ロードバイクに自転車にグリースのお話し

ということで本日はロードバイクに自転車にグリースのお話しです。
ちなみにオイルオイルではなくてグリースのお話しです。

ワタクシ油系の専門ではないのでいろいろな情報を集めてみました。 

何を信じて何を実行するかはご自身でお好きなものをお選び下さい。(くれぐれも自己責任でお願いします。)


▶グリースの構造


グリースの構成成分
引用元:大同油脂株式会社 【グリースの構造】よりhttp://www.dydo.jp/grease/5.html

簡単に言うと【潤滑油】に【増ちょう剤】と【添加剤】を混ぜペースト状にしたものです。

▶ちょう度とは


ちょう度
→ペースト状物質の硬さ・軟らかさ・流動性などを意味する専門用語。例えば「カタイ(高粘度で流動性が無い)」、「ネバイ(高粘度ではあるが流動性がある)」、「サクイ(粘度は高くないが流動性が無い)」などと表現される。現在一般的に使用されるのはグリースの硬さを表す値。潤滑油の動粘度にあたる。
 Wikiより抜粋 ちょう度 


▶グリースの種類

シャーシグリース
→粘着性が高い、耐水性に優れる

リチウムグリース(マルチパーパスとも呼ばれる)
→耐熱性・耐水性に優れる
 シャーシグリスの強化版
 
ウレアグリース
→耐熱性・耐圧性・耐水性すべてリチウムよりも優れている
 リチウムグリースの強化版

モリブテングリース
→固形潤滑剤の影響で耐圧性(極圧性)が高い
 水に弱い
※二硫化モリブデンと有機モリブデンがあり有機モリブデンのほうが酸化安定性が優れる。

(セラミックグリース)
→ボロンナイトライド(窒化ホウ素)配合
モリブデンは金属同士、セラミックは樹脂にも使える(?)


調べれば調べるほど謎ですが、リチウム・モリブテンがゴムに悪いと書いてあるところも、ゴムは適応と書いてあるところも。
こういった多すぎる情報もどれを信じるかは難しいです。


▶基油

→鉱油
→合成油:合成炭化水素油・エステル油・ポリグリコール油・シリコーン油・フッ素油


▶増ちょう剤

・カルシウム石けん
耐水性は高く、使用可能上限温度が低い。

・リチウム石けん
耐水性、耐熱性、機会的安定性に優れる。(万能グリース)

・ウレア系
耐水性。耐熱性、機会的安定性に特に優れる。


▶添加剤

・酸化防止剤
→貯蔵安定性・機能寿命性能の向上

・防錆剤
→サビの防止

・腐食防止剤
→グリース中の酸性物質・大気中の腐食性ガスによる腐食の防止

・耐荷重添加剤
→・油性向上剤
 ・摩耗防止剤
 ・極圧剤

※PTFE=商品名【テフロン】≒フッ素樹脂



▶グリースについてのまとめ

→増調剤によるかたさ(ちょう度)と基油のかたさ(中身のオイルの粘度)とは違う(?)

→グリースのちょう度(グリース自体の硬さ)は、動き始めのトルクに影響がある。
速度が上がるにつれて、グリースから基油が漏れ出してくるため 潤滑面では基油の割合が増えて、見かけの粘度が下がりトルクが低下する 。
高速時には潤滑面では基油のみとなり基油の粘度にトルクが支配される。

要は基油粘度が低いほど抵抗が少なくなる。 
一方、基油の粘度が低いと蒸発しやすい上、 潤滑面での油膜厚さが薄くなる傾向があるため寿命が短くなる。 
基油粘度が高いと逆の傾向となる。 
添加剤の影響も大きいからそんなに単純に比較はできないともある。 
 

→金属石鹸系だろうとPTFEだろうと 増ちょう剤は室温で個体なんだから グリースが蒸発するわけない。
問題は潤滑面で油の枯渇すること 。
通常潤滑面では数nm程度の油膜が形成されるんだけど 油が蒸発したり離油が不十分だったり、大きめの鉄粉などが入り込むと 油膜が破壊されて瞬間的に金属同士が接触するようになる。 
そうすると部品が傷む上、熱が発生して油が劣化して いずれは潤滑寿命が訪れる。 


