ロードバイクのポジション調整について
ロードバイクのポジション作り、、、それはハマればハマるほどどんどん深みに落ちていく、、、まるで沼のようなお話しです(笑
ロードバイクを購入時にポジション調整・フィッテングしてもらってから一度もいじっていない人もいるのではないでしょうか。。。
ロードバイクはフレームサイズがほとんどのメーカーで20mm刻みと細かくサイズを選べるようになっております。
サイズはロードバイクを購入する際にお店独自のフィッティングや店員さんに選んでもらえると思いますが、それで終わりではない。ポジションはある意味永遠の旅路。。。というところがワタクシの考えるロードバイクのポジション作りです。
ポジションは各所自分の体にあわせて物凄く細かく調整ができるようになっております。
自転車でのポジション調整といえば【サドルの高さ調整】これを想像する方が多いと思いますが、もちろんこれだけではありません。
乗車中に体に触れる部分はすべて細かく調整ができるようになっているということです。
ポジション調整が可能な3つの【ル】
・ハンドル
・サドル
・ペダル
各所前後左右に加えてアングル(角度)の調整ができます。
こんなに細かく調整ができるようになっているのに、ロードバイクを乗っていく上で自分に合わせてポジションをいじらないということは本当にもったいないことです。
フレームは前述のように殆どのメーカーで概ね、約20mm刻みのラインナップとなっております。
その中で自分に合うサイズのフレームを購入するわけですが、当然フレームは購入後にフレームサイズは調整したりすることはできません。
慣れた店員さんならお話しを聞いて、体の寸法をちゃちゃっと測るなりをして適正サイズを選んでくれると思います。
逆に言えば20mm刻みなんて言うロードバイクのフレームは選択幅がそこまで広くはありません。(ちょうど中間ぐらいの場合を含めても許容範囲で2サイズぐらいでしょうか。)
あくまでもジオメトリーも含めて【既製品】という概念です。
これを【オーダーメイド ロードバイク】のように自分にすべてを合わせるべく作り上げていくのが、ポジション調整でありフィッティングということです。
つまりロードバイクは既製品でありながらも各所のパーツを体に合わせて調整することで【オーダーメイド】の様に細かくポジション調整をすることができる。ということです。
しかし注意点が一つ。いくら細かくセッティングができるようになっているとは言え、例えばフレーム本体のヘッドチューブの長さ等を変えることができません。
ビアンキの場合53サイズで、センプレB4P(レース向け)が130mm、インフィニートC2C(エンデュランスレース:長距離向け)は155mm。その差にして25mmも差があります。
ここはハンドルの高さに直接影響があります。同じ530サイズでもセンプレとインフィニートではコラム部で25mm分(実際には少々差がありますが、、、)下方向に付くということです。
25mm分のスペーサーって結構厚みがありますね。
コンフォート系のロードバイクはヘットチューブが長めで、ハンドル位置は高く乗車姿勢はアップライトになりやすく、深い前傾姿勢が作りにくいです。逆にレース用のバリバリクイックなハンドリングなヘットチューブの短いフレームはハンドルは低くなるように設計されています。
上げるにしても下げるにしても限界と言うものがあるということです。
つまりフレームを選ぶときはしっかりと使用目的・使用用途も合わせて考える必要があるということです。
またこれはジオメトリの話だけではありません。
最近はカーボンの技術の向上により、何を求めるか、どう使用するかによって乗り心地や剛性を調整してあるフレームがほとんどです。一発の速さを求めるための硬さはゆるめのサイクリングには、お世辞にも適しているとはいい難いです。
お話がそれ気味ですが、要はフレームを選ぶ時、サイズ感これはとても重要なことです。
▶フィッティングサービスとは?
