態ということです。

コレがひとつ目の原因です。


対処方法は、、、と言うと原因がたくさんあり対処方法もたくさんあります

コレが厄介なんですね。


複合的な要因でこの状態が起きている場合が多いです。

まずはこちらで確認から、、、
【ケーブルを適切な張りに調整する】

→ケーブルアジャスターでケーブルを張る

→固定ポイントを外して再度ケーブルを張り直す


と文字にしてもとても簡単のように見えますが、複合的な要因でこの状態が起きている場合が多いです。

ですのでケーブルを張り直すことで解決しない場合はロー側のリミット調整を行う必要が出てきます。


整備初心者の方に陥りがちなことですが、

→もっとフロントディレイラーをインナー側へ動かしたい
 (インナーポジションのときに)
→ケーブルをもっと緩める
→トリムが動かなくなる


※ロー側で異常なぐらいケーブルがたるんでいる、という状態です。

こんな状態をよく見かけます。

この場合はケーブルはどんなにゆるめたとして【ロー側のリミット調整】で決まっている限界値を超えるような移動をすることはできません。

コレが【ロー調整ボルト】の役割ということです。


正しくリミット調整ができている場合はケーブルの張りを緩めれば当然ゆるめた分だけフロントディレイラーはインナー側に寄っていきます。
(ケーブルで引っ張ってアウター側に寄せているだけなので。リミット以上は動きません。)

それが不適切なロー側のリミット調整で、ケーブルを緩めてもフロントディレイラーが動かないのに更に緩めていくとどうなるかというと、、、

ケーブルがたるむだけです。

もっとインナー側へ動かしたい場合は【ロー調整ボルト】でリミットをずらしてあげる必要があります。

チェーンがインナー側に落ちるほどではまずいですが、チェーン落ちはしないが【しっかりとインナー側によっている】という設定を【ロー調整ボルト】でおこないます。

詳細はこちらにて↓↓↓
フロントディレイラー調整 簡易セッティング 動画更新

rect5419
※赤の引き幅はコントロールレバーで操作する幅で、これを変更することはできません。

リミット調整の失敗例①です。

コントロールレバーの引き幅よりもリミットが狭すぎます。
当然引き幅を超えてもフロントディレイラーは動くことができないのでトリム操作をしてもほとんど動くことはありません。

rect5734
この場合はトリム操作で動かなくなることはありませんが、場合によってはチェーンが簡単に落ちるようになります。
チェーンが暴れるような路面状況下ではより落ちやすくなります。


rect5734-9
この状態ではロー側のトリムの操作が動きません。

正に先ほど説明したのはこの状態ということです。

(アウター側はどうなっているかは不明です。)


お話しが少々散らばり気味ですが、元に戻します。

では一番ロー側でのケーブルの張りはどのくらいが適切かというと、

【たるみがない、遊びがない】

これが適切な【張り】ですね。

一番ロー側でケーブルが【タルンタルン】している場合はおそらくロー側のトリムがほとんど動かないです。

理由は前述したとおりです。



では実際の調整をどうするかというと、、、

こちらの記事をご参照ください↓↓↓
フロントディレイラー調整 簡易セッティング 動画更新


とこれだけではアレなので少々更新いたします。

リアディレイラーもフロントディレイラーのセッティングもですが、自分の好みに合わせるということがある程度できます。

リアのロー側を頻繁に使うのであれば若干インナーよりにフロントをセッティングもできますし、逆もできます。

フロントディレイラーの調節のポイントは脚力と走るステージに合わせて【どのへんのギアを頻繁に使いたいか】と【全段完全に音鳴り無しで運用できる】これを合わせてセッテングを行います。

