ロードバイクの工賃について


ロードバイク、、、買ったら買ったまんま、整備をしないで来年のオーバーホールまで乗り続けるのはとてももったいないです。

しかし、自分でできなければプロショップにお任せするしか、、、

ということで今回はプロショップと言われるお店と、一般的なチェーン店、というくくりではなくて、工賃って全然違うけど、どこが違うのかというところのお話しです。


注)今回はスポーツタイプのバイク、主にロードバイクの工賃のお話となります。

ママチャリとは整備内容が同じことをやるにしても全く異なる場合がありますので、工賃は差がでることが多々あります。

代表的なチェーン店の作業工賃です。

▶タイヤ・チューブ
パンク修理 1箇所864円~ 2カ所目移行108円
交換 1080円

▶ホイール
振れ取り 540円~
ハブオーバーホール 1836円~

▶変速
変速調整 648円
ケーブル交換 864円~
フロントディレイラー交換 1944円~
リアディレイラー交換 1944円~

▶ブレーキ
ケーブル交換 864円~
シュー交換 432円

▶ハンドル
交換 3240円
バーテープ交換 1994円


とまぁこんな感じでしょう。

別のB店のものです。

▶タイヤ・チューブ
パンク修理 1箇所864円~ 2カ所目移行108円
交換 1200円

▶ホイール
振れ取り 540円~
ハブオーバーホール 1836円~


▶変速
変速調整 800円
ケーブル交換 1500円~
フロントディレイラー交換 1944円~
リアディレイラー交換 1944円~


▶ブレーキ
ケーブル交換 864円~
シュー交換 1000円

▶ハンドル
交換(バーテープ交換を含む) 4800円
 

うん、結構似ているといえば似ていますが、多少差額が出てきます。

プロショップなんかだと多分これよりも高い場合が多いかと思います。


基本的に工賃は【作業時間とリスク】を考え計算されることが多いです。



▶作業時間

何分で仕上げるかということです。

人件費、工具代、ケミカル類等もありますので交換するだけなら簡単です。

安く早く仕上げればそれだけお店の回転が良くなり多くの作業が入れられるようになります。

でもソレだけだとちょっと、、、う~んと思うところがあります。


例えばハンドル交換を例に取ってみてみます。

ドロップハンドルの交換方法をザクっと見てみましょう。

バーテープ外し、
コントロールレーバー外し、
ハンドル外し、
レバーを取り付けて、
バーテープを巻く。

簡単に言うとこの5段階です。

これがいわゆる【ハンドル交換】という【作業】です。



しかしこれが親切なお店だとどうなるか、というところです。

バーテープ外し、
※再利用するのか、しないのか。再利用できるのかできないのか。
 また、バーテープを剥がした後のハンドルのベタベタは?
 ハンドル捨てますって言うならあれですが、お返しするものは綺麗にして欲しいものです。
 
コントロールレバー外し、
 外す時のポジションをきちんと記録してお客さんのニーズにあったように新しいハンドルでもポジションを作れるようにします。
 ポジションを作るということはとても大変なことです。

ハンドル外し、

レバーを取り付けて、
 ポジションをオーナーと話し合いながら調整をしてきます。
 基本的にバーテープを巻いてしまったらポジションの調整が難しくなります
 
 ケーブルルーティングも再調整しなおしになります。
 場合によってはケーブル交換の必要が出てきます。
 そのことまで事前に説明して必要が出た時のことを考えて行います。 