おそらくしっかりとしたフィッティングサービスって、一度合わせて「はい、終わり!」ではちょっと、と考えております。調整と実走を繰り返すこと、これにより理想的なポジションを導き出すものだと考えております。
また各部位の長さ等を計測しコンピューターに入力し数値を出して合わせる、これだけではあくまでも「測定サービス」であってフィッテイングでは無いと思います。なぜなら眼鏡屋さんで見えづらいときに視力を再度測定するのはきちんと視力にあったメガネがほしいからでしょう。
結果に基づきレンズを作って「はい、さいなら~」だけではなくて、実際にかけてみて、更には鼻あてや、耳の部分もきちんと調整してもらって、それでフィッティング完了となると思うわけです。
ただしロードバイクでこれをやる場合は手間がかりますし、何度も通うことになったり結構な金額になってしまいます。さらにフィッテイング費用だけではなく、各所調整でパーツ交換が必要になった場合は、原則追加で費用がかかりますので、その際の実際にかかる費用(パーツ代・工賃)等は?そんなことまで考慮して行うのがよいと思います。
では実際にどのタイミングで行うのがいいのかというと、ワタクシはロードバイクは乗り始めや、初心者の頃にはあまりにもお値段の高いフィッテイングサービスは行わなくてもいいのではと思います。
それには2つの理由があります。
①初期のポジション出しは購入店で行っている
購入した際に基本的にポジション出しは購入店舗で行っているはずです。
それができていればまったくもって明後日の方向のポジションにはないっていない可能性が非常に高いからです。
もしも購入店舗で行ってくれていない場合、親切なお店とはいい難いところです。
②ポジションは流動的であるから
運動は繰り返し続けることによって体の柔軟性や筋力がどんどん向上していきます。自転車乗りならば自転車に向いた体に、サッカーならサッカー向けに、野球なら野球向けの体が作られていくということです。
ロードバイクは乗れば乗るほど【手足が伸びる】と言われています。
つまりポジションを何もいじらずに最初のままだと窮屈に感じてしまう事があるということです。
逆に最初から長年乗っているベテランライダーと同じポジションを作ってしまうとハンドルが遠すぎたり、サドル高があわなかったり。。。
購入店である程度初心者向けのポジションをざっと出してもらったら、とりあえずどんどん乗ってみる。そしてある程度乗り込んだところで不満が出てきた頃にしっかりとしたポジション出し・フィッテイングを行ってみると言うのが1番効率的な方法かと思います。
希望や不満はできるだけ多くあったほうが良いと思います。そもそも乗り込まないと不満も何もありませんので。。。不満や不具合を解消するため、また成績の向上のためにフィッテングというものがあると考えております。
ただしあまりにも高額すぎるフィッティングをしてしまったが故、それが100%の正解と思い込んで、全くポジションをいじれなくなくなってしまうのは、本末転倒ではないかと思います。
金銭的に余裕があればいいとは思いますが、もしも限らえたお小遣いで細かい調整を行いたいのであればフィッテイングに3万円かけるのであれば不満が出たときにすぐにステムやハンドルを交換できるようにしっかりと貯金しておく、、、そんな選択も自分で交換作業ができるのであればありだと思います。
もちろん正解の場合もあるでしょうし、時間が立つに連れて「やはり合わないなぁ、、、」そんな場合もあると思います。
そしてこういったものには絶対的な正解が無い、という事があります。
プロでも少しずつ少しずつものすごく細かくポジションを調整する選手もいれば、何年も変わらない選手もいるということです。そればかりは個人の好き嫌いやこだわりもあると思います。
ワタクシは必ずフィッティングの際にお話しをさせていただくことがあるのですが、
・人間の体は左右対称にできているようで、左右対称ではない。
・ポジション作りは一回やって終わりではなくて、どんどん変わっていくもの。
