リアディレイラー調整 (初級まとめ) 簡単変速調整

大幅に更新致しました。

ディレイラーの調整方法は結構色々なやり方があります。
今回は基本に忠実にほんの一例のご紹介です。

これ以外でもイレギュラーな方法は色々ありますが、基本を忠実に!、というところから

まずは「これを見ればとりあえず全段問題なく変速できる」 を目指して書いていきます。


なぉ今回はより実践に近づけるために
・チェーンがついている
・ケーブルの張り直し

こちらに考慮した方法で行こうと思います。




早速作業に入ります。
後輪は浮いていたほうがいいのでディスプレイスタンド等を使わないととてもめんどくさいです。。

ですのでリアを浮かせた状態でのスタートです。

先日もご質問頂きましたが、ケーブルは繰り返し過加圧を繰り返すことによって撚り解けてきて、解けたところから切れてきてしまう場合があります。
(適正トルクで締めていても繰り返し締め直しをすることで徐々に解けてきて切れる場合があります。)

そんなときはあせらずにアワワワヾ(;゚⊿゚) とならずに「ケーブルは消耗品!」と割り切って予備を用意しておくと心にゆとりができると思います。
※整備は心のゆとりが無いと上手くいかないことがありますヨ。

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※適正トルクの6Nmで締め付けたものです。
一回の締め付けでケーブルが潰れて、2回めの締め付けで2本の切れが見られました。

適正トルクで締めても繰り返すことで切れる場合があるということです。

調整の段階では【ずれなければいい】ので本締めはせずに仮止め、完全に調整終了後に適正トルクで締め付ける。これをやってみるとケーブルが無駄にならないと思います。
作業終了後の本締め、増し締めは忘れないようにしましょう。

切れてしまうとともちろん変速はできなくなりますので、解けが確認できた場合はケーブルを新品に交換するほうが無難かと思います。



フロントはアウターに入れます。
調整は最初の頃から書いているように起点はリアトップ(一番外側)です。

もしリアトップに入らない場合は原因を探ります。

①とても初歩的なことですが意外と多いのが、レバー操作のミスです。
ワタクシも時々やってしまうことも、、、(笑

リアが1番外側にいくように確実に操作をしておきます。


②ケーブルの張りが強すぎる
→アジャスターでケーブルの張りはしっかりと緩めらているか?

紛らわしいので思い切ってケーブルを外してしまえばわかりやすいです。

→ケーブルの固定を外してもトップに落ちないか?

ケーブルを外しても落ちない場合はトップ側の調整ボルトをいじります。
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詳細はこちらで↓↓↓
リアディレイラー調整 中級編 トップ・ローアジャストボルト 動画更新

ケーブルがこのトップ側アジャストボルトの動きを邪魔します。
ということは外してあればこのボルトをいじればきちんと動くはずです。


アジャストボルトで調整してもトップに落ちない場合はディレイラーの取り付け平行を疑います。
通常アジャストボルトは結構な幅動きますのでよほどひん曲がっていないければ結構なんとかなる場合もあります。

リア変速がきまらない3大要因
こちらの【3ディレイラーハンガー曲がり】をご参照下さい。



ここまででトップ側の調整ができたと思います。

トップ側の調整が完了したら次はケーブルを実際に固定します。

11速は結構なテンションで引っ張らないといけないので、下記の動画を参照してビシっと張ってみて下さい。



1. ケーブルを固定後レバーをトップから1段階操作(シフトダウン)※クランクは回しません。
2. クランクを正回転に回しながらギアが変わるまでケーブルアジャストボルトを締めこんでいく


以上です。
実はケーブルの固定の時点でしっかりと引っ張って張れていればそこまで引っ張る必要がありません。

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上の画像、ケーブルアジャストボルトの可動域です。
左上のような状態のようにこんなに出っ張ってきてしまってしまっているようではケーブルをリアディレイラーに固定する段階で張りが弱いということです。(画像左上は限界まで伸ばした状態です。)
一度ケーブルアジャストボルトを締めこんで、リアディレイラーの固定部を外す。
再度今よりも強めにケーブルを張ってリアディレイラーに固定をする必要があります。

ケーブルを動画の方法を使って張るのであればかなり強く張るができますので、ケーブルを固定する前にアジャスターをイメージでは真ん中~限界締め込みの中間ぐらいにしておくといいと思います。

強く張り過ぎだったら少しだけ緩められる余裕がある位置にアジャスターを動かしてから固定をするということです。

ちなみに調整終了後にアジャスターの可動域限界近くで終わらせるようではダメダメです。
初期伸びが出たときは確実にアジャスターで更に張って上げないと駄目なので限界で調整を終えてしまうと後から面倒くさいです。(またケーブルを張り直しが必要になってしまいますので、後の事を考えた整備が大切ですね。)

