フロントディレイラー調整 フロント変速のしくみ その2
気分一新バナーも新しくして行きましょう。
最近商売っ気を出しすぎてしまい間が開きすぎてしまいましたが、
こういう記事は趣味みたいなものなので楽しいですね。
ということでフロントディレイラー調整 これを見ればフロントディレイラーの動き
がよ~くわかるようになるはずです。
では早速
フロントディレイラーの調整に行く前に仕組みを詳しく見てみましょう。
フロントディレイラーは
▶ 4つのリンク部で動いている
▶ 調整ボルトはリアと同じくインナー側とアウター側の2個のみ(リミット制御)
▶ ワイヤーの引き量で調整をする
▶ 取り付け位置によりフィーリングが変わる
この4点が非常に重要です。
リアディレイラーのお話でもありましたリミット制御から
フロントディレイラーは裏側に付いている強力なバネの力により
インナー側へ常に押し付けられている状態です。

バネが強すぎます、、、
しかしディレイラーの構造として前回も記事にしたように
【無理やりチェーンを脱落させる】事により変速を行っています。
ですのでこの力強さがないと引っかかるだけで変速ができないのでしょう。
これをケーブルで引っ張ることによりプレートを無理やり外側に持って行って
ギアをアウター側へと押し付けて変速ポイントの働きで変速を行っています。
上の写真はもちろんケーブルを取り付けていないので、
状態は【解除】ポジションは【インナー】に入っている状態です。
ではアジャストボルトの働きはいかなもんでしょう。

下の画像の位置に2本のボルトがあります。
リアと同じようにロー側トップ側の2種類しかありません。
ケーブルで引っ張ることなくバネの力で戻りきっているので位置は【ロー側】
(インナー)に入った状態です。
ですので当然この位置で関係があるのは左側【ロー側】の調整ボルトです。
下の画像のようにボルトでこれ以上インナー側に入り込むことを防いでいます。
これが【ロー側】のアジャストボルトのお仕事です。
これを動かしてロー側(内側)に行き過ぎないようにするのがロー調整ボルトの仕事です。
では逆にトップボルトはどうでしょう。
トップに入ると画像とは黄色の部分が逆に右肩が上がってきます。

画像はロングプルアーム化となったFD5800です。
ですので右肩が上がると変速プレートは外側に動きます。
トップ側のボルトを締め込むことにより、アウター側(外側)に行き過ぎないように
制御する、これがアウター側のリミット制御です。
複雑なようですが、以外に単純な動きです。
リアと同じく、引きしろはすべてSTI(コントロールレバー)内で行っています。
そうするとフロント変速調整の順番は自ずと見えてくるでしょう。
①フロントディレイラーの仮付
②ロー側のリミット制御
③ケーブルの仮張り
④トップ側のリミット制御
⑤ケーブルの張りの調整
⑥フロントディラレイラーの本付
???
⑥が謎の方がいるかもしれません。
しかしこれが結構重要です。
構造を見てみましょう。

黒線はケーブル、緑の矢印はケーブルの動き、赤線は変速プレートの動きです。
黄色丸はリンク部です。
ケーブルの固定部分からの力をリンク部を介してプレート部に伝える構造です。
これがロングプルアームになると軽い力でプレートに力を伝えることができます。
どのぐらい違うかというと取り外して動かしてみるとよくわかります。
旧型写真の4600系は本当にかったいです。めちゃくちゃ固いです。
しかしロング系に変更された5800はスムーズに動きます。
これは触ってみればだれでもすぐに分かります。
これがバネの力を適正にしてロングにすることによって操作をおどろくほど
軽くすることができる、というのが前回のお話でした。
では支点のような役割をするリンク部を替えずに作用点である変速プレートを
軽く動かすことはできるのでしょうか。
それが、【本体の取り付け位置】の調整を行う目的です。
公式ディ-ラーマニュアルには
チェーンガイド外プレートと最大ギアの隙間が1mm~3mmに調整します。
とあります。

