
シマノロードバイク用コンポの差(変速編)
ということで今回はシマノロード用コンポーネンツの【差】についてです。
これをお伝えするのは本当の難しい、、、
ずっと記事にしようとは思っていたのですが、いい表現が見つからなかった
ため胸のうちに温めておいたものです。
てんちょーなりに精一杯お伝えできればと思います。
今回はその中でも変速機(ディレイラー)と変速性能についてです。
まずは種類からです。
現行だと
クラリス
SORA
Tiagra 4700
105 5800
アルテグラ 6800
DURA-ACE 9000
です。
実際にすべて試してみてのインプレです。(すべて紐です)
実はてんちょーは以前の記事で鈍感鈍感と言ってきましたが、
明確に100人乗ったら80人以上はわからないといけいないと思っていますので
【鈍感】といってきましたが、実は結構敏感です
ということで今回に限り
かなり微妙な差についてのお話になります。
体感できるかできないかは環境や整備、感性等に大きく左右されます。
当記事はかなり細かくなりますので、その差を感じられなくてもご了承下さい。
お話を戻します。
ディレイラーの変速性能(特にリア)にそこまで差がないと言っている
いますが、前後共に明確な差があります。
そして
メカの限界を勝手に低く決めつけてしまっています。
(そのほうが整備は簡単ですから)
【変速すればいいや、】こんな調整ではどのグレードのメカも残念ながら
確かにそこまで差は感じられないですね。
「これが限界です」と簡単に言うのは【メカの性能】の話ではなくて【整備の腕】の話です。
何にせよメカ性能の限界はありますが、そう決めつける前に本当に
メカの性能の限界なのかをしっかりと見極める必要があります。
もちろん1分1秒を争うレースの正解ではなくても差を感じることはできます。
変速自体に差が出てきます。
フィーリングは好みがありますので一概にグレードが上がればいいのとは思いません。
▶整備について
整備の難易度は11速は高いです。
難易度が一概に【高い】と言っても何がというお話になりますので具体的に。
整備難易度が高いというのは簡単にいうと
【スイートスポット(許容範囲)が狭い】ということです。
逆に整備難易度が低めと言うと
【許容範囲が広い】ということです。
例に出すとアルテグラのリア変速のアジャスターは4分の1回転が最小調整幅
になりますが、できればこれの倍は調整をしたい感じです。
(腕不足の部分が多々あります。)
1ノッチ分でも結構フィーリングは変わりますので、
調整が細かく必要になります。
逆に10速は11速ほどシビアではないので、
8分の1回転でそこまで大きく変わることはないです。
またケーブルルーティングも非常に重要であり、
いわゆる【触覚】(ハンドルに這わせないタイプ)のほうが難易度が低いです。
逆にハンドルにはわせるようにしたため、整備の難易度が上がり、
整備性も悪くなっています。
整備の面でこれほどの差がでているのに変速性能・フィールに差が
でないという方が不思議なことです。
つまりメカの精度が整備の限界を超えてしまうということです。
しかし難しいのはグレードを下げれば整備難易度が下がるかというと
一概にそうではないということです。
上位機種のほうが細かくセッティングが効きます。
上記のようにアルテグラグレード以上の変速はかなり細かく調整できますし
全く同じ精度で調整をしたとしても、
ある程度のところまでは同じく追い込めますが、
越えられない壁があります。
これがメカの精度の問題であると考えます。
てんちょー自信体感していることで、クラリスやTiagraとアルテグラのメカ
の差は繰り返しになりますが、明らかに【精度】が全く違います。
きちんと整備をした各グレードの自転車に乗ってみれば違いがわかると思います。
シマノ製品は本当にすごいです。
クラリスだってSORAだってきちんと整備をすればバシバシ変速するように
できます。できないのは腕がないだけです。
もしくはメカトラブルの可能性があります。
しかし【変速するだけなら】というお話です。
例えばリアディレイラーのお話です。
100%が完璧な変速だとします。