・100人いれば100通り、乗り方に合わせたフィッテイングがある。
ということです。
人は手足の長さも柔軟性も筋力もバラバラですので同じ身長体重だったとしても必ず適正ポジションは変わってくるはずです。
左右差を正して「50:50が理想!」こう言われていることもあるとは思いますが、ワタクシは勝手に思っていますが、左右差はあってもいいと思います。
利き手があれば利き足もあり、体は左右対称のように見えて筋肉の付き方も、柔軟性も少なからず左右差があります。極端な事を言ってしまえば手足の長さだって左右差はあります。
得意なところを伸ばさない、苦手分野を克服するということは、、、【出る杭は打たれる】から始まる平均が大好きな日本っぽい考えかもしれません。良いとか悪いとかのお話しではありませんヨ。。。
ペダリングにしても世界のレースを見ていても、不思議に思う選手も見かける事があります。お尻ポンポンはねているのにめちゃくちゃ速いです。。。多分こういった選手は逆にお尻が絶対に跳ねないように、、、なんて無理くり修正したら全く勝てなくなってしまう、、、そんなこともあると思います。
当然体の故障が出てしまうほど極端なことはまずいとは思いますが、ある程度の左右差や癖のようなものも全てを否定することもないのかと思います。
またポジション作りでもう一つ大切なことは
【何を目的にロードバイクにのるか?】というところです。
ロングライドやサイクリング、、、快適に乗りたい方にレーシーなポジション作りは合いません。逆にスピードを出したいのであれば快適性を少し犠牲にしてもスピードにふったポジションを作っていく必要があります。
またそこそこ速いペースでも普段走る距離が短い距離であればこのぐらいのポジションでも耐えられるが、長く乗るのであればもう少し楽なポジションに変更したい、、、、
もうこうなってくるとドツボにはまってきますが、大切なのは目的に応じたポジション作りということです。
100人いれば100通りのポジションがあります。
そしてポジション作りと言うものはどんどん変わってくることに対応できるようにしておく必要があると思います。
ロードバイクは乗るものであって乗せられるものではありません。
時々、「完全に乗せられてる、もう少しこうしたほうが、、、」こんな場面を見かけることがあります。
極端な話、、、
・完全に肘が伸び切っている・腕が詰まっている。
・がに股・内股ペダリング(・・・ビンディングでガニ股って難しそうですが、、、)
機材側の長さや角度を調整するのは乗り手のためであって機材のためのポジションではありません。
乗り手は【スピード-快適性】をどの程度のバランスで振り分けていくかを検討する必要があります。
その上で乗り手が「このような乗車姿勢を作りたい。」そんな希望に合わせて機材を適切な長さ・角度に調整することがフィッテイングということであると思います。
もちろん逆もあり、体幹をしっかりと鍛えるためにある程度の前傾、深いポジションを作ってしまうこともあります。強制トレーニングと言うことです。
全く深い前傾を取ることがなければ慣れるできませんので、一定期間体の故障がないように一度ものすごく深い前傾姿勢にしてみる。これで深い前傾姿勢を作る、ということに慣れた上で、再度最適なポジションを出すという方法も無きにしもあらずです。
※くれぐれも故障の内容にご注意下さい。
やはり、奥が深いです。。。正解はたくさん、100にいれば100通りの正解が考えられます。
それでもポジション出しの基本まずは【不満を感じる】ことから始まると考えております。
「不満があるからこうしたい!」
では不満をしっかりと感じるためにどうするのか、、、
乗る、乗る、乗る!!これしか無いかと思います。
そんなことを真剣に考えるようになるともう少しだけ快適に、もう少しだけ速くなれる可能性を秘めているのではと思います。
いじり始めるとどんどんドツボにはまっていきますが、だからこそ楽しいのではありませんか!
