暑熱順化 この時期体が重いパフォーマンス低下の原因は?


毎年この時期の話題といえばこちらです【暑熱順化】のお話しです。
昨年もこの時期に記事を作りましたが更新版です。

本日の千葉の気温はと言うと、、、曇りがちで涼しいです。
しかし先週末は完全に半袖で汗をしっかりとかくような気温でした。

この気温の変化、、、参っちゃいますネ(;・∀・)

こういった気温の差(寒暖差)が激しいこの時期は特に熱中症が増えます。
先週末、先々週ぐらいから熱中症で搬送、そんなニュースがチラホラと出始めました。

「去年35℃超えバンバン走りに行っていたのになぜか今年は体が重い、」
「何故か体がだるい、疲れが抜けない。。。」
そんな方に是非オススメな記事です。





ということで今回は【暑熱順化】のお話です。

▶暑熱順化とは

暑い環境でも体温の調節ができるように体が暑さに慣れた状態です。

本来は気温が季節に応じて徐々に暑くなってくるとともに自然に体が勝手に適応できるようになります。
順化が進むということは汗をかきやすくなり、より効率的に体の温度を放出させることができます
汗はに含まれるナトリウム濃度は順化後は低くなり、
体液量は増え水分に喪失に対して強くなる。
ということです。

簡単に言うと、
水分を多く体に貯めこむことができるようになり
(細胞外液、細胞内液とかですね)汗をいっぱいかいて水分が減ることを前提とした
対策を体がとっておけるようになる。
また、大量の汗とともに排出されるナトリウムの量も順化後は減らすことができる。
ってわけです。

人間の体って素晴らしいですネ。

しかしこの【暑熱順化】には個体差がありますが
軽い運動で1週間程度かかるということです。
激しい運動は更にもっと速く順化ができるとのことですが、キケンを伴いますのでおすすめはしません。

本日の気温は23℃ぐらい、、、週末はと言うと、突然30℃超え。。。
こんな寒暖差が突然出てくると【暑熱順化】ができていないうちに突然暑くなるので、体はついてこれずに、
汗のかき始めがおそく、水分を蓄えておく量も少ない、ナトリウムの排出量も多い、
ということから【熱中症】【脱水症状】になりやすい
ということです。


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~ちょっと寄り道~
■脱水について

脱水症状というと”体に水分が足りていない”こう考える方は多いと思います。
しかしそれだけではありませんネ。
最近は有名になってきましたが、汗で排出されるのは水分だけではありません。
ナトリウムなどのミネラル分も一緒に排出されていきます。

理解のためのものすごく簡単な解説です。
ナトリウムを塩分と考えます。
汗とともにナトリウムも排出されます。汗はしょっぱいですネ。
暑熱順化ができていない状態だと前述のように適応時よりも多くのナトリウムも一緒に排出されます。
そこで十分にバランスの取れた水分(スポーツドリンク等)を摂取すればいいのですが、ただ単に水分(ナトリウムの含まれない)を摂取を続けると、体の中のナトリウム濃度が下がってしまいます。
汗で失ったナトリウムが補充されない状態ができます。
すると当然水分は吸収されていきますので、体の中のナトリウム濃度はドンドン薄くなっていきます。

体の中で大切なのはバランスです。
常に体は脳からの司令でバランスを取ろうとしています。

「体の中の濃度のバランスが薄いよ~」という状態だとどうなるでしょうか。
「そうだ!ナトリウム濃度が薄くなっている(バランスが悪いゾ)。水分を排出して濃度のバランスを保とう!(濃度をあげよう)」
こうなってしまうことで更に脱水状態が進んでしまい、自発的脱水という状態に陥ってしまうこともあるということです。





昨年はもっともっと暑い真夏でもバンバン走りに行っていたのに
なんだか今年は体が重い、、、
またいきなり夏バテ気味だなぁ、、

こんな場合は【暑熱順化】を疑ってみるといいかもしれません。

暑熱順化の手軽に出来る方法に【自転車を漕いで汗をかく】というのがあります。

しかし当サイトをご覧の方々は通常のロードバイクの運動とは少々違うかもしれませんが、
それでも軽めに流して、無理のない運動で体を暑さに慣らしていくのは通常よりも速く順化できます。

つまり季節の変わり目に無理をしすぎないということです。

そしてこの暑熱順化は
【運動を止めたり、汗をかかない日が続くと効果が薄れてくる】
とあります。
普段はエアコンの部屋でデスクワーク、こもりっきりでいきなり炎天下の下での激しい運動、これはとてもキケンです。

今の時期のように突然暑くなったり、また天気が崩れて涼しい日が続いたりでは暑熱順化がうまくいかなかぅたり、夏風邪を引いてしまったり体調を崩してしまいがちです。

徐々に体を慣らしていって真夏の暑い日にも負けないようにすることで今年の夏もパフィーマンスアップをはかる、ということです。


冬の寒く厳しい時期にしっかりトレーニングをしておくとびっくりするぐらい速くなります。
そして猛暑の夏、適切な暑熱順化が住んだ状態では周りが暑さでバテくるときにガンガン踏んでいけるというのは本当に強いです。


去年は全然もっと暑くても行けたのに今年はおかしい、、、ばてばて、
そして暑い日は大好き!夏最高!
35℃超えの日でもバンバン走りまっせ!
、それなのに今年はおかしい、、、と不安定な気候のせいで暑熱順化がうまく行っていない、こういった可能性があるということです。


ということで、体の不思議【暑熱順化】はすごいです。
順化がきちんと進んでくれば去年のように体は炎天下の下でも軽くなるはず。
しかしくれぐれもいきなり無理はしなようにご注意下さい。

去年よりも体の衰えを感じるかもしれませんが、冬のトレーニングをしっかりしていれば順化が終わった時にスバラしいパフォーマンスが出せるはずです。
という話でした。

少しずつ暑さに慣らしていきましょう!


先日の走行会でもお伝えさせていただきましたが、ロードバイクのライド後はかなりの量の水分を摂取していたとしても体が乾いている場合もあります。
通常の運動と違って常に風に当たりますので、最近の高機能ウェアなんかの影響もありすぐに乾いてしまっうので、実際にどのぐらい汗をかいているのかわかりづらいスポーツです。
休日、朝からトレーニング、帰ってきて乾いた体にすぐ「プシュッ」とやりたいのは山々だとは思いますが、しっかりと水分を摂取してからのほうがいいですネ。


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