ロードバイクのカップアンドコーン 徹底的にハブの玉当たり調整

巷には色々な情報があふれています。

何が正しいのかは、、、どうなんでしょう。

ということでまた例のごとく【答えを見つける】ではなくて【色々な方法】のご紹介です。


まずは各社マニュアルから。


▶ZIPP
マニュアル http://www.zipp.com/_media/pdfs/manuals/88-188_hub_manual.pdf

-To return to the factory-set pre-load, tighten the non-drive clinch nut until you
just feel it touch the bearing. Then turn it counter-clock-wise 1/8 of a revolution
to back it off the bearing. Once the quick release is loaded, the clinch nut will
contact the bearing and provide a small amount of pre-load.
-Secure clinch nut by tightening set screw to 0.8 Nm.

【手で締めていき軸受けにあたったところから1/8回転戻します。んでクイックを締めると固定されます】 

訳みじかっ∑q|゚Д゚|p

 

▶Campagnolo/Fulcrum
マニュアルhttp://www.campagnolo.com/media/files/035_68_Technical%20manual_wheels_adjustment_hub%20Campagnolo_12-12.pdf 

結構アバウトです。

8コマに別れるのですが、重要なところだけ

1.When the wheel has been in use it may be necessary to
adjust the tolerance of the axle movement with respect to
the bearings rolling in the cups and cones of the hub. To
check whether the adjustment is necessary, hold the rim
with one hand, in with the other move the axle to identify
if the tolerance is too loose or tight.

軸を持ってみて【緩かったり】【きつかったり】したら調整してね。

5.Holding the axle stationary, rotate the adjustment ring nut
clockwise by about 1/8 of a turn.

調整ナットを1/8時計回りにまわしてね。

6.Check if the tolerance of the axle movement has been
adjusted to satisfaction.
If there is still unsatisfactory movement, carry out point
no. 5 again.

不具合がなくなるまでやってね。

image4144

画像の【6】を見てみると縦方向の動きだけなんですが、カンパのマニュアルはこうなっています。


▶SHIMANO

【玉押しをガタがなくなるまでハブ軸に締め付けます。】

だそうです。

これしかないんかい ( ゚Д゚)!!

今後のシマノの方針かもしれないですね。



★その他の玉当りに関する影響★

クイックレリーズを締め付けることで玉当たりがきつくなることがあります。と言うかほぼきつくなるでしょう。

またカンパ/ゾンダの玉当り調整リングの固定ボルト(2.5mm)を締め付けるとこれまた玉あたりはきつくなります。※詳細な原因は不明ですが、体験談です。
 
カンパ/ゾンダの方式は【ホイールをフレームに取り付けた状態】で玉当たり調整ができることが何よりの利点だと思います。
そもそもそういう仕様なんだから使わない手はないです。

ホイール単体で追い込んでもフレームに取り付けた際にきつすぎてしまったりが起こりえます。

それでもいわゆる【ガタ】が出るよりも、いいとは思います。



【きつすぎる】or【緩すぎる(型が出ている)】ではレース(玉受け・玉押し)・ベアリングボールへのダメージが考えられます。【摩耗】や【虫食い】です。

虫食いよりも摩耗のほうがおすすめできるかは不明の技でなんとかなる場合があります。

またきつすぎてしまうことで油膜切れを起こしてしまうのも考えものです。


どちらにせよ、 【ガタつき】(カタカタもしかしです。)ががでたり、きつすぎて【ゴリゴリ】してしまうのはよくないです。

ホイール単体で完璧にガタを無くすか、フレームに組み込んだ時点でガタを無くすか、、、
ワタクシは後者を選びます。と言うか今まで前者を選んできて少し玉受けに【摩耗】と【ボールのくもり】が見られたのでボール交換と必殺技の後、実験的に次はZIPPの方式、ホイール単体では多少【ガタ】がでてもフレームに組み付けた時点でいい状態になるように調整してまた様子を見てみます。


ということでカンパ/フルクラムの折角の構造をフルに活かしてフレームに組み付けた状態でガタがでないように調整します。
P4274133

またこれでしばらく様子を見てベアリングとレースの状態を確認してみます。

うちのレー3は少々過酷な使われ方をしているようです。。。ゴメンヨ


もうこれだから手のかかるカップアンドコーンのハブは楽しくて仕方がないです。

ということで【ガタ】とか【ゴリ】とか何がいいのか実験中!というお話しでした。

フレームに取り付けたままカップアンドコーンの玉当たり調整ができる。
そしてメンテの腕でも磨けて正にホイールのグレードアップにおすすめの2種類はこちら!