どちらかと言うとフロントアウター側のほうが我儘な場合が多いのでアウターを基準に調整をするとインナーもうまくいく場合が多いです。


またトリム操作に関しての調整は主にトップ&ロー調整ボルトで行う【リミット調整】とケーブルアジャスターでいじくる【ケーブルの張り】で決まります。

理想はというと、、、

■一番アウター側にした状態でフロントディレイラーをもっと外側に手で動かしたときに、動かないもしくは少しだけ動く。
(まったく動きがない場合は完璧な調整か、トリム操作を邪魔している場合があります。)

■一番インナー側ではケーブルのたるみは無く、ケーブルをもっと緩めてもディレイラーは動かない。もしくは少しだけ動く。
(ケーブルを緩めてもっとインナー側へ動く場合はロー側調整をもっと詰められます。)

■絶対にチェーンが落ちない調整
(ワタクシは6800を使い始めてからチェーン落ちは一度もありません。)

確認のためにチェーンは落ちることがない範囲で少しだけ余裕を持たせておくということです。

これが【トリム】を考えた場合、ひとつの理想のセッティングです。

rect517

※若干とは、、、少しだけです。シマノマニュアルでは0~0.5mmってなっています。



トリムの動画はこちらです。



トリムが動かにないということは調整がイマイチということになります。


ということでまとめです。

トリム操作でディレイラーが動かない原因はというと

【ケーブルの張り】

【リミット調整(トップ・ロー調整ボルトの調整)】


の2つの働きのがうまいこと機能ができていないことが考えられます。

トリムの動きが少ないと感じる時も同様の調整が必要になります。

リアディレイラーよりもフロントディレイラーのほうがリミット調整と張りの調整の関係性が強いです。


調整をしっかりとしたい場合は調整の方法を覚えるよりも、フロントディレイラーの仕組みや動き働きをしっかりと理解してしまえば、調整がうまく行きやすいです。


そして感のいい方はお気づきかと思いますが、これトリムだけではなく、インナー↔アウターの変速も同様の事が考えられます。
トリムは極少量のケーブルの引っ張りor解除、変速はというとトリムよりも大きな幅でケーブルを引っ張るor 解除することです。

インナーに落ちない→ケーブルを緩める→ケーブルがたるみすぎる→ロー側調整ボルトの調整

アウターに上がらない→ケーブルを張る→それでも上がらない→トップ側調整ボルトの調整

これだけではありませんが、こんなことが考えられます。


ちなみにリアディレイラーと同じでリミット調整を限界まで広く取るとどうなるかというと、、、

ケーブルのテンション調整がバッチリであれば、変速自体はケーブル依存なのでトリムで動かないという状態は起きにくいです。(と言うか原理的には起こらないはずです。)

しかしチェーン落ちが激増するはずです。

インナー→アウターへの変速は一時的に固定ポイント以上に動いて少し戻るように固定されます。
また一番アウター側からもっと外側への操作でほんのすこしだけ動けます。


しっかりと調整が必要ということです。


とだらだらと長くはなってしまいましたが、実は公式マニュアルがよく出来ています。
困ったらマニュアル通りにセッティングをするとたいていうまく行きます。
少々わかりづらいこともありますが、わからない時はしっかりとマニュアルを確認するということも大切だと思います。


今回のお話しはセッティングが目的であり、大前提としてケーブルの動きが異常に悪いとか、ディレイラーがゴキゴキ動くほど錆び付いているという状態は解消してから、ということでお願い致します。

ということでフロントディレイラー、トリムが動かない?そんなときの解消方法のご紹介でした。


今回ご紹介したものはこちら!

アルテグレードのフロントディレイラーです。
調整を追い込めばリア並みのスピードでの変速も!