おそらくここまでドツボにハマってくるともうお金を払ってフィッティングも良いと思いますし、逆に言自分でどんどん試してみても良いと思います。
下手すれば1万円あればステム3本ぐらい買えちゃいますので。。。
ということでポジション出しのお話しを何回かに渡って過去の記事を掘り出したりして作成予定です。
※本記事はフィッテイングサービスを否定しているわけではありません。
どのメーカーも膨大なデータから割り出した理想的なポジション設計をもっているはずです。
それを上手く取り入れることはポジション出しの答えまでのステム3本も買わなくてもいい最短ルートをとることができるかもしれません。
だめってことではなく、使い方をしっかりと理解をした上で受けるのが大切だと思いますヨ。
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FF-Cycle(エフエフサイクル)
〒262-0019
千葉県千葉市花見川区朝日ヶ丘1-21-2
※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
E-Mail:ffcycle@outlook.jp
※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
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ロードバイクのポジション作り、、、それはハマればハマるほどどんどん深みに落ちていく、、、まるで沼のようなお話しです(笑
ロードバイクを購入時にポジション調整・フィッテングしてもらってから一度もいじっていない人もいるのではないでしょうか。。。
ロードバイクはフレームサイズがほとんどのメーカーで20mm刻みと細かくサイズを選べるようになっております。
サイズはロードバイクを購入する際にお店独自のフィッティングや店員さんに選んでもらえると思いますが、それで終わりではない。ポジションはある意味永遠の旅路。。。というところがワタクシの考えるロードバイクのポジション作りです。
ポジションは各所自分の体にあわせて物凄く細かく調整ができるようになっております。
自転車でのポジション調整といえば【サドルの高さ調整】これを想像する方が多いと思いますが、もちろんこれだけではありません。
乗車中に体に触れる部分はすべて細かく調整ができるようになっているということです。
ポジション調整が可能な3つの【ル】
・ハンドル
・サドル
・ペダル
各所前後左右に加えてアングル(角度)の調整ができます。
こんなに細かく調整ができるようになっているのに、ロードバイクを乗っていく上で自分に合わせてポジションをいじらないということは本当にもったいないことです。
フレームは前述のように殆どのメーカーで概ね、約20mm刻みのラインナップとなっております。
その中で自分に合うサイズのフレームを購入するわけですが、当然フレームは購入後にフレームサイズは調整したりすることはできません。
慣れた店員さんならお話しを聞いて、体の寸法をちゃちゃっと測るなりをして適正サイズを選んでくれると思います。
逆に言えば20mm刻みなんて言うロードバイクのフレームは選択幅がそこまで広くはありません。(ちょうど中間ぐらいの場合を含めても許容範囲で2サイズぐらいでしょうか。)
あくまでもジオメトリーも含めて【既製品】という概念です。
これを【オーダーメイド ロードバイク】のように自分にすべてを合わせるべく作り上げていくのが、ポジション調整でありフィッティングということです。
つまりロードバイクは既製品でありながらも各所のパーツを体に合わせて調整することで【オーダーメイド】の様に細かくポジション調整をすることができる。ということです。
しかし注意点が一つ。いくら細かくセッティングができるようになっているとは言え、例えばフレーム本体のヘッドチューブの長さ等を変えることができません。
ビアンキの場合53サイズで、センプレB4P(レース向け)が130mm、インフィニートC2C(エンデュランスレース:長距離向け)は155mm。その差にして25mmも差があります。
ここはハンドルの高さに直接影響があります。同じ530サイズでもセンプレとインフィニートではコラム部で25mm分(実際には少々差がありますが、、、)下方向に付くということです。
25mm分のスペーサーって結構厚みがありますね。
コンフォート系のロードバイクはヘットチューブが長めで、ハンドル位置は高く乗車姿勢はアップライトになりやすく、深い前傾姿勢が作りにくいです。逆にレース用のバリバリクイックなハンドリングなヘットチューブの短いフレームはハンドルは低くなるように設計されています。
上げるにしても下げるにしても限界と言うものがあるということです。
つまりフレームを選ぶときはしっかりと使用目的・使用用途も合わせて考える必要があるということです。
またこれはジオメトリの話だけではありません。
最近はカーボンの技術の向上により、何を求めるか、どう使用するかによって乗り心地や剛性を調整してあるフレームがほとんどです。一発の速さを求めるための硬さはゆるめのサイクリングには、お世辞にも適しているとはいい難いです。
お話がそれ気味ですが、要はフレームを選ぶ時、サイズ感これはとても重要なことです。
▶フィッティングサービスとは?
