フロントディレイラー調整 フロント変速【進化】

フロント変速 第2章 【進化】です。
ではいきましょう

写真が4600系TiagraのFD4600と 5800系105のFD5800です。
どこが違うでしょうか?
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すでにTiagra4700のお話を読まれた方はお分かりでしょう。

SHIMANOは11速化により大幅に設計を見なおしています。
【デュラ9000系】【アルテ6800系】【105の5800系】です。
そこで今回のFDの進化のお話です。

主な進化が下記の3点です。
▶ ロングプルアーム
▶ スキッドプレート
▶ コンバーター

▶ロングプルアーム

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画像緑色の部分です。
ケーブルを固定して引っ張る部分です。
動きを見てみましょう
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赤丸がケーブルの固定ポイント、黄丸が軸になっています。
ケーブルを引くと赤丸の固定ポイントが下がることによって、変速プレートが
外側に出てチェーンをアウターギア側へに押し上げます。


つまりフロントディレイラーの注油ポイントはもうわかったと思います
黄丸の軸になっている可動部ですね。

黄丸を軸にして動くので当然固定ポイントまでの距離が長いほうが、
力が付くなくて動くということです。
(テコ比)
これにより引きの軽さに貢献しているということですね。

▶スキッドプレート
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変速プレート内側の内側についている黒い樹脂製(?)のような物です。
Tiagraの方にはついていません。
これが今までチェーンをインナーから押し上げる際に金属部分で行っていたものを
樹脂製(?)のチェーンよりも柔らかい素材で行えると言うものです。
これによりよりなめらかなフィーリングになります。

また走行中もリア変速11速化に伴いリア側でのチェーンの移動幅が増えています。
これに伴いインナーロー付近での変速プレートとチェーンの干渉をやわらげます。

なおこのパーツはすり減ったとしても交換がききます。
(だからといってこすっりまくっていいわけではありません。)

▶ コンバーター
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左が5800で右が4600です。
フロントディレイラーもケーブルルーティングが変更になっているんですね
4600は内側周り、11速化モデルは外側周りです。
BB下を通り上がってくる際の角度によってコンバーターを切り替えて適切に
固定する必要があります。


これらの複合要素によりあのここちの良いフロント変速ができるように進化したのが
11速のモデルということですね。

6800のフロント変速は本当にすごいです。リアディレイラーのように変速しますから。
当然フロントディレイラーだけのおかげでなくコントロールレバーの恩恵も有ります。
しかし構造だけ考えて見ればプルアームの短いモデルから長いものに変えるだけでも
(例えば4600から5800や6800)テコ比が変わりますから引きは当然軽くなり、
スキッドプレートのお陰で【インナー→アウターへのチェンジ】は「ガチッ」
と当たるのではなく「グリッ」に変わるでしょう。


★10速のモデルに11速のFDを使えるのか?
「調整をすれば使えます」少なくとも4600Stiで5800のFDは引けます。
若干調整は10速よりもシビアにはなりますのでそこは頑張るしかないです。
しかしこれはSHIMANOでは非公認なのであくまでも自己判断でお願いします。

ということで最後にちょっとだけ商売を。
あの進化した軽い引きをいかがでしょうか?
※在庫は直付のみとなります。

SHIMANO ULTEGRA FD-6800 フロントディレイラー 3810円(税込み)


ということでFDの【進化】ということでした。

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