真冬のライド 末端の寒さ対策を考える
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2020年かなり寒い年ですし、冬本番です。
冬本番、その気温は氷点下ともなると、何が辛いって末端です。
体は最近のウェアはものすごく優秀で、全くと言ってもいいほど、寒さを感じることが無いようなモデルも多くあります。

しかしです。

末端はそうはいきません。
着膨れするぐらい着込める体とは違い、手先足先はというと、着込むにはどうしても限界があります。
寒い時期の末端は、本当に弱点のようなところもあり、装備をおろそかにすればあっという間に寒さから痛みへと変わっていきます。
下手をすれば、しもやけになったり、ひどくなれば凍傷になってしまうこともあるかもしれません。

ということで今回は冬本番、真冬のライド 末端の寒さ対策を考える、そんなお話です。



▶末端の冷え対策
覆えるところは覆うというのが基本です。
冬のロードバイクはスピードが出ますので、風との戦いということもあります。(ちなみに風速1mで体感-1℃と言われることもあるようです。)
まずは体を冷やさないために、如何に風を遮るか、これも大切なことです。
しかし逆の事も言えます。基本的に自転車を漕ぐということ自体、体があたたまる運動です。風を遮りすぎてしまったがゆえに、かえって体が暑くなりすぎて汗をかいてしまうのはその後に寒くなりすぎてしまうので避けたほうが良いです。
つまり寒すぎないように、そして暑すぎないようなピンポイントのウェア選びが必要ということです。

また汗だけではありません、この時期の雨や雪は危険も伴いますので、天気予報をしっかりとみて、無理のないライド計画をたてるということも大切なことです。
ということを踏まえた上で、

①体の仕組み
体内で発生した熱エネルギーは、血液によって全身へ運ばれます。
体が寒いと感じると、生理作用で体内の熱を逃さないために、末梢の血管を収縮させます。この作用によって、体の中心へと血液を集中させます。
これによって末端の血流は減り、冷えやすくなるというものです。

これを防止するためにはやはり体が寒すぎないように保つことで抹消への血流を確保します。

②血行不良による冷え
前述のように血行不良は冷えに繋がります。
血行不良の原因を考えます。

✓クロジャーの締付け
指先だけで簡単にギュッと締め付けができるBOAクロージャーなども、かなり便利ですが、冬のライド時にはその締め付けは注意が必要です。夏同様にしっかりと締め付けたくなるのはわからなくはありませんが、対象的にきつく締めすぎることで血流を悪くし、足先の直接的な冷えに繋がってきます。
あまりにも寒い時期はクロジャーの締め付けを気持ちゆるくすることでも、多少の冷え対策になることがあります。

✓厚すぎソックス

寒いからと言って靴がきつくなるほどの厚ぼったいソックス、これも前述のクロージャーの締めすぎと同様に、血流が悪くなることもあります。
足の一定以上の対策はシューズの外側に、と考えたほうが良いと思います。

ロードバイクのペダリング動作は足の動きが単調な動きが多く、特に冬の寒い時期は血行が悪くなりがちです。
血行不良改善のためにも定期的に休憩をとり、ストレッチをするだけでも足先の冷えが幾分改善されたりすることもあります。ストレッチとまで行かなくても信号待ちでクリートを外すだけでも多少の効果はあります。

また血行を良くすることが直接の改善に繋がりますので、足先のマッサージ、足先がシューズカバー等で覆われている場合は、ふくらはぎをもみほぐしてあげることでも、足先の血流が改善されます。



▶手(グローブ)


こちらの記事でも書きましたが、モンベルのグローブがものすごくいい感じです。
というもの、ごめんなさい。ワタクシ自身、手はそこまで寒さを感じていないようで、薄手でもかなり耐えられてしまいます。

しかしこのモンベルのグローブが良いのか、GORE-TEXが良いのかは不明ですが、本当に全然蒸れません。薄いから寒くて蒸れないのかと思いきや、そのまま気温が上がってきてもかなり蒸れづらいです。やはりゴアはすごいのか!?

手先の寒さに弱く、グローブだけではどうしようもない場合は、オーバーグローブというものがあります。グローブの上にするグローブで、主に外側(手の甲側)の守りを固めるものです。操作性は落ちますが、保温性はかなり上がります。

さらにそれで駄目ならば、手の甲にカイロです。

ハンドルカバーというものもありますが、片手を離す場合のある自転車では安全性に疑問が。。。


▶足先(シューズ・カバー)

大前提として、ビンディングシューズは通気性がかなりよいものです。
そのせいもあって寒い時期は、足の指先の感覚があっという間になくなってきます。
ですので、まずは専用の冬用サイクルソックスです。
さすが自転車用、専用品は素晴らしいです。

続いて基本にのっとり、風対策をします。
シューズカバーはもちろんのこと、裏側も対策します。
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※クリートの穴も塞ぎます。SHIMANOのクリートはビニテの幅がなんとぴったり!

これはかなりの防寒対策となりますので、シューズカバーをしても足裏が寒い方にはおすすめです。
あとはシューズカバーですが、シューズカバーでは暑すぎてしまうので(足首部が蒸れる!)、最近はトゥーカバーだけです。
ですが、トゥーカバーは残念ながら薄手のものばかりです。
ですので、薄手のトゥーカバーにプラスして、プチプチ巻で保温性を上げています。

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これならば単純に足先の対策はバッチリで、シューズカバーのように足首部が蒸れることもありません。

これでも寒すぎる場合はやはりシューズカバーです。
厚手のシューズカバーはかなり温かいです。意外と足首の動きも悪くありません。
更に寒い場合は足用のカイロをシューズ内ではなくて、シューズとシューズカバーの間にはさみます。シューズの中のカイロは温かいですが、きつくなることで血行不良を起こしてしまうと、寒さ対策としてはいまいちということになってしまいます。



▶顔(フェイスカバー)
顔を覆うと言うよりもまずは耳の対策と思います。
耳は通常のヘッドバンドや、バフを少しだけずらして耳を入れてあげることでもだいぶ楽になります。
それでもだめな場合はヘルメットの下にかぶれる、専用のインナーキャップで耳まであるものがあります。

続いて鼻や口です。
呼吸をすることで肺に冷たい空気が入ると、体が冷えます。
そんな時にはフェイスカバーが役に立ちますが、フェイスカバーも選び方は重要です。

フェイスカバーも厚すぎてしまうと、
・息苦しい
・呼吸で蒸れる
これらはあまり良い状態ではありません。
ですので、基本的にはそこまで厚ぼったくなく、ある程度の通気性があるものが良いのではないかと思います。



▶まとめ
手先、足先、顔等どこにでも言えることですが、限界を迎える前に対処する、ということも大切なことかと思います。

また常々書かせていただいておりますが、自分を知る、ということもとても大切なことです。
例えばですが、ワタクシの場合はというと、
・手指の寒さにはかなり強い
・顔も意外と寒さに強い
・足先は極めて寒さに弱い
ということですので、とにかく足先を冷やさないような対策を入念にとっています。

そうこのウェア選びが難しいのにはもちろん理由があります。というのも、寒さの感じ方には個人差が大きすぎるため、です。それは体の部分だけではなく、末端でも全く同じことが言えます。

自分自身の寒さの感じ方、弱いところをしっかりと理解することで真冬のライドも乗り切れるかと思います。
ということで今回は真冬のライド 末端の寒さ対策を考える、そんなお話でした。




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