おそらくしっかりとしたフィッティングサービスって、一度合わせて「はい、終わり!」ではちょっと、と考えております。調整と実走を繰り返すこと、これにより理想的なポジションを導き出すものだと考えております。
また各部位の長さ等を計測しコンピューターに入力し数値を出して合わせる、これだけではあくまでも「測定サービス」であってフィッテイングでは無いと思います。なぜなら眼鏡屋さんで見えづらいときに視力を再度測定するのはきちんと視力にあったメガネがほしいからでしょう。
結果に基づきレンズを作って「はい、さいなら~」だけではなくて、実際にかけてみて、更には鼻あてや、耳の部分もきちんと調整してもらって、それでフィッティング完了となると思うわけです。
ただしロードバイクでこれをやる場合は手間がかりますし、何度も通うことになったり結構な金額になってしまいます。さらにフィッテイング費用だけではなく、各所調整でパーツ交換が必要になった場合は、原則追加で費用がかかりますので、その際の実際にかかる費用(パーツ代・工賃)等は?そんなことまで考慮して行うのがよいと思います。
では実際にどのタイミングで行うのがいいのかというと、ワタクシはロードバイクは乗り始めや、初心者の頃にはあまりにもお値段の高いフィッテイングサービスは行わなくてもいいのではと思います。
それには2つの理由があります。
①初期のポジション出しは購入店で行っている
購入した際に基本的にポジション出しは購入店舗で行っているはずです。
それができていればまったくもって明後日の方向のポジションにはないっていない可能性が非常に高いからです。
もしも購入店舗で行ってくれていない場合、親切なお店とはいい難いところです。
②ポジションは流動的であるから
運動は繰り返し続けることによって体の柔軟性や筋力がどんどん向上していきます。自転車乗りならば自転車に向いた体に、サッカーならサッカー向けに、野球なら野球向けの体が作られていくということです。
ロードバイクは乗れば乗るほど【手足が伸びる】と言われています。
つまりポジションを何もいじらずに最初のままだと窮屈に感じてしまう事があるということです。
逆に最初から長年乗っているベテランライダーと同じポジションを作ってしまうとハンドルが遠すぎたり、サドル高があわなかったり。。。
購入店である程度初心者向けのポジションをざっと出してもらったら、とりあえずどんどん乗ってみる。そしてある程度乗り込んだところで不満が出てきた頃にしっかりとしたポジション出し・フィッテイングを行ってみると言うのが1番効率的な方法かと思います。
希望や不満はできるだけ多くあったほうが良いと思います。そもそも乗り込まないと不満も何もありませんので。。。不満や不具合を解消するため、また成績の向上のためにフィッテングというものがあると考えております。
ただしあまりにも高額すぎるフィッティングをしてしまったが故、それが100%の正解と思い込んで、全くポジションをいじれなくなくなってしまうのは、本末転倒ではないかと思います。
金銭的に余裕があればいいとは思いますが、もしも限らえたお小遣いで細かい調整を行いたいのであればフィッテイングに3万円かけるのであれば不満が出たときにすぐにステムやハンドルを交換できるようにしっかりと貯金しておく、、、そんな選択も自分で交換作業ができるのであればありだと思います。
もちろん正解の場合もあるでしょうし、時間が立つに連れて「やはり合わないなぁ、、、」そんな場合もあると思います。
そしてこういったものには絶対的な正解が無い、という事があります。
プロでも少しずつ少しずつものすごく細かくポジションを調整する選手もいれば、何年も変わらない選手もいるということです。そればかりは個人の好き嫌いやこだわりもあると思います。
ワタクシは必ずフィッティングの際にお話しをさせていただくことがあるのですが、
・人間の体は左右対称にできているようで、左右対称ではない。
・ポジション作りは一回やって終わりではなくて、どんどん変わっていくもの。
・100人いれば100通り、乗り方に合わせたフィッテイングがある。
ということです。
人は手足の長さも柔軟性も筋力もバラバラですので同じ身長体重だったとしても必ず適正ポジションは変わってくるはずです。
左右差を正して「50:50が理想!」こう言われていることもあるとは思いますが、ワタクシは勝手に思っていますが、左右差はあってもいいと思います。
利き手があれば利き足もあり、体は左右対称のように見えて筋肉の付き方も、柔軟性も少なからず左右差があります。極端な事を言ってしまえば手足の長さだって左右差はあります。
得意なところを伸ばさない、苦手分野を克服するということは、、、【出る杭は打たれる】から始まる平均が大好きな日本っぽい考えかもしれません。良いとか悪いとかのお話しではありませんヨ。。。
