ロードバイクの異音・音鳴り対策のお話し

ロードバイクの異音・音鳴り、、、それはほんの些細なことから始まり一度気になりだすと昼夜を問わず悩ませるロードバイク乗りの最大の天敵、、、((((;゚Д゚))))キニナリスグル…

そして多くの場合は異音は放置しても自然に直ることはありませんし、なにかトラブルがあるから鳴っているということがほとんどです。
異音は読んで字のごとし、普通とはちがっている音、妙である音です。

基本的にロードバイクの音は”タイヤと地面の接地で鳴るロードノイズ”と”チェーンとギアのかみ合わせで僅かに鳴るギアの音”これ以外はならないはずです。
そしてきちんと整備をされている自転車はものすごく静かです。

ダンシングしてペキペキ鳴るとか、クランクの回転に合わせギシギシ音がなるとか、振動でガシャガシャ、ガチャガチャ音がなるとか、、、まさに異音です。

ということで今回はロードバイクの異音・音鳴対策のお話しにしてみようと思います。

※今回も例のごとく過去記事のパワーアップバージョンとなります。



異音の云々、本題に入る前に少しだけ、

前述のように基本的には異音は走行中には出ないものです。
なんか変な音が、、、アレレレ!?(・_・;?ッ
このアレッと思うことが大切です。
最初はアレッと思っても放置することで、いつしか当たり前の感覚になってしまうということがあります。これがあまりよくない”慣れ”です。
また異音はあるときから突然、というものではない場合少しずつ少しずつ出始めるものもあります。そんな徐々にでてくる音は慣れやすく気になりづらいものです。
異音が出ている車体でオーナー様に尋ねると、多くの場合はこう言われます。
「こういうものだと思ってました。」
「気にしていませんでした。」
「止めれるんですね。」
いつもそうだと気にならなくなってしまうということがあります。

ということでまずは異音に慣れない、これは大切なことです。

そしてもしも気になるところが異常か異常ではないかが不明であればお店に持っていって判断してもらうのがいいと思います。音を聞いてもらえばその音が異常か否かは判断できると思います。
単純に音を聞いてもらって判断してもらうだけなら何万円もかかることはないと思います。

これをふまえた上で、、、

一言で異音といっても単純なものから、ものすごく複雑で解決まで時間のかかるものまで様々です。。
例えば踏み込んだときのペキ、とかパキとか言う音、こんな異音なんかは非常に多くあることですが、BB、ヘッド、エンド等々様々な原因が考えられます。

そして実際のところ根本解決にならずに対処療法でなんとかせざるを得ないということもあります。
例えばですが、フルアウターでフレーム内を通るケーブルです。
振動でフレーム内部でアウターケーブルがフレームと干渉することでカタカタ音が出ることがありますが、、、気になってしまいます。フレームの設計上フルアウターを変えることは難しい、、、となるとなんとか音が出ないような方法を探してあげるしかありません。
いわゆる先天的な理由、いわゆる設計上どうしても発生する可能性あるところです。

またこれとは逆に後天的に乗り込んでいくうちに発生する異常もあります。
いわゆる摩耗や消耗、破損・変形等の原因があります。

原因は複数ある場合もありますが、
異音の主な発生要因としては2つ、
・すれ・こすれ・まさつ(パキパキ、ペキペキ、ゴキ、ギーギー等)
・接触・干渉(カチャカチャ、ガチャガチャ、チッ、カラカラ等)
に分けられます。
上のアウターとフレームの干渉はまさに後者です。


基本的にロードバイクは購入した新車の状態からある程度走ってベアリング、ケーブルその他諸々が馴染んできた状態が一番いい状態ということです。
その状態をしっかりと覚えておくことが大切です。
多分その状態でゴキゴキ、ベキベキ、バキバキなっている自転車はあまりないと思います。

