ロードバイクのブレーキのグレードアップ


ブレーキ、、、それはロードバイクに乗る上でタイヤの次に大切とさせれるパーツです。

めちゃくちゃ大切ってことですね!

しかしロードバイクのブレーキって【少々効きにくい、】そんなことをお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

たしかに制動力だけを考えれば油圧ディスクブレーキや、Vブレーキのほうが初動からロックまで効きがいい場合も多々あります。(油圧は少々違いますね、、、)



が、それを用いないということは、そもそもロードバイクはプロ機材ということです。

デュラエースでもアルテグラでも一般の公道で安全に走るために作られている自転車ではなくて、レースに出てかつためのノウハウがつめ込まれているということです。

ロードバイクのレースは当然人が飛び出してきて0km/hまで減速・停止することが【勝てること】と【=】ではありません。

コーナーリングに入る前などに、スピードをコントロールするためのもの、という考え方がメインで開発設計がされています。

フレームもそうです。

お買い物に便利な~ではなくて(それはママチャリですね。)、1分1秒他の人よりも前に出るための技術の結晶です。


つまり急制動で0km/hまで減速することではなくてスピードを如何にコントロールするか?そんなことを考えて【レース用】に作られているものを一般道で使用しているということになります。



ブレーキ本体の交換はキャリパーブレーキ用のロードバイクにはキャリパーブレーキしか付きませんし、ディスク用の車体はフレーム設計の段階から全く別物になります。

とはいってももう少しだけブレーキの効きを良くしたい、タッチを良くしたい、そんなお悩みを真剣に考える!ってのが今回のお話しです。




ブレーキの効きを左右するものって何かというと、、、

→ブレーキ本体

→ブレーキシュー 

→コントロールレバー

→ケーブル(油圧でなければ)

→タイヤ 

→その他

とこうなります。

単体として交換すれば効果はありますが、すべてのものは複合して相乗効果で更に効きが良くなっていきます。

ブレーキ本体だけの交換よりもの、コントロールレバーもケーブルもまとめて変えたほうが当然効きは良くなります。




▶ブレーキ本体

ワタクシが考えるにグレードごとに想定されているスピード域が違います。

以前どこかの記事でも書きましたが、

SORA・ティアグラ ~50km/hぐらいまで
105 ~70km/hぐらいまで
ULTEGRA 制限なし
DURA-ACE 制限なし

このようなイメージです。(ワタクシの勝手なイメージです。)

かと言ってもこれはわたくしが勝手に考える限界値であって、当然これよりも低い速度域であっても【こわいなぁ】と感じることがあります。


これは乗用車を例に考えると考えやすいのですが、、、

高速道路だって100km/h制限です。

それ以上のスピードは違反となります。

しかし現在の国産車のリミッターは180km/hで効くようにできています。

また100km/hの巡航に3500ccも全くいりません。

660ccの軽自動車だって100km/hの巡航はできます。

しかし軽自動車と3500ccの自動車で高速道路を走ったときに【楽さ】が全く違います。

加速の際、車体の安定性、ブレーキ、快適さ等ですね。
 
上限いっぱいまで使い切るのではなくて、余裕があるから楽に使えるということなんですね。


想定速度域がしっかりと高く考えられているからには、ゆっくりの走行時にも安全にしっかりとコントロールができるようにできているということです。

ブレーキ本体を変えるのはそこまで大変な作業ではありません。

工賃だってそんなに高くありません。

個人的にタイヤとブレーキは節約ができないパーツだと考えております。

当然互換性なんかの問題なんかもありますが、アルテグラ以上を付けておけば間違いは無いと思います。

6800のアルテグラ(BR-6800)で現在実売で11000円ぐらいです。

安全のための投資としては高くないのではと思います。



▶ブレーキシュー

ブレーキシューだけを交換しても純正品よりも効きが良くなる可能性があります。

しかし重要なのがロードバイクは【リムブレーキ】という方式をとっていることです。

簡単に言うとリムを挟んで止めるということです。

ブレーキの効きが良くなると感じるためにはリムブレーキということを理論的に考えてもっと【リムに食いつく】、別の言い方をすると【摩擦の高い素材】に変えることで効きが良いと感じることができるはずです。

