リアディレイラー変速調整 中級編 細かいフィーリング調整・極小さな異音解消

最近は日中は春の気配を少しずつ感じられるようになりました。
暖かな日差しが気持ちいいです。
 
先日の埼玉遠征からヒルクライムと言うには申し訳ない程度ですがにどっぷりハマっているてんちょーです。

今週末は密かに(マタカヨ!) 千葉県の某所に下見に出陣予定です。。。
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セグメントもいっぱい♪

ということで今回はリアディレイラーの突っ込んだ変速調整です。

今までは【どんな時でもしっかり変速する】ということを大前提に置いてお話をしてきましたが、今回はこれよりもちょっとむずかしいお話で、具体的には【変速フィーリング】【極小さい異音(音鳴)】を止める】ということです。
尚、フィーリングというのは感じ方に個人差がございます。それを感じられなくてもそれは個人の感じ方の違いや、機材の違い等条件によって差が出てきます。ご理解とご了承をお願い致します。


■変速フィーリング
変速フィールとはワタクシが勝手にいっていますが、なんというか変速した時の感触です。
これは【レバーのクリック感】【変速時のリアの感覚(チェーンの移動感)】ということです。

▶レバーのクリック感
これは主にシフトアップ時のクリック感です。
シフトダウンのケーブルの動きは【引っ張る】です。引っ張るときは多少緩くてもきつくても動きが悪くても問題が見えにくい場合が多いです。ですのでシフト調整はシフトアップをメインに調整していくといいと思います。

そしてそのシフトアップ操作(少レバー操作)のクリック感です。
これはもろに【ケーブル】の影響がでます。
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※色々なコーティング、太さ、柔らかさのケーブルが有ります。

【カキッ、カキッ】硬質なしっかりとしたクリック感を出したいのであれば硬質なケーブルがいいです。
逆に【コクッ、スルッ】とした感じを出したいのであれば逆に柔らかなケーブルがいいです。
硬質なケーブルとか柔らかなケーブルとかわけがわからないですね。

これは社外製であれば各社ケーブルが硬いとか柔らかいとか差が出てきます。
しかしそれだけではありません。それプラスアルファが【コーティング】です。

ケーブル自体の柔軟性も含む硬さとコーティングこれがキモです。

ワタクシ個人的に一番タッチが柔らかく感じるのはシマノのDURAポリマーのケーブルです。
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これは一番タッチ感が【コクスル】になります。剥がれとかは別として、、、

自分のフィーリングにあったケーブルを探すというのも楽しいと思います。


▶リア側の感覚
これも完全に好みの問題でしかありません。
【カンッカンッ】としっかり変速を感じられるように仕上げるか、また【コトッコトッ】とどちらかと言うとヌルヌル変速に仕上げるかです。
コンポーネントの種類によってこの調整がし易いモデル、しにくいモデルあります。

いじる部分はもちろんリアディレイラーケーブル調整ボルトのみです。
この調整でフィーリングをいじることができます。

しかしこれだけで変わる感じがしない場合、、、変速の仕組みを考えます。

変速は【レバー操作】で行います。
ケーブルはどうなるかというと、固定が解除された状態(緩む)です。当然ディレイラーは【バネの張力】と【ケーブルの張力】で動いています。バネの力よりも強い力で引っ張れば動きますし、引っ張った力を【解除】すればバネの力で戻ります
もう感のいい方はおわかりかと思います。

全ては【ケーブルの動き】次第です。

引っ張るときは多少抵抗があっても力をかければ【グイッ】と動きますが、解除(緩む)は別です。スパっとケーブルが所定の位置まで戻らずに抵抗が大きければ当然ディレイラーの動きも悪くなります。

改善方法とすると【アウターの取り回し】【ケーブルの選択】【潤滑を見直す】その他諸々、、、
コントロールレバーを外してリアディレイラーに10cmぐらいで直接繋いじゃえば最高の状態がわかります。めちゃくちゃ軽いです。その状態に1%でも近づけるようにすべてを見直します。

