ロードバイクの基本整備 ~増し締めポイント~
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はっきりと言ってしまうと自転車のボルトは、緩みます。
増し締めは必須と言っても過言ではありません。
プロのメカニックも増し締め、確実に行います。

ではなぜロードバイクのボルトは緩むのか、どんなところが緩みやすいのか?そんなお話しをまとめてみようと思います。
ということで今回はロードバイクの増し締め 増し締め箇所と3つの緩みやすい場所、そんなお話しです。

注)お店の整備ではネジは基本的に緩むとまずいので、限界近くまで締め付けている場合があります。その際は更に締め込んで機材を壊さないようにくれぐれもご注意下さい。締め付け【手】ルクで自信のない場合はきちんと道具(トルクレンチ)を使って確認するようにした方がいいです。プロのメカニックもトルクレンチは使用している場合があります。。それは安全のためであり、整備技術の安定のためでもあります。



▶増し締めとは
増し締め(ましじめ)とは、すでに締結されているボルトやナットをさらに締め込むこと。
または、ボルトまたはナットの締結トルクを検査する目的で、トルクレンチによりトルクを見ながら締め込むこと。このとき、ボルトやナットが動き出すトルク値を「増し締めトルク」といい、製品の組立て品質を確認したり、耐久試験が終了した試料の締結部信頼性を確認する目的で測定される。

Wikiより抜粋 https://ja.wikipedia.org/wiki/増し締め

どちらかと言うと自転車整備での増し締めは太字の部分【締結トルクを確認するために、トルクレンチって締め付け具合の確認をする】ということです。
 
▶増し締めの必要性 
こちらのページにわかりやすくかいてあります。
(他力本願ですm(_ _)m)
 



まぁ、、、簡単に言うと、ロードバイクは乗っている最中、常に振動にさらされています。上記リンクに第11回のお話、4)の振動や衝撃による緩み、この影響が非常に大きいのがロードバイクです。この振動や衝撃による緩みを解決するためには、ネジサイズを大きくするか、本数を増やす。ということですが、それらができない場所がほとんどです。
また常に振動にさらされているのに、ロードバイクは軽量なカーボン製品等が多く使われており、締め付けトルクが低く指定されている製品が多くあります。
これらの要因もあって、ロードバイクの各場所で使われているネジは、過酷な環境で緩みやすい、ということです。ですので必ず”増し締めが必要”ということです。

▶増し締めポイントの確認
基本的にネジは全てといえば全てですが、一部をご紹介いたします。

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赤:ヘッド周り
青:シートポスト
緑:ブレーキ
黄:クイックレリーズ
水色:その他ボトルケージ

赤:ヘッド周り
まずはこちらです。

基本的にステムの締め付けになります。
こちらはコラムクランプ、ハンドルクランプ部です。
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画像はコラム部のボルト2箇所、ハンドルクランプ部4箇所、トップキャップボルトです。
(コラムクランプは1本締め、ハンドルクランプは2本締めのものもあります。)

コラム、ハンドルクランプ部等がカーボンの場合は締め付け過ぎると割れる可能性もあります。(とは言ってもココはかなり力がかかる部分なので、簡単に割れるようでは強度的に不安が、、、※適正トルクを守りましょう。)

基本的にまずはコラムもハンドルも適正トルクで締めることが大切です。トップキャップもまとめて適正に締め付けの確認をしておきます。
ハンドルクランプ部は特に、締めが弱いと最悪衝撃でハンドルがお辞儀をしてしまったり(ずれる)することがあります。

ただしどれも締めすぎると壊れる可能性がありますので、締めすぎにはくれぐれもご注意ください。

ロードバイクのヘッド周りはものすごく力のかかる部分ですし、振動もかなり伝わる部分です。
ここはしっかりと締め付けの確認の意味での増し締めをしたほうがよいポイントです。


