rakulogobanner2
玉当たり調整の指標

今回のモデルはフルクラムのレーシング3です。
これをモデルにどのくらいの玉当たり、ハブベアリングの滑らかさを目指して
調整していくのかというお話です。
このフルクラムはタイヤをはずさなくても玉当たり調整ができてしまうという
なんとも素晴らしい機能があります。

ということで指標のお話です。

P9043888
調整をするのはこのボルトをゆるめて調整するだけです。

▶コツ
というほどのことでもないのですが、
重要なのは【絶対にガタが出ないように調整すること】に限ります。

はじめのうちは外して行うのが無難かも知れません。
付けたまま行っても外して調整してもどちらにしても
繰り返しになりますが、【ガタが出ないように】しましょう。

ということでてんちょーのレーシング3はどんなもんかというと、
指で閉め込んでいって閉まりきったところで回してみるとゴリゴリ
そこから戻し角が15~25°ぐらいでしょうか。そんなもんです。

外した際の調整ですが、
ゆるめて、優しくハブ軸を「トントン」して「ぐりぐり」して、
締めて「トントン」ゆるめて「グリグリ」。

これを繰り返してガタが完璧に無いポイントを探します。

玉あたりの固定ボルトをゆるめるときも決して台座ごと回ってしまわないように
軸と台座をがっちり抑えてしめつけます。

この締め付けボルト、ネジ穴が非常に脆いので締め付け過ぎにはくれぐれも
ご注意下さい。

感覚的にアーレンの短い方で死滅ぐらいで十分でしょう。

後はクイックの締め付けでも多少変わりますが、
外した状態で絶対にガタが出なければ問題は無いでしょう。

で調整後どの程度回ればいいのかということですね。
でもこれはひとつの指標にしかなりません。
長く回したのであれば外側を重くすれば回転のし始めは(力を入力)重いですが、
いつまでも回り続ける事ができます。

例、うちのママチャリのフロントホイールはいつまでも回り続けます。
(もちろん玉あたり調整も何もしていませんし、玉あたりの状態すら不明です。)

まぁそれではあまりにも何も無い感じが否めないので、
試しにレーシング3で時間を計測してみたんですが、
4分を超えるところからめんどくさくなってしまって、、、そのぐらいです。
あまり意味のない指標ですね。
P9043889


では目安にするのはどのくらいかというと、完全にバランスがとれていると
この方法は使えないのですが、自転車をひっくり返して、
「チョン」と触ってゆっくり回転します。
回転が止まるとバランスが取れていなければ逆回転が始まります。
【止まってスッと逆回転が始まる。】これぐらいでいいのではないでしょうか?

リアも指標があります。
当然ラチェット機構が働き逆回りはしませんが
ラチェットのいつ爪にかかるまではちょっとだけ逆回りします。
コチラも同じくペダルをちょっとだけ回して、
回転が止まったあとに【スッ】と逆回転を始める。

ラチェットの爪が引っかかればすぐに止まりますが、
あくまでも【逆回転を始めるか否か】というところがひとつの指標になるでしょう。

前も後ろもスッと逆回転が始まらなければ玉あたり調整や
グリスアップをした方がいいいかもしれませんね。

ということで玉当たり調整の一つの指標というお話でした。