改善後に再度ケーブル調整ボルトで調整をします。

【問題なく変速する】許容範囲内の中で好みにあわせた張りを調整します。

ワタクシのバイクの場合はドンピシャ真ん中が一番【硬質なフィーリング】、許容範囲の中でも【張り気味】がヌルヌルフィーリングになります。こればっかりは完全に好みの問題でありますし、バイク・コンポーネントによっても変わってきます。【好み】に合わせてお好きなフィーリングに調整してみたら楽しいです。

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■小さな異音・音鳴

11速化に伴いもうリアは【キツキツ】です。
そして11速、異音(音鳴)のトラブルは非常に多いです。

この辺のトラブルは自転車屋さんでも【対処療法】はできるかもしれませんが、【根治治療】はできない場合もチラホラと出てくる場合があると思います。

おそらく自分でも気がついていないパターンもあると思います。通常40km/hぐらいで巡航していれば←ファッ?デキネーヨ!風切音で聞こえないのですが、例えばトンネルに入った時に何か小さな音が聞こえた、ガードレールの横で定期的な音が聞こえた、、、というパターン。またインナーでは気にならないが、アウターでは気になる。と言った極小さな音のことです。

まずその音がどこから出ているかの特定が大変ですが、間違いなくリアドライブからだ!という場合です。

まずは調整の前にきちんとすべてが正常かの確認です。

▶ディレイラーハンガー
(予備が)【あってよかったディレイラーハンガー、どんどん増えてくディレイラーハンガー】です。
ド平行にします。(基本は・・・デス、場合によっては、、、なんて考えちゃダメです。今は・・・)

▶スプロケ
どのくらい使っているか?カケは、摩耗は?というところの確認です。
実は新品よりも少し【こなれて】きている方が音は出にくいこともあります。


▶チェーン
これも使用期間は?社外品?動き(汚れ)は?というところです。
3000kmも使っていればもう次を用意しておいたほうがいいと思います。

▶フロントからのチェーンライン
フロントに異常はないか?クランクの取り付けは問題がないか、
リアの異常はフロントからの流れで引き起こされている場合もあります。

▶コントロールレバーとリアディレイラーの動きの確認
上で書いた確認方法ですが、コントロールレバーを外してリアディレイラーと10cmぐらいでつなぎます。ケーブルの影響をフルになくすためです。
これで正常に動作をするかどうかを見極めます。

しかしリアディレイラーは基本的に構造自体はそこまで複雑な構造ではありません。そしてコントロールレバーもシマノ曰く【かなり壊れにくい、】とのことです。

これで問題がなければあとは他の問題です。

▶ケーブル(インナー&アウター)
試用期間は?動きは悪く無いか?確認です。

もちろん新品が一番イイ!なんてことは一概には言えないです。

そして最大の難関アウターの取り回しです。
これ次第で引きの軽さ、変速の正確さ、全然変わります。

ですからコントロールレーバからのアウターの出方はいわゆるハンドルを這わせないタイプ【触覚】のほうが整備がやりやすいです。角度が圧倒的につきにくいです。
角度が浅いということは抵抗が少ないです。

ハンドルバーの形状・サイズ、フレームサイズ、フレームのジオメトリ、シマノはコンポーネントの使用に対して許容範囲というものを設けているそうです。その中で収められていてもサイズによっては不具合が出やすい出にくいがあります。出やすい機種、サイズを引いてしまった場合、、、整備の腕が上がりますよ。

上記の内容等で問題がなければあとはひたすら、ケーブル調整ボルトで調整です。
1ノッチが確かRD6800で1/4回転、1ノッチで全く変わることもあります。
1ノッチの偉大さに気がつくと思います。


とここまで代表的な例を色々とご紹介してきましたが、もちろん問題はこれだけではないです。
ロードバイクは繊細で我儘だ!ってことで。


自分だけのロードバイク、【我儘】【繊細】ケッコウケッコウ!

「愛情を持って手懐けてやるぜ!」ぐらいの勢いで望むとイイかもしれません。

最後はお決まりです。
「セイビハアイジョー!」

ということでリアディレイラーの突っ込んだ変速調整のお話でした。



いい時期になって来ましたね、、、

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