アジャスターをどのくらいの位置に、どのくらい残しておくか、ここも整備の腕の見せ所です。


ちなみにこんな確認方法も有ります。
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ケーブルを引っ張ればシフトダウンは可能です。レバーがトップの状態からケーブルを強制的に引っ張ってあげて、2段目に上がるまでの張り具合です。※必ずクランクを回しながら行って下さい
ケーブルを引っ張ってあげると、音鳴がだんだん大きくなっていきカチャッと変わるポイントがあるはずです。ない場合はもともとケーブルを張り過ぎです。
あんまり力をかけると壊れる場合もあるので壊さないようにして下さい。

あくまでも目安ですが、これよりももっともっとケーブルを引っ張らないとシフトダウンしないようであればケーブルのはりが弱すぎるということです。

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上の調整後アジャストボルトの調整はこのぐらいにしておくと何かあったときに、ある程度張ったり緩めたり結構いじれます。

そもそもアジャスターというのはグリングリン回すものではなくてあくまでも微調整のためについているものです。
微調整で済むようにするためにはケーブルを固定する段階で適正な張りで固定するということが大切です。



トップ側のアジャストボルトの調整+ケーブルの張りがおわれば取り合えずロー側まで変速ができるようになっていると思います。

ということでこの段階でやっとこさフロントをインナーに落とします。

いわゆるインナー&ローの状態にします。

できない場合はロー側のアジャストボルトの調整が内側によっている場合があります。
こちらで詳細をご確認下さい↓↓↓
リアディレイラー調整 中級編 トップ・ローアジャストボルト 動画更新

この状態ではロー側のアジャストボルトをいじっても全く動かない場合が多いでしょう。

そして(´・∀・` )ア???・・・こうなるわけですね。

グリグリグリ・・・(;・∀・)っ/凵 ドンドンマワシテヤルゼ・・・
↑これは駄目です(笑

となった場合は上のリンクを再度ご参照下さい。


ということでロー側の調整はリア側のレバーを1番ロー側に操作をしてその上でクランクを回しながらディレイラーを指で押してあげます。

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※指を挟まないようにしてください。

ココで指でケーブル以上の力をかけても絶対に内側(ホイール側)にチェーンが落ちないようにします。
チェーン落ちは重大な事故につながることがあります。

調整は左手でディレイラーを押してあげる、右手でロー側のアジャストボルトを回す。こうすると殆どの場合は動きを感じることができると思います。

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※どちらの押し方にしてもしっかりと押す方と反対方向を保持しておかないと安全に動かすことができませんのでわかりにくい場合は動画をご参照下さい。

コツはしっかりと内側にディレイラーの動きを予想して力をかけておくということです。

しっかりと力をかけておけばロー側のアジャストボルトをチョット回すだけでプーリー部が画像の方向から見て左右に振れるのがわかると思います。

ここで1番ロー側のスプロケとプーリーがすべて一直線になるように調整をします。


調整し終えた後はディレイラーを動かしてあげながら、絶対にどんな動きをしても(ケーブルよりもディレイラーを直接押したほうが激しい動きができます)それでも絶対にチェーンが落ちないことを確認します。

この段階でチェーンが落ちる事があればトップローアジャストボルトの調整が不十分だったと考えられます。

こちらをご確認いただき再度調整をします。
リアディレイラー調整 中級編 トップ・ローアジャストボルト 動画更新




指で押そうが、激しく動かそうが絶対にチェーンが落ちなければ後は微調整です。

1段ずつ変速をしながらケーブルアジャストボルトを回していきます。
この段階まで来たらグリングリン回す必要はありません。
1回転、半回転、1/4回転と回して微調整をします。


ポイント シフトアップがだるい場合 → しめこむ
      シフトダウンがだるい場合 → ゆるめる

シマノの公式の方法だと、ロー側2番めに入れてシフトダウンのレバー操作をカチッとなる寸前で音鳴りがして、変速が起こらない程度の張り、そんなことが書いてありますね。

※最終的には実際に乗りながら1/4回転(1ノッチ)づつ調整を繰り返します。



これで調整ができない場合は・・・
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ということです。


ハンガー曲がりは変速の異常につながりやすいです。
5mmぐらいは平行がずれていても変速に問題がない場合もあります。

また結構多いのが、11速の小さな音鳴りが消えないということです。

11速は各所のクリアランスが少なく10速や9速よりも繊細な作業が求められます。

ケーブルの潤滑、取り回し、スモーパーツの使い方、組み方、この辺りを少し変えるだけで結構変わったりもします。
長年悩み続けていた小さな音鳴りが、ピタッと消える、、、ほんのちょっとしたことで変わる場合が結構ありますヨ。

ということでリアディレイラーの変速調整、何が何でも変速させたい!そんなときに少しはお役に立てるかもしれない、変速調整方法の更新をしたよっていうお話しでした。


どちらかは持っていたないとメンテナンスが大変だと思います。


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