ヅラグリスって回転重くない?
→  「無負荷のときに回転がいいのと過重をかけた状態で回転がいいのとは別」 

回転が軽いから高性能だと思い込むな、グリスのちょう度が低いだけだぞ、という低レベルな話でしょ 
油膜の強度やハブ剛性で回転性能が左右される事を知ってる奴なら、ややこしいとは思わないんじゃないかと 


荷重かかっていない状態での回転が軽いのがいいなら、いっそ灯油でも使えばいいんだ。 
潤滑性能まるでないけど、たぶん軽いぞ。 


ケミカル製品の高級版と廉価版ってそんなに差が出るものですか? 
体感できるほどの差なんて出ないよ。 その日の体調の差の方が大きいよ 

たかだか体重100kgの人間が乗る自転車のグリスに極圧はいらないって人もいるけど、どう? 
点接触である以上、単位面積あたりの荷重はトンに及ぶこともあると思って、極圧グリス使ってる。 
結局どの程度で妥協するかにもよる気がする。 
グリスにいいものを使うのはまあわるいことじゃないんだけど、そこまでの高性能のグリスを入れようとも、 入れ替えなりのときにゴミが残ったり、混入したらもう意味は無いわけ。 
カップ&コーンのベアリングの破損も、メンテと称してあけることでそのときにゴミが混入、 しばらくしたら壊れた、ってケースも実は結構あるんじゃないかと予想。 
→道路が常に平滑ならいらないかもしれないけど、実際は結構凹凸がある。
歩道の段差を乗り越えたり、極端な話パリ~ルーベの石畳みたいな道を走ることを 考えたら、極圧グリスも有りだと思うけど 

極圧剤は高温にならないと働かないというけど、 モリブデンは高温にならなくても働くんじゃないか? 
→極圧添加剤が高温でしか働かないんじゃないんだ。 
高温で他の潤滑剤が働かなくなるようなときに 働いてくれるものを極圧添加剤と名付けて呼んでるんだ 
モリブデンは似た動きをするからそう呼ぶ向きもあるってだけ。 ただの固体潤滑剤だよ。
 

▶セラミックベアリングについて
油屋本舗  セラミックB/Gに手を出してはいけない!
※ワタクシのコメントは一切ございませんw

▶まとめ

低負荷回転(空回転)と負荷回転時のグリスの働きは違う(?)

空回転を良くしたいのであればグリスの粘度を下げれば回転時間は伸びる

高負荷時のハブベアリングの回転性能に大きく関わるのは【極圧性能】

負荷がかかった状態で油膜をしっかりと維持できるということが大切。



と箇条書きのようになってしまいましたが、やはりロードバイクに乗るものとするとバイクを逆さまにして空転時間が@@分、などワタクシ自身も時々やっております。
しかしこの回転が良いのと、乗った時の潤滑性能は少し違うようです。
しかし全くの見当違いであるとも思いません

ロードバイクなんて車体が10kg、人間が60kgだとしても70kg大した負荷ではないという意見もありそうですが、ソレはあくまでも止まっている時のお話。
高速域70km/hになるダウンヒルのブレーキングとかコーナーリング時も分解してみればわかるかと思いますが、あんな小さなボールとレースで点のような接地面で支えています。

たしかに【極圧性能】は大切なような気がします。

そして整備面ですが、やはりベアリングの整備は異物の混入に細心の注意を払うということが大切だと思いました。

砂埃なんかが入ってしまうようなところでの整備はお勧めできませんね。

何を使うかは非常に難しいところです。

迷ったら純正品を選択というもの悪い選択ではありません。
プレミアムグリス 100g チューブ入り (旧名称:デュラエースグリス) シマノ(Y04110200) 【80】 自転車 グリス bebike
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シマノ純正品は世界のシマノ様が考えぬいての品質のはずです。
(だから少々高いのでしょうか、、、)
ダメなものなら変更があるでしょう。


ということで何を信じるか、多分劇的な差はないでしょうが、チョットの違いをこだわりたい!グリースのお話しでした。


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