しかしもっとリムに食いつくようにすると、、、ご想像のとおりです。

リムへのダメージが懸念されます。

ロードバイクのホイールって実は消耗品の一部なんですね。

ブレーキを掛ければかけるほどに減るのはブレーキシューだけではなくて、リムもすり減っていきます。

ブレーキシューだけを柔らかくして、リムが全く減らないようにすればホイールには優しいですが、おそらくシューが恐ろしいスピードで減っていきます。

逆にブレーキシューが硬ければ、、、リムがどんどん減っていきますね。

そんなことを実用的に考えてちょうどいいバランスで作られているのが、世界のシマノ様の純正のブレーキシューということです。

とりあえず迷ったらシマノの最新モデルの純正品を使っておけば間違いはないです。

(R55C4)両側セットで1500円ぐらいです。

これで十分だと思います。

以前少々安いものでどのぐらいの差があるのかぁと思って使ってみたことがありますが、、、ご想像のとおりです。
なんかブレーキをグレードダウンさせてたようなイメージでした。そしてダストもすごかったです、、、




▶コントロールレバー


ブレーキをアップグレード!と考えると、まずブレーキ本体やシュー、その他諸々なんかを考える方が多く、意外と軽視されやすいコントロールレバーですが、コントロールレバーはブレーキの効きを大きく左右します。

テコ比や剛性、その他諸々、、、ブレーキ本体の性能をフルに引き出すためには当然コントロールレバーの性能もとても大切だということです。

シフトもそうですが、実はコントロールレバーでの差って結構大きく出る部分です。

最後におすすめの交換を書こうと思います。



▶ケーブル


これは直接効きに関係してくるかといえばちょっと違うような気もするのですが、とても大切な部分です。

タッチやフィーリングがまったく違います。

ブレーキは直接手で操作するものではなくて、ブレーキ本体の動きを制御するのはコントロールレバー、コントロールレバーからの司令を伝えるのはこのケーブルで他ならないということです。

コントロールレバーも最高、ブレーキ本体も最高、しかしケーブルがダメならダメってことです。

細かい司令をつたることはできません。

またロードバイクのブレーキは効きすぎを防止するために【たわみ】なんかも想定して作られています。

簡単に言うとABSではありませんが、力を逃がすことも設計として考えられています。

当然シマノとしてはケーブルの剛性や、滑り、動き中も設計の段階で考慮されています。

社外品はあくまでも想定されていないということです。

社外品だ全てダメ、ということではなくブレーキ本体やコントローレバーの性能を十分に引き出せない可能性があるということです。

当然物によっては純正品以上の能力を引き出せるものもあるかもしれません。



▶タイヤ

ワタク氏なんかもこんな事を言っていますが、ブレーキの性能を最大限に活かすも殺すも全てはタイヤ次第です。

デュラエースでビシっと揃えたロードバイクがタイヤが【ヒビヒビバリバリ】では、、、

(;´Д`)ハァ…

ロードバイクは制動もスピードもコントロールも全てはタイヤです。

タイヤ以外路面と設置する部分はありません。

タイヤがダメならどんなにいいブレーキもフレームもダメです。

多分タイヤがボロボロでバーストしていればワタクシでもサガン選手に勝てるかもしれません(笑

そもそも走ることができませんから。


まずはブレーキが効かない原因がタイヤに無いのか?そんなことも考えてみると言いと思います。


何はともあれタイヤとブレーキはケチっては行けない部分ってことです。


▶その他

もっとお金をかけないでなんとかしたいという方へ。

方法はないわけではありません。


注)以下の方法はメーカー推奨の方法ではございませんので、あくまでも行う場合は自己責任の範疇でお願い致します。


有名ドコロで言うとブレーキシューを変えるということです。

主にティアグラ以下のグレードで使える方法です。

と言うと少々違うのですが、台座付きのものに変えるということです。

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シューがゴムのような素材の一体型です。これが105以上のグレードになると、、、

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どこが違うかお分かりでしょうか?

