ロードバイクホイール ハブグリスの入れ替え その2 リア

昨日入れ替えた【AZ有機モリブデングリースウレアベース】
AZ 極圧有機モリブデングリースウレアベース ジャバラ80g
AZ 極圧有機モリブデングリースウレアベース ジャバラ80g

これの感触が何やらすっごくいいので調子に乗って【リアも】ということで深夜の作業の開始です。

例のごとく実験体はいつもの【フルクラム レーシング3】です。
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※2:1が素晴らしい!

用意するのはフロントよりも少々道具が増えます。

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スプロケを外すために(はずさなくてもできますが、、、横着はよくありませんね)
・スプロケ外し
・スプロケ抑え(正式名称は色々あります)
・17mmスパナ

ハブの分解に
・六角5mm×2 2.5mm

あると便利な
・精密ドライバー
・先の丸い(精度の悪い(笑))ピンセット
・茶こし
・ステンパン(これがないとベアリング球が組み付けの時に足りないなんてことに、、、おそろしや)

掃除に
・キッチンペーパー
・パークリ
・綿棒
・楊枝

ということで作業の開始です。

はずさなくてもできますが、そんな横着をしていては綺麗にできません。
ということでまずはスプロケを外します。
チェーンを抑えて体重をかければ回ります。
このやり方以外では体重がかけられず回らないと思います。
ここの締付けトルクは確か40n・m(確か、、、デス)
かなりのパワーで閉めこむ必要があります。
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ロックリングを緩めればスプロケが抜けます。

次はフリーを外します。
17mmのスパナで抑えて六角で逆ネジ方向にゆるめます。
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(パッケージぐらい外せよって、、、)

ロックリングが外れれば【ズボッ】と抜けます。

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組み立ての時に順番を間違えないように確認します。

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スプロケ・フリーが外れればあとはフロントとほぼ同じです。

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玉押しを緩めて(完全に外す必要はありません。緩めればOKです)

5mmで両側から回してあげれば一番外側が外れます。

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スリーブのはいったものが玉押しをおさえていますのでこちらを優しくこじります。

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※精密ドライバーがやりやすいですね。

これがゆるめば画像のようにシャフトが落っこちますwww

シャフトが抜ければ後はシールをあたりの優しいピンセットなどで外します。

シールが取れれば後はリテーナごとベアリング級を取り出して分解は完了です。

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※フリー側

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※反フリー側

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こうなります。

後はひたすら脱脂をしていきます。

拭き拭きしてバークリで仕上げをします。

例のごとくペダリング球は茶こし+パークリです。
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綺麗になりました。

美しいシャフトです。
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玉押しです。

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掃除・脱脂が完了したら次はホイール側です。

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ホイール側は結構薄いプラスチック製のパーツとかがあります。

直接パーツクリーナーはチョット、、、パークリをウエス(キッチンペーパー)に吹き付け磨き上げます。

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玉押しの状態も確認しておきます。

フリーは前回掃除したばかりなのでささっと拭き取るぐらいで終了です。
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ここで汚れ物はもう終わりです。

ということで一度手を綺麗に洗って清潔な手で組付けを行います。

前回も書きましたが汚い手のまま組み付けは行いません。


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リテーナーに戻して、グリスを少量、【外側】に乗せていきます。

※内側は玉受けにセットしてから塗り込めます。


フリー側のほうが少し深くなりますのでやりにくいかもです。
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戻して~~

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この状態でしっかりグリスを塗りこみます。

多少多めでも大丈夫です。
そのうち内部シールと玉受けの間に余分なグリスは移動していきます。

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シールをしっかりとはめます。

ホイール側に溝が切ってありますので、一部を溝に入れて優しく1周回すように入れ込みます。

垂直に力をかけても一向にハマリません。

構造をしっかり確認して優しくはめ込みます。

ここが外側からのシールになりますのでシール+グリスで水分やゴミの侵入をしっかり防ぐためにもシールをはめた後にグリスでうす~くコーティングしてあげます。

※この段階でこのフリーギアが引っかかる溝にグリスをどのぐらい入れるか、とフリーギアの爪のグリスでラチェット音の大きさが調整できます。

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※内部構造です。(正確にはチョット違いますが、こんな感じです。)

【カップアンドコーン】のハブは基本的にこんな感じのものが多いです。
ママチャリなんかもシールがなかったりしますが、こんな感じです。

玉押しを押し下げていくことで【玉あたり調整】をします。

反対側も同じ要領で行います。

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シールをするまではベアリング球が落っこちますが、シールをすれば落ちることはありません。