105グレードのフロントディレイラーです。
ワタクシはティアグラ4600(10速)で使用しておりました。
メーカーで互換性は無しとはなっておりますが、使用しておりました。
何がいいかというと、、、
やはり引き、リリースともに軽さを実感することができます。

調整は少々追い込む必要がありますが、交換しても損はないと思うパーツの一個です。

※フロントディレイラーには3種類
・バンドタイプ31.8
・バンドタイプ34.9
・直付
があります。
ご注文の際はお間違えのないように注意して下さいm(_ _)m



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フロント・リアディレイラーの変速の基本

フロント・リアディレイラーの調整とか結構なボリュームの記事を作っているわけですが、、、ナンデまた?という方もいらっしゃるかもしれません。

(`Д´)/シツケーヨ

っということで本日はリアディレラー・フロントディレイラーの基本構造を理解する。というところです。

これが理解できれば調整が楽になること間違いなしっ!、、、デス! タブン、、、

▶リアディレイラー

 
▶フロントディレイラー


これを見ていただければわかるかと思いますが、ディレイラーの動きは基本的にリアもフロントもあくまでもまっすぐ行ったり来たりするだけです。

リアはチェーンテンションを調整するための機構がついていますのでチョット複雑っぽく見えますが、そこは今回はあまり深く考えないほうがいいでしょう。

これがついていないと歯数を小さくしていくとどんどんチェーンがたるんでしまいます。逆に歯数が大きくなればなるほどチェーンがパンパンに、、、

すこしお話はそれましたがお話しを戻します。

※11速は枚数が多いので少々簡略7枚に変更です。
image2993
ディレイラーは前後ともにですが、チェーンをギアから【脱線】させるものです。

チェーンをギアから脱線させることで【変速】をするものです。

これがいわゆる【変速の仕組み】です。


ここまででフロント・リアディレイラーと言うのは行ったり来たりしながらチェーンを脱線させるもの、ということがおわかりいただけましたでしょうか。



次に重要なのは【振れ幅】です。
rect5239
これはフロント・リアディレイラーともにトップ&ローアジャストスクリューとか、アジャストボルトとか調整ボルトとか言うもので調整します。
★前後ともにディレイラーで調整します★

【どこからどこまで動いていいですよ】という限界値の設定です。
image5260
※参考画像

ディレイラーは基本的にギアから脱線させるものですので、この限界値の設定(リミット制御)がうまく言っていないとギアを飛び越えて変速、、、(と言うかチェーン落ち)を引き起こしてしまうことになります。

ですのでこの稼働幅の限界値の設定はとても大切ということです。


で次は【レバーの働き】についてです。
rect5838

※フロントトリムの動きはレバーの種類によって差があります。
 11速はアウター→インナー時にトリム位置で止まる等。

緑の枠内のレバー操作で動く幅を【インデックス】と勝手に名づけます(笑

【インデックス】はレバーによって完璧に制御されており、現在のケーブル引きのシマノ デュアルコントロールレバーでは変更が不可能です。


要はレバー 一回の操作でどのぐらいの幅で動くかは変速の段数によって違いますが、コントロールレバーによって決められているということです。


ここまでのお話しをまとめます。

【リミット制御】と呼ばれるトップロー調整ボルトの働きはフロント・リアディレイラーが実際に物理的に動くことができる範囲を決めるものです。

このトップロー調整以上には壊れでもしないかぎり動くことは基本的にできません。

ケーブルで引っ張っても解除しても、手で直接動かしたとしても設定以上は動かないようになっています。


そしてコントロールレバーも同様にあらかじめ決められた引き・解除幅(1回の操作でどのぐらい動くのか)でしか動くことはできません。



ケーブルの張り調整について
rect6199
上で書いたようにレバー操作でのケーブルの巻き上げ量は決められています。

ケーブルが張っていない時はリアもフロントディレイラーも同じく【バネの力】で全解除位置【スタート位置】に戻るようにできています。
もちろん不意な事故やトラブルでケーブルが外れた・切れた場合もこの位置に戻ります。

この構造が理解できれば、ケーブル交換の時などに
【ケーブルを張って操作をしてもディレイラーが動きません。レバーが軽く動くだけです】
というのがなぜ起こるかわかるはずです。

