原因究明困難 チェーンが切れる!?
これは原因究明が本当に難しいです。
【切れる・外れる】までいかなくともコネクティングピンの箇所がいつの間にか抜けてくる、ずれてくる、、、そんなお話しです。
先日外遊(何だそら?)に 出かけた際に見かけた症例です。
なんかペダリングで変な音がするということで点検開始です。
確しかにカラカラ異音がするときとしない時と、、、
異音関係は結構厄介な場合があります。
まず最初の判断材料は
Q.【どんな音がする?】
Q.【ペダルを漕がなくてもなるのか?】
この2種類です。
とはいっても音の説明は難しいです、、、カラカラ?カタカタ?コトコト?シャラシャラ?
よくよくお話を聞くところから始めます。
今回ペダルを漕ぐとなる音、たしかに整備台上でも異音がでております。
※少々厄介なのはパワー・トルクを掛けたときじゃないと出ない異音です。しかし今回はパワーをかけなくてもなるようでした。
Q.【思い当たる原因の有無は?】
今回は最近落車をしたということです。
とここで原因が判明です。
コネクティングピンが内側から外れかかってチョットななめになっています。

①アウターリンクが若干開き気味になっています。
②コネクティングピンが抜けかかっています。
【切れる(外れる)寸前】ということです。
(原因究明は後ほど、、、)
治す方法は何個かありますが、修理の前にお約束があります。

シマノマニュアルより
http://si.shimano.com/php/download.php?file=pdf/dm/DM-CN0001-05-JPN.pdf
【コネクティングピンで連結した部分は再度使えない】
【進行方向に対してのつなぎ方がある】
これらを考慮して考えます。

上の図の赤丸がコネクトの箇所(コネクティングピン挿入箇所)だとすると、【この箇所はもう二度とつなぐことはできない】ということです。
つまりこの場合穴が何らかの原因で曲がっている、広がっていることが考えられますので、このアウタープレートは捨てるしかありません。
ではどうするのかというと、左右のコマでチェーンを切ってつなぎます。
▶方法①
こんな時のために新品のチェーンの余りがあればキレイに【同じ長さに】つなぐことができます。
新品のチェーンはギア比によりますが、余る場合があります。なんとなくとっておいたのがこんなときに役に立つ場合があります。
上の画像の①のように3コマ(5コマ)分ちょん切ってコネクティングピンで2箇所をつなぎ直すということが一つの方法です。
コネクティング箇所が2箇所にはなりますが、この方法ではチェーンの長さを変えずに修理ができるということです。
▶方法②
あくまでも応急処置的に使う方法ですが、コネクティングピンがあればチェーンを短くしてしまっても【走れないよりかはまし。】というときに使う方法です。
つなぎ方はシマノ推奨の方法ではないのでお薦めはできませんが、どうしようもない時(自走しないとどうにもならないような場合)に緊急的に使用する時があります。
チェーンは当然継ぎ足しがないの短くなりますので、大ギア-大ギア(アウター&ロー)のような走り方ができない場合があります。場合によってはディレイラーの動きをよくみてつかえるギアを判断する必要があります。
あくまでも緊急用なので緊急事態が過ぎたら速やかに交換なり、継ぎ足しをした方がいいです。
▶方法③

