23c or 25c 転がり抵抗? 結局どっちを選ぶ?


最近はZonda、Racing5、9100系のDURA-ACE等【17c】と呼ばれるいわゆるワイドリムを採用しているモデルが多くなってきました。
(17cのリム幅は23cのタイヤが使えないものです。)

詳細はこちら↓↓↓
ロードバイクのホイールリム幅と使用可能タイヤサイズ

ユーザーに取って幅広く選択肢が広がることはいいことではあるとは思うのですが、なにせどれを選んだらいいかわからなくなってしまうのは悩みものです。

難しい色々な情報が乱立する中23cを選ぶのか25cを選ぶのか、、、そんなことがぱっと選べるように簡単に説明を検証してみようと思います。



ということで本題へ!

今回も例のごとくワタクシの独断と偏見が多く入り混じっていることをご了承下さいm(_ _)m




▶重量

同銘柄であれば、太いほうが確実に重量が重くなります。
Vittoria Rubino 23c:225g 25c:235g
Continental GP4000SⅡ 23c:205 25c:225

このことからはヒルクライムをはじめとする重量勝負の部分では23cに軍配が上がります。

リム外周の20gの差は、、、結構効くとは言いますが、、、
リム周りはある程度軽いホイールを使用しているときは少しだけ重いほうが平地巡航は楽ということもあります。


▶耐パンク性

25cも23cも双方使っておりますが、パンクに対する考え方として【どちらも変わらない】です。

寧ろ太さによる影響よりもしっかりと空気圧の管理ができているか、組み付け時のミスがないか。この辺の方が重要です。

あとは乗り方です。
ママチャリの鬼のように頑丈なホイール、タイヤではありませんので段差に気を使う、路面のギャップ・荒れ、落し物等に気をつける。こちらの方が重要です。


▶チューブ

23cをさかいに種類がわかれるものが多いです。

R-air:【18~23c】【23~28c】
ミシュランラテックスチューブ【22~23c】(25cダメなんか?っかこれ以上の太さないし、、、)

ワタクシはミシュランのラテックス25cで運用しております。

メーカー推奨のものを使っておくに越したことはないと思います。
ということで23cまでのチューブを使用している場合は25cのタイヤを購入の際はチューブも必要になる場合があるということです。

しかし【ラテックスチューブ+一部のタイヤ】は一説によると、チューブラーの転がり抵抗を上回る性能を誇るとかなんとか、、、ラテックス…運用こそ面倒くさい一面もありますが、超めんどくさがり屋なワタクシでも使用したらやめられなくなっております。。。




▶空気圧

これに関してはタイヤに適正圧が記載してありますのでソレに従うのがいいと思います。
実質タイヤは太くなりますので多く空気が入ることになります。
【ポンピングが大変?】いやいや、、、
実際にどのくらい多いのかなんて、通常運用ではわかり得ることはありません。

乗り心地としてはエアーボリュームが多くなりますので向上する傾向にあります。


▶外周(周長)

23c:2096mm
25c:2105mm

9mmの差です。
実際に乗ってみても差はわかりませんし、増えたからといってサイコンの設定を少し弄るぐらいでしょう。


▶空気抵抗

理論的には増えるのでしょうが、全く違いはわかりません。

ってか分かる人なんているのか?そんなレベルです。


▶グリップ

これも太さが関係するよりもどちらかと言うと、銘柄・種類によっての差が大きいのでは無いかと思います。
23cで限界のグリップをも求めるような走りをしている方はあまりいないと思います。

絶対的なグリップは接地面積、タイヤの変形なんかを考えば25の方が上回ると思います。
乗った感じとしては、、、なんとなくいいのかなぁ、、、こんぐらいです。

「25cだったら転ばなかったのに、、、」ってことになるのかというと、、、多分ならないと思います。



▶転がり抵抗

こちらのページにものすごく詳しくかいてあります。

転がり抵抗を比較 23Cと25Cのタイヤは違うのか?
IT技術者ロードバイク日記さん

が、ワタクシには余り理解ができません。。。orz

そもそも「転がり抵抗って何だよっ、」って話です。

ボールやタイヤなどの球や円盤、円筒状の物が転がるときに、進行方向と逆向きに生じる抵抗力。転がり抗力(Rolling drag)ともいう。 

タイヤの転がり抵抗は、タイヤを構成しているゴムが繰り返し変形する際に起きるエネルギー損失が、(ヒステリシス・ロス)が、転がり抵抗の9割程度を占める 

タイヤの変形の大きさは空気圧にも大きく依存し、タイヤの空気圧が低いと転がり抵抗が大きくなり、燃費を悪化させることになる。極端に空気圧が低い場合は、変形によって発生した熱エネルギーがサイドウォール部の過度の温度上昇をもたらし、タイヤの寿命をも短くする。
タイヤで発生する熱は転がり抵抗を低減させる。これは、-10℃より上では、ゴムのエネルギー損失係数が温度の上昇と負の相関を示すため、温度が上昇するほどヒステリシス・ロスが低減するからである。タイヤの種類によるが、温度が10℃上昇すると転がり抵抗を5 - 10%低減させるといわれている。

Wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/転がり抵抗 より抜粋

ってことですが、簡単に言うと「ゴムの変形によるエネルギーの損失が9割をしめる」ってことでしょう。

と言うことで大切なところは23cも25cも接地面積はさほど変わらない、ってことは25cの太く短い接地面と、23cの細く長い接地面では理論的には25cのほうが、タイヤの変形が少なく、ころがり抵抗が少ないということになります。


まぁこれもあんまり乗ってみると、、、全くわかりまへん、、、
※数値では数Wの効率アップになるということですが、それが実際に体感できるかできないかというと少々難しいと思います。


と色々と見てきましたが、どれもとても微妙な差なんです。

これが今回の重要なポイントの1つです。
どれも微妙なんですね。

注)1秒、1cm他の選手よりも前に出るための努力に途方も無い時間やコストをかけているプロの世界とは少々違うのが趣味の世界のお話です。

なんかいい感じがする、、、速い気がする、、、軽い気がする、、、
だったらどっちでもいいんじゃ、、、と思ってしまうのですが、、、


各メーカーとか、個人によって大きくは言っていることが違わないのですが、多少なりとも差があります。


しかしワタクシが個人的に唯一大きな差を感じることができたのが、【乗り心地】です。

23cよりも25cのほうが荒れた路面の衝撃吸収がいいです。
つまり汚い路面の走行は負担が少なく走れるということです。

これはとても重要なファクターであり、長時間走るロードバイクではアドバンテージが大きいです。←カタカナオオスギヤロッ

重量は前後で20g~40gぐらい増えるが、乗り心地が良くなる。

これでどっちにするのか決めるのがいいんではないかと思います。

ヒルクライムで1gでも減らしたいのであればタイヤ(特にリム外周)で30g増は嫌がる場合が多いと思います。
そういう場合は23cを選択すればいいと思いますし、多少登りで重くなったとしても乗り心地を良くしたいとか、普段走る場所が路面の荒れが目立つような場面が多い、ということであれば25cを使ってみるといいと思います。

タイヤなんて所詮消耗品なんで気に入らなかったらとっとと走りまくって新しいのに替えればいいだけです(笑

なんで高すぎるタイヤは普段使いには少々お財布に優しくありません。


これと転がり抵抗を考える上でもう一つ重要なところがあります。

【摩耗】
ってことです。

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摩耗が進めば接地面積が増えます。

接地面積が増えれば抵抗が増えます。

ロードバイク乗りって結構細かく気にする場面が多く
・ハブの抵抗が、、、
・チェーンオイルの種類が、、、
・グリスは高級な方が、、、

とか結構気にする方が多いです。

そういったところにこだわりを持つことは全然悪いことではありませんし、寧ろ趣味として楽しむ上でとっても楽しみが増えていいと思います。

しかし上記のような微妙なところにこだわって何千円もグリスやオイルを使ったりするのであれば、摩耗しているタイヤをどんどん新しい物に変えたほうが抵抗の低減に繋がると思います。

何より摩耗して扁平したタイヤよりも、新品のタイヤのほうがころがり抵抗は遥かに軽いです。
これはころがり抵抗だけではなくてコーナーリングの軽さ(倒しこみの俊敏さ)、安定感もぜんぜん違います。
 
コルサでもGP4000SⅡでも「これって転がり抵抗めちゃくちゃ少ないんだぜ!」こんな事を言いながらタイヤが鬼のように減っては、、、なんのこっちゃですね。

タイヤを限界以上に使うのは「エコ」なんかじゃないですよ。「整備不良」です。



ということでまとめです。

→重量を取るのであれば23cをおすすめ
→快適性を取るのであれば25cをおすすめ
→一番ダメなことは高いタイヤをケチって使うこと。


減ってきたら、または定期的に時期を決めて新しいタイヤを使う

これが何よりころがり抵抗が減りますし、また安全の面でもおすすめできることです。
劣化したタイヤは本来の性能を発揮できないだけではなく、ヘタしたら自走不可能になってしまうこともあります。山から一人で押して帰ってくるなんて、、、絶対に嫌です。

繰り返しになりますが、本当にころがり抵抗のことまで細かく気にしたいのであれば摩耗の進んだタイヤを使うのはナンセンスということです。

ということで今回は【23c or 25c 転がり抵抗? 結局どっちを選ぶ?】というお話しは、新しいタイヤの転がり抵抗は最高!摩耗し扁平したタイヤで転がり抵抗云々言ったってどうしようもありません、というお話しでした。


注)タイヤの性能は転がり抵抗だけではないデス。

タイヤ選びはトータルバランスで選ぶのがいいです。
転がり抵抗だけではなく、グリップや寿命だってとても大切です。
@社はひび割れしやすいとか、@社は品質がイマイチとか、、、
最終的には自分の感覚を信じるしか無いですね。


、、、とは言っても「オイラは数値で選びたい!」そんなあなたにオススメ!
次回!これでロードバイクのタイヤ選びは完璧? とっても便利サイトのご紹介!(他力本願(?))
リンクがつながり次第飛べるようになります。しばしお時間を、、、







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