リアディレイラー調整 (初級4)ケーブルアジャスターの調整編
 
「おいっ!てんちょー話題がそれてんじゃねーか!」
というご意見がありそうなのでリアディレイラーに戻りましょう。

では今回はケーブルアジャストボルトの調整方法のご説明を

最初に答えを書いておきます。
ここでのコツはケーブルの張り具合
アジャストボルトはあくまでも微調整
まずどのぐらいの張り具合で
ケーブルをディレイラーに固定するか これがミソです。

各用語の解説です。
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それを踏まえて 

前回のお話から
Case1 新車時~暫くしての変速不良:ワイヤーが伸びただけ

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ワイヤーが伸びた状態です。ケーブルの張りが軽くゆるまってしまっている状態です。
この状態だとギアチェンジはできるがシフトダウンがだるい状態です。
またしっかりと各ギアの所定の位置まで上がり切らないためどこかで音鳴が発生するでしょう。

こんな時はまさにケーブルアジャストボルトを ケーブルアジャストボルトをゆるめてあげます。
(ケーブルを張るためにはケーブルアジャストボルトを「ゆるめる」です。) 

ではCase2 ワイヤー交換時大きなズレ 

まずは状態を図で見てみましょう
 path5517-2
点線はトップorローアジャストボルトで調整することは前回までのお話で理解いただけたでしょうか。
点線を超えての移動はすべて無効’(何も起きない)と考えましょう。

この時の状態の解説です。
交換後はほぼ左側の状態でしょう。
左側のトップの状態からレバー操作(シフトダウン)を一回してもカチッと言うだけ、
3回目の操作でよっこらしょとギアが下がる状態です。


ではどうするか、ケーブルを張って上げれば良いので
ケーブルアジャストボルトをゆるめます。
 
っとここまでは普通です。
ここで「ゆるめる、ゆるめる、ゆるめる、あれっ?ゆるんでないぞ?なんだこれは」
このパターンありえますね。
ネジなのでゆるめすぎたら取れちゃいます。このパターンです。

あくまでもケーブルアジャストボルトは微調整なので、
リアディレイラーにケーブルを固定するときにしっかり引っ張って固定する
。わけです。
そうするとアジャストボルトはそんなにグリグリ回さなくてもいいってことですね。

それとケーブル交換時はアジャストボルトをほぼ締め込んだ状態であれば
固定後、ゆるめていく幅も稼げるでしょう。 

じゃあどのぐらいの力で引っ張って固定するかというと、、、経験です!
これでは根も葉もないので、
11速はケーブルを工具で掴んでガッツリ引っ張るぐらい
11速>10速>9速 こんなイメージでしょうか。


11速はケーブルテンションかなり高めなので結構ガッツリ引っ張ります。
場合によっては車体動いちゃうぐらい引っ張って止めます。(車体にもよります)

するとCase1の図の左側のような状態からスタートできれば
後は軽くクルクルゆるめるだけですからね、 

ここまで行ったら次は細かい調整です。
1段づつシフトチェンジをしながら微調整をします。
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1段ずつシフトダウンしていき「だるさ」があるなら「ケーブルを張る」=「アジャスターをゆるめる」
1段づつシフトアップをして「だるさ」があるなら「ケーブルをゆるめる」=「アジャスターを締める」

これを繰り返していきスパスパ変わるようにします。

ギアが増えれば増えるほど細かい調整が必要になります。
11速は相当細かく調整が必要になります。

これが基本調整方法です。

これができなくて自転車屋さんに持ち込むと他に不具合がなければ自転車屋さんは
サクッと直してくれるでしょう!そこはプロですからね。
びっくりするぐらいすぐ直る時もあります。
じゃぁどうしてとなりますが、ケーブルの張り具合が経験からわかるんですね。
「こんだけ張りゃいいだろっ」ってわけです。

これで治らない場合、Case3については先おくりします
これ以上の調整は初級編ではありません。
我慢せずに自転車屋に持ち込む事も考えましょう。

次回は理解を深めるために、更新予定です。

TOPsumaho9

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