ロードバイクは普通に乗っているだけでもチェーンは伸びてきますし、各種消耗品はだめになってきます。場合によってはトラブルで壊れてしまう場合もあります。

少しずつだと気が付きにくいのですが”なにかおかしい、”と思ったら多分それはおかしい場合が多いです。。

最初のうちは小さな問題も放置を続けることで大きな問題に繋がることがあります。
そのシグナルの一つとして、異音というものがあるということです。

ということで今回はロードバイクの各所異音や音鳴り対策の一番最初の段階のステップのお話しです。


▶異音解決までのファーストステップ
音鳴・異音対策のファーストステップは【3W】が基本になります。
When(いつ) What(何を) Where(どこ)これらを解明することで対策を取りやすくします。

✓When【いつから出たのか?】
いつからと、きっかけに心当たりはあるのか、ということです。
当店でもご相談頂く場合は、いつごろからですか?なにか心当たりはありますか?ということは必ず聞くようにしております。それだけ大切な情報です。

たとえば、、、
・ころんだ・駐輪中に倒れていた
・スピード・パワーをいつも以上に出したら
・パーツを交換したら
・自分で@@をいじってみたら
運良く心当たり、きっかけがわかれば解決までもそこまで時間がかからない場合が多いです。

What【何をすると発生するのか?】
意図的に発生させることができる異音は解決への道標を見つけやすいです。

非常にあるあるですが、ショップに持っていて
「異音がするんです。」
「どういう音ですか?」
「なんかパキパキ言うんですが、、、」
「・・・・」
「出ませんねぇ、、、」
「(でない、、。なぜ?)」
これだと解決が少々時間がかかってしまう場合があります。

どうしたら発生するのか?ということはオーナーさんが一番良くわかるところだと思いますので、発生状況をしっかりと見極めることが大切です。
百聞は一見に如かず、ではありませんが、異音は実際に音を聞いてみることで解決の糸口を探しやすくなります。
逆にどんな音か実際に聞けない場合は時間がかかってしまう場合が多いです。

Where【どこから出ているのか?】
場所の特定は非常に難しい場合があります。

例えば前回も書きましたがシートポスト付近からの音がヘッド部から聞こえてくるなんてことはよくあることです。カーボンも然り、アルミでもフレームの音は響くものです。

また圧入BBは異音の問題が多いという思い込み・先入観はよくありません。
圧入BBの問題ももちろんありますが、BBが原因ではない場合も結構あるものです。

先入観は視野を狭くしますので原因究明の足かせになる場合もあります。

これらをふまえてもココから出ている、とピンポイントで聞き分けるられることは難しいため、おおよその場所の検討をつけてあとは正攻法の消去法で疑わしきところを潰していきます。


▶異音・音鳴りの種類
ロードバイクの異音・音鳴りには大きく分けて2つの種類があります。

クランクを回している時に出るもの
クランクを回す(回転させる)させることで発生するものに関しては主に駆動系を疑います。
主な要因はディレイラーやギア歯、ボトムブラケット等です。

とは言っても実はペダリングに合わせて異音が出るヘッド部ということもあります。
あくまでも可能性と確率の問題です。

クランクを回さなくても出るもの
主にクランクの回転にかかわらず振動で出る異音・音鳴りです。

カタカタ、ガチャガチャ音がしたり、ギシギシ、ミシミシ、ズリズリ音のするものです。

ヘッド部や、シートポストなんかが有名ドコロですが、実はハブとかの場合もありますね。

こういった場合はドライブトレイン以外から見ていきます。
この中でもブレーキ関係なんかもあります。

もちろんクランクを回していないと出ない音でも駆動系の問題もあります。
ペダルを下支点で強めに踏み込むとギシギシ発生するとか、
あくまでも大まかな指標というお話しです。

▶実際の異音対処の前に
まずは普通の状態に戻すことが第一選択です。
基本的なことですが、基本以上に大切な事はありません。

✓キレイにする
汚すぎると原因がわからないときもあります。
またもちろん汚れが原因の場合もあります。
基本的に汚れがひどい場合はまずはキレイにしてあげます。

✓不要なものは外す
ガタツキからくる異音はマウントや携帯ポンプ等の場合も多いです。
本当に車体側の異常なのか、その区別のためにも最低限の装備にするということは切り分けで大切なことです。