バーテープを巻く。

 各種ネジにはケミカルを使用し、最高の状態でお渡しできる等に致します。


おそらく前者、外して付けて、だけだったら20分もあれば仕上げることはできます。

しかし後者であればおそらく、、、1時間以上はかかる作業になると思います。


ヘタをすれば半日以上かかることもあります。

ポジション出し、ケーブルルーティングはとても時間をかけて行う場合もあります。


しかしハンドル交換で、1万円と書いてしまえば当然消費者としては5000円でお釣りのくる方を選びたくなってしまう気持ちはよくわかります。

難しいですね。


調整と名のつくものは特にです。

変速調整、、、

これも代表的な差がでる作業です。


全段変速すればいいのであれば通常トップローアジャストボルト、Bテンションスクリューまで入れても10分もあれば余裕を持って仕上げられます。

ヘタすればケーブルアジャスター1/4回転で終了!なんてことも多々あります。

しかしもっともっと綺麗に変速するように仕上げるのはとても時間がかかります。


綺麗に変速しないのであれば、ハンガーを見たり、ケーブルを変えたり調整したり、、、色々問題が出てきます。


ハブもしかりです。

オーバーホール後絶妙な感じに仕上げるには技術と時間が必要になる場合があります。

しかしどんなんに絶妙に仕上げても、、、ギリギリの最高の状態を狙えば乗っていればガタが出てくる場合があります。


ホイールをオーバーホールしてもらって100km~200kmぐらいでガタが出たらどうしますか?

お店に文句言いにいってしまうかもしれません。


ヘッドパーツもそうです。

ネジは基本的に【増し締め】が必要になります。

もちろんプロの世界でも増し締めをきちんと整備で行います。


本当にユーザーさんが100人いたら100人増し締めをするでしょうか?

わすれていた、

そんなことは知らなかった、

するとあそこのショップはネジ一本まともに締められない。

こんなことを言われてしまうかもしれません。


締まりすぎていても自分で自転車をいじらない人にとっては問題はありません。

だって次に作業をするのはお店の人なんですから。


こういうことがあるから基本的に自転車の組み上げはリスク回避のために鬼のように締まっている場合が多いです。

自転車屋さんから持って帰ってきて、しばらく乗ってケーブルの伸びが出てきて固定ポイントを外すと、、、締めすぎでケーブルが切れていることなんてよくあります。
調整しようにもどんどんケーブルがほつれてちぎれてきてしまう。

それでも全く自分で整備をしない人にとっては問題ないことなんです。

ケーブルが外れてしまうことのほうが問題なんですね。


一般論でゆるいと危険だからきつく締めるというのがお決まりのような部分もあります。

では締付けトルクがきついお店は技術がないないのかというと、、、一概にはそうとも言い切れません。


またケーブルを交換するときにグリスアップしますか?

アウター内にグリスが入っているから要らない?

グリスが入っているのはOT-SP41アウター、他社のものは?


最高の状態になるように積み重ねた技術を発揮するところが時術を持ったお店の最大の利点です。



よくあることなんですが、ブレーキを交換して、アウターやインナーの長さが足りなくなってしまいます。

代表的なグレードアップのキャリパーはこんなんですね。

預けているお店から電話がかかってきます。

A店

「すみません、ブレーキ交換でケーブルの長さが足りないため、ケーブルも交換が必要になります。」

「ケーブルの費用もプラスになりますが、よろしいですか?」

「いくらですか?」

「インナーアウター交換してケーブル代1000円です。」

「(安いじゃん!ラッキー!)お願いします。」



B店

「すみません、ブレーキ交換でケーブルの長さが足りないため、ケーブルも交換が必要になります。」

「ケーブルの費用もプラスになりますが、よろしいですか?」

「いくらですか?」

「インナーアウター交換してケーブル代3000円です。」

「(高くね?)、、、お、、お願い、します。」


パット見だとA店ってすっごい親切な気がしませんか?

