初心者必見!激安ロードバイクの徹底解剖

いわゆるエントリーグレードの有名メーカーのロードバイクと、某通信販売巨大商店街の激安ロードバイク(あまりに安すぎるとアレなので今回は半額ぐらい)は何が違うのか、ということを徹底的に検証したいと思います。

★エントリーグレードのロードバイク 10万円位
★激安と言われるもののロードバイク 4万~5万円ぐらい
この2種類を比較してきましょう。

ロードバイクは主に【フレームセット】【コンポーネント】【ホイール】で値段が決まります
その他はおまけみたいなもんです。
後はブランドの【ネームバニュー】です(これ結構高いですね)。

安価なものはコストダウンを積み重ねて激安のものを作るということです。
検索してみましょう「ロードバイク 激安」
いっぱいでてきましたね。2万~ぐらいでしょうか、

どんなものだか見てみましょう。
■フレーム
フレームサイズ、う~んパッと見たのは、2種類しかないみたいですね。480mmと500mmです。
サイズは体に合わせて決まりますが、ちょっと男性には小さい気がしますが。
各所のサイズの詳細があまりないのでよくわかりません。
おそらくだれでも何とか乗れるぐらいの汎用性の高いサイズのみに絞ってコストダウンを図っているのでしょう。

ですから体に合わせたサイズを選ぶのが難しいでしょう。


フレームの材質はアルミ、まぁアルミでしょう。コスト面、軽量化のためと剛性確保のためにですね。
この価格帯でカーボンの物があったら怖くて絶対に乗らないです。
強度はガチガチの硬質なフレームなはずです。
安全性と耐久性、多少無茶しても壊れないように作らないと危ないです。
うちの庭に転がっている激安クロスバイクのフレームもガッチガチでした。

デザインは悪く無いです。むしろカッコいいかも。
配色のバランスも安っぽさがでていません。

■コンポ-ネント
変速はフロント2段×リア7段の14段変速、変速機はレバー型のシフターです。
レバー式のシフターで3500円ぐらいでしょう。
ドロップハンドルのステムの横についてます。
デュアルコントロールレバーは高いですからね。
Soraグレードのレバーで15000円ぐらいですね。

ありました、デュアルコントロールレバー付きの車体です。
プラス1万円ぐらいですね。
ちなみに画像と諸元表がこれまた違うのはご愛嬌ってことでしょうか。

しかしこれまたかっこいいですね。
見た目はバッチリ最近のロードバイクフレームのように作ってあります。

フロントディレイラーが【SHIMANO】リアが【microSHIFT】、、、!?
まぁコストダウンのためでしょう。
しかし【SHIMANO】っていう記載も不思議です。
SHIMANOの中でも下位グレードの物は名前もつかない物が存在する、と言う都市伝説が、、、
また仕様変更が容易にするために【SHIMANO】と書いておけばSHIMANO製だったらなんでもいいですからね。

しかし【SHIMANO】のすごいところ、下位グレードでも変速できるところです。
そして壊れにくいです。これが世界のSHIMANOの実力です。
microSHIFTは、、、わかりません。
でも変速しないことはないでしょう。
バッチンバッチン変わる、、、はずです。

、、、っ?リアディレイラーは諸元表にはmicroSHIFTってあるのに詳細にはSHIMANOのTourneyになってます。
あまり気にしない方が多いのでしょうか。

クランクは、、、何でしょうこれ。一切触れられていません。
クランク、チェーンリングは変速性能に直接関わります。
画像だけではよくわかりませんね。

ブレーキはみたところ構造的には問題ないピポッドブレーキです。安いピポッドブレーキによくありますが、剛性不足の場合が多いです。 
どんな感じかというと「ぐぐっ」と効いてきて、あるところからは「ずずずずずっ」っと効きが悪くなるでしょう。
剛性不足のブレーキでよくあるパターンです。
ブレーキが貧弱なのは怖いので変えれるものならば変えたほうがいいでしょう。

この価格帯のロードバイクと言われるものだと、おまけみたいなものがいっぱいついてくるみたいです。
ドリンクホルダー(ボトルケージではありません)やペダル、サドルもスポーツタイプで、なんと前輪のみクリックレリースつきです。(なんで前輪だけ!?)いいですね。

しかしこういった自転車の落とし穴。
それは自分で最終整備をしなければいけないということです。

最終的に大きく削るコストは人件費ですね。

ブレーキの調整まで初心者でも消費者任せになってしまうのはちょっと怖いですね。
最近ではブレーキの不備で事故を起こしてしまったり、サドルが外れる事故も国民生活センターからは発表されてましたね。
各お店ごとにPL保険に入っています。等ありますが、これは製造責任保険であって構造的欠陥があった場合に適応することができるというもので、整備不良は使用者の責任になるということです。