11速化とともに再利用ができなくなって優位性を殆ど感じられなくなった(※個人的主観です)いわゆる【ミッシングリンク】(クイックリンクとかいろんな言い方があります)を使用するということです。
だめになったアウターリンクをまるごと交換してしまうということです。
チェーンで切るのは一箇所、インナーとインナーの状態にしてアウターを1リンク分ミッシング・リンクでつなぐという方法です。
今回はどうしたのかというと、コネクティングピンもミッシングリンクも無い、あるのはチェーンカッターのみという状況でした。。。運が悪かったです。。。
ですのでコネクティングピンをなんとか元の位置まで戻してあげて様子を見ながら自走、、、という方法をとらざるを得ませんでした。
▶原因を考える
色々な情報を取り寄せてもこれと言った決め手がありません。
よく言われるのは
・いわゆるたすきがけ(インナー&ロー・アウター&トップ)の乱用?
・落車の衝撃?
・パワーをかけたままのシフト操作?
・チェーンが古い?
こんな事がよく言われてはいますが、今回はどうでしょう。
コネクティングピンで繋いだ箇所のインナー側(車体側)んぽアウターリンクのプレートが少し歪んでします。
何らかの原因でこれが少し曲がったことによりコネクティングピンが抜けそうになっている、ということが考えられます。しかし、これが落者のせいなのか、変速のせいなのかは不明です。
ちなみにこのプレート、、、想像以上に結構硬いです。
シフト操作が1番怪しい感じはしますが、、、100%の原因の究明には至っておりません。
そんなことを考えながら作業をしていると直したはずなのに、まだカラカラ言います。
(´ε`;)ウーン…
Σ(゚Д゚)!! FDが曲がっておりました。。。
直付けFDは構造上バンドタイプよりも衝撃に弱いことが考えられます。
それを規定通りに付けなおして作業は完了です。
と、せっかくなのでシマノにも聞いてみたのですが、コネクティングピンの箇所が抜けてくる・外れるということは正しい道具を使用している場合は余り多い症例ではないそうです。寧ろ余り聞かないと、、、
11速チェーンに10速用のピンなどは絶対に駄目とのことですが、通常コネクティングピンはチェーン付属のものを使用していればお目にするのは珍しいと。
今回はチェーンもそこまで古いものではなかったので、落車の衝撃で変な方向に力がかかったのか、、、FDが明らかに曲がっておりましたので、何らかの衝撃が加わった事は考えられますが、、、これと言った決め手になるような原因の究明は難しいです。
原因不明というのは嫌なものです。。。
たとえ原因が何であれ、このような自体が起こる可能性はあるということです。
【備えあれば憂いなし、、、】先人はよく言ったものです。。。
原因がなんにせよ、チェーンのアウターのプレートが曲がるほどの衝撃を受けているのであれば早々に交換してしまったほうがいいと思います。インナーリンクにも何らかの不具合が生じている可能性も0ではありません。
11速チェーンだって105グレードならばそこまで高くないですしね。
寧ろ無理して再発、、、出先からタクシーで帰るよりも安上がりでしょう(笑
これで携帯工具に更にアイテムが増えそうです。
ということで頻発するわけではないですが、0ではないチェーントラブルのお話しでした。
何はともあれチェーンピンです。
携帯用で11速対応のチェーンカッターは意外と少ないです。
チェーンは消耗品です。
105でもバンバンケチらずに交換したほうがいいと思います。
新品のチェーンは気持ちよすぎます。
緊急用にもっておくと便利かもです。
チェーンが切れたことに対応するためには2つの選択があります
①アンプルピンで繋ぐ場合
・チェーンカッター
(・チェーンの切れ端:継ぎ足すのであれば)
・コネクティングピン
②ミッシングリンクを使用する場合は
・チェーンカッター
・ミッシングリンク
どちらにせよ、チェーンカッターは必要です。
人里離れた山の方に走りに行くならグループで1人は持っておくといいと思いますヨ。
これは原因究明が本当に難しいです。
【切れる・外れる】までいかなくともコネクティングピンの箇所がいつの間にか抜けてくる、ずれてくる、、、そんなお話しです。
先日外遊(何だそら?)に 出かけた際に見かけた症例です。
なんかペダリングで変な音がするということで点検開始です。
確しかにカラカラ異音がするときとしない時と、、、
異音関係は結構厄介な場合があります。
まず最初の判断材料は
Q.【どんな音がする?】
Q.【ペダルを漕がなくてもなるのか?】
この2種類です。
とはいっても音の説明は難しいです、、、カラカラ?カタカタ?コトコト?シャラシャラ?
よくよくお話を聞くところから始めます。
今回ペダルを漕ぐとなる音、たしかに整備台上でも異音がでております。
※少々厄介なのはパワー・トルクを掛けたときじゃないと出ない異音です。しかし今回はパワーをかけなくてもなるようでした。
Q.【思い当たる原因の有無は?】
今回は最近落車をしたということです。
とここで原因が判明です。
コネクティングピンが内側から外れかかってチョットななめになっています。

①アウターリンクが若干開き気味になっています。
②コネクティングピンが抜けかかっています。
【切れる(外れる)寸前】ということです。
(原因究明は後ほど、、、)
治す方法は何個かありますが、修理の前にお約束があります。

シマノマニュアルより
http://si.shimano.com/php/download.php?file=pdf/dm/DM-CN0001-05-JPN.pdf
【コネクティングピンで連結した部分は再度使えない】
【進行方向に対してのつなぎ方がある】
これらを考慮して考えます。

上の図の赤丸がコネクトの箇所(コネクティングピン挿入箇所)だとすると、【この箇所はもう二度とつなぐことはできない】ということです。
つまりこの場合穴が何らかの原因で曲がっている、広がっていることが考えられますので、このアウタープレートは捨てるしかありません。
ではどうするのかというと、左右のコマでチェーンを切ってつなぎます。
▶方法①
こんな時のために新品のチェーンの余りがあればキレイに【同じ長さに】つなぐことができます。
新品のチェーンはギア比によりますが、余る場合があります。なんとなくとっておいたのがこんなときに役に立つ場合があります。
上の画像の①のように3コマ(5コマ)分ちょん切ってコネクティングピンで2箇所をつなぎ直すということが一つの方法です。
コネクティング箇所が2箇所にはなりますが、この方法ではチェーンの長さを変えずに修理ができるということです。
▶方法②
あくまでも応急処置的に使う方法ですが、コネクティングピンがあればチェーンを短くしてしまっても【走れないよりかはまし。】というときに使う方法です。
つなぎ方はシマノ推奨の方法ではないのでお薦めはできませんが、どうしようもない時(自走しないとどうにもならないような場合)に緊急的に使用する時があります。
チェーンは当然継ぎ足しがないの短くなりますので、大ギア-大ギア(アウター&ロー)のような走り方ができない場合があります。場合によってはディレイラーの動きをよくみてつかえるギアを判断する必要があります。
あくまでも緊急用なので緊急事態が過ぎたら速やかに交換なり、継ぎ足しをした方がいいです。
▶方法③