ケーブルの交換もやってくれて1000円プラスでピカピカです。


でもこれってコミュニケーション不足が原因ですが、、、


A店ケーブル代1000円 B店ケーブル代3000円

安いものにはわけがある、高いものにもわけがあるってことです。

シマノ純正ケーブルにはグレードが有ります。


ブレーキ本体にもシマノ推奨の組み合わせというものがあります。

A店はひょっとしたらサードパーティー(社外)製の安いケーブル類を使っているかもしれません。

B店はきちんとグレードに合わせた純正品を使用して、なおかつルーティングを整えて最高の引きの軽さ、タッチを提供しているかもしれません。


これが価格の差が出てくる理由です。


ロードバイクの整備って名前こそ同じ作業、パーツも同じでも作業者の技術によってフィーリングなどに差が出てくるものです。

これが技術の高いショップと作業時間の短縮に重きをおいた流れ作業のメンテナンスを行っているお店の差であると考えます。

チェーン店は店員さんが多くいて【誰が作業をしても】【差がなく同じ仕上がり】になるようにする必要があります。
同じ店に出したのに全く仕上がりが違ったら、、、問題ですからね。

そのかわり最低限のラインというものは絶対数を個人経営よりも多く持てますので最低限のラインをしっかりと線引くことができるはずなのが、チェーン店です。

もちろんプロショップと呼ばれるところでも適当なことをしているお店が無いとも言い切れません。


そしてチェーン店との違いは、、、プロショップは入りづらい。。。


敷居が高いんです。

店長が怖かったらどうしよう、、、とか

怒られそうで、、、

断られたら、、、、

ワタクシもだいぶプロショップと呼ばれるようなところは入りづらいです。

だって怖いし、、、

「ティアグラ?はぁっ?ぷぷっ!」なんて言われたら泣きべそかきながら帰るしか無いですヨ。



もう少し接客業なんだから接客をしっかりしてくれよと思うことは多々ありますが、コレが現状です。

【いらっしゃいませぐらい言えよっ!】


気楽に入れて、ままちゃりでもいけるところがあると良いとは思いますが、、、



と話はソレましたが、工賃も技術もしかり、ショップに寄ってまちまちであるということです。
 

もちろんチェーン店でも非常に親切に色々とやってくれるところもありますよ。


自転車屋さんって基本的に預けて見えないところでいじるというところがちょっと疑問に思うところがあります。

お店によっては見ないで下さいなんてお店もあるって聞きました。

ゆっくり教えながらやる必要はないとは思いますが、見ることすらダメって、、、ちょっと疑問です。

技術って結構なんでもそうですが、
「簡単そうに見えるけど自分でやってみると超難しい、、、」

こんなコトよくありますね。

工賃は技術を販売するということです。


どこのショップを選ぶかはもちろん消費者が選ぶのですから、何に重きをおいて選択するかは自由だということです。

お店選びって難しいですね。


選び方は難しいですが、ワタクシがおすすめするいいお店選びのポイントを

1.他のお店(ライバル店)を悪く言わない

お客さんに直接名指しでライバル店を蹴落とすようなことをいっちゃうお店は、、、お店というか人柄が怖いです。
例えば「あそこで買ったロードバイクは不具合ばかり、、、うちで尻拭いをしてやってる、、、」ソレはお客さんが知りたい情報ではありません。

2.一生懸命取り組んでくれる

よくお話を聞いてくれることって大切です。
ロードバイクの整備って本当に難しいです。単純だから難しいところが多々あります。
時にはすぐに問題解決できないこともあるかもしれませんが、それでも一生懸命取り組む姿勢が大切ですね。

3.店員さんとコミニュケーションがしっかり取れる

無愛想なだけじゃなくて忙しそうにして話も聞いてくれなければお願いする気になりません。
「あれを付けて、」「これを交換して、」だけじゃないですよね。
「これこれこうしたいんです。」「こんなものないですか?」コミニュケーションって大切です。
もちろん値段もそうですし、ロードバイクの先輩としてのアドバイスもくれたら最高です。

こんなお店って自然と人が集まってるくステキなお店だと思いますよ。


なんか病院選びみたいですね。

おっと、今回は工賃についてに記事でした、、、

ショップ選びは工賃から入るのではなくて、いってみて店員さんとお話して、ソレで大切な大切なロードバイクを預けられる、と思ったらそのお店にしたらいいと思います。


ということでいつもにましてお話しはブレ気味ですが、ロードバイクの工賃についてのお話しでした。
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