青:シートポスト周り
まずはシートポストのヤグラ、サドルの固定ボルトです。
大きく分けて2種類があります。
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下方からボルトを締める2本締めのタイプ
現在のシートポストの多くはこのタイプです。
物によってはヤグラ前方のボルトは手で調整するようなダイヤル的なものの場合もあります。
調整は若干しづらいですが、ズレにくい構造です。

そしてもう一種類
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横から締める一本締めのタイプです。
意外と微調整がしやすいですが、締め付けがゆるいとサドルがお辞儀しやすいのはこちらのタイプです。

そしてもう一つはシートポストのクランプです。
主に3つの種類があります。
①クランプバンド式
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従来からよくあるタイプです。
画像のシートポストクランプは通常後方にボルトがくることが多いですが、cervéloのR3はボルトが前方にきます。

②臼式
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最近のロードバイクは多くがこのタイプになっております。
バンド式と比べて、押し付ける構造ですのでバンド式よりも固定力は強くないイメージです。

③特殊タイプ
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こちらもある意味臼式ですが、ボルトを垂直に臼を押し出すタイプです。
このタイプは意外と押しだす面積が広いためズレにくいです。

これらはどれが緩んでも異音の原因にもなりますし、サドルが少しずつずれてくる、いつの間にか・衝撃でサドルがお辞儀をしているなんていうこともありえます。
また最初は大丈夫だったが、数ヶ月立ったらずれ始めた、ということもあります。
シートクランプは特にですが、適正トルク、そしてトルクを上げづらいカーボン製品は滑り止めを使うのが良いです。

緑:ブレーキ
ブレーキは前後ともに同じような部分があります。
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左から順番に
①本体の取り付けボルト(5mm)
②ケーブル固定ボルト(4 or 5mm)
③シューカートリッジ本体取付けボルト(4mm)
④シューの抜け落ち防止、固定ボルト(2mm or +)

①本体はシートステーを挟みこむように止まっています。締め付けがゆるいと簡単にブレーキ本体がずれたり回ったりしてしまいます。(※ブレーキ本体は適正トルクでもぶつけたりするとずれることはあります。)

②ケーブル固定ポイントです。ここはずれるとブレーキが効かなくなり非常に危険です。適正トルクで締め付ける・点検することが大切です。同時にケーブルの痛みも確認しておくとなお良いと思います。

③シューカートリッジ(船)を固定してシューの角度も調整できます。ここの締め付けの際はブレーキをしっかりと握った状態で締め付けの確認をするのがいいと思います。ブレーキを握らないとシューカートリッジがずれてしまうこともあります。(特に低グレード品は要注意)

④2mm(+のモデルもあります)と極小ボルトです。緩み止めが塗布されてかなり硬いです。外す際にはナメないように要注意です。シュー交換の際は基本的にボルトも交換となります。

フロントも同様にフォークを挟む形で固定されています。
同様に①~③は特に注意が必要です。

ブレーキ周りは特に緩みやすい部分はありませんが、確認はとても重要なことです。

黄:クイックレリーズ
言わずと知れたクイックレリーズです。
ここは増し締めというよりも走行前は10秒もあれば確認できますので、必須です。

この部分は前回もちらっと出てきましたが、締め付けだけではなく、しっかりと奥までハマっているか。これも重要になります。輪行などで外した際、きちんと入っていない場合があります。

取り付けはとっても簡単ですが、しっかりと確認をして確実に取り付けるということが大切です。

ちなみにちょっと緩めに取り付けるとハブの回転が良くなる、、、なんてことがある場合もありますが、基本的にはしっかりと締め付けをお勧めいたします。安全性は何よりも大切なことです。

水色:その他ボトルケージ・ストレージ類

結構緩みやすいのがボトルケージ、ストレージ類です。
サイコンマウントも緩む場合もあります。
ネジ式の場合はリアライト要注意です。
これらは緩むことで異音、ガシャガシャなったりしますので、変な音がしたら要注意です。また普段から変な音に慣れない、ということも大切です。


▶3つの緩みやすいポイント
第3位: カンパのフリーボディ抑えナット

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緩んでいることが意外と多いです。
それでもクイックの力で左右から押せつけられますので、フリーが取れてしまうことはよほどではないと無いと思いますが、要注意です。