丸の部分です。
しかし1mm~3mmって、結構差がありますね、、、
でこの範囲で動かすことによりどのような変化があるのかということです。
これは【引き】(フィーリング)に関係があります。
そして取り付け時のもう一つのコツ
【チェーンリングとド平行に取り付ける】ということです。
変速プレート外側と、フロントギアをド平行に付けます。
がっちり寸分の狂いもないようにまっすぐ付けます。

見づらくてごめんなさい。
チェーンリングとプレートは変更を出します。
アイデアは色々ありますが、それは実際の調整のところでご紹介します。
しかし11速化に伴い性能の変化は素晴らしいです。
6800も5800も素晴らしい変化を遂げています。
しかし弊害として調整がかなりシビアになりました。
10速では問題なかった幅でも11速では問題ありありな事がよくあります。
なので整備初心者の場合はいきなり11速だと挫折してしまうかもしれません。
またフロント変速はリアよりもシビアな面があります。
フレーム材質等にもよりますが、当然フレームもしなります。
よくしなりよく動くフレームのほうが影響を受け易いですね。
リアと違いボトムブラケットに直接フロントギアが付いているためです。
トルクを掛けた状態でフレームのしなりが加わると音鳴が出る場合があります。
どんな状態でどんな力をかけても音鳴がでないセッティングを
目指していくのがいいと思います。
ここまで理解した上で調整を行います。
これでケーブル交換も少し恐怖心が減ったでしょうか?
何も知らずにケーブルを外してしまってにっちもさっちもいかなくなることがあります。
そんな時にこの記事を思い出していただければと思います。
次回調整の実例です。
しかしフロントディレイラーはリアと違い少々時間がかかります。
それは取付部を買えるときにはすべて調整しなおしになるからです。
趣味の正解なので悩み過ぎるぐらいのほうが楽しいと思ってしまうのは
私だけでしょうか、、、
ということでフロントディレイラー調整、フロント変速のしくみその2でした。
次回実際に調整をしてみましょう!

気分一新バナーも新しくして行きましょう。
最近商売っ気を出しすぎてしまい間が開きすぎてしまいましたが、
こういう記事は趣味みたいなものなので楽しいですね。
ということでフロントディレイラー調整 これを見ればフロントディレイラーの動き
がよ~くわかるようになるはずです。
では早速
フロントディレイラーの調整に行く前に仕組みを詳しく見てみましょう。
フロントディレイラーは
▶ 4つのリンク部で動いている
▶ 調整ボルトはリアと同じくインナー側とアウター側の2個のみ(リミット制御)
▶ ワイヤーの引き量で調整をする
▶ 取り付け位置によりフィーリングが変わる
この4点が非常に重要です。
リアディレイラーのお話でもありましたリミット制御から
フロントディレイラーは裏側に付いている強力なバネの力により
インナー側へ常に押し付けられている状態です。

バネが強すぎます、、、
しかしディレイラーの構造として前回も記事にしたように
【無理やりチェーンを脱落させる】事により変速を行っています。
ですのでこの力強さがないと引っかかるだけで変速ができないのでしょう。
これをケーブルで引っ張ることによりプレートを無理やり外側に持って行って
ギアをアウター側へと押し付けて変速ポイントの働きで変速を行っています。
上の写真はもちろんケーブルを取り付けていないので、
状態は【解除】ポジションは【インナー】に入っている状態です。
ではアジャストボルトの働きはいかなもんでしょう。

下の画像の位置に2本のボルトがあります。
リアと同じようにロー側トップ側の2種類しかありません。
ケーブルで引っ張ることなくバネの力で戻りきっているので位置は【ロー側】
(インナー)に入った状態です。
ですので当然この位置で関係があるのは左側【ロー側】の調整ボルトです。
下の画像のようにボルトでこれ以上インナー側に入り込むことを防いでいます。
これが【ロー側】のアジャストボルトのお仕事です。
これを動かしてロー側(内側)に行き過ぎないようにするのがロー調整ボルトの仕事です。
では逆にトップボルトはどうでしょう。
トップに入ると画像とは黄色の部分が逆に右肩が上がってきます。