ペダリングにしても世界のレースを見ていても、不思議に思う選手も見かける事があります。お尻ポンポンはねているのにめちゃくちゃ速いです。。。多分こういった選手は逆にお尻が絶対に跳ねないように、、、なんて無理くり修正したら全く勝てなくなってしまう、、、そんなこともあると思います。
当然体の故障が出てしまうほど極端なことはまずいとは思いますが、ある程度の左右差や癖のようなものも全てを否定することもないのかと思います。
またポジション作りでもう一つ大切なことは
【何を目的にロードバイクにのるか?】というところです。
ロングライドやサイクリング、、、快適に乗りたい方にレーシーなポジション作りは合いません。逆にスピードを出したいのであれば快適性を少し犠牲にしてもスピードにふったポジションを作っていく必要があります。
またそこそこ速いペースでも普段走る距離が短い距離であればこのぐらいのポジションでも耐えられるが、長く乗るのであればもう少し楽なポジションに変更したい、、、、
もうこうなってくるとドツボにはまってきますが、大切なのは目的に応じたポジション作りということです。
100人いれば100通りのポジションがあります。
そしてポジション作りと言うものはどんどん変わってくることに対応できるようにしておく必要があると思います。
ロードバイクは乗るものであって乗せられるものではありません。
時々、「完全に乗せられてる、もう少しこうしたほうが、、、」こんな場面を見かけることがあります。
極端な話、、、
・完全に肘が伸び切っている・腕が詰まっている。
・がに股・内股ペダリング(・・・ビンディングでガニ股って難しそうですが、、、)
機材側の長さや角度を調整するのは乗り手のためであって機材のためのポジションではありません。
乗り手は【スピード-快適性】をどの程度のバランスで振り分けていくかを検討する必要があります。
その上で乗り手が「このような乗車姿勢を作りたい。」そんな希望に合わせて機材を適切な長さ・角度に調整することがフィッテイングということであると思います。
もちろん逆もあり、体幹をしっかりと鍛えるためにある程度の前傾、深いポジションを作ってしまうこともあります。強制トレーニングと言うことです。
全く深い前傾を取ることがなければ慣れるできませんので、一定期間体の故障がないように一度ものすごく深い前傾姿勢にしてみる。これで深い前傾姿勢を作る、ということに慣れた上で、再度最適なポジションを出すという方法も無きにしもあらずです。
※くれぐれも故障の内容にご注意下さい。
やはり、奥が深いです。。。正解はたくさん、100にいれば100通りの正解が考えられます。
それでもポジション出しの基本まずは【不満を感じる】ことから始まると考えております。
「不満があるからこうしたい!」
では不満をしっかりと感じるためにどうするのか、、、
乗る、乗る、乗る!!これしか無いかと思います。
そんなことを真剣に考えるようになるともう少しだけ快適に、もう少しだけ速くなれる可能性を秘めているのではと思います。
いじり始めるとどんどんドツボにはまっていきますが、だからこそ楽しいのではありませんか!
おそらくここまでドツボにハマってくるともうお金を払ってフィッティングも良いと思いますし、逆に言自分でどんどん試してみても良いと思います。
下手すれば1万円あればステム3本ぐらい買えちゃいますので。。。
ということでポジション出しのお話しを何回かに渡って過去の記事を掘り出したりして作成予定です。
※本記事はフィッテイングサービスを否定しているわけではありません。
どのメーカーも膨大なデータから割り出した理想的なポジション設計をもっているはずです。
それを上手く取り入れることはポジション出しの答えまでのステム3本も買わなくてもいい最短ルートをとることができるかもしれません。
だめってことではなく、使い方をしっかりと理解をした上で受けるのが大切だと思いますヨ。
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※当日の受付は18:00までとさせていただきます。
作業は18:00以降も行います。
TEL:043-376-1121
(整備中、接客中等 電話を受けれない場合は番号通知にておかけいただければ折り返しお電話をさせていただきます。)
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※ご連絡をいただく際には
・お名前
・ご連絡先
・ご希望の整備内容
・ご希望の日程
こちらをお申し付け下さい。
また整備内容によっては、車体メーカー、モデル名、ホイール、コンポーネントなども合わせてご連絡をお願い致します。
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