シマノ ケーブルの種類(インナーケーブル~シフト・ブレーキ~)

シマノ純正ケーブルにはいろいろな種類があります。
主にロードバイクで使うインナーケーブルには2種類【シフト用】【ブレーキ用】があります。

まずはこの2種類は何が違うのかというと
【太さ】と【タイコ】です。
【太さ】これはブレーキ用がΦ1.6mm、シフト用がΦ1.2mmです。
【タイコ】は画像です。
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※MTBブレーキ用のタイコはまた別の形がありますので間違えないようにして下さい。
2016カタログではロード・MTB用統一の規格が出始めました。
と言うか今までナンデ別だったのか、、、

今回はシマノ純正ケーブルの話なのでケーブル径は1.2mmと1.6mmですが、社外品ケーブルですと1.1mmや1.5mmのものも有ります。

通常ケーブルは2m~で売っています。主にフロント用のものは長すぎてしまいますが、長く切ってもタイコがないので切り端は捨ててしまうことになります。が、他にも使い方があるので、とっておいても何かに使えるでしょう。ハンドルの水平取り付け確認とか、ワイヤー内蔵フレームの交換の時など、

シフトケーブルの種類は下記の表です。
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シフトケーブルに関してはロードもMTBも共通です。

まず材質、【スティール】と【SUS】(ステンレス)の違いからです。
【スチール】 長所「安い」「加工しやすい」
        短所「重い」「錆びる」
【SUS】    長所「錆びにくい」
        短所「重い」「高い」「加工しにくい」
スティールは【錆びる】のですね。
雨にさらされることも多い自転車ではあまりおすすめの素材とはいえないですね。
価格の違いも微々たるものですので、ココは【スティール】は選択肢に入れない方が良さそうです。
錆はその材質そのものを錆びさせて腐食していくだけではなく、周りのものにも影響を与えます。
アウターケーブル内でサビが発生すれば【潤滑】に大きく問題がでてきますし、レバー内でのサビはレバー内部のサビにくい【SUSの部品】にも錆を移すことが有ります。

次は【コーティング】についてです。
【コーティング】とは
ケーブルの【滑り】を良くするために表面に施した加工です
自転車のケーブルは【アウターケーブル内】を動いているためアウターケーブルとインナーケーブルの摩擦が生まれます。摩擦によって引きの重さに直接関わるだけではなく、シフトチェンジの正確さや変速速度にまで影響があります。
当然アウターケーブル内に潤滑用の【グリース】を入れるわけですが、インナーケーブル側の処理として、グリースとの相性も踏まえた処理により、潤滑をより滑らかにするというものです。
下は効率をグラフにしたものです。
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まぁこれを見れば確かにコーティングインナーはなんだか効率がいいんだな、とご理解いただけますでしょうか?、、、私にはよくわかりません。効率?もう少しわかりやすく表してくれるといいと思います。
これでは、「確かに効率はいいんだな」ということ以外はわからないでしょう。
例えば【同じ機材に付けた時のこのケーブルは@kgの力で引けますよ】なんてどうでしょう?

また比較が【他社製品】って、、、そこはコーティング無しの【自社製品】じゃないですか?
【コーティング無し】の自社製品はどのぐらいなんでしょうか?
といういち消費者としての疑問・要望を持ちながら次に進みましょう。


話を戻しまして、【コーティング】のお話です。
【SIL-TEC】(旧PTFE)いつの間にか名前が変わってました。
グレードで言うと105グレードの商品でしょう。
普通のSUSケーブルにちょっとコーティングしましたよ、というもの。見た目はほとんどわからないです。触るとたしかになめらかな感じがします。
このコーティングは剥がれても汚くはならないのがいいですね。
ではこのコーテイングにすると劇的に変わるかというとそこまで差はわかりません。確かに軽い気はするけど、、、軽いなぁと言った具合です。

2016年追記
【SIL-TEC】に代わる【オプティスリック】なる新コーティングシフトケーブルがでました。

【ポリマーコート】これが新しい技術ですね。
ケーブルにポリマーコートを巻き付けてある加工です。結構がっつり「ポリマー」が巻いてあります。
螺旋状に巻きつけてあるわけではなく、輪っか状のものを連ねて加工してあるので、例えコーティングが剥がれても【剥がれ】が広がることはなく、剥がれた部分のみで完結するというもの、なんですが、このコーティングなんか汚いんです。
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画像のように【毛羽立ち】がするんです。要は「この毛羽立ちは広がって行きませんよ」ていうのがシマノさんのポリマーコートの特徴だそうですが、なにせ見栄えが悪すぎます。
ちなみに【ケバケバ】しても性能に変化はありません、というのがシマノの回答です。ホントカナ、、、
主に剥がれはカーブのきついところででます。【Sti出口】【BB下】【リアアウターの出口】が多いです。