11速化とともに再利用ができなくなって優位性を殆ど感じられなくなった(※個人的主観です)いわゆる【ミッシングリンク】(クイックリンクとかいろんな言い方があります)を使用するということです。
だめになったアウターリンクをまるごと交換してしまうということです。
チェーンで切るのは一箇所、インナーとインナーの状態にしてアウターを1リンク分ミッシング・リンクでつなぐという方法です。
今回はどうしたのかというと、コネクティングピンもミッシングリンクも無い、あるのはチェーンカッターのみという状況でした。。。運が悪かったです。。。
ですのでコネクティングピンをなんとか元の位置まで戻してあげて様子を見ながら自走、、、という方法をとらざるを得ませんでした。
▶原因を考える
色々な情報を取り寄せてもこれと言った決め手がありません。
よく言われるのは
・いわゆるたすきがけ(インナー&ロー・アウター&トップ)の乱用?
・落車の衝撃?
・パワーをかけたままのシフト操作?
・チェーンが古い?
こんな事がよく言われてはいますが、今回はどうでしょう。
コネクティングピンで繋いだ箇所のインナー側(車体側)んぽアウターリンクのプレートが少し歪んでします。
何らかの原因でこれが少し曲がったことによりコネクティングピンが抜けそうになっている、ということが考えられます。しかし、これが落者のせいなのか、変速のせいなのかは不明です。
ちなみにこのプレート、、、想像以上に結構硬いです。
シフト操作が1番怪しい感じはしますが、、、100%の原因の究明には至っておりません。
そんなことを考えながら作業をしていると直したはずなのに、まだカラカラ言います。
(´ε`;)ウーン…
Σ(゚Д゚)!! FDが曲がっておりました。。。
直付けFDは構造上バンドタイプよりも衝撃に弱いことが考えられます。
それを規定通りに付けなおして作業は完了です。
と、せっかくなのでシマノにも聞いてみたのですが、コネクティングピンの箇所が抜けてくる・外れるということは正しい道具を使用している場合は余り多い症例ではないそうです。寧ろ余り聞かないと、、、
11速チェーンに10速用のピンなどは絶対に駄目とのことですが、通常コネクティングピンはチェーン付属のものを使用していればお目にするのは珍しいと。
今回はチェーンもそこまで古いものではなかったので、落車の衝撃で変な方向に力がかかったのか、、、FDが明らかに曲がっておりましたので、何らかの衝撃が加わった事は考えられますが、、、これと言った決め手になるような原因の究明は難しいです。
原因不明というのは嫌なものです。。。
たとえ原因が何であれ、このような自体が起こる可能性はあるということです。
【備えあれば憂いなし、、、】先人はよく言ったものです。。。
原因がなんにせよ、チェーンのアウターのプレートが曲がるほどの衝撃を受けているのであれば早々に交換してしまったほうがいいと思います。インナーリンクにも何らかの不具合が生じている可能性も0ではありません。
11速チェーンだって105グレードならばそこまで高くないですしね。
寧ろ無理して再発、、、出先からタクシーで帰るよりも安上がりでしょう(笑
これで携帯工具に更にアイテムが増えそうです。
ということで頻発するわけではないですが、0ではないチェーントラブルのお話しでした。
何はともあれチェーンピンです。
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携帯用で11速対応のチェーンカッターは意外と少ないです。
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105でもバンバンケチらずに交換したほうがいいと思います。
新品のチェーンは気持ちよすぎます。
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①アンプルピンで繋ぐ場合
・チェーンカッター
(・チェーンの切れ端:継ぎ足すのであれば)
・コネクティングピン
②ミッシングリンクを使用する場合は
・チェーンカッター
・ミッシングリンク
どちらにせよ、チェーンカッターは必要です。
人里離れた山の方に走りに行くならグループで1人は持っておくといいと思いますヨ。
コメント
コメント一覧 (3)
どんだけ負荷が掛かればナナメになるのかしら(笑)
ドライブトレイン系の音は……気になると耳から離れませんからね〜
他人のロードの音を気にしないように努力していますd(^_^o)
まさに、、、ドライブ系だけではなく異音は気になりだすと本当に気になる嫌なものです。
特に11速はコンポーネントとしての完成度もとても高く、めちゃくちゃ静かなもので逆に音鳴りが目立ってしまうんですね。
チェーンってめちゃくちゃ硬いはずなんですが、、、そういうワタクシもたすきがけしないかといえば、、、結構使うときは使っている気がするのですがいまだかつてこんな状態になったことはありません。・・・貧脚なだけかも、、、
しかし可能性としてありえるのであればたすきがけの状態を避けるギアチェンジのテクニックを磨くということで避けられる問題かもしれません。
こう思えばまた一つロードバイクのテクニックを磨くきっかけになるかもデスネ!
まさにgearチェンジの負荷は多大であり……世間のガチャガチャ!という音を嫌々聞こえてきましたら……自らの抜重テクニックを磨くばかりですd(^_^o)