そして整備も100%近くに持ってきたとします。
しかし実際の走行中の変速は外的要因(変速のタイミングや、トルクのかかり方等)
などで100回変速をおこなった場合
アルテグラだと100%100%99%98%100%99%・・・となりますが、
105だと100%95%95%90%95%100%100%・・・
とばらつきが出てしまいます。
まずこれが変速性能の【振れ幅】いうことです。
そして次が【最小単位】(うまく言い表せずごめんなさい)です。
アルテグラのグレードだと、1%刻みに変化していきますが(DURAで0.5位)
105だとそもそも3~4%刻みぐらいでの誤差ということになります。
※あくまでも個人的主観です。
これがティアグラになると5%になり・・・という感じです。
細かく言うと単位の中でもばらつきがだいぶ出ますが、わかりやすくするための説明です。
そういった差があるんだ、難しく考えすに読んでみてください。
この【振れ幅】と【最小単位】が各グレードの差につながってきていると考えます。
具体的に言うと、シフトダウンはケーブルで引っ張る動作(持ち上げる)
になりますので、そこまで大きな差は出にくいですが、シフトアップの時
(ギアを落っことす動作)が大きな差がでます。
物は持ち上げるよりもゆっくり下ろすほうが大変だったりします。
アルテグラグレードだと、シフトアップ時のフィーリングを調整がより細かくできます。
これは好みの問題なのですが、
【カンッカンッカンッ】と確実にシフトフィールが【かっちり】した変速調整
【ヌルッヌルッ】といつ変速しているかわかりにくい変速調整
こんな調整もできますが、
Tiagra以下のグレードだと
【ヌルついた】超微妙な調整が細かくできません。確実にカンカン変速するイメージです。
この感覚が105の5800 11速とTiagra4700 10速は非常に似通っています。
105では越えられない壁がアルテグラにはあると言えます。
ケーブルによってもこの感覚は差がでます。
ポリマーコーティングケーブルはおそらくポリマー層が衝撃緩和作用が多少なりともあり
SIL-TECやコーティング無しケーブルよりもクリック感が少なくなります。
コーティング層が薄いほうが【カチッ】としたクリック感になり
ダイレクト感は出ますが、多少衝撃(ショック)が出てきます。
逆にポリマーコーティングは衝撃がすくならず吸収されるので、
【カチッ】よりも【コクッ】ととなります。
このヌルヌルした変速については【好み】の問題がりますので、
一概にどちらがイイとはいえません。
もちろん最上位機種のDURAは素晴らしいですが、
ちょっと価格が高すぎて、、、イメージはアルテの精度を更にをあげたような感じです。
余裕があればDURAを選択するのがいいでしょう。
このようにメカの差を感じ取るにはまず【整備の腕】が大きく関係しており
その土台が確立した上で上位機種に変更をすると大きく変化を
感じることができるはずです。
変速性能はレバー、ケーブルルーティング、チェーン、ディレイラー等の複合であり
更にフレーム、乗り手のテクニックが関わってきます。
ディレイラーのみを交換しても大きな差は感じにくいです。
【ロードバイクは105から~】なんて言っちゃう方もいるみたいですが、
なんなんでしょうかそれ、、、
105だってクラリス以下の性能しか出していない場合もありますからね。
まずは整備の腕を上げろ、というお話です。
現状のメカの性能を整備やテクニックでフルに使いきってからグレードを上げると
【やっぱ天下のシマノさんはすっげぇ】って実感できると思います。
現在の使用で不満が有る方は整備を一度きちんと見なおして見ると
思いもよらないほど良くなる場合があります。
調子が悪くなるのは徐々に悪くなる場合が多いので
体が慣れてしますと気づきにくいんですね。
ということで【シマノコンポの差は整備の差!?】というお話でした。
※本気記事は整備の腕もまだまだ修行中のおっさんの記事であり
それは【おまいの腕が悪いだけ、】という部分もあるかと思いますが、
温かい

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