第2位:コントロールレバー内のカバー抑えボルト
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ココは普段はブラケットに覆われていますので、気が付きづらいですが2年ぐらい使っている場合、ほぼ緩んでると言っても過言ではないぐらい緩みます(笑)
とは言っても緩んでも前述のようにカバーがありますし、カバーを抑えているだけなので、そこまで重要ではないので2位にしてみました。


第1位:ディレイラーハンガーの固定ボルト
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ぶっちぎりに多いです。
というのもボルトのサイズは極小、そして締め付けトルクの非常に低いです。
基本的には緩み止めを塗布しますが、それでも緩みが出てくることが非常に多いです。
軽度な緩みでも変速不良を起こすことがありますし、重度になるとディレイラーがガタツキ巻き込まれたり非常に危険です。

番外編:実際にゆるんだものを見たことがある場所
箇条書きですが、
・コントロールレバーの取り付けボルト
・クランク
・ボトムブラケット
・カセットスプロケット
等々、、、
要はほぼすべてのパーツ、ということです。。。


▶その他の注意点
通常の六角ボルトを使用している場合は、問題ないと思いますが、注意が必要なのはトルクスです。
もしも出先で緩みが発覚したした際に、トルクスは通常の携帯工具に入っていないこともあります。

ですのでトルクスの緩みは特に注意が必要です。
場合によっては六角に交換してしまうというのも、一つの選択だと思います。



▶まとめ
繰り返しにはなりますが、大切なことは確認をするということです。それも一回では不十分です。定期的に確認をする必要があります。
ご自身でできない場合は、プロにおまかせするのが良いです。

通常は確認のためのメンテナンスですが侮るなかれです。
こちらもメンテナンスの基本の”キ”であり、もちろんプロのメカニックもきちんと行っています。
それは重要・大切だからです。

冒頭の方にも書きましたが、ご自身でやられる場合は、あくまでも確認のための増し締めですので、更に強い力で締め込んで壊さないようにくれぐれもご注意下さい。 
締め込み過ぎによるトラブルはカーボン製品だけではありません。
アルミ製品も同様に締め込み過ぎによるパーツの破損、ボルトの断裂等の不具合も考えれらます。

ということでロードバイクの増し締め 増し締め箇所と3つの緩みやすい場所、そんなお話しでした。

ご不安な場合、お気軽にご相談下さい。

トルク管理に関しての参考値は以下のページにて↓↓↓


トルクレンチはこちらから↓↓↓
いわゆるトルクレンチと呼ばれる中でも【プリセット型】と呼ばれるものです。
予め設定した規定のトルクに達すると【カチッ】【コクッ】【チンッ】種類によって様々ですが、何らかの反応がでて教えてくれるというものです。
物によってはとても小さな音だったり、反応が小さいものもあります。
気づかないでそのまま締め込んでいくと、、、締め込んでいくことができてしまいます。くれぐれもご注意を。

▶トルクレンチ②

こちらはいわゆるプレート型トルクレンチと呼ばれるもです。
締め込んでいくと本体がしなっていきます。この本体のしなりによってトルクを計測するというものです。
実際に締め込み具合を目で見て判断します。
トルク測定範囲:1~12N・m


▶トルクレンチ③
これは便利です。
これもいわゆるプリセット型のトルクレンチです。

トルク測定範囲:4-6N・m

そこまで広い範囲をカバーできるわけではありませんが、ヘッド周り、シートポスト等のトルク管理にはこれで十分。更に増し締めなんかもめちゃくちゃ作業スピードが上がります。
この形、そして手軽さがGOODです。

▶トルクレンチ④
デジタルトルクレンチです。
測定範囲:3~60N・m

お財布に余裕があればもちろんこちら。
規定トルクでピーピーなって教えてくれるものが多いと思います。
LED照明も同時に反応する物もありませす。

難点はビットの付属がありませんので、別途用意が必要です。

関連動画


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