上位グレードはシューに金属製の台座が付くようになります。

当然剛性が上がりますので効きが良くなる傾向にあります。

ブレーキを掛けて力がかかった時のシュー自体のたわみを少なくできるという利点があります。

基本的にはポン付けで付く場合が多いようです。



タッチを良くする。

ご存知のポリマーコーティングブレーキケーブルを適応機種意外で使用するということです。

ポリマーコーティングはケーブルの滑りがいいため、適応モデル以外はブレーキがずれてしまうことがあり、使用することができません。

しかし適応モデルは何が違うのかというと、、、ここです。
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 固定ポイントに大きな違いがあります。

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※右側が6800のケーブル固定板 左が4600のケーブル固定板

実際にケーブルを挟み込む部分に4突起があり、これで滑りを防止しているようです。

ポリマーコーティングが出始めの時はポリマーをヤスリで剥がして使うという情報も少し出回りましたが根本的にはここの固定部をとっかえてしまうということです。

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本体側は余り差が無いです。

で早速ポン付けしてみましょう。
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ボルトも加工無しでそのまま装着可能です。

こんな事もできました。

これはあくまでも純正適応外のカスタムとなりますので行う場合はあくまでも自己責任の範疇でお願い致します。


▶ブレーキ改善のおすすめ例

やはりコントロールレバー、ブレーキ本体、ケーブルを交換するのが一番効果があります。

しかしブレーキ本体だけでもグレードに差を感じることはできます。

コストの面で考えればまずはシューを船付きに変えてみる。

これでまだまだ満足できないのであればケーブルを変えてみる。

これでもダメなら本体交換でしょう。


色々少しずつやるとお金が余計にかかってしまうことがあるので、一番のおすすめは6800アルテのブレーキ本体に変えてしまうということです。(もちろんDURAの方がいいですが、ちょっと高過ぎて、、、)

今なら6800が、Amazonで前後セットで11000円でお釣りが来ます。

趣味を楽しむ上で一番大切なことは【安全に走る】ということです。


DURAを使いたいならばフロントだけというのもいいと思います。

9000のフロントだけは15000円でお釣りが来るぐらいですね。

フロントをDURA、リアは船着き台座ってものでもいいと思います。

ブレーキは特にフロントがめちゃくちゃ重要です。

オートバイなんかはフロントが対向4ポッド、リアが片側1ポッドや対向2ポッドなんかが主流です。

リアのほうが効き目をマイルドにしてるということです。


この辺は賛否両論あるところなので色々と調べてみると面白いと思います。


ブレーキ本体を購入するときはケーブルもきちんとグレードに合ったものを使用することも大切です。

折角いいブレーキを購入しても司令を伝えるケーブルがダメなら、とてももったいないです。

もちろん制動力はあくまでもタイヤに依存するということもとても大切なことです。


ということで、ブレーキのグレードアップのお話しでした。


今回ご紹介したものはこちら

言わずとしれたグレードアップの調整定番!
BR6800前後セットです。
コントロール、制動力、これぐらいであれば安心できます(※本人談)


もっといいものをお考えならこちら!BR9000のフロントのみです。
ワタクシが密かに狙っているのは内緒です(笑

船付きのシューです。
これは安いです。(新品シューもついてこのお値段!)
これだけならばさくっと交換してしまってもいいと思います。
2000円でお釣りが来ますから。


本体交換の際はこちらもぜひともご使用下さい。
ブレーキのポリマーコーティングのケーブルはめちゃくちゃ良いです。
これを使わないのははっきりいってもったいないです。

ブレーキの性能を引き出すのはもちろんタイヤです。

ブレーキのメンテナンス関係の記事はこちら

ロードバイクのメンテナンス ~コンポの本当の力を引き出せ!~ ティアグラ4600

新品のようなブレーキの効きを取り戻せるかも、3つのステップ


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