ロードバイクの異音・音鳴対策 ヘッドパーツの(カラカラ編)


ロードバイクの異音・音鳴、、、
それは多くのローディーさんを昼夜を問わず悩ませる最大の天敵、、、

ということで本当に多くの方が悩まれることが多い音鳴・異音対策のヘッドパーツ編です。

本記事は昨年の記事の更新した記事となります。


音鳴・異音対策の基本は

3Wが基本になります。
When(いつ) What(何を) Where(どこ)これらを解明することで対策を取りやすくします。


▶When【いつから出たのか?】

何かきっかけがあったのか、それともなかったのか。。。


▶What【何をすると発生するのか?】

段差等の衝撃で発生するのか、クランクの回転に合わせて?
シフト操作で?ハンドル操作で?

どうしたらその異音・音鳴を発生させられるかがわかると解決への道筋が開きやすくなります。


▶Where【どこから出ているのか?】

大まかでもいいので大体の場所を見つけます。

この作業もとても大変。

フレームは音を伝えますし、シートポストのきしみ音がヘッド部から聞こえてくるなんて良くある話です。

最終的に絞り込むときは音鳴付近を触った状態で音を発生させて手の感覚でもどこから出ているかの判定をします。


★外せるパーツは基本外して判定します★

例えばボトルケージ、携帯ポンプ、リアライト、ベル等走行に支障がなく外せるものは全て外します。

フレームの音鳴・異音(カタカタ)がボトルケージのボルトが緩んでいた、、、や、
携帯ポンプがカタカタ言っていたなんてこともよくあるお話しです。


今回は異音・音鳴問題でも結構よく聞くお話し、ヘッド部から音鳴の対策です。


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最近ヘッド部から何らや段差を超えると「カラカラ」「カタカタ」
道が荒れているところでも「カタカタカタ・・・」と少々気になっていたのですが、
少々多忙なため放置気味がだった物をやっと手を付けようかということです。

ということで【いつから】という問題に対しては【いつの間にか、、、】と言った感じでしょうか。
何かきっかけとなる、決定的なものはなかったということです。
(落車、パーツ交換等はなかったということです。)


まずは【症状の確認】です。
何をすると発生するのかということですね。
これを無くしてはどんな異音も解消することはできません。
走行中の振動で発生するので、前輪を持ち上げて落としてを繰り返します。
確かに「カタカタ」言ってます。
前輪の衝撃で発生する異音、音鳴ということはヘッド部の可能性が非常に高いです。

今回は運が良かったです。
※走行中でないと発生しない場合が特にヘッドパーツはよくあります。


よ~く聞くと
「カーボンと固いものが当たる音」のような音です。(プラスチックのような音ということです。)
金属同士ではないでしょう。
接触による異音は【何と何があたっているかの音】で目星をつけていきます。

発生源はヘッド周り、

一番最初に疑ったのはコチラ↓
P7253371
リアブレーキアウターが侵入する場所。
確かにこのケーブルをいじってみると異音に近い音がします。
ということで第1段階は
アウターとアウターキャップの隙間に物を詰めるという
原始的な方法です。
ビニテで十分です。

結果は、、、ハズレです。

こうして一個ずつ可能性を潰していくのがまわりみちのように見えて確実な方法です。
後はシフトの侵入口のあたりも同じようにビニテを挟んで検証→ハズレ

その他ヘッド周りはアウターケーブル同士の接触や、ケーブルアジャスター部も何かに接触して音が発生する場合がありますが、今回はそれらの原因でもないようです。



ということでヘッド部をばらします。

っと、その前にヘッドパーツのガタの確認です。
・・・ガタは無し、と。
ついでにホイールの玉あたりがちょっとガタが見られたのでついでに調整します。

グリスアップ後にガタが出るのはよくあること、
グリスアップの後は少し乗ったら必ず確認をしたほうがいいですね。


でいよいよヘッド部の分解です。
以前もグリスアップしているので、そんなに汚くないという勝手な予想で、、、
今回はグリスアップなしの異音の解消のみです。

sempreのヘッド部はこんなんです。
IMAG0365
※コラムカットの前の画像です。

もういちまい。
IMAG0363

sempreのヘッドセットは【FSA ORBIT C-40-ACB】というものらしいのですが
なにせググっても日本のサイトでは全く出てきません。

ということでこのワードでググるともれなくこのサイトが、、、
どうでもいいですね。

で個人的に以前ヘッド部をばらした時もそうだったのですが、
FSAのプレッシャーアンカー、こいつがどうも怪しい。

一応ヘッドパーツの汚れも確認、
IMAG0367
予想通り許容範囲内です。
次回時間があるときにゆっくりグリスアップで全然問題なさそうでした。
下側も確認しましたが原因はココではなさそうです。
変なガタも異音もないので本題の「プレッシャーアンカー」に入ります。
(FSAだとプレッシャープラグというらしいですが、どうでもいいですね。)


IMAG0364
どうにもこうにも怪しすぎます。

で引っこ抜いて構造を確認します。
IMAG0370

右の黒い筒が左のアンカーの上部にはめるのですが、
こいつが怪しすぎます。
ぴったりではなくトップキャップ用と思われる隙間が異音を発生させるには
十分すぎるほど開いています。

ということで「疑わしきは罰する!」ビニテで「すまき」にしてみましょう。
IMAG0371
アンカーと黒い筒、両方にビニテを巻いて直接硬い部分と接触をしないようにしました。

さあ結果はいかに、、、
IMAG0373

若干トップキャップをはめるのにコツがいりますが、
不自由なほどではありません。

そしてまた持ち上げて落とす、もちあげて落とす、、、でません。

ということで今回の犯人は
「カーボンフォーク内にてプレッシャーアンカーの何かが
動き振動で異音発生していた。」

ということでした。

ということでビニテのペダベタが残ってしまうのが嫌なので自己癒着テープに張り替えて隙間をピッタリと埋めて完成です。

というのが前回のお話し、、、


最近何を思ったのか、外してみて運用していたのですがヤッパリダメ!

う~ん、このプレッシャープラグ軽くていいのですが、ヤッパリ音鳴とか異音とかは気になりますし、よくないです。

これ使っていてならない人とかもいるのかなぁ、、、ということで隙間を埋めて解消中です。


カーボンは意外と音が響くので異音の発生源を特定することが
難しい場合もあります。
異音の問題は本当に難しいこともありますが、
やはり一個づつ消去法で原因を探っていくのが一番の近道ですね。

ということでやっぱりヒラメにしようかなぁ、、、という話でした。


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