SHIMANO(シマノ)RS81 C35 実重量測定とハブのグリスアップ

ということで昨日から続いているRS81関連のお話しです。




▶重量測定

重量なんてものはワタクシはメーカー人間ではないので軽く見せようとする必要は全く無いので実際の重量測定になります。
要はペチッとタイヤを組み付けて走れる状態の重量測定です。
(リムテ+クイック+ホイール ※レー3はリムテがいらないタイプです。。) 

※対象としてフルクラムRacing3と比較していきます。

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2016シマノカタログより抜粋
http://www.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/catalog_dl2016/_jcr_content/bodycontent/download_1554765821/downloadFile/file.res/2016wheel-2.pdf

▶フロント 

フルクラム Racing3
メーカー公表値:670g 実測721g(クイック込み)

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シマノ RS81 C35
メーカー公表値:733g 実測819g(クイック+リムテ込)
※シマノは平均重量と言った形での公表値となります。

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▶リア

フルクラム Racing3
メーカー公表値:885g 実測963g(クイック込み)

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シマノ RS81 C35
メーカー公表値:910g 実測1006g(クイック+リムテ込)

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まぁ、、、こんなもんでしょう!

リムフラップはシマノ純正品を仕様、クイック込み、グリスてんこ盛りだとまぁこんな物でしょう。

それにしても重量に関してはシマノは他社よりも重めに設定されています。

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2016シマノカタログより抜粋
http://www.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/catalog_dl2016/_jcr_content/bodycontent/download_1554765821/downloadFile/file.res/2016wheel-2.pdf

シマノ最高峰のWH9000 C50皆様御存知かと思います。

世界的なレースであんなチームやこんなチームもこぞって採用しているいわゆるDURAのC50(50mmディープリムホイール)ですね。(ほとんどチューブラーですが、、、)

その重量はクリンチャーで平均1775g!
クリンチャーはリム面にアルミを使用しているカーボン/アルミコンポジットですので多少重量増です。

チューブラーで1583gです。
DURAのチューブラーホイールはフルカーボンです。

結構驚かれたかとも多いと思います。

カンパのBORA ULTRA 50mmのチューブラーで1215gです。
フルクラムのSPEED 55T(55mm) チューブラーで1280gです。

比べてみると結構重めですね。

当然レースではレギュレーションの関係等もあるかとは思いますが、どうでしょう。

GOKISO社でも似たようなことを言っていました。

「軽くするよりも進むようにする。。。」

シマノがこう考えて作っているかは不明ですが、ワタクシがシマノホイールに乗る限り、進むんです。

進むホイールって「ホイールを空回しした時間」ということを考えすぎる場合もありますが、個人的にはあくまでも指標でしか無いと思っています。
グリスをめちゃくちゃ柔らかいものにしたり、シールをぶった切ったり、玉あたりの限界を超える、、、空転時間を長くする方法は結構いっぱいあります。
DURAグリスが重い重い言われていることをよく目にします。

しかし本当にだめなグリスであればシマノは改良するはずです。

でも改良をしていませんね。
それにはきちんと理由があるとも考えられます。

なにを選ぶかはお店やユーザー様の選択次第ということです。



すこしお話しはそれましたが、ホイールって言うと価格=重量というふうに見がちではありますが、大切なのは【進むホイール】であること。これ以上に大切なことはないでしょう。

軽けりゃいいホイールでは無いということもあるということだと思いますよ。

だって登りで、、、

ヒルクライムだけを考えたとしてもプロだってDURAのC50チューブラーだって1600gはあるわけですよ。
それでも20%を超えたってザクザク登っていってますね。

それ以上に平地の巡航等を考えるとC50という選択をしているということを考えてみると言いと思いますヨ。



ということでだいぶお話しはそれまくりましたが、重量のお話しでした。


早速RS81のハブ グリスアップへ

とくにへんてこな事があるわけではないのですが、シマノデジタルコーンベアリングシステムなるもののお陰で5mm六角のみで調整ができるというのはとてもいいことです。


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アッチとこっちに六角を差し込んでロックボルトを外します。

こうなります。
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防水シールは縦方向で見てみればマイナスで外すようの穴があります。

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ここにマイナスなんかをつっこんでこじってあげると外れます。
そこまで固くないデスネ。

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ポロッと、、、

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プラスチックのギザギザを外します。

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ポロッと、、、


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後は玉押しをスルスル回していけばシャフトが抜けますが、コイツがかたくてどうしようもなかった諸悪の根源です(笑

玉押し調整なんて全くできないぐらい鬼のように硬かった。。。orz 

なんにせよ外さないことにはどうしようもないので、プライヤーで挟んで反対側を6角でグリングリン回していきます。

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アクスルが抜けました。


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シマノの優秀なところの防水シールです。

かなりピッタリとはまり込んでいるので、ぶっ壊さないように丁寧に外します。

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これでご対面です(笑

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フルクラムよりもシマノのほうがリテーナーがしっかりしている印象です。

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ベアリング級の輝きもGOODです!

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というところがバラしの作業になります。

ココまで行けば後は玉受け、玉押しの状態の確認とすべてのパーツをピカピカに磨き上げればお掃除は終了です。




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というところまでが通常のお話しなんですが、不具合箇所のお話しです。

シマノ様から物が無事に届きました。

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シャフトをお送りいただけるとのことでしたが、反対側の玉押しのネジキリがだめだったら嫌だなぁ、、、なんて思っていたのですが、実際に来たものは、、、

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ASSYです。
素晴らしい対応本当に有難うございます。

で早速ものを確認してみます。

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Σ(゚Д゚)アッ!!ヤハシ…

一目瞭然です。

下が新品のアクスル、上が鬼のように硬いアクスルです。

注目すべき点は右側のネジ切り部の残りの幅です。
どちらも手で入る限界まで締め込んだものですが明らかに新品の方が深くはいっています。

比べて上の不具合品は途中で止まってしまいココからもっと締め込むには工具がないと素手ではムリです。
ですので素手ではガタが取ることができませんでした。

工業製品なのでこういった事は起こり得ると言えば起こりえますが、組み上げのときとか固くなかったのかな、、、

ともあれシマノ様の素晴らしい対応に本当に感謝感謝デス。

こういった対応をしてくれるシマノセンパイ、、、ますます好きになってしまいます!


ということで玉当たり調整なのですが、先日「カンパ・クラムの勝ちかなぁ、、、」なんてかいてしまったのですが、きちんと動く玉押しに変更したところこれ、「ものすごくやりやすい!」です。

指でセッティングできるということで、キリキリ限界のセッティングがすごく出しやすいので玉当たり調整に関してはバラさなければいけないところはマイナスといえばマイナス点ですが、防水防塵シール性等を考えるとこの構造も悪くないし、本当の限界ギリギリはこの方式はかなり出しやすいと思いました。

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組付けは何ら難しいことはないのですが、逆の手順で組み付けていきます。




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