単純にケーブルの張りが足りないだけですね。


また【初期伸び】が出てくるとどうなるのかというと、、、
ケーブルが伸びてくるわけですから、当然ケーブルの張りがゆるくなる状態になります。

【ゆるくなる=張りが足りない】なので大レバーを操作してもレスポンスが悪かったり、うまく歯数の大きいギアに移動しないなどの現象、また音鳴の原因となります。


ケーブルアジャスターでの調整はこの予め前後ディレイラー側で決められた【振り幅の限界値】のなかで、コントロールレバー側で制御される巻取り・解除幅をずらしていくことが調整となります。
image6248

※リアはディレイラーにケーブルアジャスターがついておりますが、フロントはもともとついていません。
 フレーム下にアジャスターのついていない車種(主にケーブルがフレーム内を通る車種)は必ずハンドルバー側にアジャスターを噛ませて下さい。これがないと微調整ができません。

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消してトップロー調整ボルトで決めた幅(リミット幅)以上は動くことはできません。

ですので、張りが緩ければ何回かレバーを操作しないとシフトダウンができません。
逆に張りすぎていれば歯数の少ないギアに入らないなどの現象がおきます。


この予め決められたインデックスを適切な位置に合わせるということがケーブルアジャスターでの引き・張り調整ということです。


この構造が理解できていれば前後ともに変速の調整で迷うことは少なくなると思います。

これでもしっかりと変速調整ができない場合、、、機材が原因の場合があります。

代表的な機材不良は【ディレイラーハンガーの曲がり】があります。

スプロケはホイールと平行であり、リアディレイラーのガイドプーリーも平行に動かなければいけないのですが、リアディレイラーの取り付け位置が曲がってしまうため平行に動かずに不具合が出る場合があります。


その他も色々な原因があります。

特に段数は増えれば増えるほど変速の調整がシビアになります。

RD6800で1ノッチが1/4回転なんですが、この1/4回転で異音や音鳴が解消されることが良くあります。


フロントディレイラーもリアディレイラーもケーブルアジャスターはあくまでも【微調整】をするものです。

ケーブルアジャスターの限界に行くほどグリングリン回すものではありません。

そんだけ回さないといけないということはもともとディレイラーにケーブルを固定する時点で張りが足りないということです。


ケーブルアジャスターが固くて動かない場合は、、、
上の画像の全解除の位置(フロントインナー・リアトップ)の位置で回してみてください。

ケーブルがパンパンに張っている(フロントアウター・リアロー側)で回そうとしてもケーブルが張っているの固くて当然です。
そんなときは構造を理解してケーブルの張りがきつくないところで回してあげれば回せるでしょう。

待ちがっても固いからといってペンチで無理やり回したりはしないで下さい。ネジ切りの限界を超えて回せば多分壊れます。


ワタクシ自身も全く右も左もわからなかった頃はケーブルの固定力も適当にやっていたもんですから悪循環にハマリましたね。

1.ケーブルの張りがどの程度なのかわからない
2.とりあえず固定と解除を繰り返す
3.ケーブルがほどけてきて、切れてくる 

w( ̄Д ̄;)w

アワ・゚・(ノД`;)・゚・アワ

まぁこうなっていたわけです。


そもそもケーブルの固定は変速調整の段階では【ずれなきゃいい】わけですからそんなんにケーブルがちぎれるほど強く固定しなくてもいいんです。

しっかりと張れて次調整後に増し締めを規定トルクですればいいわけですね。
しかしシマノの規定トルクで締めると二度と再利用したくないほど潰れるんですが、、、固定を外したら変えろってことですか?


と変速ネタ繰り返しになりますが、色々な説明方法でひとりでも多くの方にご理解いただければ幸いです。

もっともっと突っ込んだところまで色々ありますし、トラブル対処も、、、そこはショップの腕の見せどころですね。良いショップはいいノウハウを持っています。

ということで変速の基本のお話しでした。



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