ロードバイクと落車 ~とある落車の話~ 3日目~
ロードバイクと落車
2日目に引き続き事故の全容とその後です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうでもいいことなのかもしれないが、原因がやはり気になる。
一個ずつ話をまとめていく。
目撃者の話では急に前転をしたように舞い上がった。とのことだ。
急に前転といえば急ブレーキが想像がつく。
が、急ブレーキを掛けるはずがない。
その時はフラット部を握っていたからだ。
この頃になると一部記憶が戻ってきたかのように思える。
しかし人の記憶なんていい加減なものだ。
簡単に書き換えることができる。
自分自身でそうだと信じこむことによってそれが記憶の真実になって
存在をし続けるからだ。
ともあれ一連の傷から推測できる事故の状況はこうだ。
あの頃はフラット部を持つときに変な癖があった。
いわゆる【猿握り】だ。
鉄棒とかで小学生の時によく注意される握り方。
棒をつかむときに親指も人差し指側から握るグリップが抜けやすい握り方だ。
フラット部を握りながらボトルケージからボトルを取った。
その瞬間は片手運転になっていた。
まさに事故はその瞬間起きたものと考える。
紛失したボトルがケージ内に入っていなかったことから考えられる。
その時の装備は最近人気のリザードスキンなどのハイグリップタイプの
バーテープでは無いコルクタイプのバーテープだ。
そしてもう一つ【グローブ】だ。
グローブがサイズが少々大きいものを使っていた。
何が起きたかというと、グローブの中で手が【ずれた】のだ。
真実かどうかは分からない記憶の断片をこの複数の要因が
重なって起きたものと考えられる。
まとめるとこうだ。
右手でボトルをとる。
左手は【猿握り】フラット部に乗っている状態。
路面ギャップ等の何らかの原因で【猿握り】状態のハンドルから左手が外れる。
通常であれば乗車姿勢のままで両手を話したところで前に転がるような
乗り方ではないが、何らかの要因で左手に荷重がかかっていた状態だったのだ。
その状態でバーテープが滑り、更にグローブ内でも手が滑った。
外れた左手はハンドル前に落ちる。
そこで全体重がハンドルの前方にかかる。
急激に前荷重になった自転車は慣性の法則の前方向への力によって後輪が舞い上がる。
もしくは左手が前輪にあたったのかもしれない。
そして地面に顔の左側から着地、左の肩を擦り、ちょうど前回り受け身のように
斜めに転がり、最後に右の臀部を擦りむいた。
おそらくこれしか考えられない。
事故は不運とも考えられるいくつかの要因が複合して起きるものだ。
【猿握り】【グローブ】【バーテープ】【ギャップ】【その他】
この要因の中で乗り手側で改善できるものはなんと3つもあった。
猿握り→やめる
グローブ→ケチらず明らかにサイズが合わないのであればすみやかに変える。
バーテープ→ハイグリップタイプのものに変える。
おそらく原因と思われることが見えてくると悔やまれることが多い。
グローブなんてたかが2000円位だ。
リザードスキンのバーテープだって4000円とちょっと。
1万円払って怪我を戻して欲しいなんて言っても馬鹿だと思うだろう。
しかしこれが些細なきっかけの【落車】の結果だ。
代償はまさに【痛い】ほど味わった。
自転車ではなくても事故を起こしてしまった事があればわかるだろう。
「この時もし【~】しなかったら事故は起きていないはずだ。」
外的要因は避けられない場合が多い。
しかし自分キケンを感じていながら対応を後回しにしていた結果がこうだ。
とこれが事故の全容である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
話はしばらく先へと進みます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
顔の傷は10日ほどで抜糸を迎えた。
傷跡、麻痺は自分の治癒力でどこまで治っていくか、というところだ。
しびれは1年経過した今も依然消えていない。
一番傷の酷かった左眉は一部分が剥げている。
そして皮膚はまるで分厚いサランラップ越しに触っているかのような感覚だ。
体の傷はいつの間にか治っていた。きずあとはしっかり残ったが、、、
歯に関しては時間がかかった、仮歯が入ったのは事故後2週間後位、
神経の治療が終了して本物(?)の歯が入ったのが
事故から2ケ月程たってからだった。
結局一番引きずったのが【むち打ち】と【麻痺】だ。