✓各所調整
ディレイラー、ブレーキ調整だけではなく、増し締め、規定のトルク管理等、きちんとした整備をしてあげるということです。まずはそれからです。


▶異音の対処
実際の異音に関しては問題が判明しても止めることのできる場合と少なくすることしかできない場合とあります。

お医者さんのお話しと非常に似通っていますが、2つのパターンです。

例えばヘッドのトップキャップからの音鳴り、を例に考えてみます。


【対処療法】・・・原因は分からないが症状に合わせて対処すること

専用パーツの場合は交換することができませんので音に対してはグリスを入れる(緩衝材を挟む)という対処療法的な方法で対応するしかありあせん。

【原因療法】・・・直接の原因を取り除くこと

実際に具合の悪いパーツを交換して修理が完了する。ということです。
ですので今回のVIBEステムの音を消すためには、、、ステムを交換する、これが根本的な解決策となります。

本当は全てに原因療法を施したいのですが、そうは言っても難しい場面が多々あります。


コンポーネントメーカー、シマノやカンパもコンポーネントの開発段階である程度許容範囲と言うものを設けて設計・作成しているものですが、実際には@@@が@@mm/@@°の時は不具合は、、、とすべてのパターンを網羅するのは現実的なお話ではありません。

コンポーネントだけではなくヘッドセットなんかもそうです。

基本的には原因療法で悪いところを取り除いてしまうのがいいということに越したことはないですが、場合によっては対処的なことしかできない場合があります。

そんなときは、、、その自転車の癖であり、そんなところがあると考えるしかないかもしれません。
とこんなことはよくあることです。


▶具体的な解決方法
①振動で発生する系の異音

まずは隙間を埋めます。
直接の接触を極力減らしてあげます。

それは増し締めであったり、ビニテやラップを挟み込んだり、グリスを入れてあげるということもあります。

緩衝材となるべくもの何でも言いのですが、とりあえずどうやれば音が出なくなるかを検証することでゴールを見つけます。


②ドライブトレイン系の異音
ドライブトレイン系の異音は非常に難しいですが、まずはすぐにできることから初めます。
前後ディレイラー調整は必須でまずはこれから初めます。
ディレイラーが問題なければハンガー、チェーリング、BB等の状態を確認したりして確実に一個ずつ原因を潰していきます。

完全に手がないほどすべてやり尽くしてもどうしてもダメな場合、、、対処療法を考えます。

音をなくすことは難しくとも少しでも小さくするために色々と考えます。


▶音の出やすい場所
全部と言えば全部ですが、、、パーツとパーツのつなぎ目・接点です。
パーツ単品で異音が出る場合は、、、もうそのパーツを捨ててしまいましょう(笑)
はっきりといってしまいますが、シマノの純正パーツは調整さえきちんとしてあれば異音が出にくいです。それが世界品質のシマノです。

よくある異音の発生箇所ですが、
・ヘッドパーツ
トップキャップもしかりですが、ガタも異音の原因となります。
BB回り
スレッド式でも異音が絶対に出ないなんてことはありません。
・エンド回り
ハンガーの緩み、クイック、ハブのガタなんかも鉄板です。
・サドル回り
多種多様化するクランプの種類や材質によっても音の出やすいものななどもあります。



▶まとめ
とロードバイクの異音・音鳴り問題についてのお話でしたが、ゴールはもちろん異音・音鳴りがなくなることです。

音鳴りを直す・解決するのはプロにお任せすることはできますが、おかしいと気づいてショップへ持って行くなり何なりすることはユーザーさんしかできません。

繰り返しになりますが、自転車はママチャリでも何でもそうですが、基本的に異音はしないものです。

なにも異音だけではなく、チェーンがガチャガチャ言っていたり、変速が一発で決まらない。こんな状態は普通ではないということ、なんかおかしい!と感じていただければと思います。

ということで今回はロードバイクの異音・音鳴対策のお話しそんなお話でした。


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