ではこれに交換すると、と言うと、【確かに軽い】です。
【毛羽立ち】ますが軽いは軽いです。間違いないです。
ケーブルがSti内に内蔵になりカーブがかなりきつく引きが重くなりがちな最近のモデルでは効き目があります。

では表の上2種類の差はというとグレードの違いです。
【DURA-ACE】と【ULTEGRA】です。
DURAのほうがコート数(巻き数)が多いということです。細かく付いているのかな。
耐久性は当然コート数の多いほうがいいでしょう。
これが約500円の価格差ですね。余裕があれば当然DURAの方をおすすめします。

※2016年アルテグレードのシフトケーブルはカタログから消えました。。。
コーティングケーブルはポリマーコーティング・オプティスリックコーティングの2種類です。

ココで注意ですが、この【ポリマーコーティングケーブル】は滑りが良すぎるため使用できるモデルが、決まっています。DURAなら9000系、ULTEGRAなら6800系です。それ以外のモデルは固定部の構造が違い操作中に滑ってしまうことが有りますので、ご注意下さい。
裏ワザ的に固定部のコーティングをヤスリで剥がす方法もあるとは言いますが、自己責任の元くれぐれもご注意下さい。最悪出先からリアトップのみで帰ることを余儀なくされてしまうこともあるかもしれません。

続いてブレーキですが、ブレーキはロード用とMTB用が【タイコ】の形が違いますのでご注意下さい。
下記の表はロード用です。
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スティールがないですね。
さすがに命を預けるブレーキケーブルだと【錆】の影響が大きい【スティール製】は危ないですからね。
セット販売のみスティールがカタログに存在しています。
それ以外はほぼシフトと変わらないですね。
【コーティングなし】【SIL-TEC】【ポリマー】と3種類です。

ブレーキに関しては効果はてきめんです。
シフトほどきついカーブを描くわけではなく、ブレーキキャリパーにも極力カーブがきつくならないように侵入ができますので、毛羽立ちもシフトより起きにくいです。
ブレーキに関してはポリマーコーティングが圧倒的にお勧めです。
摩擦による抵抗が少なくできるとブレーキのタッチも敏感に感じ取ることができます。
微調整も当然ききやすくなりますし、長いダウンヒルの時の手の負担の軽減にもつながります。

※ブレーキについては整備不良は直接命にかかわることも有ります。くれぐれもご注意下さい。

後はアウターケーブルですが、これの処理に関しましては別の記事にかきます。

ということで今回はSHIMANO製インナーケーブルについての記事でした。

※完成車についているケーブルはコストのため、デザインのために社外品が組み込まれていることが有ります。この場合は純正品に戻すことでフィーリングを良くすることができます。完成車の状態でなんか不満がある場合は一度確認してみるといいかもしれません。


なんにせよ、ケーブルは【消耗品】です。

最近のシフトケーブルの取り回しはいわゆる触覚と言われない【ハンドルバーに沿わせるタイプ】は特にですが、コントロールレバーの出口付近がとくに厳しい角度で取り回されています。
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※触覚と呼ばれる、ハンドルバーにそわせないタイプです。
この方式だとケーブルの曲がりがとてもきつくなることが起こりにくいです。

ハンドルにそわせるタイプのシフトケーブルは常にそわせないタイプに比べて寿命が短くなる傾向にあるということです。(シマノマニュアルにもコントロールレバー内でケーブルが切れてしまった時の対処法などの記載があります。)

ケーブルはブレーキもシフトもきれてから交換するのではなくて定期的に交換することをお勧めいたします。



2016年追記をいたしましたがごちゃごちゃしてしまいそうなので、2016年シマノケーブルの種類に続きます。

続きはコチラから↓

シマノ ケーブルの種類・続(新型ティアグラオプティスリック) 

続編更新です。

シマノ新 シフトケーブル オプティスリックはいかに!前後シフトケーブル交換手順

オプティスリックとポリマーコーティングケーブル シマノ新シフトケーブル
 


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