【むち打ち】も実はひどかったのだ。
顔や頭を強打すると自然に首にも負担がかかるらしい。
事故すぐは気付かなかったが3日目移行ぐらいから首が回らなくなってきたのだ。
これにはまいった。痛みもさることながら痛みが治った跡も
ひどい肩こりのような症状が改善されなかった。
リハビリ通院で期間6ヶ月おも要した。
麻痺に至っては依然消えることはない。
しかし日常生活は何不自由なくおくることができる。
顔面血だらけで病院に担ぎ込まれた。
家族にも心配をかけた。
そして迷惑もかけた。
事故なんて【ごく些細】なことがきっかけで起きる。
そしてそれは突然やってくる。
怪我は治るか治らないか分からない。
今回は人を巻き込むことがなかったのが何よりも幸いだ。
もしも人を巻き込んでいたらと思うと恐ろしくてしょうがない。
怪我も今回は殆ど治ったといってもいいだろう。
このぐらいの代償ですんだことが何よりの救いだ。
自転車はというと、ホイールは前輪購入、
Stiのカバースモールパーツ取り寄せ交換、ケーブル交換。
これだけで終わったのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
と3部作になりましたが、落車のお話でした。
お話にはオチも何もありません。
これが【落車をするということ】【事故を起こすということ】です。
ロードバイクを始めとするスポーツ自転車は常に落車と隣り合わせです。
それは【2輪はほっておけば倒れる】不安定な乗り物だからです。
そして事故はすべてを変えてしまうことがあります。
千葉市稲毛区でも自転車で女性を殺めてしまった事故がありました。
また先日は印@沼サイクリングロードで事故があったようで、
私が通りがかった時には血だまりがすごかったです。
どうしても避けられない状況もあるかと思いますが、
今回のお話のようにリスクを減らすことはできます。
それは今すぐにでも始められることもあるはずです。
少しでも安全に素晴らしいスポーツ自転車の生活のお送りいただければと思います。
本日土曜日は1日雨、明日は日曜日梅雨の晴れ間です。
多くの人がアウトドアを楽しむでしょう。
くれぐれも事故にはお気をつけ下さい。

ロードバイクと落車
2日目に引き続き事故の全容とその後です。
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どうでもいいことなのかもしれないが、原因がやはり気になる。
一個ずつ話をまとめていく。
目撃者の話では急に前転をしたように舞い上がった。とのことだ。
急に前転といえば急ブレーキが想像がつく。
が、急ブレーキを掛けるはずがない。
その時はフラット部を握っていたからだ。
この頃になると一部記憶が戻ってきたかのように思える。
しかし人の記憶なんていい加減なものだ。
簡単に書き換えることができる。
自分自身でそうだと信じこむことによってそれが記憶の真実になって
存在をし続けるからだ。
ともあれ一連の傷から推測できる事故の状況はこうだ。
あの頃はフラット部を持つときに変な癖があった。
いわゆる【猿握り】だ。
鉄棒とかで小学生の時によく注意される握り方。
棒をつかむときに親指も人差し指側から握るグリップが抜けやすい握り方だ。
フラット部を握りながらボトルケージからボトルを取った。
その瞬間は片手運転になっていた。
まさに事故はその瞬間起きたものと考える。
紛失したボトルがケージ内に入っていなかったことから考えられる。
その時の装備は最近人気のリザードスキンなどのハイグリップタイプの
バーテープでは無いコルクタイプのバーテープだ。
そしてもう一つ【グローブ】だ。
グローブがサイズが少々大きいものを使っていた。
何が起きたかというと、グローブの中で手が【ずれた】のだ。
真実かどうかは分からない記憶の断片をこの複数の要因が
重なって起きたものと考えられる。
まとめるとこうだ。
右手でボトルをとる。
左手は【猿握り】フラット部に乗っている状態。
路面ギャップ等の何らかの原因で【猿握り】状態のハンドルから左手が外れる。
通常であれば乗車姿勢のままで両手を話したところで前に転がるような
乗り方ではないが、何らかの要因で左手に荷重がかかっていた状態だったのだ。
その状態でバーテープが滑り、更にグローブ内でも手が滑った。
外れた左手はハンドル前に落ちる。
そこで全体重がハンドルの前方にかかる。
急激に前荷重になった自転車は慣性の法則の前方向への力によって後輪が舞い上がる。