通信販売で車体を購入するということはそういうリスクが有るということをきちんと理解しておかないと危ないですね。

ということでこれが激安ロードバイクの解剖です、

では一般販売店では売られている10万円前後の自転車はどうでしょうか。
コンポーネントはおそらくSHIMANOできちんと名前もつくぐらいのグレードでしょう。
今ですと、おそらく【Sora】か【Tiagra】ぐらいが多いです。【Claris】も最近ではチラホラと見るようになりました。ひょっとしたら部分的に【105】とかも使っているかもしれません。
【105MIX】と呼ばれるものは【105】グレードのものがちょっと使われています。
クランクは高価な分類に入るのでおそらくシマノ製ではない物を使っている場合が多いですね。

ハブにもおそらくSHIMANO製のハブが使われているでしょう。ホイールは2kgぐらいのいわゆる【鉄下駄】と言われる重いものが使われている場合が多いです。
タイヤ・チューブも同様にワイヤービートのヘビー級タイヤが組まれているでしょう。

ではこれではいけないのかというと、全然そんなことはありません。
値段相応の装備でホビーライドでは十分に楽しめます。
しかもお店で買えばバッチリ安全のための整備、またスポーツバイクのメンテナンスなんかも教えてもらえちゃいます。 
自転車は金で速くなる部分(機材面)もないこともはありませんが、なにせ速い人は速いし、遅い人は遅いです。エンジン次第ですね。

エンジンを鍛えるのは本人の努力しかないです。

ということでまとめます。
5万円以下の通販激安ロードバイクは企業努力によって少しづつ少しづつ削れるところを削り、激安を作り上げているものであると今回深く感心させていただきました。ですのでもちろんこの激安ロードバイクは全く粗悪品の塊ではなく、スポーツ自転車の【入り】としては十分に楽しめるものではないかと思います。このぐらいの値段だと普段使いもできそうな気がします。しかし前述のようにコンポーネントは不明な部分が多く、おそらく一式でナイショ万円位だと思われます。整備は基本的に自己責任、というところだけが注意点でしょう。
そして10万円ぐらいのロードバイクはやはりフレーム・コンポーネント等はしっかりとした良い物を使っています。、壊れた時の修理のしやすさ、またパーツをグレードアップしたいときなど汎用性には富んでいます。
例えばSORA のコンポーネント一式で揃えれば5万~ぐらいはしますからね。
値段なりのパーツが使われているということです。 
またお店でしっかりと整備をしてくれるので整備初心者にはオススメできます。5万円の差で大けがをするリスクを減らす、それが高いか安いかは選択する側、消費者の皆様が事故の判断で決断する部分ですね。

それは安ければ安いパーツを使っている。
高ければ高いなりのパーツを使っている、
ということですね。
当然といえば当然ですね。
 
そして5万円の車体よりも10万円の車体のほうが長く楽しめる
とういうことだと私は考えています。
 
とは言え5万円の差は大きい、、、
 
でもかきましたが、初期費用は結構かかります。
抑えられるところは抑えて、出すところは出す、これが重要ではないかと思います。

個人的にははじめてのロードバイクは【頑丈】なものがいいともいます。
ママチャリからはじめてロードバイクに乗れば例え5万でも3万円のクロスバイクですらとんでもなく【速い・楽しい】ということに気がつくと思います。
そしてよく落車します。大きな事故でなくても、立ちごけ、Uターンゴケなども非常に多いです。ワタシダケ??
いきなり最上級の極薄カーボンフレームとかだと、一発廃車になってしまったら立ち直れません。

はじめての練習用、入門に一台安いのを買ってみる、どんどん速くなって、ひと通り落車を経験してから上級バイクを買うのがいいと思います。そこまで乗り込んでいればいいものを買った時にびっくりするぐらい速くなります。
嘘です。遅くなります。
軽い、レスポンスもイイ、どこまでも加速してく、なのにサイコンとかで平均時速を見てみると遅い。
なんだこれは、、、と。
しかし軽いし速いのは間違いないです。
次第に慣れるでしょう。
そして慣れた頃には更に速くなっているはずです。

 
ということで激安ロードバイクの徹底解剖というお話でした。

おまけ
上記グレードになると価格の設定が不思議な事になるケースが有ります。
それはまた次回のお話です。


rakulogobanner3
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