ロードバイクのペダリング 【骨盤の自然な前傾姿勢】 

久々のペダリングネタです。

背中を丸める【骨盤を立てる】or背中を伸ばす【骨盤を寝かす】かというのは永遠のテーマです。

今回も骨盤を寝かすワケというお話しです。
注)ワタクシの場合はそもそも腰痛持ちで体が固いので骨盤立てられないです。


ワタクシの目指すところは【ムリなく】【体の動きに合わせた】乗り方です。

今のところ自分でも色々試してそんなことばかり考えながら自転車に乗っていますが、ワタクシのバヤイは骨盤は前傾の方が合うと、体が申しております。

毎回最初に書きますが、どっちが正しいとかではありません。

自分にあった乗り方が一番いいんです!

そのための一つの方法として考えていただければと思います。


▶体の使い方


足は揃えて肩幅で立ちます。

そのまま適度に腰を下ろしていきます。

体を起こしたまま(背筋を伸ばして)腰を下ろしていくとどこに荷重がかかるでしょうか。

そうです、骨盤が立っているとカカトに荷重を感じると思います。

ではそのままゆっくり骨盤を前傾させます。

するとどうでしょう。

拇指球に荷重が乗ってくると思います。

コレがワタクシが骨盤を立てない理由であります。

骨盤を立てている(背中を曲げない)とカカトに荷重が乗ります。しかしビンディングで固定されているところはもちろん拇指球のチョット後ろ側です。

無理なく拇指球後方に荷重をかけてあげるためには自然な前傾でペダル軸に一番荷重がかかるような姿勢を作って上げることで体重をうまく使ってあげるということです。

【腰から踏み込む】で書いたように全身のバネを使って強力なパワーを出したい場合は特に力の出力方向を正しく導くことで伝達をうまくいかせることが大切だと思います。

しかしロードバイクは我慢のスポーツと呼ばれるほど長距離を走ることが多いです。
できるだけエコ運転のほうが、長く続くということです。

ということは省エネ・エコのほうが( ・∀・)イイ!!ってことですね。



余談ですが、人間の体の作りとして【腕は引き寄せる力が強く】【足は引き離す力が強い】ということがあります。※ワタクシの個人的なイメージです。
また強いというだけではなく【得意】だと思います。

そもそもビンディングペダルで考えると難しいですが、フラペで考えてペダルの上に足をのせてペダリングをするということは踏み込む動作のほうがいいってことなんでしょう。

もしも引きのほうが圧倒的に強ければ自転車のペダルの構造自体、引くためのペダルに変わるはずです。

▶上半身

人間は2歩行型ですし、重いものを運ぶ時に腕で持って(引き上げて)足で運ぶ(足を突き放す動作)という動作が先天的にも後天的にも身についているはずです。

重量挙げでも腰までは持ち上がる、腰から上で失敗、と言うのはよくあると思います。
腕は体の中心に向かって引き寄せる動作が得意で、体の中心から引き離す動作のほうが弱いということではなかという裏付けになるはずです。


▶下半身

足の動きに関しては片足スクワットをしてみればわかると思います。
バランスが怖い方は椅子に手をついてやってみてください。
完全の腰を下ろさなくても大丈夫です。膝が90°ぐらいになるまでです。

腰を降ろしていく動作と上げる動作、どちらがやりやすいでしょうか。
↑コレはどっちでもいいです。←ジャァカクナヨッ

まずはやってみてください。
お仕事中の方はバレないようにこっそりと(笑

今行ったこの姿勢を覚えておいて下さい。

体を起こしてまっすぐ片足スクワットをするのと前傾姿勢で片足スクワット、どちらがやりやすいですか?
重要なのはカカトに荷重をかけた時と拇指球に荷重をかけた時どちらがやりやすいかです。

あくまでもワタクシがおすすめしているのは自然な姿勢です。


▶乗車時


何も考えずに自転車に乗って急な坂にいったとします。
一般的な立ち漕ぎでは腕は引っ張り足を踏み込みます。
コレは【足を押す】【腕は引く】というとても【自然な】乗り方です。


本来体は個々の運動機能(柔軟性・筋力)に合わせて勝手に動いてくれます。
しかしコレは体が固い場合には素直に動いてはくれません。
体が固くて素直に動いてくれない場合に力を加えるとどうなるのかということです。

無理な力が加われば体が壊れます。

ロードバイクの高価なフレームと一緒です。

乗車中の力のかかり方に関してはプロの1000wを超えるような力にも耐えられますが、変な方向から力を加えれば簡単にヒビや折れが発生します。

正しい方向・ムリのない方向に力をかける、そのために【柔軟性】というのがとても大切になってきます。

過去の【室伏広治選手のトレーニング理論】【百獣の王のトレーニング】でもあったように年を取れば筋力も柔軟性も少なからず落ちてきます。コレはしかたがないことです。
しかし神経系は鍛えられるということです。

頭でのイメージを体に伝える、できるだけ正確に体を動かす。
これが体を壊さずにうまく続けられるコツだと思います。


というところで今回の体の使い方です。

骨盤を立てていわゆる後ろ荷重でペダリングをするということはどういうことかということです。

カカトに荷重がかかっているのにビンディングはつま先よりの拇指球にくっついています。

引き足をうまく使うためという意見もあるようですが、踏み足ほどに力を出せる引き足はないと思います。

片足スクワットは自分の体重分は片足で持ち上げたりができると思います。
では逆に自分の体重と同じ重さのサンダルをはいて足を持ち上げられるかということです。
結構きついですね。

だったら体の素直な動きとして踏み足をしっかりと踏めるように考えた方がいいというのがワタクシの個人的な意見です。


カカトに荷重が載っている時に無理やり拇指球で体を持ち上げようとすれば当然無理な力が加わります。
そこでもっとムリをすれば、、、体を痛めてしまうこともあるでしょう。

そうではなくて自然で拇指球に荷重が乗りやすい姿勢で踏み込むことで体に無理なく踏み込むことができる、というのがワタクシが前傾を実践している理由であります。


繰り返しになりますが、合う合わないは必ずありますので自分にあって負担の少ない、また気持ちよく乗れる乗り方を見つけるための1つの手段として考えていただければと思います。

いやぁロードバイクのペダリングは実に面白いです。
引き足でハムを使ったり踏み足でもハムを使ったり、、、使う筋肉を切り替えたり。それだから楽しいんんですね。

ロードバイクは自由だ!



明日は久しぶりに山登りです。
最近ママチャリしか乗っていないのですが大丈夫かちょっと不安であります。。。

みなさんもこれから始まる最高のシーズンに向けてくれぐれも事故にはお気をつけて最高のライドをお楽しみ下さい!

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