もしくは左手が前輪にあたったのかもしれない。
そして地面に顔の左側から着地、左の肩を擦り、ちょうど前回り受け身のように
斜めに転がり、最後に右の臀部を擦りむいた。
おそらくこれしか考えられない。
事故は不運とも考えられるいくつかの要因が複合して起きるものだ。
【猿握り】【グローブ】【バーテープ】【ギャップ】【その他】
この要因の中で乗り手側で改善できるものはなんと3つもあった。
猿握り→やめる
グローブ→ケチらず明らかにサイズが合わないのであればすみやかに変える。
バーテープ→ハイグリップタイプのものに変える。
おそらく原因と思われることが見えてくると悔やまれることが多い。
グローブなんてたかが2000円位だ。
リザードスキンのバーテープだって4000円とちょっと。
1万円払って怪我を戻して欲しいなんて言っても馬鹿だと思うだろう。
しかしこれが些細なきっかけの【落車】の結果だ。
代償はまさに【痛い】ほど味わった。
自転車ではなくても事故を起こしてしまった事があればわかるだろう。
「この時もし【~】しなかったら事故は起きていないはずだ。」
外的要因は避けられない場合が多い。
しかし自分キケンを感じていながら対応を後回しにしていた結果がこうだ。
とこれが事故の全容である。
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話はしばらく先へと進みます。
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顔の傷は10日ほどで抜糸を迎えた。
傷跡、麻痺は自分の治癒力でどこまで治っていくか、というところだ。
しびれは1年経過した今も依然消えていない。
一番傷の酷かった左眉は一部分が剥げている。
そして皮膚はまるで分厚いサランラップ越しに触っているかのような感覚だ。
体の傷はいつの間にか治っていた。きずあとはしっかり残ったが、、、
歯に関しては時間がかかった、仮歯が入ったのは事故後2週間後位、
神経の治療が終了して本物(?)の歯が入ったのが
事故から2ケ月程たってからだった。
結局一番引きずったのが【むち打ち】と【麻痺】だ。
【むち打ち】も実はひどかったのだ。
顔や頭を強打すると自然に首にも負担がかかるらしい。
事故すぐは気付かなかったが3日目移行ぐらいから首が回らなくなってきたのだ。
これにはまいった。痛みもさることながら痛みが治った跡も
ひどい肩こりのような症状が改善されなかった。
リハビリ通院で期間6ヶ月おも要した。
麻痺に至っては依然消えることはない。
しかし日常生活は何不自由なくおくることができる。
顔面血だらけで病院に担ぎ込まれた。
家族にも心配をかけた。
そして迷惑もかけた。
事故なんて【ごく些細】なことがきっかけで起きる。
そしてそれは突然やってくる。
怪我は治るか治らないか分からない。
今回は人を巻き込むことがなかったのが何よりも幸いだ。
もしも人を巻き込んでいたらと思うと恐ろしくてしょうがない。
怪我も今回は殆ど治ったといってもいいだろう。
このぐらいの代償ですんだことが何よりの救いだ。
自転車はというと、ホイールは前輪購入、
Stiのカバースモールパーツ取り寄せ交換、ケーブル交換。
これだけで終わったのだ。
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と3部作になりましたが、落車のお話でした。
お話にはオチも何もありません。
これが【落車をするということ】【事故を起こすということ】です。
ロードバイクを始めとするスポーツ自転車は常に落車と隣り合わせです。
それは【2輪はほっておけば倒れる】不安定な乗り物だからです。
そして事故はすべてを変えてしまうことがあります。
千葉市稲毛区でも自転車で女性を殺めてしまった事故がありました。
また先日は印@沼サイクリングロードで事故があったようで、
私が通りがかった時には血だまりがすごかったです。
どうしても避けられない状況もあるかと思いますが、
今回のお話のようにリスクを減らすことはできます。
それは今すぐにでも始められることもあるはずです。
少しでも安全に素晴らしいスポーツ自転車の生活のお送りいただければと思います。
本日土曜日は1日雨、明日は日曜日梅雨の晴れ間です。
多くの人がアウトドアを楽しむでしょう。
くれぐれも事故にはお気をつけ下さい。

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