シールをした段階で好きなだけグリースを入れて下さい。

どれ位かというと、、、適量ですwww

雨の走行や、洗車を良くする場合はしっかり入れれたほうがいいかもしれません。


次はシャフトの挿入です(特に意味はありませんw)

シャフトも入れる前にサビ防止のためにグリスを薄く塗りますが、ここでポイントです。

玉押しがぴったり嵌るよう精度がバッチリに作ってありますが、ぴったりすぎて固着してしまうことがあったら困るので玉押しとシャフト間にも薄くグリスを入れて戻してあげると、吸い付くようにピッタリハマリます。
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※ここの部分です。

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ココをはめた瞬間がとっても気持ちいいのはワタクシだけでしょうか、、、

反対側は切り込み入の金具です。

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シャフト自体にもうすく塗ります。

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したら玉押しにグリスを塗って

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シャフトを入れます。

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玉当り調整具(?)を入れればシャフトが落っこちることはありません。

バラした時の手順・順番を忘れないようにします。

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玉あたり調整の更に外側のロック具です。

ココもスペーサーが2枚あり順番を間違えないように組み付けます。

これがついてしまえば後はフリーだけです。

本締めは後でするので軽く落ちない程度についていればいいです。

ここまで固定できたらフリー側にグリスを塗ります。
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最初にここまで塗ってしまうと持つところがなくベッタベタになってしまいます。
この段階まで我慢しておけばココをつかめばいいので綺麗に仕上がります。

フリーはシールドベアリングが入っています。
ココも気持ちの問題ですが、少しだけグリスを、、、シールの強さが不明なので塗っていても害になることはないでしょう。
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で組み付けです。

反時計回りに回しながら入れますが、入らなければ楊枝なんかで爪をくるっと回しながら寝かせてあげると【ズボッ】とはいります。

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ロックナットは逆ネジです。

外したのと逆の手順で17mmで抑えて六角5mmで締め込みます。


次はカセットスプロケです。

せっかく外したのだから綺麗にしてから組み付けます。
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綺麗に磨きましょう。

チェンオイルが柔らかいと汚れもすぐに綺麗にできます。

ビフォー
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アフター
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これ拭いただけです。

ねちっこいオイルは汚れが伸びるだけですが、これがさらさらのオイルの最大の利点です。

組み上げるときはチョットこだわりを、、、
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こんなとこ誰も見ないですが、【11S】を綺麗に揃えます。
趣味の世界ですねぇ、、、、

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ここまで行くともう油に触れることはありません。

後は外側を思いのままにはみ出したグリスや手についたグリスがついてしまったスポークを綺麗にします。

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綺麗にしたら【各所の本締め】と【玉当り調整】です。

レーシング3はスポーク-スポーク間1個分よりチョット少ないぐらいがワタクシ的ベストな気がします。

ちなみに【玉当り】のボルト(2.5mm)を締めると玉あたりはチョットきつくなります。

ですので閉めこんだ時に調度良くなるように調整します。

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ピカピカになったホイールは気持ちいいですね!

ということで【ロードバイクホイール ハブグリスの入れ替え その2 リア】のお話しでした。


で肝心カナメのAZ極圧有機モリブデングリスウレアベースはどうなんだ?ってことなんですが、

・ラチェット音はかなり小さくできる。←間違いないです。

すっげぇ軽い、、、

まるで別のホイールになったような、、、
 







決してそんなことはありません(笑


おそらくプラセボでしょうが 

心なしか軽くよく回る気はします。
 

でもねでもね、、、空転状態では明らかにウレアグリスよりも回転悪いんです。

まだ10kmも走っていませんが、、、

それでも乗ったら軽い気がするってことは、、、

ちょっといいのかもしれませんよ( ̄∇+ ̄)v
 

モリブデンはダメとかなんとか言う場合もあるみたいですが、実際に使ってぶっ壊れたなんて話は聞いたことがありません。
第1号を目指して、、、ではなくて



ちょっとイイものを探しましょう!


絶え間ない探究心!
これこそが趣味の世界!
あぁ、楽しすぎるエ!



今回使用した工具類はこちら

これだけはホームセンターでは難しいかもです。
シマノ純正のアダプターを使ってモンキーで緩めるよりも遥かに力が安定してかかります。
持ってて損のない工具です。
と言うかないとスプロケすら交換できない、、、必須アイテムです。