画像はロングプルアーム化となったFD5800です。
ですので右肩が上がると変速プレートは外側に動きます。
トップ側のボルトを締め込むことにより、アウター側(外側)に行き過ぎないように
制御する、これがアウター側のリミット制御です。
複雑なようですが、以外に単純な動きです。
リアと同じく、引きしろはすべてSTI(コントロールレバー)内で行っています。
そうするとフロント変速調整の順番は自ずと見えてくるでしょう。
①フロントディレイラーの仮付
②ロー側のリミット制御
③ケーブルの仮張り
④トップ側のリミット制御
⑤ケーブルの張りの調整
⑥フロントディラレイラーの本付
???
⑥が謎の方がいるかもしれません。
しかしこれが結構重要です。
構造を見てみましょう。

黒線はケーブル、緑の矢印はケーブルの動き、赤線は変速プレートの動きです。
黄色丸はリンク部です。
ケーブルの固定部分からの力をリンク部を介してプレート部に伝える構造です。
これがロングプルアームになると軽い力でプレートに力を伝えることができます。
どのぐらい違うかというと取り外して動かしてみるとよくわかります。
旧型写真の4600系は本当にかったいです。めちゃくちゃ固いです。
しかしロング系に変更された5800はスムーズに動きます。
これは触ってみればだれでもすぐに分かります。
これがバネの力を適正にしてロングにすることによって操作をおどろくほど
軽くすることができる、というのが前回のお話でした。
では支点のような役割をするリンク部を替えずに作用点である変速プレートを
軽く動かすことはできるのでしょうか。
それが、【本体の取り付け位置】の調整を行う目的です。
公式ディ-ラーマニュアルには
チェーンガイド外プレートと最大ギアの隙間が1mm~3mmに調整します。
とあります。

丸の部分です。
しかし1mm~3mmって、結構差がありますね、、、
でこの範囲で動かすことによりどのような変化があるのかということです。
これは【引き】(フィーリング)に関係があります。
そして取り付け時のもう一つのコツ
【チェーンリングとド平行に取り付ける】ということです。
変速プレート外側と、フロントギアをド平行に付けます。
がっちり寸分の狂いもないようにまっすぐ付けます。

見づらくてごめんなさい。
チェーンリングとプレートは変更を出します。
アイデアは色々ありますが、それは実際の調整のところでご紹介します。
しかし11速化に伴い性能の変化は素晴らしいです。
6800も5800も素晴らしい変化を遂げています。
しかし弊害として調整がかなりシビアになりました。
10速では問題なかった幅でも11速では問題ありありな事がよくあります。
なので整備初心者の場合はいきなり11速だと挫折してしまうかもしれません。
またフロント変速はリアよりもシビアな面があります。
フレーム材質等にもよりますが、当然フレームもしなります。
よくしなりよく動くフレームのほうが影響を受け易いですね。
リアと違いボトムブラケットに直接フロントギアが付いているためです。
トルクを掛けた状態でフレームのしなりが加わると音鳴が出る場合があります。
どんな状態でどんな力をかけても音鳴がでないセッティングを
目指していくのがいいと思います。
ここまで理解した上で調整を行います。
これでケーブル交換も少し恐怖心が減ったでしょうか?
何も知らずにケーブルを外してしまってにっちもさっちもいかなくなることがあります。
そんな時にこの記事を思い出していただければと思います。
次回調整の実例です。
しかしフロントディレイラーはリアと違い少々時間がかかります。
それは取付部を買えるときにはすべて調整しなおしになるからです。
趣味の正解なので悩み過ぎるぐらいのほうが楽しいと思ってしまうのは
私だけでしょうか、、、
ということでフロントディレイラー調整、フロント変速のしくみその2でした。
次回実際に調整をしてみましょう!

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